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タイトル:Daily Drama Express 2003/11/11 あなたの隣に誰かいる (6)  2003/12/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/11 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル あなたの隣に誰かいる
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 澤村数馬(北村一輝)
     澤村愛子(白石美帆)
          草間五郎(いかりや長介)
          松本梓 (夏川結衣)
          松本欧太郎(ユースケ・サンタマリア)
          柏木里美(佐藤藍子)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  草間(いかりや長介)は柏木(光岡湧太郎)の姿をみたのは夢な
のかを確認するため、床板をはがそうとする。部屋に入って来た里美
(佐藤藍子)がその様子に驚き止める。

 草間は昔、死んだ妻を見た。と話し出す。妻の最後を看取ってやれ
なく、しばらく後の夜、家に黒い服を着た男たちが妻によく似た女を
連れて訪ねて来た。しかし、草間は「見えない」と応え扉を閉めた。
その時、妻の眼からは血の涙があふれていた。しかし、次に扉を開け
たときは、誰もそこにいなかった。

 「この床下に君のお父さんが隠したものがあったのなら・・」そう
言って床板を壊すとそこには何かが入っていた。「幽霊か…奴らもま
た、われわれの仲間かもしれん…」


 「くんなー」
 突然隣の部屋から大声が聞える。何事かと思い草間と里美が部屋か
ら顔を出す。ちょうど、泣きながら欧太郎(ユースケ・サンタマリア)
が階段を降りて行く姿と、欧太郎を追いかけ飛び出して来る梓(夏川
結衣)の姿、その2人が出て行ったあと、ゆっくり部屋の扉を閉める
数馬(北村一輝)の姿をみる。


 床下から取り出したものは、たくさんの捜査資料、メモには“蟲に
みられている”“暗闇にすむ子供”と書かれている。また、年号のよ
うな、“一九一ニ“”一九四四“”一九七三“と書かれているものも。
1973年は一家惨殺事件の起った年。「これがもしあの家にあった
ら」草間は一枚のメモを手につぶやく。


 粉々になったシャンデリアを梓が片付けていると、鈴(山田夏海)
が梓を心配してやってくる。「ごめんね心配かけて。ダメなお母さん
で・・」と鈴をぎゅっと抱き締める。


 シャンデリアの直撃を受けた樹里(戸田奈穂)が病院へ運ばれて来
る。志摩子(梶芽衣子)は「梓さんが嫉妬してやったんでしょう」と
言うが、欧太郎はきっぱり否定する。そこへ医師が意識は戻ったと告
げに来る。

 梓は花束を持って、樹里のお見舞いにやってくる。病室に入ると欧
太郎と眼が合うがすぐに目をそらされてしまう。カーテンで囲まれて
いる樹里のベットに近付こうと梓はカーテンを開けると、怯えた樹里
が人形をしっかりかかえ「やだやだやだぁ 樹里のお人形さんとっち
ゃやだぁ」と子供のように駄々をこねる。驚いて目をみはる梓の顔を
みて、頭に包帯を巻いた樹里は人形をしっかり抱え、梓を指さして
「このお姉ちゃん人殺しだょ〜」と嬉しそうにベットの上で飛び跳ね
続ける。


 樹里は子供たちと病院の庭で“はないちもんめ”をやって遊んでい
る。嬉しそうな樹里の顔を見ながら、欧太郎は樹里の病状が、明日治
るかもしれないし、一生このままかもしれない、と医師に言われたこ
とを志摩子に説明する。志摩子も樹里のご両親も亡くなっているし、
親戚づきあいもないようだから、うちで引き取るしかないと責任を感
じる。欧太郎と梓の様子がおかしいと感じている志摩子は「顔を会わ
すことが嫌になったら、家族なんておしまいよ」と仲直りをすること
を勧める。


