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タイトル:Daily Drama Express 2003/12/02 あなたの隣に誰かいる (9)  2004/01/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/12/02 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル あなたの隣に誰かいる
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 澤村数馬(北村一輝)
     澤村愛子(白石美帆)
          草間五郎(いかりや長介)
          松本梓 (夏川結衣)
          松本欧太郎(ユースケ・サンタマリア)
          柏木里美(佐藤藍子)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  鈴(山田夏海)の部屋の扉を破り、間一髪で数馬の鉈の攻撃をか
わした欧太郎(ユースケ・サンタマリア)に数馬(北村一輝)は襲い
かかる。

12月8日
“まごころの泉の会”のろう城事件の犯人が一昨日から家に帰ってい
ない車田行生(火野正平)ではないかと美佐江(久保田磨希)に警察
が事情聴取に来ていた。犯人が行生とわかった場合は奥さんにも現場
に行って、説得してもらうと説明を受ける。

 ガチャン

 向いの松本邸から何か壊れる音がして、警察が松本邸のチャイムを
鳴らす。出てきた欧太郎の顔に傷がついている。掃除をしていてうっ
かりと・・と説明し、ろう城事件のことで何かあったら連絡するとい
い、鈴が拉致されたと相談も出来ずに家へ入る。

 数馬は台所でお茶を飲んでいる。慌てて欧太郎は鈴の部屋へ、しか
し、鈴がいない。ほどなく現れた数馬に鈴は寝室にいると教えられる。
その寝室のベットの廻りにはガソリンが入ったポリタンクとガソリン
が入ったビニール袋が数多く置いてある。
 車田さんがろう城事件を起したため、警察がたくさんいる。事件が
終わるまで警察は帰らない。鈴を返してくれたら、上手く数馬を外に
出す。と欧太郎は数馬に言うが、数馬はろう城事件が終わるまで待つ
という。

 「下に居ろよ」梓が帰って来たら家に入れてやれと言い、欧太郎が
近付こうとするとガソリンの入った袋にライターの火を近付ける。
「ゆっくりしてろよ、長い夜になりそうだ。」

 外では町内会長(鷲尾真知子)らが報道陣に事件の様子を聞いてい
た。


 1階に下りた欧太郎は樹里(戸田奈穂)に毛布をかけ、受話器をと
って119番しようとするがためらう。

 テレビでは、「事情聴取を受けていた元幹部の証言により、会長と
数名の幹部が行方不明とされている数人の会員の殺害事件に深く関与
している可能性が強くなってきました」と報道されている。その中に、
かつての不倫相手、濱口琴音(高樹マリア)の名前も。


 閉じ込められた地下室で、梓(夏川結衣)は鈴のことを思っていた。
すると、中からは開かない扉の向こうから何者かの足音が・・

 ぎーーー

 その扉から現れたのは草間(いかりや長介)と柏木里美(佐藤藍子)
だった。草間らは、隣の家の裏庭から入って来たと、梓に懐中電灯を
向ける。「松本梓さんですね?」草間の問いかけに応えず、梓は扉か
ら走って出て行く。隣の家の裏庭から出ると、車田邸の前は人だかり
が・・

 チャイムを鳴らし、欧太郎に家へ入れてもらう。鈴の安否を心配し
二階へ上がろうとするのを欧太郎が樹里も殺されたと引きとめる。階
段に立ちはだかる数馬に、「どうしてこんなことをするの?」と梓が
言うと、「君はもう知っている」と意味深なことを言う。地下室のこ
とが数馬にも梓にも関係あるのか聞くが…

 外では、町内会長がテレビのインタビューに応えていた。

 梓は欧太郎に鈴の状況と部屋の様子を聞かされる。そして、ろう城
事件が解決したら、家の前から警察が居なくなり静かになるから、そ
の時数馬は家から出ようとする。その時が来たら…

 「あの男は人間じゃない。あの男は死なないの。一度だけじゃない、
二度も死ぬのを見たのよ。もう逃げられない。私に原因があるの。私
が呪われているのよ。私が鈴をあんなめに・・」欧太郎は必死で否定
し、梓を落着かせようと飾ってあった3人で撮った写真をみせ、「こ
れが俺たちだ。どんなことがあっても絶対にここに帰るんだ。心配す
るな。おまえと鈴を絶対に俺が守る。また3人で遊園地行こうな」

