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タイトル:Daily Drama Express 2003/11/13 トリック3 (5)  2003/12/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/13 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル トリック
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 山田奈緒子(仲間由紀恵)
          上田次郎(阿部寛)
          矢部謙三(生瀬勝久)
          山田里見(野際陽子)
 菊池愛介(姜暢雄)
 池田ハル(大島蓉子)
 ジャーミー(アベディン・モハメッド)

 赤地洋司(高嶋政伸)
 赤地茂蔵(下川辰平)
 万田亀太郎(近藤芳正)
 千田鶴二郎(浅野和之)
 古川良平(横山あきお)
 京明日香(杉本彩)

脚  本 蒔田光治
  林誠人ほか

あらすじ     エピソード3
「新展開!…絶対死なない老人ホームの謎」

 パン屋の店先で 店主相手に手品を披露し、パンの耳3日分を獲得
した奈緒子が帰宅する。 すると、勝手にアパートの部屋に上がりこ
んでいた上田が 問答を仕掛ける。
 上田「一万年生きるという亀を買った。 しかし翌日死んでしまう。
 その日が一万日目の誕生日で、寿命だったからだ。 教訓:どんな
に長生きでも 必ず死ぬ。」

 上田の話。
 《 「絶対死なない老人ホーム」に入所したいという70歳のお祖母
ちゃんの為 その真偽を確認して欲しいと、上田に依頼が来る。 入
所には 十億の入所金が必要なのだ。 依頼人 京明日香は、日本一
大きな本屋の京國屋書店社長婦人で、1階中央平積みで「上田次郎フ
ェア」をするという条件を持ち出す。

 依頼を引き受けた上田が「魯人(ろじん)老人ホーム」を訪ねると、
理事長の万田が迎える。 万田は 「絶対死なない」という噂を否定
し、「増毛(ますも)の湯」という温泉を備えているので、若返りの
効果を期待して噂されているのではと はぐらかす。

 上田は、看取った老人がこのホームで生きているという看護婦の証
言を得ていた。 その老人 古川は、ホームで悠々と雀卓を囲み、
「一度 死んだのに 生き返らせてもらった」と 陽気に答える。
それまで否定していた万田や 副理事長の千田も 噂を事実と認める。

 現れた赤地洋司は、自分は「死んだ人間を生き返らせることが出来
る」と明かし、上田の著書の言葉「すべてのホラーは ほらに過ぎな
い。」を否定する。 科学では証明できないが、自分には全てを元通
りにする力があるのだと。

 ホームでの赤地の様子を盗み見る上田。 入所者が飲んだビールが、
赤地が手をかざし念じると ブクブクとよみがえる。
 赤地「もどーれ、もどーれ。 元にもどーれ。」 》


 上田の話を聞いた奈緒子は、その不思議な事象をあっさり否定する。
 ビールに塩か砂糖を入れて泡が出ただけのマジックだと。 しかし、
家賃代わりに 大家に食べられそうになったペットの亀を助けてもら
ったので、渋々 上田と「魯人老人ホーム」に同行する。


 ホームを訪ねた奈緒子たちは、入所者と共に赤地に対面する。 子
供のように呼びかける老人たちに、優しく笑顔で答える赤地。
 赤地「はーい、赤地洋司です。 私は、全ての物を元通りに出来ま
す。」

 自分の力を証明するため、赤地は招き猫の置物を、金槌で粉々に叩
き割る。 破片の一つを上田に持たせ、残りを箱に入れ、手をかざし
念じる赤地。
 赤地「もどーれ、もどーれ。 元にもどーれ。」
開けた箱から、壊したはずの招き猫が 手のない姿で現れ、一同がど
よめく。 猫の手は 上田の持っている破片と一致。

 しかし、赤地の手元を見つめる奈緒子は、「すり替えマジック」だ
と見破る。 すり替えた破片を上田に持たせ、箱の二重底を利用し、
前もって用意していた同じ形の招き猫を取り出して見せたのだ。

 疑う奈緒子に、車椅子の穏やかな老人 赤地茂蔵が声をかける。 
息子 洋司の力は本物で、赤地がはじめて助けたのは自分だと。 
5年前 茂蔵が乗った船が沈没し 全員が死亡した中、翌日港に打ち
上げられた茂蔵を 3日抱きしめ続けて生き返らせてくれたのだと。

