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タイトル:Daily Drama Express 2003/11/20 白い巨塔 (7)  2003/12/28


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/20 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  財前五郎(唐沢寿明)が電話をとると、今、教授選考会が終わり
ました! という言葉が飛び込んでくる。「よりによって、全国公募
ということになってしまいました!」と。
 大河内教授(品川徹)が最も公正な方法として、推したというのだ。

 財前はタクシーで帰宅。
 驚く妻・財前杏子(若村麻由美)に、オペが長引いて疲れたと財前。
 杏子は、教授婦人会に着ていく呉服を選んでいるところだった。今
でも洋服を着ていくとなめられると。

 財前は杏子に、全国公募になったことを告げ、杏子は鵜飼教授(伊
武雅刀)がちゃんと動いてくれたか聞く。
 「敵も本気ってことだろう」と財前。


 里見脩二(江口洋介)は雨の中、走って帰宅。
 「タクシーに乗っていらっしゃればよかったのに」と 東佐枝子
(矢田亜希子)。
 「並ぶの、面倒だから」と里見。
 里見は、教授選考会で騒がしくて実験にならないから、帰ってきた
という。財前が教授になれるか三知代が聞いても、興味がないと里見。
 いつ里見が偉い教授になれるか聞く息子・里見好彦(片岡涼)に、
教授だから偉いのではなく、いい仕事をしている人が偉いんだ、と里
見は諭す。

 東貞蔵(石坂浩二)は菊川昇(沢村一樹)に、自宅で全国公募にな
ったことで、菊川を推しやすくなった、と言う。
 「今ならまだ、辞退できると言うことですね。名前が挙がった以上、
わたしは敗れるわけにはいかないのです。一度、浪速大学の教授候補
に名前が挙がった以上、石川大学には居場所がなくなる。わたしは、
それだけの覚悟でお受けしたわけです」と菊川。
 東は慌てて、東都大の船尾教授(中原丈雄)も協力しているし、現
教授の自分が推しているのだから、敗れるわけがない、と請け合う。
 最終で金沢に戻るという菊川を、東政子(高畑淳子)は、引き留め、
無理矢理夕食を食べていくように言い、佐枝子にお酒を用意させる。
 「佐枝子さんは、菊川さんがお見えになるの、楽しみにしてました
の。この子は昔から学級肌の人が好きで」と政子は言い、佐枝子の反
対を無視する。


 東家のチャイムが鳴る。
 雨の中やってきた財前。明日大学で。今、忙しい、と言う東に、玄
関の靴を見て財前は、お客さんがいるなら玄関で、と言い、東のオペ
の助手に入りたいと言う。
 「若き権威者の君が?」と言う東に、「昔は、共に難しいオペに立
ち向かっておりましたが、わたしが食道外科を専門にしてから、一緒
にオペすることもなくなりました。もう一度、初診に戻って、東教授
のオペに入りたい。おそらく、最後のオペでしょうから」と財前。


 東がオペ室に入ってくる。財前も助手として、待っている。そして
一同に、東の専門分野のオペなので、よく勉強するように言う。

 オペ開始。

 里見の実験しているマウスに、ガン縮小の兆候が現れる。医局員た
ちは、感嘆の声を上げるが、「採血の準備を」と里見が言うと、みん
な、サッといなくなり、残ったのは竹内医局員(佐々木蔵之介)だけ。
みんな里見の実験を手伝って鵜飼ににらまれるのを恐れているのだ、
と竹内。
 「オレは、鵜飼教授といがみ合っているわけではない。ただ患者に
対する考え方が違っただけだ。それを、実験を手伝ったぐらいで」と
里見。竹内は、ケインにも屈しない里見をすごいと言い、医局に届い
ていたと、静岡めぐみ病院からの封書を差し出す。
 林田加奈子(木村多江)が、消化管出血で亡くなったことのしらせ
だった。
 里見は、最後に加奈子を見送ったバス停へ行き、病院のビルを見上
げる。


 東のオペが進む。
 「よく見えん」と言う東に、財前が助手たちに、適切な処置を指示
して、オペは進行。

 里見は鵜飼に加奈子が亡くなったことを伝え、もう一度、末期の患
者について考えたいと言う。鵜飼は、加奈子の命を奪ったのは病気だ
と言い、外見のお説はもっともだが、大学病院の役割は研究、教育、
診療の三本柱。なかなか研究成果のあがらない末期ケアについては、
難しい。ここでガン抑制の研究に専念し、早く論文を読ませて欲しい。
里見の研究者としての能力は高く買っているのだから、と言う。