 すると、納戸の方からドンドン音がする。梓は欧太郎に地下室があ
ることを教え、扉の上に置かれた荷物をどかすと、入り口から草間と
里美が顔を出す。


 不愉快な欧太郎に里美は昼間、喫茶店で突然会ったことをわびる。
里美は欧太郎に危険だから、どこかに逃げるように再度言う。鈴がい
ないことに気がついた草間が聞くと「鈴は母のところです」と欧太郎
は嘘をつく。

 否定する欧太郎だったが、梓は数馬の目的を草間らに聞く。地下室
のことを知っていた二人の話しを聞こうとする梓は、欧太郎に地下室
のことを説明する。欧太郎は一人、地下室を見に行き、棺やミイラを
目にする。

 ほどなく黙って梓の隣に座る。

 里美の話は、30年前殺された秋月家族は、妻、涼子さん、息子健
太くん、それと父と母。しかし、涼子さんに男が近付き、涼子さんは
娘を産む。その娘は地下室で暮らすことになる。30年前の12月
9日男は娘を誘拐し、火を放つ。一家は殺されるが、犯人とされた秋
月隆雄はその頃、木曽野神社にいたが死刑判決を受け自殺。布部サキ
(森康子)の日記にはほぼ30年周期でここにいた家族が変死してお
り、その事件を食い止めたかったと書いてあった。

 ほぼ30年周期でここにいた家族が変死している偶然があるとすれ
ば、相手が人間ではない場合・・そういって、数馬に似た男と、少女
が写った写真を見せる。

 「蟲姫物語という昔話をご存知ですか?」里美は語る。
 愛する姫を失った男は、姫の娘が成人するのを待ちその娘に手をか
けてしまう。姫は蟲の男の子供を宿すがそれでも愛は手に入りません。
年をとらず、死ぬこともなく、呪われた命を手にした蟲の男は自分の
娘を愛し、そのまた娘を愛し、いく世代に渡って、子供を産ませては
母親を殺めるという行為を何百年もの間繰り返し続けたんです。彼女
たちを愛することで死んでしまった姫との永遠の愛を手に入れようと
したのです。

 秋月涼子さんもまた蟲の男の娘だったんです。涼子さんの母親もそ
のまた母親もミイラの数だけその家族も消されているはずです。あれ
から30年また一つの家族を呼び寄せその巣に引き込んで行きました、
家族全員を殺害し自分の娘を連れ去るためです。

 その写真は北海道にある児童施設です。30年前一人の少女がここ
に連れてこられました。その少女こそ秋月家で育てられた蟲の男と涼
子さんの娘である松本梓さんあなたです。

 「やめろー」欧太郎は怒鳴り、里美の話を遮る。話を否定する欧太
郎に「松本さんあんたが知らない世界があるんだ」と草間は言う。梓
も、樹里と一緒に5年前殺したけど彼は生きていた。欧太郎は梓は脅
迫性障害という病気で、そう思い込ませた樹里に責任があると諭す。
里美の写真にも、その写真が30年前の写真だという証拠はないと言
い切り、「頭のおかしな男が勝手に作り上げた妄想だよ。澤村数馬と
いうただのストーカーだよ。」

 眠っていた鈴が目を覚ます。数馬はやさしく「おはよう」という。

  藤城(高知東生)は送られてきたFAXをみて何かを思う。

  突然電話が鳴り、欧太郎が出ると藤城からだった。「思いあたること
があって、調べさせてもらった。おまえたちにつきまとっている男の
正体がわかったんだよ。梓さんと男の接点がわかったんだよ」欧太郎
は二階で数馬が電話をとる音を耳にし、その話しはもういいあの男は
死んだんだ」と嘘をつき、受話器を置く。電話を切られた藤城の手に
は児童施設の名簿があった。

 「出て行ってもらえますか?」電話を終えた欧太郎は草間と里美に
言う。


 窓辺から外をみていた梓を欧太郎は背後から抱き締め「信じるなよ。
信じるな…」


 寝室から数馬は電話をかける・・その後、二階から見下ろし鈴に何
か飲み物を用意するように命ずる。すると、開いている扉から鈴がぜ
ん息の発作が起きて、咳き込んでいるのが聞える。梓は鈴に薬をあげ
るように懇願する。数馬はしばらく考え、梓だけ二階へ上がるように
命ずる。

 薬を手に寝室へ入った梓は吸入器を口にあてて鈴の発作を止める。
「鈴と一緒にここにいる」という梓の腕をとり寝室から出す。梓が部
屋から出され扉を閉めようとすると隠れていた欧太郎が飛び込んで行
く。

