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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/23 トリック3 (2)  2003/11/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/23 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル トリック
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 山田奈緒子(仲間由紀恵)
          上田次郎(阿部寛)
          矢部謙三(生瀬勝久)
          山田里見(野際陽子)
 菊池愛介(姜暢雄)
 芝川玄奘(森本レオ)
 鬼頭  (矢島健一)
 相沢即史(甲本雅裕)
 江藤  (佐戸井けん太)
 井上真一(嶋大輔)
 井上真二(荒川良々)
 南方熊作(六平直政)
 ガッツ石まっ虫(ガッツ石松)

脚  本 蒔田光治ほか

あらすじ  玄奘 『あなたは、黄色いカードを引く。』
玄奘の言葉通り、黄色いカードを引いてしまった奈緒子。
 鬼頭 「玄奘様のお力がわかったでしょう。 上田先生をやれ!」
奈緒子は、上田を連れて 夜の森へと逃げる。

 追っ手を振り切ると、上田は奈緒子を問い詰める。 真相を話す奈
緒子。
 奈緒子「何かに取り付かれたようになったんです。」
上田は金属の磁気を利用したトリックと考えるが、奈緒子は指輪をし
ていない。 玄奘の力に怯える上田。

 森の中の小屋で 2人は野営をする。 眠る奈緒子が隠し持ってい
た黄色いカードを 盗み見る上田。 翌朝、何故か打って変わって 
玄奘と立ち向かうと 勇み出す上田と、奈緒子は森ではぐれてしまう。

 人声に導かれ 奈緒子が森を抜けると、奈緒子の母 里見が 村人
に説教をしていた。 
 里見 「信じる者は、儲かる。」 
文字の力を持つ里見も 神の象の像を探しているようだが、玄奘の言
葉を信じる村人には相手にされない。

 奈緒子とはぐれた上田は、井上真一・真二兄弟を探す江藤に会い、
倉庫の前で 木の棒を握り締め泣いている真一を見つける。 中には
倒れている真二。

 そこへ現れた鬼頭たち。 矢部が、頭から血を流す真二の死を確認
する。
 鬼頭「犯人は 真一さんですね。」
黙って腕を差し出す真一。 現れた玄奘は、真一を逃がす。
 玄奘「あなたに罪はない。 お逃げなさい。 森の奥に 白と黒の
鳥居がある。 黒い鳥居の先は 崖になっていて危険です。」
立ち去った真一の背に向かい、玄奘が言葉を発する。
 玄奘 『あの男は、黒い鳥居を選び 命を落とす。』

 蛾眉村特有の毒虫「大日本赤マダラ吸血ツノ虫」を恐れる江藤が、
殺虫剤を手に先導し、上田と矢部たちが 真一を追う。 森の中の二
つ並んだ鳥居を見つける。 だが、白い鳥居の先に真一の姿はなく、
黒い鳥居の先の崖下で 真一が死んでいた。

 真二を殺し 逃亡を図った真一が崖から落ちたと 判断する矢部。
 しかし、言葉だけでは玄奘を逮捕することはできない。
 江藤 「諦めましょう。 この森を開発をしようとした罰が当たっ
たのです。」

 帰ろうとしている上田に追いついた奈緒子は、意気地なしと罵る。
 上田の案内で 真一の死を検証する奈緒子。 鳥居のそばで 甘い
物が好きな『ガッツ石まっ虫』が群がる バケツに入った樹液を見つ
ける。

 奈緒子の見解 〈玄奘たちは 道標になる鳥居の色を塗り替えた。
 黒い鳥居は 正確には灰色をしているため、一方が白ければ黒く 
反対が黒ければ白と どちらにも捉えることができる。 すばやく塗
り替える事は不可能なので、白い方に樹液を塗り、ガッツ石まっ虫が
群がる事で 真っ黒に見せたのだ。 そして、反対側の灰色の鳥居を
白と判断した真一が 道を間違えてしまった。 その後 江藤の殺虫
剤でガッツ石まっ虫が追い払われ 黒い鳥居が再び白い鳥居となった
のだ。〉

 山道で足を踏み外した奈緒子。 助けようと手を取った上田は、奈
緒子に黄色いカードを引いた理由を問いただす。 黄色いカードだけ
が 3万円の金券でできていたのを、昨夜 森の小屋で確認していた
のだ。
 上田 「君は 金と俺の命を天秤にかけたんだ。」
崖が低いのをいい事に、怒った上田は 弁解する奈緒子の手を離す。

