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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/27 ビギナー (4)  2003/11/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/27 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ビギナー
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 松永鈴希(奥菜恵)
     桐原勇平(堤真一)
 羽佐間旬(オダギリジョー)
     楓由子 (ミムラ)
     森乃望 (松雪泰子)
     崎田和康(北村総一朗)
 黒沢圭子(横山めぐみ)
 田家六太郎(我修院達也)
脚  本 水橋文美江

あらすじ  とあるカフェ。松永鈴希(奥菜恵)が、楓由子(ミムラ)に向か
って、蒸気機関車を“止めた”というおじいさんの話を始めた。松永
は、そのおじいさんが機関車を"止める"ために「どんな法律を使った
のか?」と楓にクイズを出したのだ。

 楓が悩んでいると、黒沢圭子(横山めぐみ)、森乃望(松雪泰子)
がやってきて話は中断する。

 その頃居酒屋では羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真
一)、田家六太郎(我修院達也)、崎田和康(北村総一朗)男性陣が
楓たち女性陣を待っていた。桐原が、焼き鳥を串から外していると、
それを崎田がとがめた。

 串で食べなければ意味がないと主張する崎田は、バラされたものは
桐原が責任を持って食べるよう言った。同意した桐原が、他の誰も食
べるなと宣言、そこへ楓たちが到着した。

 今日は田家の誕生日パーティーで一同が居酒屋に集まったのだ。パ
ーティーが始まりしばらくして、桐原が自分の“鶏肉”を食べた人間
がいると騒ぎ出した。

 偶然桐原の前に座り、先刻のやりとりを知らない森乃が、桐原の焼
き鳥に手を着けたのだ。みんなでなだめるが桐原は譲らず、怒った森
乃は、全ての焼き鳥を食べてしまう。

 翌日。研修所で重松幸輔教官(大杉漣)の講義が始まるが、森乃と
桐原はまだケンカ中。折しも重松は、民事訴訟における紛争解決のあ
り方について講義を始める。

 たまたま重松にさされた森乃は「何かもめごとを抱えていないか?」
と問われる。口ごもる森乃の横から田家が昨晩の“焼き鳥紛争”を持
ち出した。

 重松はこの問題の紛争解決手段を検討しようと言い出す。当事者の
森乃と桐原は、お互いの主張をぶつけ合う。優等生の田中一朗(岡田
義徳)は、くだらないから却下して欲しいと訴えるが、重松は取り合
わない。

 重松は、森乃の過去を知った上で、暴力で問題を解決しようとする
人達をどう思うか?と質問する。黙る森乃に向かって重松は、そう言
う解決法は許してはいけない、当事者同士の話し合いで解決すること
が困難な場合は、法律を使いルールに従って解決すべきと話した。

 この言葉を受けて修習生たちは真剣に討論を始める。結局羽佐間が、
もう一度鶏肉を食べて仲直りするという和解方法を持ち出し、一刻も
早くこの討論をやめさせたい森乃と桐原は承知する。重松は、2人に
和解への話し合いをするよう言い含め、その日の課題に入った。

 重松が出した課題は、当事者同士の話し合いでは解決できずに、裁
判にまでもつれ込んだ実際の紛争。

 ある男Yが自分で所有する土地を公共施設建設のために町に売却し
ようとしたところ、一部の住民から反発の声があがったというもの。
住民は、主にミカン農家を営むお年寄りたちで、中でもおじいさんX
は、男Yが所有する土地の一部が自分のものだと主張した。

 おじいさんXの強硬姿勢に、男Yは仕方なく土地明け渡し請求の訴
えを起こした。

 羽佐間と森乃は買出しに、楓も図書館に調べ物に出たまま、教室に
残った松永、田家、黒沢、崎田、桐原で紛争解決への討論を始める。

 一同はおじいさんXに分の悪さを感じ、彼を納得する方向に話を進
める。松永が、コワモテの人に一喝してもらうなどと軽口をたたくと、
田家は「そういう人たちは許せない、森乃さんのような人たちを許し
てはいけません!」と声を荒げた。

