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タイトル:Daily Drama Express 2003/08/27 幸福の王子 (9)  2003/09/03


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/08/27 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 幸福の王子
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 鳴川周平(本木雅弘)
          安元海 (菅野美穂)
          与田良介(渡辺篤郎)
          光石繭 (綾瀬はるか)
          光石桃子(井森美幸)
         見城則子(坂下千里子)
脚  本 遊川和彦

あらすじ      「愛が死ぬ瞬間! 病魔が奪う永遠の約束…」
 ナレーション 〈これは、王子様の悲しい恋のお話。 出逢った頃
は とても幸せだったのに、王子様が愛したお姫様は もうこの世に
無く、王子様は 目覚めることはない。 そう思っていたのに…。〉
 目覚めた周平に看護婦が気づく。 意識を取り戻した周平の心は、
やはり8歳のままだった。 自分のことよりも 繭を気遣う周平。
 持ち直した繭は、目覚めた周平に会いたいと訴えるが、叶わない。
 その代わりと 周平の昔話をせがむ繭。
 良介「愛している事を証明することが大事なんだ。 相手を幸せに
してはじめて愛と言える。 その点、僕は海を愛しているといえなか
った。」
 良介の告白。
  海と良介は、はた目には幸せな新婚生活を送っていた。 海が良介
に弁当を届けたり、海の両親を休みの度に夕食に招待したりしている。
 両親も、人並みに安定し豊かな海の生活を喜んでいた。
 しかし、海は 自分の体に違和感を感じていた。 頭がはっきりせ
ず、物の名前が出なかったり、同じ事を繰り返し話したり、道がわか
らなくなったり。 良介に、ボケているなどと暴言をはかれることも
あった。
 心のより所だったチェロを亡くし、自分も足を引きずるようになっ
た周平。
  以前は着なかったような黒服に身を包み、クラブのマスターの依頼
で、ピストルの裏取引をしている。 その周平が、ホテルから 女性
と一緒に出てきた良介と出会う。
 海を幸せにすると言っていたのにと なじる周平。 良介は、海は
優しいが無理しているのがわかるのだと 悩んでいる事を打ち明ける。
 海を返そうかとまで言う良介に、周平は 耐え切れず殴りかかる。
 周平「俺もずっとお前が大きらいだった。 自分勝手でわがまま
で。」 
  何も言い返せず、一方的に殴られる良介。
 海が、病院のロビーに駆け込んでくる。 何があったのかと 周平
に問い詰めるが、警察に訴えればと 周平は悪ぶるだけ。 治療を終
えた良介まで 周平の中身が変わったのだと言う。 おまけに 食い
下がる海に 同じ事ばかり聞くのは、ボケているからだと言い放つ。
 父への借金取りが 周平の働くクラブで暴れ、周平は母の窮地を知
る。 周平の父は病院をやめてから ずっと仕事をしていない。 プ
ライドが高く他の病院に勤めようとせず、パチンコ・競馬で借金を重
ねているのだ。 そのために、周平の母が慣れないスーパー勤めに出
ていると。
 訪ねた周平が、涙ぐむ母に手渡したツバメの絵柄のハンカチを見て
 喜ぶ母。
 それは、『幸福の王子』を読んで感激した幼い周平が 母にねだっ
て刺繍してもらったものだった。 血の繋がりが無くても あなたは
私の「幸福の王子」だと話す母。 そして、スーパーの金庫を盗むと
父が企てている事を 打ち明ける。
 夜 事務所の窓を割り、バールで金庫をこじ開けようとする父。 
止めに来た周平は、お母さんを泣かせるような真似はやめてと訴える。
 周平「あなたが不幸になったのは、僕のせいだ。 あなたのお子さ
んを殺してしまったのだから。」
 周平の思い掛けない告白に 驚く父。 そこを警備員に見つかって
しまい、警備員を殴りつけて、父を逃がそうとする周平。 そして、
身代わりに自首する代わりに、医者に戻り母を大切にしてと頼む。 
自分は、ずっと父を尊敬してきたのだと。 近づくパトカーのサイレ
ンに、周平は父をせかし 笑顔で見送った。
 現在の病院。 周平が目を覚ましたと聞き 訪ねて来た周平の両親。
   ツバメの刺繍のハンカチを周平に返してと 繭は周平の母に託
す。
 周平「二人とも僕の事嫌いだね。 弟が生まれたから 僕いらない
よね。 ごめんなさい。 僕 悪いことしました。」
 両親「誤らなくていいの。 誤るのはこっちだ。」
繭の具合が悪いと聞き、周平は 自分の心臓を上げるよう頼む。
 周平「繭は 僕のお友達なんだ。 いいよね、お父さんお母さん。」
周平の願いに、両親は 言葉を失くす。

 再び、良介の告白。
良介の勤める大学付属病院を訪ねた海は、良介と看護婦のキスの現場
を見てしまう。 帰ろうとする海に、居合わせた周平の父が、周平に
会いに行って欲しいと 頼む。 周平が自分の身代わりに自首するの
だと。
 自首する覚悟の周平は、自分の部屋の整理をしていた。 海の写真
や 真平の絵を見納め、外に出ると 雨の中に海が待っていた。
 思い出の木の下で 久しぶりに語りあう2人。 意外に明るい周平
の様子に安心する海。 父の為ではなく自分の為に自首すると、罪を
償ったら自分に正直に生きると 周平は決心していた。 気づくと、
真平の絵を見、チェロと散歩した道を歩き、いつも海の名を呼んでい
る自分の為に。
 海も、周平同様 自分を見失っている事に気づいた。 養ってもら
っている負い目で 我慢ばかりしている自分。 昔の周平が愛した喜
怒哀楽のある自分に戻り、周平をここで待っていると 海は誓う。 
希望を持って去っていく周平。
だが、見送る海は、頭の異常を感じ、目がかすみ座り込んでしまう。
 ナレーション〈この時周平は、海と再会できると信じていた。 し
かし、待っていたのは海ではなく 残酷な運命だった。〉


寸  評  目覚めた周平が 子供のままの気持ちで両親に謝るところが 本
当に悲しい場面でした。 自分の大好きな両親が、自分を要らないと
思っていると感じるのは、さぞ辛い事だったでしょう。 根底を崩さ
れるような孤独だったのでしょう。
 このドラマの根本が、ここにあったのだと 深く思い知りました。
 小学校で同級生だった桃子は、まだ自分の罪を語っていません。 
もしや 周平が罪を犯したこの頃に関係があるのでしょうか?

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 気がついたら、庭のサンショウに アゲハチョウの幼虫が12匹も来ていま
した。 小さな木なので、丸裸寸前です。 里親探しをしているのですが、は
かどりません。 アゲハチョウも食べ物が少ないのがわかっている様で、まだ
体が小さいのに、どんどん先に進んでいきます。 冬越しのアゲハチョウが小
ぶりなのは きっとこういうわけなのですね。 賢いですねえ。(飯塚)

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