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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/30 白い巨塔 (4)  2003/11/28


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/30 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  東貞蔵(石坂浩二)は、財前五郎(唐沢寿明)に査問を言い渡す
.....

 「ユー&アイ製薬」のやり手・MRの林田加奈子(木村多江)が財
前に、「次期教授」と声をかけ、治検を頼む。財前は断る。
 「お望みなら、一晩、ご一緒しますわ」と加奈子。「本気にするぞ」
と財前は冗談を言うが、財前は先を急ぐ。

 東が財前に、食道ガンの手術希望の関西財界の大物である大興建設
社長・五十嵐(大林丈史)を紹介。
 「東教授ではなく、わたしにですか?」と財前はびっくりしてみせ
る。
 「君の評判を聞いたからだろ。わたしに分かり切ったこと、言わせ
るんじゃない」と東。
 「東教授のご指示なら」と財前。
 東は明日のオペを指示。財前はレントゲン写真を見て、胃に近いと
ころだから、根治できるだろうと言う。
 東は、教授会があるのでと出ていき、財前は社長の診察を始める。


 東の妻・東政子(高畑淳子)は、娘・東佐枝子(矢田亜希子)に、
教授夫人の会・紅会に、着ていく服はどれがいいか、相談する。
 選挙といっても、現会長・鵜飼典江(野川由美子)の再選が決まっ
ているようなもので、そうすると自動的に政子が副会長に指名される
と、政子自身は思っている。
 佐枝子は、来年、東は定年退官だから、静かにした方がいいのでは
?と言うが、政子は、だからこそ、紅会とつながっていたい。佐枝子
の縁談にも有利だし、と言う。


 加奈子はトイレで吐き気を覚え、「二日酔いかな?」と思う。
 トイレを出た加奈子は里見脩二(江口洋介)を見かけ、里見にも治
検を依頼する。

 佃友博(片岡孝太郎)は財前に、最近東が、東都大学の船尾教授と
頻繁に連絡を取っている。他の大学から次期教授を連れてくるかもし
れない、と言い、財前は、「あるかもしれないな。人事はわからない
って言うし、ひょっとしたら、君が教授に抜擢されるかもしれないな」
 と言い、佃は否定しながらも嬉しそう。

 加奈子が険悪な空気を醸している財前と里見の仲を取り持つと言い、
今晩、新地ででも一席、と言いかけて、急に倒れ、里見が支える。

 里見が加奈子を診察。

 財前は五十嵐の手術を、ガンが小さいので経口でと言うが、金井講
師(奥田達士)は、「それは.....」と反対しかけたが、すぐに財前
に賛成する。

 竹内医局員(佐々木蔵之介)が里見が加奈子のことで会って話した
いと言っていると呼びに来るが、財前は今時間がないので、後でと言
う。
 「ま、仕方ないか。特診の一部上場企業の社長と、製薬会社の一営
業員じゃ.....」と竹内は原弘(伊藤英明)に言う。


 紅会の会長選開始。

 教授会。
 後継者の希望を聞かれた東は、「まあ.....」と言葉を濁す。
 鵜飼教授(伊武雅刀)は、「もう決まってるでしょ」と東に水を向
けるが、東は第一外科教授は、「浪速大の未来、日本の医学界の将来
を担うものだから、慎重に選びたい」と言う。

 紅会会長選。
 会長はシナリオ通り、典江自身の白紙を除いて、全員が典江に投票
して再選。
 しかし、副会長の指名で、典江は政子ではなく、則内病院長(田中
主将)夫人。政子は、主人共々、後輩の育成に、と挨拶。

 財前は義父・財前又一(西田敏行)に電話。又一は、出産が終わっ
たら駆け付けると返答。

 財前を里見が呼び止める。
 「待ってたんだが」と里見。「光栄だよ。もう、口も聞いてもらえ
ないかと」と財前は言い、里見の持っているレントゲンを見る。胃ガ
ンと肺への転移。
 加奈子は36歳、独身。仕事のストレスを酒で誤魔化していて、気
付かなかった。
 「もう、お手上げだな」と財前。もう、全身に転移している。もっ
て余命3ヶ月。
 里見は言うことはそれだけか?これが特診の患者でも、と聞く。
 「違うな3日くらい考える振りをする。外科医は、治る見込みのあ
る者を助ける。ベッドの数には限りがある。それが大学病院の使命だ。
結局、君とボクの考えは違うところに行き着く」と財前は答え、用が
あるから、と行く。


 政子は、帰宅した夫・東に鵜飼と何があったのかと、抗議する。何
かあったから、副会長を下ろされたのだろうと。
 東は、だから船尾に後継者選びを進めているという。そして、推薦
された者の履歴書を二人見せる。
 政子は後継者を一発で決める。
 佐枝子の結婚相手として見た時、離婚していて子供のいない菊川昇
(沢村一樹)だと、政子。そして、東の気持ちは決まっていたが、妻
が選んだことにして、自分の気持ちを誤魔化したいのだろう、と。だ
から、政子に履歴書を見せたのだと、政子はガンガン責める。