 梓は藤城(高知東生)の元にやって来て、カウンセリングを受ける。
正直に語りだす。5年前に不倫をしたこと、越して来たときに燐人に
そっくりな男がいたこと…そして、家族が壊れたこと…
 じっと梓の話に耳を傾けていた藤城はようやくトラウマの正体がわ
かったと告げる。この5年間一番大切なことを話していないんです。
一度として口に出来なかったことはそれは「あなたの娘さんのことで
はありませんか?」娘は悪くない、悪いのは全て私です…梓は自分を
責める。


 家で夕食の準備をする。欧太郎と鈴が樹里の入院している病院から
帰って来る。梓は欧太郎に話しかけても欧太郎は返事もせずに部屋に
入ってしまう。

 梓が寝室に行くと欧太郎はアイロンをかけている。梓は自分がやる
と言うが、欧太郎は梓に背を向けたまま返事もしない。そんな欧太郎
の背中に向って、自分はこの家にいる資格はないけど、鈴の母親とし
て鈴のそばに居させて下さい。と膝をついて頭を下げる。
 欧太郎は梓に背を向けたまま、自分も鈴のためにそう考えていたと
言う。鈴のために欧太郎だけ目を瞑ればいいんだと。「梓おはよう。
梓行ってきます。梓ただいま、俺上手く言えるかなぁ、がんばれば言
えるようになるかもしれない。何もなかったように元の家族に戻せる
かもしれない。」だけど、
欧太郎は梓の顔がみれない。梓に顔みられたくない。梓の顔をみるた
びに家族が壊れたときを思い出す。

 鈴が寝室を開け、梓を呼ぶ。泣いているとこを悟られないように梓
も欧太郎も返事をする。鈴が部屋に戻ってから「もう少し考えさせて
くれないかな?それまで鈴の部屋で寝てくれ」そこまで言うとまた、
梓に背を向けたまま黙々とアイロンをかける。梓が寝室から出て行っ
てから、服を台に投げつける。


 朝、欧太郎が会社へ出掛けるときに、向いの車田真子(石田未来)
が、愛子と抱き合っている写真を10万円で買わない?と言って来る。
欧太郎は写真をみて「この家族にはもう一円の価値も無くなったんだ」


 梓は公園で仲良く遊んでいる家族をみる。親子3人で仲良さそうに
しているのを眩しそうに眺める。気がつくと、鈴が乗るブランコを数
馬が押している。数馬は梓に近寄って来て「壊れたものは元に戻らな
いよ。壊れたんならまた作ればいい。僕と新しい家族を。君は僕の子
供を産むんだよ」とささやく。梓は鈴を連れて帰って行く。


 志摩子がお見舞いに来ている病室で樹里が“秘密の部屋をみつけ
た”と嬉しそうに話す。志摩子に話そうとするが、何かを思い出しひ
どく怯える。「忘れちゃった」とはぐらかし、聞きたそうにしている
志摩子に梓と数馬の話をする。
 志摩子は足早やに病室を後にする。残された樹里は笑い続ける。


 欧太郎が風呂に入っていると鈴が「お母さん喜んでくれるかなぁ」
とノートをみせる。「お母さんは何所にもいかないよ」欧太郎はしっ
かり応える。

 「欧太郎と別れて下さいお願いします」志摩子の部屋に呼ばれ、志
摩子から“離婚届”を渡される。梓が幼い頃に両親を無くして帰る実
家がないことも承知しているので、このお金でマンションでもみつけ
て頂戴と、鞄から出した袋を渡す。梓が抵抗するが「触らないで、こ
の疫病神」梓はまだ綺麗だし、結婚もしなかった。子供もいなかった。
そう思って一人の女として生きて頂戴。梓がいると欧太郎と鈴が幸せ
になれない・・と懇願される。

 その会話を風呂から上がった欧太郎は廊下で聞いていた。

 暗くなった台所で梓はオルゴールを鳴らす。欧太郎が飲み物を飲み
に冷蔵庫のそばにやって来る。「出て行かなくていいぞ。鈴のために
家にいてやってくれ。俺はもういいんだ。もう何も言うな」梓は欧太
郎をみて、眼に涙をためて「欧ちゃんありがとう」という。

