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タイトル:Daily Drama Express 2003/11/17 ビギナー (7)  2003/12/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/17 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ビギナー
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 松永鈴希(奥菜恵)
     桐原勇平(堤真一)
 羽佐間旬(オダギリジョー)
     楓由子 (ミムラ)
     森乃望 (松雪泰子)
     崎田和康(北村総一朗)
 黒沢圭子(横山めぐみ)
 田家六太郎(我修院達也)
脚  本 水橋文美江

あらすじ  司法研修所の教室では、松永鈴希(奥菜恵)が問題を出し、羽佐
間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、田家六太郎(我修院
達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)で実際に
行われた裁判を例にとって、その判決と量刑を推定していた。

 すぐに被告人の無罪にしたがる弁護士志望の羽佐間、一方犯罪は犯
罪として被告人にあえて情を挟まない桐原。二人の主張はぶつかるば
かり。

 楓由子(ミムラ)は課題提出のために事務局に急ぐ。しかし教務課
課長の山本宗司(金田明夫)から3秒過ぎたということで押し問答す
る羽目に。そんな楓に、野佐木恍也教官(石橋凌)が声をかけ、楓が
次回の刑事裁判実務修習で世話になる裁判官が担当している事件の資
料を渡した。

 さらに、いわくありげに楓の仲間たちの所在を尋ねる。楓が野佐木
教官を教室に連れていく途中で、牛丼を買い出しに行っていた森乃と
も合流、全員が教室に揃う。

 野佐木教官は、楓が次に担当することになる事件の判決と量刑を、
8人で合議してひとつにまとめた上で自分に提出するという、特別課
題を彼らに与えた。

 事件は20年以上連れ添ったある夫婦に起こった。貧困に陥り、また
身体の不自由も抱える夫・男A(三井善忠)が、病気で後遺症を抱え
る妻・B子(広岡由里子)に殺して欲しいと懇願されて殺害してしま
ったというものである。

 夫婦は職を得るために上京したのだが、手違いで職を得られず止む
を得ず公園などで生活しながら職探しを続けるが、無職のまま金が底
を尽いてしまった。

 事件前一週間でのまともな食事は二人で牛丼弁当1つ、その後は残
飯をあさり、公園の水を飲んだりして飢えをしのいでいた。

 もともと身体が丈夫でなかったB子はすぐに衰弱して生きる希望を
失い、男Aに「殺してください」と懇願する。男Aは、探してきたロ
ープでB子の首を絞めて殺害した。翌朝、放心状態の男Aが警官に職
務質問されて犯行を自供、そのまま逮捕され殺人罪で起訴された。

 事件のあらましを知った羽佐間は、男Aの犯行は自殺幇助か同意殺
人としたい、と主張。実際の裁判でも、男Aの弁護側は同意殺人を主
張している。生活苦の事情を知った羽佐間は男Aに同情的だが、桐原
はあくまでも情状の余地を認めない。

 楓たちは、事実関係を細かい点も含めて検証していくが、検察側の
殺人罪と弁護側の同意殺人の双方の対立同様、羽佐間と桐原の対立は
深まっていく。

 苦しい生活の経験がある羽佐間や田家から、男Aの追い詰められた
人間の心情を推し量ろうとする姿勢がない、と責められた桐原は、男
Aがどうしようもない人間だと思っていると言う。

 こんな短絡的な犯行をする以前に、警察へ駆け込むとか、役所に相
談するとかいくらでも方法はあったはずなのだから、男Aが罪を負う
のは当たり前だ、と言うのである。あまりの正論に一同何も言い返せ
なかった。

 解散後、寮の食堂で楓が事件について整理していると、羽佐間が飲
みに行こうと誘ってきた。楓は、羽佐間が桐原の考え方にショックを
受けていることに気付く。

 研修所の仲間は、学歴や過去に関係なく同等に分かり合えるとこれ
まで信じていたのが今回の事件のことで覆され、羽佐間はショックを
受けていたのだった。

 しかし、楓は簡単には分かり合えないからこそもっと話し合うべき
だ、と主張し、羽佐間も刺激されて二人で事件の検証を始めた。その
姿を松永が目撃してしまい、松永は野佐木教官から言われた「検察は
仲間ごっこが通用するほど甘くない」という台詞を思い出していた。

 楓はB子が最後の食べた物は牛丼弁当だけだったのか?と疑問に思
い調べ直す。

 桐原は帰り道、みんなに責められた事を思い出していた。どうにか
男Aの気持ちを知りたいと思った桐原は、新聞と段ボールを調達して
公園で一晩過ごした。翌朝、ダンボールと新聞をゴミ収集所に捨てて
いる桐原を森乃が目撃していた。

 放課後、裁決を取ってみると、桐原、松永は殺人罪、残りのみんな
は同意殺人という結果になる。

 ここで楓と羽佐間は、昨晩気づいた最後の食事がアンパンだったか
もしれないことを持ち出す。男Aが最後に妻B子に何か食べさせてや
りたい、食べて気を取り直して生きる希望を持って欲しい、そう思っ
てアンパンを買ったのだ、と楓は主張するが桐原はやはり受けつけな
い。松永も、殺人犯の気持ちばかり考えても仕方がないと一蹴する。

 もうらちがあかないと判断した松永が席を立ち、合わせて桐原も片
付けを始め、その二人に愛想の尽きた黒沢と崎田も解散だと言いだし
た。

 これからこの事件を刑裁修習で担当する楓は、この事件は係争中だ
からまだ新しい事実が出てくるかも知れないからそのときまで結論は
持ち越しにしよう、と提案する。

 桐原が一人で帰ろうとすると、森乃が今朝目撃したことを桐原に告
げた。アンパンはB子に食べさせてやったんじゃないの?と再び議論
しようとする森乃に、桐原は、男AはB子を殺して今ものうのうと生
きているんだ、とバッサリ。森乃も返す言葉がなかった。

 教室の片づけを一人でしながら楓は思い悩んでいた。


寸  評  野佐木教官の読み通り、みんなすっかり対立してしまいました。
なんとも難しい事件です。私も事件について話を聞いた初めは楓側の
意見でしたが、桐原の意見を聞くとそちらの方が正しい気もしてしま
って・・・
 確かに男Aの性格が違っていたらB子は殺されることはなかった、
と考えると、情状酌量をするかどうかが犯人の性格で決まってしまう、
つまり判決及び量刑が犯人の性格によって変わってしまう、というの
は、正しいのか?法律に携わるというのは大変な仕事ですね。

執 筆 者 井村(beginner_mon9@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今、バレーのワールドカップが開催されていますが、女子も男子も予想以上
に頑張った成績を収めているみたいですね。やはり地元開催の強み、応援の多
さが効いている気がします。人間の持っているパワーというのはすごいですね。
(井村)

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