 財前は、クラブ・アラジンで、又一に東が東都大から後継者を選ぼ
うとしている、と訴える。
 「ケチな学者先生にありがちやな」と又一。「8年間、尽くしてき
たのに」と財前。「奉公したからって、報われるって訳じゃない。え
え加減にやったことが上手くいくこともある。でも、金はちゃうで。
対価に見合えば、何でも手に入る」
 又一はその例として、ママの花森ケイ子(黒木瞳)に、金を払った
らワシと寝るか?と声をかける。「額が折り合えば」とケイ子。
 又一は金さえあれば敵を味方にすることもできる、と。

 その時、財前は波止場にケイ子を呼び出す。疲れたから、と。里見
と会ったからかもしれない、と財前。
 ケイ子は財前が弱いのは、偉い人でも強い人でもなく正論の人だ、
と言う。そして、お金で票が買えるの?と聞くが、何としても教授の
席を手に入れる、十数年に一度、教授が退官する時にしか、回ってこ
ないチャンスだから、と財前。
 「何、普通の男のように弱気になってるのよ。五郎ちゃんの強さは、
お坊ちゃまとは違う、あざとさと狡さと厚かましさでしょ」とケイ子。
 五郎は再び力を得る。

 五十嵐社長のオペ開始。


 里見の見せた加奈子のレントゲンを見て、鵜飼は年は越せないかも
知れないから、他の病院を紹介するよう言う。
 ここで引き受けられないか聞く里見に、「うちは高度な設備を揃え
た大学病院だ。助からない患者がベッドを塞ぐことは許されない。安
っぽい同情はやめなさい」と鵜飼。

 東の見守る中、財前のオペが進む。財前は金子を呼び、財前のこと
を聞く。
 「東先生のご指導を受けただけに、素晴らしいです」と金子。「本
当にそう思っているかね。彼は腕に溺れるところがある。わたしから
言うと角が立つので、君からそれとなく言ってみてくれないか」と東
は言うと、来客があるのでと立った。
 その東を金子が呼び戻す。

 加奈子は里見に、浪速大を担当して10年。職場で倒れたようなも
ので、ここに入院できてよかったという。そして、MRなので、何の
検査をしているのかわかる、と言う。

 五十嵐社長のオペの間に、エマージェンシー発生。大量出血だった。
どこからの出血か?
 だが、財前は出血場所を突き止め、止血を開始。

 介助に入りましょうか?と言う金子に、東は「余計な手出しはよく
ない。財前君を信じよう」と言って止める。

 里見の妻・里見三知代(水野真紀)は佐枝子に、息子がすぐ高熱を
出すが、やっと元気になったと言う。
 佐枝子は自分の兄も子供の時そうだったが、高校生になるころから
丈夫になり、登山を始めた。2浪して東都大学医学部に入ったが、2
年の夏休み、遭難した。自殺かも知れないと言われた、と話す。

 佐枝子は三知代に里見と結婚したきっかけを聞く。三知代は恋愛で
もお見合いでもないけど、秘密、と言う。
 佐枝子の携帯が鳴る。
 父・東からで、大事な手術で抜けられなくなったので、新大阪ホテ
ルに、石川大学の菊川教授、41歳を迎えに行って欲しいという。

 五十嵐の心拍数がゼロになる。財前は絶対死なさないぞ!と頑張る。

 菊川は佐枝子に東がしばらく来られないなら、大学を案内して欲し
いと言う。前から浪速大の最新設備を見てみたかったから、と。

 徐細動器.....やっと五十嵐の心拍再開。オペも再開する。
 東は、小さく舌打ちすると、「さすが財前君だね」と言って出てい
く。

 菊川を案内してきた佐枝子は、里見に会う。
 菊川は、後は1人で、と行き、里見は佐枝子に三知代と仲良くして
下さいと頼む。佐枝子も、三知代と話していると安心すると挨拶して、
病院を出て行く。

 菊川は、東の教授室に入る。
 そこに財前が五十嵐のオペの終了報告をしに入ってくる。
 財前は菊川を横目で見ると、「どなたでございますか?」と東に問
う。


寸  評  このドラマを観ていると、「財前は出世欲のある俗物。里見は人
助けにすべてを捧げるいい人」と言う色分けが強力に伝わってきて、
言外に、「財前は悪い人、里見はいい人」と言われている気がしてき
て、あまのじゃくの自分は、「ちょっと待って!」と言いたくなりま
す。
 加奈子の件にしても、きっと世間的には、加奈子を浪速大に入院さ
せて世話をしている里見はいい人で、別の病院へと言う、鵜飼教授や
財前は冷たい人なのでしょう。でも、本当にそうでしょうか?助から
ない末期ガンでは、大学病院で、検査漬け、薬漬けになるよりも、ホ
スピスで心安らかに.....という選択もあるはずです。
 折角、いろいろな個性がぶつかるのですから、一元的な見方でなく、
複合的な見方をしていきたいと思います。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 メルマガとしても配信しています、「末っ子長男姉三人」ですが、オープニ
ングの雰囲気が、「おとうさん」にそっくりな気がします。
 それと、4人兄弟(姉妹)なのは、どうしてなのでしょう。4人ぐらいいる
と、一家の中で、いろいろとドラマを起こしやすい?
 しかも、お父さん、あるいはお母さんが早くに無くなっていて、片親だし...
..
 二人兄弟だと、両親揃っていても、間が持たないでしょうかねぇ。(鈴木)

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