 梓は鈴の部屋で、鈴のアルバムを取りだし、ゆっくりめくり始める。
産まれたばかりの鈴、欧太郎と3人で映った写真、鈴の成長過程がし
っかり写っていた。鈴の寝顔を微笑を浮かべてみつめる…


 「どうなのかしら、しれっとした顔して」梓は微笑さえうかべいつ
ものように欧太郎の好きは半熟卵の朝ご飯を作る。

 「いってらっしゃい」鈴と一緒に笑顔で欧太郎を送り出す。いつも
のように洗濯をし、クリーニングを出しに行く。風呂の掃除、部屋の
掃除、いつも通りの生活をする。夕方クリーニングをとりに行く。夕
食の準備をする。アイロンをかけ気がつくといつのまにか日が暮れか
かっている。

 「はい、いただきます」微笑んでいる梓をみて鈴が「お母さんどう
して笑ってるの?幸せってなーに?」と聞く、「難しいこと聞くね。
お母さんの幸せは 何かな」

 欧太郎がビールを飲みに来る。台所にいた梓はその様子をじっとみ
つめている。「おやすみ」「おやすみ」


 朝、欧太郎が階下へ降りて行く。テーブルの上に封筒が・・開ける
と梓のサインがしてある“離婚届”と手紙が・・

 欧ちゃんへ
 欧ちゃんにこんなふうに手紙を書くのは始めてですね。なんだか緊
張します。スーツとネクタイはクローゼットに似合うものから順番に
並べてあります。いつものシャツにオレンジのネクタイをあわせるの
は絶対に止めてください。クリーニング屋さんは駅前より公園横のほ
うが安いし仕上がりが丁寧です。鈴の好きなアップルパイのレシピは
冷蔵庫にはってあります。隣町で素敵な幼稚園をみつけました。見学
してきたけど鈴にはそこが一番いいと思います。
 ああ、たった今欧ちゃんがビールをとりに台所に来ました。これが
欧ちゃんをみる最後だと思うとなんだか切ないけど、いつものように
口をあけてこの手紙を読んでいる欧ちゃんの顔を思うとなんだかちょ
っと笑っちゃいます。
 あんなことがあったのに家にいていいって言ってくれたこと嬉しか
った。すごく嬉しかったよありがとう。ようやく家を出る決心がつき
ました。このままずーと欧ちゃんと鈴と、このままずーと一緒に居た
かったけど、そんなの自分勝手な考えだってやっと気がつきました。
鈴をお願いします。いつか小学生になって中学生になって、だんだん
大きくなって行く鈴がきっと幸せになってくれることを願い続けてい
ます。
 そして一日も早く私のことを忘れてくれるように。
 欧ちゃん 私、幸せだった。たった6年の結婚生活だけど、最高に
幸せだった。私の幸せそれは、隣に欧ちゃんがいること。隣に鈴がい
ることでした。なんでもない毎日の繰り返しでした。
おはよう
おやすみ
ただいま
おかえり
 そんな何気ない言葉が、愛の言葉でした。だから、さよならは言い
ません。元気で。
 梓

 「ばかやろう」手紙を読み終え、ふとみると鈴の“おえかきちょ
う”が

 欧太郎はパジャマのまま走って行く。走って走って行くと、バスが
やって来る「梓――」バスに乗ろうとする梓に鈴の“おえかきちょ
う”を渡す。梓は無言でバスに乗る。

 バスが行ってしまったあと、「なんでだよーなんでこんなことにな
っちまったんだ…」そう言って、欧太郎は梓の乗ったバスをずっと見
つづける。

 バスの中で欧太郎に手渡された“おえかきちょう”をひらいてみる。
ノートいっぱいに描かれた、梓の似顔絵だった“おかあさんだいすき
 すず”