 田家は、過去にチンピラ連中から理由もなく難癖を付けられて暴力
を振るわれたことがあるのだった。

 ちょうどそこに森乃と羽佐間が帰ってきて話を立ち聞きしてしまう。
森乃はなぜ警察にそのことを訴えなかったか?と詰め寄るが、羽佐間
はそう言うことが出来ない弱い人間もいるんだ、と言い返し、部屋に
は冷たい空気が流れる。

 桐原が昔の事は良いだろうと取りなし、それを受けて、森乃は鶏肉
を食べたことを桐原に、いま責め立てたことを田家に謝り、一件落着
となる。

 課題に話を戻して議論をしていくと、男Yが転売目的で町から土地
を購入したことに気づく。そこへ、松永から紛争の起きた場所を聞い
て付近の地図を作ってきたと言う楓が、付近の地図を手に教室に来た。

 楓は“そんなところに建てられたら困る”という、おじいさんXの
供述に着目する。公共施設が建てられると、おじいさんXや農業を営
むお年寄りたちが畑に行く道がなくなり迂回すると年寄りにはかなり
の負担になることがわかる。

 さらに、楓はおじいさんXの先祖が所有していた畑への道の所有権
を、その道を生活道路として使っている住民たちのためとして手放し
たことにも言及する。松永は男Yの行為に違法性はないので、仕方が
ないと言うが、一同は何かよい解決方法がないか・・・?と思案する。

 その時、楓以外の仲間たちの心に、“権利の濫用”が浮かぶが、適
用して良いか一同迷って口にしないでいた。そのとき、楓がふと前日
の松永からの質問「蒸気機関車を“止めた”法律」の答えが「権利の
濫用は許さない」という法律だと答える。

 そこで初めて楓も気付き、おじいさんXの件にも“権利の濫用”が
適用できるのでは?と提案する。

 “権利の濫用”は、裁判官の主観的判断でもって本来“正当な”権
利の行使が否定されてしまうものなので、それこそ“乱用”の許され
ない手段のため、みんな口にしなかったのだ。それでも食い下がる楓
に、松永は“権利の濫用”は適用されないと強く反論した。

 森乃が、裁判官によってはおじいさんXの事情に十分配慮して適用
するかもしれない、と松永をなだめるが、松永は、この事件の判決を
下したのは自分の父親であり、結果的におじいさんXが敗訴したこと
を明かす。

 一同沈黙する中、地図を見ていた森乃は新たな事実に気づく。公共
施設が建つと、おじいさんXの畑から孫が通う学校が見えなくなるの
だ。 

 楓は、事実を確かめるためにおじいさんXの家を訪ねる。しかし、
おじいさんXは裁判の後に亡くなっていた。楓は“権利の濫用”を楯
にした再審の方法もあることを告げるが、遺族は裁判は懲り懲りとも
う過去の話ととらえていた。

 もうすべてが過去のこととなり、すでにできあがった公共施設の前
で、楓は切ない気持ちをどうしようもできなかった。

 重松の講義では、事件の感想が述べられる。田中は、おじいさんX
に多少の迷惑料を払っても良かったのでは?と、発言した。すると、
松永は判決を下した裁判官、つまり自分の父親を否定し“権利の濫用
”を用いるべきだったと反論する。

 楓たち仲間も、おじいさんXを思いやる発言で応援する。重松は、
事件を深く掘り下げた楓たちを評価し、講義を終えようとしたその時、
羽佐間が森乃と桐原の紛争も和解が成立したことを告げた。


寸  評  今回は課題の事例についてちょっと深く掘り下げたら、いつもに
も増して長くなってしまいました。すみません・・・松永はちゃらち
ゃらした女子大生上がり?と思っていたら、思わぬ経歴がありました
ね。あのチャラチャラぶり、現実の司法研修所にもいそうですよね。

執 筆 者 井村(beginner_mon9@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 最近は街中でもこの時期になるとハロウィーンものがたくさん出るようにな
りました。娘にとっては、あのオレンジのカボチャがとても魅力的らしく、あ
のカボチャを見て以来、余り好きではなかったカボチャをよく食べるようにな
りました。子供は単純でかわいいですよね。(^o^)(井村)

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