 そこでは 着物の女が象の像を洞くつで祭っていた。 奈緒子は、
象の像を奪い盗り願い事をするが、叶わない。 像を隠して、真二の
死んでいた倉庫に戻った奈緒子たちは、真二の日記を見つける。
 真二の日記『体が動かなくなってきた。 大日本赤マダラ吸血ツノ
虫だ。 お兄ちゃんは 江藤に騙されている。』
上田が見つけた時、真二はまだ死んではいなかったのだ。 蛾眉村特
有の毒虫『大日本赤マダラ吸血ツノ虫』に刺され、倒れていただけだ
った。 上田が目を放した隙に、玄奘の味方の江藤が殴り殺したのだ。

 奈緒子たちは、やってきた鬼頭たちと対峙する。
 奈緒子「江藤さん、井上真二さんを殺したのはあなたですね。」
 鬼頭 「ようやく気が付きましたね。」
 奈緒子「お前たちのした事は 全部お見通しだ。」

 江藤や井上真一・真二兄弟は 玄奘の味方だった。 鬼頭は、玄奘
の偽物の奇跡でお金儲けをしようとした。 しかし、開発業者の相沢
が現れ 真二が寝返ったため、まず相沢を殺害。 次に、言うことを
聞かない真二を 倉庫に閉じ込めた。 だが、睡眠薬で眠った真二を
 本当に死んだと思い込んだ真一。

 真二が書いた『大日本赤マダラ吸血ツノ虫』は 元々存在しない。
 村人を操る為、玄奘の言う事を聞かないと刺されると 鬼頭たちが
言いふらしたのだ。

 玄奘は元中学教師で 生徒に人生の教訓を教えていた。 だが、口
先だけの男と苛められ おかしくなった。 自分を超能力者と思い込
んだ玄奘を 鬼頭が教祖として利用したのだ。

 全てが明るみになるが、矢部刑事と共に捕まってしまう奈緒子たち。
 そこに玄奘が現れ、懲らしめの言葉を放つ。
 玄奘 『火の中で死ね。』
夜の闇の中で杭に縛り付けられ 3人の命は風前の灯。 松明を前に
した奈緒子が 苦し紛れに上田に囁く。
 奈緒子「上田さんありがとう。 …最後に一言、なぜベストをつく
さないのか!」
自らの新著のタイトルを聞き 励まされた上田は、超人ハルクのよう
に ロープを引き千切り 立ち上がった。
 上田「ベストをつくせ!」

 村人や鬼頭に向かって炸裂する上田のパンチ。 蜘蛛の子を散らす
様に逃げ惑う信者。 震える玄奘に向かっていく上田。
 玄奘『お前は動けない。』
しかし、玄奘の言葉に力がある筈も無い。 上田の頭突きをくらい、
鼻血を流しながら フラフラと玄奘は立ち去る。

 奈緒子は「象の像」を独り占めしようと、上田を置いて実家に向か
う。 売り付けられた里見は像を叩き割り 中に仕込んだICレコー
ダーを取りだす。 「象の像」を探す南方の企みを知る為に、里見自
身が蛾眉村に持ってきた偽物だったのだ。

 里見は、ICレコーダーを再生する。
 奈緒子の声「象様、胸を大きくして下さい。」
里見に睨まれた奈緒子は、追いかけて来た上田と帰って行く。 その
様子を 物陰から南方が見ているとは知らずに。


寸  評  今回は、奈緒子の母譲りの強欲が 炸裂しました。 金券で買収
されたり、象の像を泥棒したり、ほとんど犯罪ですね。 奈緒子のト
リックを解明しようとする情熱は、正義の為では無くて マジシャン
としてのプライドなのでしょうね。 正義を振りかざさずに、人間臭
く振る舞う主人公は 面白いですね。 亀有交番のりょうさんに似て
いるかも。
 言葉で人を操った玄奘を、奈緒子が同じ言葉でやっつけた結末も 
気が利いていました。
 ただ、前回の雨や雷のトリックは 解明されないままです。 鬼頭
たちが ホースで水でも撒いたのでしょうか? はて?

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 最近 子供の連れ去りが後を絶たず、ますます生き辛くなっている世の中で
す。 昔から言う「神隠し」って こういう事だったのかもしれませんね。 

 以前、新聞の投書で読んだ事があるのですが、ある家のおばあちゃんが 夕
方になると決まって外の通りに立っているのだそうです。 それが何故か家人
が聞いた所、おばあちゃんの返答は 「人目になっているの。」でした。 腕
力に乏しいお年寄りでも、そんな力があったのですね。 誰かが見ていれば、
犯罪を起こそうという気が遠退きます。 垣間見たNHKの「ご近所の力」で
も、同じような事を言っていました。「掃き掃除や水撒きなどの毎日の日課の
時間を少しずらして 小中学生の登下校時間に合わせる。」 これなら、出来
そうな気がするし、ご近所にお願いする事もできそうですね。 これからの東
北なら 「雪掻き」の時間かな・・・。  (飯塚)

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