 欧太郎が帰ってくる。隣から数馬が・・数馬の方に近付き「ぐだぐ
だ言うつもりはない。ただ、うちの会社から出ていってくれ。二度と
俺の前に顔だすなって言ってるんだよ」「出て行くのはあなたのほう
ですよ。会社の資金に手を出しましたよね。あなたに濱口琴音の殺害
容疑までかかることになりますよ」欧太郎は数馬の胸ぐらを掴む。
「おまえ誰だ?」「大切な者を失うのはどんな気がします。僕にはわ
かります。あなたの痛みが手にとるように…」

 会社へやって来た欧太郎は、怒りの矛先がなく、荷物を床にぶちま
け出て行く。

 ハトに餌を与えながら一人涙にくれる・・


 「その人達は何も知らずに幸せに暮らしているんですよね?」草間
と里美は松本邸の前まで来る。

 この辺りの歴史を調べている大学の先生で、この家の成り立ちを聞
きたいと告げ、志摩子に家に上げてもらう。欧太郎を待っていると、
梓や数馬のこともあり、パジャマのまま不機嫌顔で欧太郎が降りて来
る。欧太郎の顔がホテルでみた顔とわかり驚く。最近越してきたばか
りで、死んだ主人から譲り受けたばかりで何もしらないと説明する。
里美が30年前の一家惨殺事件のことを話しだす。「そんな話しをし
に来たのか?」欧太郎が怒鳴ると、草間は捜査メモにあった「“地下
室”を見せていただきたい」とお願いする。志摩子は「地下室はどの
辺りに?」と聞くが、欧太郎の態度に草間が「今日は失礼します」と
出直すことを決める。飾ってあった写真に梓の姿をみつけ、ホテルか
ら追いかけて行ったのが梓だとわかる。家の外まで志摩子に送っても
らうと、数馬と鈴がなにか話をしていた。志摩子が鈴を呼び、鈴が数
馬に自分の誕生日が6月3日と教えたと聞く。その数馬の顔が部屋か
ら覗いていた顔だと草間はわかる。


 愛子(白石美帆)が梓の住むアパートへやって来る。親の借金で途
方にくれているときに借金を肩代わりしてもらうかわりに仕事をする
ことになり、その仕事が梓たちの家庭を壊すことになったのかもと謝
る。「今から実家に帰ります」愛子は深く頭を下げ、鞄から一枚のメ
モを取り出す。そのメモには梓が今住んでいる住所が。手遅れかもし
れないが、澤村数馬の手帳から破って来た。と。


 暗くなってから梓がアパートへ帰って来る。鍵を開けて入って来た
が、ふと振り向くと数馬が…「鈴は僕の子だね・・」不敵に笑って、
違うと否定して逃げようとする梓を追い詰め、「返してもらおう僕た
ちの子供、あの家から連れておいで」あの家には鈴とは関係ないあか
の他人がいるのだから…梓の手に何かを握らせる。「君が連れて来な
いのなら僕がさらってしまうよ」恐る恐る手を広げると・・鈴の髪の
束が・・

 「草間さん大変なことがわかりました」古い新聞記事のコピーを手
にホテルカリフォルニアの209号へ里美が入って来る。その記事に
は30年前60年前にも一家全滅の記事が・・床にあったフィルムを
現像した写真にはどこかの風景に女の子が…何枚も見て行くと北海道
のある施設とわかる、小さい女の子が映っている。めくって行くと、
数馬そっくりな男が。「30年前の写真になぜあの男が…」


寸  評  予告で家の中が落書きだらけでした。誰が描いたんでしょう。と
ころどころに小さい男の子が出て来るんですがあの子はどういう関係
なんでしょう。それとも幻想なんでしょうか。
 なんか最終回数馬が死んじゃいそうでなんかいやだなぁ。

執 筆 者 田村(doramakakikaki@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 このドラマを今回初めてみた友人は「意味がわからなかった」といってまし
た。確かにそうかもしれませんね。最初からみてた人はいいけど、途中からは
難しいかもなーと思いました。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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