 一方、若い頃不良だった赤地は、時計職人として男手一つで育てて
くれた父に 苦労をかけて後悔していると、奈緒子たちに打ち明ける。
 赤地によって、茂蔵は生き返る事はできたが、足に障害が残り 記
憶も不鮮明になってしまった。 赤地は自分の力を高めて 茂蔵を直
したいという。

 古川が懇意の老女と喧嘩したと 駆け込んできた。 2人の壊れた
仲を戻す為、赤地は 一度切ったロープを再びつないでみせる。
 赤地「もどーれ、もどーれ。 元にもどーれ。」
切れたロープも戻るのだからと 2人の手をとらせ仲直りさせる赤地。
 老人たちや上田は驚くが、奈緒子いわく基本的な「ロープ復元マジ
ック」だ。

 赤地の 老人をいたわる姿は 本物のようにも見える。 しかし、
この老人ホームは 高額な入所金をせしめている。 やはり金目当て
のインチキなのだろうか?

インチキと話す奈緒子たちを目にした千田が 猟銃を持ち出し、赤地
の真の力を示すと 庭に誘う。 千田「誰かを撃って、赤地先生に生
き返らせてもらいましょう。」
一度死んだことのある古川が名乗り出て、皆が勇気を称える。

 古川「さあ、どうぞ。」
猟銃の前の古川が、轟音をたてた銃弾に胸を貫かれ、棒のように倒れ
る。
 千田「この世に先生がいる限り、死など恐れるものではありませ
ん。」
千田自身も、赤地に後を頼んで 自らの胸を撃ち抜く。

 赤地は、古川に手をかざし念じだす。
赤地「もどーれ、もどーれ。 元にもどーれ。」
胸を血で染めた古川の手が ピクリと動く。 起き上がった古川は、
仲間に笑顔を向け、赤地に手渡された弾を受け取る。  
 万田「先生、今度は千田君をお願いします。」

 全てを見ていた奈緒子が、一人つぶやく。
 奈緒子「見切った、お前らの悪事。」

 何日も前から「増毛の湯」に浸かっていた矢部と菊池が、銃声を聞
きつけて現れる。 倒れている千田に驚き、救急車を呼ぶ。 それは
不要と 赤地が千田に手を伸ばそうとするが、奈緒子が阻む。 奈緒
子「止めさせろ!」

 訳の分からないまま、千田から赤地を引き離す菊池。 しかし、必
死で言い張る赤地をおいて、千田は救急車で運ばれていく。
 赤地「救急車は要らない! 今なら間に合う。 私なら生き返らせ
ることが出来る。」

 奈緒子の見解〈赤地・万田・千田・古川老人の4人はグルで、空砲
を使って死んだ振りをしただけ。 だから千田は、古川同様 生きて
帰ってくるはず。〉
ホームに残った矢部に、奈緒子は 事の顛末を話して聞かせる。

 ところが、病院に付き添った上田から、携帯電話で「千田が死んだ」
という 思わぬ知らせが入る。
 赤地「なんてむごい事を。 僕なら生き返らせることが出来た。 
あなたたちのせいだ。 あなたたちは人殺しだ。」
涙を流して訴える赤地に刺激され、入所者たちも騒ぎ出す。
 入所者「あんたたちは人殺しだ。 人殺し、人殺し…」
指差し責めたてる入所者たちに囲まれ、ピンチに陥る奈緒子。


寸  評  今回の「トリック」は、命に係わるお話です。 前回のスリット
美香子にも「死」は出てきましたが、メインの話題は「泥棒」だった
ので、どこか間の抜けた面白さがありました。 でも今回は、赤地洋
司が真剣(そうに見える)だけに 怖さがあります。 どんなトリッ
クが仕組まれているのでしょう? 茂蔵老人の「記憶」が ポイント
になるような気がしますが。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 以前 日本テレビ 夜の「所さんの投稿実話…」に出ていた「タジマジック」
さんというマジシャンを 久しぶりにテレビで見ました。 毎回毎回不思議な
マジックをする「タジマジック」さんですが、「メレンゲの気持ち」に出てい
た時、一つだけ 私にもタネがわかってしまいました。 タジマジックさんが
失敗したというわけではなく、「トリック」で使われたタネと共通する物があ
ったのです。 ヘ〜、やっぱりタネがあったんだな〜と 妙な関心をしました。
 でもやっぱり、タジマジックさんは凄いです。(飯塚)

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