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タイトル:Daily Drama Express 2003/09/03 幸福の王子 (10)  2003/09/08


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/09/03 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 幸福の王子
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 鳴川周平(本木雅弘)
          安元海 (菅野美穂)
          与田良介(渡辺篤郎)
          光石繭 (綾瀬はるか)
          光石桃子(井森美幸)
         見城則子(坂下千里子)
脚  本 遊川和彦

あらすじ       「死神に愛された二人 運命に挑む最後の夜」

  片思いしている男の子が 繭に近づく。 動悸が激しくなり、助け
を求める繭。 その胸に手を差し伸べたのは、会った事のない筈の海
だった。 痛みの和らいだ繭に 海が囁く。
 海 「私のこと 覚えてない?」
こちらに来ないようにと 言い置いて、海は立ち去る。

 夢から目覚めた繭の状態は 芳しくなかった。 もうだめかと言う
繭に、桃子はドナーが見つかったと 励ます。
 一方、奇跡のように 日に日によくなる周平。 繭に自分の心臓を
与えるよう 良介に頼む。
 周平「お願いだよ。 僕たち 死ぬまで友達だろう。」
 良介「二年前も言ってくれたね。 海と離婚した後。」


 良介の回想。
離婚届に判を押し、海に手渡す良介。 もうすぐ刑務所から出てくる
周平と 結婚するつもりだという海。 良介には、死ぬまで友達でい
ようと話す。 長い時を経て、2人は静かに友情を取り戻していた。
 再び 目まいを起こした海に、良介は脳外科での検査を勧める。

 周平の面会に来た海。 周平にも顔色の悪さを指摘される。 心配
を振り切るように 新居のアパートや 2人で始める音楽教室など新
生活について語る海。 明後日の出所時には、思い出の丘で待ち合わ
せ 再出発する事を約束する。

 日常生活に支障をきたす事がある程 症状が重い海は、思い切って
病院の検査を受ける。 忘れ物をしたり、激しい頭痛があったりする
のは、かつて階段から落ち、頭を強く打ったせいなのだろうか。

 出所した周平は、心配だった両親に 真っ先に会いに行く。 父は、
 「いつでも来て。 金の心配は要らないよ。」という親身な町医者
になっていた。 そんな父に 笑顔でお弁当を届ける母。 安心した
周平は 声をかけずに立ち去る。

 周平は、次に 病院の良介に会い、海と結婚する事の承諾を得る。
 良介「海が言うように、周平に負けたくなかっただけだ。 俺は愛
していなかったんだ。」
悪ぶりながらも 祝福する良介。

 周平との待ち合わせ場所へと、バスに揺られる海。 しかし、病気
のため 降りる停留所がわからなくなり、終点まで行ってしまう。 
頭痛に襲われ、うずくまる海。 周平の電話で やっと約束の丘に駆
け付ける。 心配する周平に、具合の悪いことを隠す海。
 海 「お帰りなさい。」
一年ぶりに 約束の丘で手をつなぐ2人の 新しい生活が始まった。

 海の体を心配しながらも希望にあふれた周平は、海が始めた音楽教
室のビラを配り始める。 駅へ急ぐ人々の波にもまれ 戸惑っている
と、現れた則子に場所変えを勧められる。 はかどる幼稚園でのビラ
配り。 生きがいになる仕事を探していると言う則子の明るい様子に
 周平はうれしくなる。

 海の病院の検査結果は 脳内出血だった。 最悪の場合 障害が残
り、記憶が薄れ 言葉が不自由になる事もあるという。 海は良介に
 周平に話さないよう釘をさす。

 生徒の獲得や元気になった則子を喜んだ周平は ご馳走を作って待
っていた。 自分の体調に不安を抱えている海は、鋭い目つきで罵声
を浴びせる。
 海 「うるさい! このストーカー! 善人ぶっても知っているの
よ。人殺し!」
我に帰った海だが、自分の言った事を 何一つ覚えていない。

 周平は良介を訪ね、海の事を尋ねる。 おかしいところがなかった
か 突然怒ったり、物忘れしたりしなかったかと。 口止めされてい
る良介は、年を取ったからだろうとごまかす。 周平もまた、ずっと
親友でいて欲しいと、良介に頼む。


