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タイトル:Daily Drama Express 2003/11/13 白い巨塔 (6)  2003/12/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/13 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  財前五郎(唐沢寿明)が里見脩二(江口洋介)に声をかける。里
見に借りた菊川昇(沢村一樹)の論文を返しながら、林田加奈子(木
村多江)の治療を突っぱねたこと、8年前のことを持ち出したことを
謝り、協力はできないが、里見を見守るという。
 「君らしくないな」と里見。
 「教授選の勝算が付き、ちょっと余裕ができてな」と財前。そして、
「椅子があれば、それに座るのが人間だ。特にその椅子が立派なら、
なおさらだ。一生、立ちっぱなしでいいなんて、ヤセがまんだ」と続
ける。
 「オレは自分の足で立ちたいだけだ」と里見。

 教授選考委員会での投票。有効票31票。うち、鵜飼教授(伊武雅
刀)6票。東貞蔵教授(石坂浩二)6票。今津(山田明郷)2票。葉
山優夫教授(渡辺憲吉)2票。野坂耕一郎教授(山上賢治)2票。則
内大二郎病院長(田口主将)派1票。大河内教授(品川徹)派15票。
 従って、大河内、野坂が選考、その中から委員長を決めるが、医学
部長は外すのが規則。また、前任教授も、権力の集中を避けるため、
外すのが慣例。そこで票数からも大河内が委員長となる。
 大河内は委員長を引き受け、公正無私で選考を行うという。第一回
選考委員会は一週間後。

 柳原弘(伊藤英明)が、来週の財前のオペのスケジュール入れに失
敗。
 だが、財前は、自分が電話を入れるからと許し、来週、柳原の歓迎
会をやろうと言い、余裕。

 佃友博(片岡孝太郎)が駆け付け、大河内が選考委員長になったこ
とを知らせる。財前は昔から大河内とそりが合わない。
 大丈夫でしょうと言う佃に、財前は、東が石川大の菊川教授を連れ
てこようとしていることを漏らす。佃は、医局を財前でまとめると請
け合う。財前は、もし自分が教授になったら、一緒に頑張ろう、と言
い、「『もし』じゃありません。『絶対』です」と佃。


 里見は加奈子を診察。
 痛みが強くなってきたという加奈子に、モルヒネを出しましょうと
里見。死んでいくだけの患者で面倒をかけますねぇ.....とすねる加
奈子。
 「頑張って」と言う竹内医局員(佐々木蔵之介)に、「手術もダメ、
抗ガン剤もダメな患者に、どうガンバレっていうのよ!」と加奈子は
怒る。
 「頑張らなくていいですよ。一日一日を大事にしましょう」と里見。


 東教授の総回診。
 東は財前に嫌味を言うが、財前は懸命に東をヨイショする。東は、
財前が国際学会で発表するつもりなら、ニューヨークのガン研は?と
勧める。
 「わたしは、浪速大第一外科に骨を埋めるつもりです」と財前。
 「もったいない。君のような人材が、大阪に埋もれるなんて」と東。
 柳原が東に反論。財前を尊敬しているという。佃が、自分の指導力
不足で、と謝り、東は、「一介の医局員が教授に意見を言うなんて、
100年早いよ」と言う。


 鵜飼教授の総回診。
 加奈子のベッドサイドで、鵜飼は加奈子に聞こえよがしに、「転院
しているはずでは?自分の病気を知っていては、ここには居づらいだ
ろう」と言う。
 里見は鵜飼に、加奈子の最後を看取りたいと言うが、「そういう君
こそ、ベッドが開くのを待っている人に悪いことをしているんでは?」
と鵜飼はやんわりと嫌味を言う。なおも反論する里見に、「いいかね、
君は助教授で、わたしは教授だ。わたしについてこれないなら、第一
内科をやめることだね」と鵜飼。


 東佐枝子(矢田亜希子)は、父・東に、里見にお礼を言ってくれた
か聞く。東は面倒くさそうに、まだ、と言う。
 東政子(高畑淳子)は、夫・東に、財前には、絶対教授の地位を譲
りたくないと言う。
 「わたしたちの地位って何?不幸じゃない。何でお父さんはそんな
に疲れているんですか?教授選が近づいてからは、本を読む暇もない
くらい」と佐枝子は言い、なおも続けようとしたが、政子が、「佐枝
子さん、言葉が過ぎます」と遮り、佐枝子はリビングを出て行く。
 政子は、佐枝子がおかしくなったのは、里見のせいでは?と言うが、
東は、里見は既婚者だし、佐枝子は里見の妻と仲良くしているんだろ、
と気にとめない。政子は、そんなこと言っていて、教授選、大丈夫な
の?と東を責める。


 クラブ・アラジンで、財前を医局員一同が囲んで、乾杯。柳原がフ
ライングしたことを謝る。
 医局員一同、菊川なんてよそ者より、財前!と結束。
 1人カウンターに座る財前にママ・花森ケイ子(黒木瞳)は、「上
にも下にも機嫌取りなんて、大変ね」と声をかける。でも、まだまだ
と。今の日本で、国立大の教授なんて、そんな感嘆になれないと、ケ
イ子。
 大河内にもっと好かれておくんだったな、という財前。大河内のお
気に入りは里見。「この世にみんなから好かれる人なんて、いないわ」
とケイ子。


 里見が、末期患者の治療もしたいが、ベッドを待つ患者のことを考
えると、悩むと大河内に言うと、人の命に答えはない。何度でも石を
ぶつけるんだ。わたしも医学部に一石を投じるつもりだ。共に頑張ろ
う、と大河内。