 杏子が鵜飼家を訪ねる。
 これから紅会で、と言う鵜飼典江(野川由美子)は、杏子の抱えて
いる風呂敷を見て、家へ上げる。風呂敷の中身は真田呉服店。中には
辻が花の訪問着。
 「こんな高い物.....」と断る典江に、紅会に入れたら.....母を早
くに亡くしているから、典江を母のように思っていると杏子。
 典江は呉服を受け取り、鵜飼に財前のことをよく言っておくが、紅
会に入りたいなら、口の利き方に気を付けるように。自分はこんな大
きな娘がいる年ではない、と言う。
 杏子は素直に謝る。典江は、教授選も泥沼になると、女のことで足
を掬われることもある。しめるところはしっかりしめるように言う。


 オペ終了。
 財前は東のオペは勉強になったと言い、東は財前の助手もよかった、
久しぶりに今晩のみに行こうと誘う。

 佃友博(片岡孝太郎)は柳原弘(伊藤英明)に、財前が東に気を使
っていたからうまくいったのだ。いつもの財前なら、半分の時間でオ
ペができていた、と言う。そして、医局長の金井講師(奥田達士)に、
東派なのだから、何か知っているだろう、と聞く。だが金井は、自分
は派閥争いに巻き込まれるのはゴメンだという。


 東と財前はアラジンで飲む。花森ケイ子(黒木瞳)は高級ワインを
用意するという。
 東のオペが勉強になったという財前に、本当のことを言ったら、と
東。財前は、自分を助教授に引き上げてくれたのは東。そして、自分
は助教授としてこの8年間、全力を尽くしてきた。だから東を信じて
もいいのか?どうして東は自分を毛嫌いするのか。自分に非があるな
ら、どこでも改めるが、非がわからなければ、改めようもない、と言
う。
 「随分、不遜な言い方をするねぇ。まるで自分に非がないとでも?
君がなりたいのは、オペの助手ではなく、教授なんだろう。どうして
素直に言えないのかね、『教授にして下さい』と」と東。
 でも財前は何も言わない。
 そして、「頼めばそのように考えて頂けるのですか?」と財前。
 「そのようにとは?」と東。
 「教授にして頂けるかと」と財前。
 「君は最近、内科の鵜飼教授に指導を仰いでいるようだね。ただの
噂かもしれませんが。頼むんなら、わたしを信じることだ」と東。

 財前はテーブルに手を付け、頭を下げ始めるが、途中で止め、「頭
を下げる気はありません。わたしは自分の実力で教授の椅子を手に入
れて見せます」と財前。
 東は立ち上がり、これで財前との縁は切れたと言い、最後に一つ教
えておいてやろう、と言う。
 「わたしの『すべてが気に入らない』ということですね」と財前は
先回りして言う。
 帰ろうとする東をケイ子は、東の好きな88年物を用意した、と言
って引き留める。だが東は、財前に飲ませてやれ、と言う。
 財前は、去年の物にしてくれ、と言う。古いだけのものに、高い金
を払うのはばからしいから。東は本物には10万払っても惜しくない
と思うが、ラベルだけのものには、1円でも惜しい、と言う。
 財前は悔しさに、ソファーを殴る。


 政子は菊川を交えて撮った家族写真を佐枝子に見せて、本気で結婚
を考えるように言う。
 佐枝子は、本気で分かり合えることがいるはずだと言うが、政子は
大学院でフランス語を学んだ女子学生にまともな就職先など無い。お
勤めに出て、いい男性に巡り会うチャンスはない。それとも、里見の
ことを?でも、里見は他人のものだ、と言う。
 三知代と付き合っているだけだと反論する佐枝子に、里見を思う気
持ちは態度に出るもの、相手も男だから危ない。佐枝子が断れないな
ら、政子が断ると言い、写真を佐枝子の手に押しつける。


 「五郎ちゃんて、バカねぇ。目をつぶって頭を下げちゃえばいいの
に」と言うケイ子に、「オレが頭を下げれば教授に推すとでも?そん
な甘い勝負はしない。もし罠だったらどうする?裏で鵜飼教授に告げ
口でもされたら、オレは2人を敵に回すことになる。そんな危ない橋
を渡るより、手堅く鵜飼教授だけでも味方にしておきたい。腐っても
医学部長だからな」と財前。
 立ち上がる財前に、「ウチ来る?」とケイ子。
 「帰る。誰が見ているかもしれないからな」と財前。
 「じゃあ、せいぜい奥様に甘えて下さい。腐っても助教授さんなん
だから」とケイ子。「ああ」と財前。「ああって、なんでしょ」とつ
ぶやくケイ子。