 もみあっているときに「はやく逃げろー」欧太郎は言い、梓は鈴を
抱いて寝室から出ていく。階段を降りるときに、滑ってしまいしりも
ちをついてしまう。欧太郎は数馬から離れ下へ降りる。数馬は鉈を手
に階下へ降りると廊下で欧太郎が「出て行った。二人は出て行ったよ。
おまえの負けなんだ」という。しかし、鉈を壁にぶつけ、その壁の奥
へ隠れていた梓と鈴をみつけ、数馬は鈴をひっぱり出す。鉈を手にし
ているため梓は抵抗が出来ない。

 チャイムが鳴り、数馬は志摩子(梶芽衣子)が来たと告げる。入っ
て来た志摩子に「あいつ俺達全員殺す気だ」


 ホテルカリフォルニアへ戻った里美は、自分たちの話は取りこし苦
労かも?と疑っていた。しかし、草間は「30年前の事件はなんだっ
たんだ!」と怒鳴る。


 12月9日
「15時間33分たちました。突入です。突入です。警察の強行突破
です」ニュースではろう城事件の続報が流れていた。画面には撃たれ
て血だらけになった犯人がマスクをつけたまま病院へ搬送されて行く
様子が映し出されていた。「車田さん・・」欧太郎は心配のあまり思
わずつぶやく。

 家の前では車田美佐江が長女の真子(石田未来)に、「智也(新井
敬祐)と卓也(新井栄祐)をお願いね」と涙ながらに言う。「心配し
ないで大丈夫よお母さん」美佐江は真子が始めてお母さんといってく
れたと泣きながらパトカーに乗り込む。後部座席に乗った美佐江のそ
ばのドアを誰かが叩く。窓を開けると「おまえ何しでかしたの?」車
田(火野正平)が騒動も知らずにやって来る。

 ニュースでは「射殺されて犯人は所持していた免許証から相澤善和
25歳4年前から“まごころの泉の会”に・・」と報道されている。


 「出てくるのかしら?」「出てくれなきゃ困るんだ」欧太郎と志摩
子は会話をする。ろう城事件が終わり、近所の住人、報道陣、警察も
去り、辺りは静かになる…

 車田邸の前を台所から覗いていた梓に、「おまえは鈴だけみてろ。
俺に何かあっても鈴を助けることだけ考えてろ。鈴にお父さんが一番
強いんだってことを見せてやらなきゃな」志摩子には何かあったら
110番するように言って、包丁を手にする。欧太郎と梓は2階に上
がって行く。

 寝室をノックしても返事がない。欧太郎は寝室の扉を壊し入る・・
が、鈴も数馬もそこにはいなく、窓だけ開いている。慌てた欧太郎は
鈴の部屋を、梓も他の部屋を鈴の名前を呼びながら探すがいない。絶
望を感じた欧太郎は「警察に連絡しよう、居場所がわからなければ警
察に頼るしかない」と鈴のベットに腰を下ろす。

 梓はそこでまた自分に似た女性と小さな男の子をみる・・「お母さ
ん・・お兄ちゃん」しかし、欧太郎にはその姿が見えない。梓が近付
こうとすると消えてしまう。ふとみると、鈴の描いた黒い鳥居の絵が
・・記憶がフラッシュバックし、梓はそこに行ったことがあることを
思い出す。

 ガチャン

 突然何かが壊れる音が1階からする。慌てて1階に下りて行くと白
い煙が志摩子の廻りに立ち込めている。欧太郎は志摩子を起そうとす
るが、その煙をすった梓も倒れてしまい、足音が聞えた欧太郎が振り
返るとガスマスクをつけた数馬がゆっくり近付いてくるところだった。
それを目にした欧太郎も倒れてしまう。


「今日は12月9日。しまったーあの男があの家にいたんだ…」ホテ
ルカリフォルニアの部屋で草間は悔やむ。


 地下室の梓の名前がかかれた棺に梓を入れ、数馬はゆっくり蓋を閉
める。

 居間で倒れている欧太郎と志摩子にガソリンをかけ、数馬はマッチ
に火をともす。


寸  評  欧太郎の現実的な考え方、梓の見たのは幻覚が事実か、草間の
30年前の贖罪、・・いろいろな思いが絡まっています。一つの物事
でも人によって見え方や捕らえ方が違うのは面白いですね。

執 筆 者 田村(doramakakikaki@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 次週最終回です。それにしても、いかりやさんの声がとっても聞きづらいで
す。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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