 亀山君子(西田尚美)が加奈子の点滴を調整。自分が迷惑になって
いるんだという加奈子に竹内は、そんなことはないと一度は言うが、
電気を消してから、「病院を移って下さい。あなたも製薬会社にいら
したんなら、よくわかるでしょ。ベッドを待っている人は、沢山いる
んです。あなたがここにいることを認めているのは、里見先生だけで
す」と言う。

 翌日、里見が昼前になって帰宅すると、佐枝子が出迎える。佐枝子
は、政子を診察してくれたことへの礼を言いに来たのだ。
 そこに財前がやってくる。そして、佐枝子が来ているのを知ると、
家に上がり、「佐枝子さんですね。お父さんにはお世話になっていま
す。ご定年まで残りわずかですが、それまでしっかりと女房役を務め
させて頂きます」と頭を下げる。
 里見は財前を誘って、外へ出る。
 「家族ぐるみでつき合いなんて、隅に置けないな」と財前は言うと、
加奈子のオペが、来週火曜日でどうだ?と聞く。オペをするんなら、
加奈子を病院に置いておく意味がある。里見の熱意に打たれた、と財
前。
 真意を問われた財前は、大河内と話ができるようにして欲しいと頼
む。自分から行っては、下心があると思われ、会ってくれないかもし
れないから、と。
 だが里見は、そんな条件付では、断るという。そんなことをして欲
しくて、加奈子の末期治療を引き受けてはいない、と。
 財前は里見に、医者は治療という技術を持っている。里見もそれで
給料貰っているのだろう、と。
 「君が割り切ると言うことで医者でいるなら、オレは悩むという一
点で医者であり続けるのかもしれない」と里見。

 三知代は佐枝子に、里見とのなれそめを話す。三知代の父は末期ガ
ンで、8年くらい入退院をしていた。その時の担当が里見で、もう、
手術もできない状態だったので、壮絶な戦いだった。でも、戦えたの
は里見が主治医だったから。その後、里見と付き合うようになった、
と。
 佐枝子は、里見は、父やそのまわりの人と違うと言うが、三知代は
買いかぶりすぎ。どうしていつもお父さんを悪く言うのか聞く。
 「わたし、父のこと、好きなんです。だから、今のような父は許せ
ないんです」と佐枝子。

 里見家の電話が鳴る。病院からの呼び出しだった。

 里見が加奈子のベッドに駆け付ける。竹内は、15分くらい前に退
院したという。そして、加奈子が里見に会いたくないといっていたと
いう。

 里見は加奈子を追いかけ、バス停で腰掛けている加奈子を見付ける。
 加奈子は最後ぐらい里見の役に立ちたかった。自分のような治る見
込みのない患者は退院すべきなら、ハッキリと言って欲しい。死を前
に自暴自棄になる人もいて、自分もそういう気持ちになることもある
けど、最後ぐらい、いい人でいたいと言う。
 里見は、そういうのは患者を選ぶようでイヤだ。自分は今までハッ
キリ言ってきた、と言う。

 タクシーを降りた財前は、そんな2人を見ていた。

 バスが来る。
 加奈子は自宅に戻ってから、自分で病院を探す。里見はよくしてく
れたが、浪速大病院は、最後の時を過ごすのにふさわしい病院ではな
い、という。とそして最後に里見に、「頑張りすぎないで」と言う。

 バスを見送る里見の傍らに財前が立つ。
 「オレは彼女を苦しめただけなのか?」と里見。
 「ああ。いくら悩んで見せたって、結論は一緒なんだ。ボクなら、
もっと早く、もっと上手く送り出してみせる。いくら悩んで見せたっ
て、患者のためになるとは限らないんだよ。だからボクは教授になる
よ。確実な物が欲しいから」と財前。

 オペが終わった財前は時計を見る。11時。いよいよ教授選考委員
会が始まる。

 鵜飼の司会で、第一回の教授選考委員会が始まる。
 大河内はまず、選考基準を決めようと言う。東の後継者は、弱点を
補うための心臓外科医か、否か。

 里見は加奈子のカルテをまとめる。

 東は、去る者があれこれ言うことは良くないので、自分のことは気
にしないで欲しいという。そして優秀な人材なら、学外でも海外でも
いいのでは?と提案。
 則内が、石川大の菊川を推す。
 大河内は、今までの意見を聞いて、第三の選択肢を取るしかないだ
ろう、と言う。

 財前はケイ子と激しく絡み合う。
 「今、教授選考会やってるんでしょ。それて゜不安なんだ」とケイ
子は財前の気持ちを言い当てる。
 財前の携帯が鳴る。だが財前はなぜか出ない。
 「正式に教授候補に決まったという知らせかも知れないわよ。もっ
ともその逆かも知れないけど」とケイ子。
 「財前です」と携帯に出る。


寸  評  里見は結局可奈子を最後まで面倒見られませんでした。でも、そ
れはそれでよかったのではないでしょうか。やはり、鵜飼の言うとお
り、大学病院の内科や外科では、ホスピスたり得ないと思います。薬
漬けや、意味のない手術を受けないためにも、適切な医療機関を考え
る必要はあるのでは?と思います。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 クリスマス商戦、HDD+DVDレコーダーが盛り上がっています。
 PSXの投入で、純粋なHDD+DVDレコーダーは安くなるだろうと思っ
て待っていて、さて、そろそろ買うかな?と思ったところ、今度は、SONY
が、PS2+HDD(違ったかな?)を投入するというので、更に値下げ競争
が激化するのでは?という予測も入り始めました。
 じゃあ、今買うのはやめて、お年玉商戦を見守ろうかな?と思う今日この頃
です。
 ああいう「今が旬」の機械は旧型の値下げが激しいため、なかなか買えませ
ん.....(鈴木)

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