 杏子は、「余計なお世話よ!」と言って、アラジンのマッチをゴミ
箱に向かって投げる。


 里見が研究をしていると、電話が鳴る。佐枝子からだった。佐枝子
は里見の家に行くことを、政子が嫌がっていると言う。政子は、佐枝
子が里見に気があると思いこんでいて、思いこんだら他の人の言うこ
となど聞かない性格だから、里見にも失礼なことを言うかも知れない
が気にしないで欲しい、と。
 里見はしばらく考えた後、三知代が楽しそうに佐枝子と話している
から、いいなと思っていたという。
 その時、財前が、「どうしても会いたくなってな」と入ってきて、
里見は一方的に電話を切る。

 里見は財前に水を出すと、「これを飲んで帰ってくれ」と言う。
 どうして、いつも涼しい顔をしているんだ、と聞く財前に、どうし
て教授になりたいのか?技術があり、多くの患者を救えれば、それで
いいのでは、と言うと里見に、男なら誰でも偉くなりたいと思うので
はないか?オレは教授になって多くの者を従えて歩きたいと財前。
 「オレは少なくともそうは思わない。お前が基礎から第一外科に移
った時、すべての患者を救ってみせると豪語して、なんて傲慢な奴だ
と思ったが、その時のお前の顔は、妙にすがすがしかった」と里見。
 「大河内教授との間を取り持ってくれよ。それがダメなら、財前は
すばらしい腕と信念を持っていると宣伝してくれよ」と財前。
 だが、無言の里見に、「事前運動には協力しないんだったな」と財
前。
 「そんなに信念があるんなら、大河内先生に会いに行けばいいじゃ
ないか」と里見。

 竹内と柳原は共に当直。
 病院は出世を競う所じゃないと言う柳原に対して、出世しなければ
何もできないと竹内。
 そこに財前が通りかかり、2人になぜ、医者になったか聞く。
 竹内は、親が医者だからと答え、柳原は小さい時、母親が病気にな
り、それを救ってくれたのを見て、医者になりたいと思ったと答える。


 第二回教授選考会。
 全国から多くの候補者が集まる。

 杏子がケイ子を訪ねる。
 杏子の指輪を見てケイ子は財前の妻だと当て、「よくここがわかり
ましたね」と言うケイ子に、「妻ですから」と杏子。
 杏子の用件は、教授選の間、財前に近づかないで欲しい。教授選が
終わったら、また貸すからということだった。
 ケイ子は、貸し借りはしない、財前五郎という1人の男だからと。
 「わたしはそうはいきませんわ。妻は夫と人生を共有しているので
すから」と杏子。
 女性問題でどうこうなるなら、教授になっても長続きしない。医学
部というのはそういう、業の深い人間の人間の集まりだから、とケイ
子。
 「よくご存じですね」と杏子。「わたしは、そういうところを抜け
出した人間ですから、そこで勝ち抜いていこうとする財前先生が好き
ですの」とケイ子。杏子は笑う。


 教授選考会。
 候補は、徳島大の葛西教授と菊川と財前の三人に絞られる。
 野坂耕一郎教授(山上賢治)が反旗を翻す。葛西博司は浪速大の出
身で、第一外科の助教授も勤め、人格も円満でふさわしいという。
 意見を求められた東は、自分はコメントを控えるという。

 この三名で教授会の投票を待つという。
 出てきた大河内に、財前が折り入って相談したいことがあるという。
 「これから研究なんだが」という大河内に対して、強引に部屋に入
った財前は、「わたしは教授になりたくはありません」と言う。


寸  評  この舞台、浪速大は大阪にあるはずなのに、大阪弁で話している
のは、又一と岩田ぐらいで、他の人物はみんな標準語なのは、どうし
てなのでしょう。
 東は、あんなに大きな家を構えているのですから、昔から大阪にい
て、大阪を終の棲家にするつもりに見えますが、どうして標準語なの
でしょう。東都大出身と言うことなのですから、もともと東京の人で、
大阪には染まりたくないと思っているのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 ついに、アメリカでBESの牛が見つかったとのこと。また、牛肉が食べら
れなくなってしまうのでしょうか?
 牛肉が品薄になって、豚肉まで値上げとのこと。一昨年のような騒ぎがまた
起こるのでしょうか?
 お正月を前に、大変なことです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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