 現在の病院。
周平の枕元で 後悔を口にする良介。
 良介「あの時隠さずに、海の病気の事を話せばよかった。 そうす
れば 2人が別れる事はなかった。」
目覚めた周平に 今でも友達かと 恐る恐る訊く良介。
 周平「死ぬまでお友達だよ。」

 目を上げた繭は 周平が立っているのに気づく。 周平の歩ける程
の回復を喜ぶ繭に 周平が話しかける。
 周平「さよならを言いに来たんだ。 僕はもうすぐ 海のところに
行く。 その前に 僕の心臓を繭にあげるね。」
 繭 「ダメ。 辛いことばかりだった周平は、幸せにならなけり
ゃ。」
 周平「僕は幸せだよ。 大好きな人に大好きだと言えて。 お母さ
んでしょ、お父さんでしょ、真平、良介、繭。」
 繭 「海ちゃんとは 何で別れたの?」


 再び、回想。
音楽教室を訪ねた良介は、周平に話して一緒に闘病した方がいいと 
海に提案する。 しかし、海は自分の症状が重く 治る見込みがない
と 気づき、恐れていた。 何もかも忘れ、うそで人を傷つけてしま
うのではないかと。 自分自身や周平さえも わからなくなるのでは
ないかと。 周平に隠したい海は、良介を追い返してしまう。

 大事な話があるという周平と 海は念願のデートをする。 ケーキ
を食べ、ゲームセンターで遊び、尾崎豊のCDを買う笑顔の二人。 
大好きな百日草の花束を買い、『幸福』の他に『別れた友への思い』
という花言葉がある事を 周平は知る。

 帰宅した周平は、指輪を海に手渡す。 涙を流し 喜ぶ海。
 海 「ありがとう。 私は幸せ、今死んでもいい。」
海の言葉に 悩みの重さを感じる周平。 
 周平「明日 一緒に病院に行こう。 苦しんでいるのだろう。 一
緒に直そう。」
周平が優しく語りかけると 海も承諾する。 

 海 「私たちたくさん遠回りしたね。 後悔のない人生なんて無い。
  皆 後悔を抱えながら生きている。 あなたのおかげで 私幸せ
だった。  私忘れない。 周平も忘れないでね。」
この時を惜しむように 寄り添う周平に一人語り続ける海。
 海 「あなたはいつまでも 私の幸福の王子様。」

 翌朝、周平が目覚めると、海の姿が消えていた。 テーブルの上に
は、昨日買ったCDと一枚の紙。 それには、「さようなら」という
文字だけが 残されていた。


寸  評  残り後1回。 今回はBGMも少なく、愛より友情って言いたい
ような 静かなお話でした。 結末はわかっているのに、皆が幸せに
なる予感がしました。 海が去ってしまったのは、まだ元気なうちに
 自分の幸せな思い出だけを 周平に残して置きたかったからではな
いでしょうか。

 このドラマのテーマに『罪の償い』があったように思います。 人
は過ちを犯した後が 大事だと。 それは、他局の『Dr.コトー』
にも通じていると思います。 試練を乗り越えていく所は 『ウォー
ターボーイズ』にも。 過ちや試練から逃げずに それを乗り越えた
時、人はより強く より美しくなっていくのでしょう。

 『幸福の王子』で欲を言うと、サブタイトルを工夫したらよかった
かなと思いました。 ○○サスペンスみたいに思わせぶりで、内容を
反映していないような気が。 連続して見ないとわからなくなる内容
だから、宣伝したかったのでしょうね。

 次週は、日本テレビでは珍しい 放送時間が延長されるパターンで
す。 今期は、打ち切りになるドラマが多かったようですが、『幸福
の王子』は 2回を1回にまとめたりしてないのでしょうか? 大丈
夫ですよね。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 アゲハチョウが 一匹さなぎになりました。 えさも食べずに 思いっきり
ウロウロして、見つけたお気に入りの木につかまって、伸びをして 上半身を
ぐるぐる回す体操をして。 充分時間をかけて、小さなさなぎになりました。
 弟たちがまだ数匹。 これからが楽しみです。 

 最近 近くの川で見かけたカワセミが気になっています。 カワセミって 
とてもきれいな青緑の小さな鳥です。 川岸の土の部分に くちばしで横穴を
掘って 巣を作るそうです。 だから、田舎でも 全部コンクリートの川では
住めないのです。 また、会えないかなと 今度は私がウロウロしています。
  (飯塚)

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