メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2003/08/14 高原へいらっしゃい(7)  2003/08/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/08/14 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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0. お願い
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 高原へいらっしゃい
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 面川清次(佐藤浩市)
 若月誠 (西村雅彦)
 本間さおり(井川遙)
 石塚章一(堀内健)
 山村久美(市川実和子)
 中原友也(平山広行)
 貫井明夫(入江雅人)
 五十嵐俊彦(高知東生)
 関麻美 (純名りさ)
 関峰子 (大山のぶ代)
 矢野謙作(竹脇無我)
 面川祐子(余貴美子)
 小池雄一郎(菅原文太)

脚  本 前川洋一

あらすじ  若月誠(西村雅彦)が電話を取ると、取引先とのゴルフコンペで
近くまで来ている社長の矢野謙作(竹脇無我)からだった。
 矢野は八ヶ岳高原ホテルには寄らず、若月がゴルフ場に出向いてい
く。来て貰えばいいと言う面川清次(佐藤浩市)に、「時間にうるさ
い人だと、知ってるでしょ」と答えて、若月は飛び出していく。

 矢野は若月にもメインバンクである親和銀行の頭取も(八ヶ岳高原
ホテルを)ほめていた。来月一杯手を抜かず、高く売れるように、と
指示する。反論しようといる若月に、「愛着でも湧いたか?何年わた
しの下で働いている。秋には本社で会おう」と言って矢野はコースに
出る。

 若月はホテルに向けて車を走らせていて、少年を轢きそうになって、
急停止。少年はホテルにいる母親に会いに行くところだという。若月
は少年を車に乗せることにし、少年は翼の折れた模型飛行機を手に持
っている。

 ホテルでは、スタッフ一同が、関麻美(純名りさ)の息子・広之
(高橋快聖)の誕生祝いをしてあげようと相談している。面川は、お
客様のいない時間ならば、と承諾する。

 少年は若月が飛行機を直してくれると聞いて、喜ぶ。飛行機は5歳
の誕生日に父親から買って貰ったもので、あさっての6歳の誕生日に
は.....と言いかけ、秘密、と言う。

 若月は少年、すなわち麻美の息子・広之を連れてホテルへ戻り、麻
美を叱る。事故でも起きたら、ホテルのスキャンだと。
 ホテルの心配をする若月に、山村久美(市川実和子)が反発。

 麻美にホテルの電話を使って、電話がかかってくる。麻美は電話は
職場ではなく、携帯に掛けてくれるよう言って電話を切る。

 夕食。大勢のお客様。
 麻美は、厨房に入りかけたお客様の少年を見てから、動揺し始め、
料理を取り違えてしまう。
 謝罪する麻美に、小池雄一郎(菅原文太)は、過ちを繰り返さなけ
ればよい、と言う。

 面川は麻美に、広之が夏休みのうちに休みが取れるようにするから、
頑張るよう言う。

 五十嵐俊彦(高知東生)は面川に、さっきの電話は、麻美の別れた
ダンナからじゃないかと言う。

 麻美に休みを一日でいいからやりたいという面川に、若月はそんな
些末な問題を考えるのではなく、ホテルのことに専念してくれ、支配
人は教師でもなく、カウンセラーでもない。スタッフが1人かけても
対応出来なくなると大反対。そして、飛行機の修理を手伝おうとする
面川を断る。

 五十嵐は遅くまで厨房を磨いている。声を掛けた麻美に、自分は小
池の料理を盗んで店を大きくしたいから、頑張っていると言う。
 「そういうの夢って言うんだよね。いいね、夢があって」と麻美。
「オレの本当の夢は.....」と五十嵐が言いかけたところに、麻美の
母・関峰子(大山のぶ代)が来て、とぎれる。


 若月は、広之の誕生日パーティーを計画しているスタッフ一同にも
文句を言い、自分はパーティーに出ない、と言う。面川は、大変な時
期だからこそ、スタッフ一同、心を合わせるべきではないかと、取り
なす。

 若月が面川に、明日いらっしゃる雨宮様は大切なお客様なので、麻
美のやったような失敗は許されないと念を押す。そして雨宮の部屋は、
一番眺望の良い1号室にする。1号室に今お泊まりのお客様は明朝出
立だから、と言う。
 「社長の話は?」と聞く面川に、「10月から3月までの売り上げ
目標のことです」と若月は答える。

 今日のお客様は3組11名。
 小池は峰子の持ってきたとびきりの鮎を喜ぶ。

 飛び込みのお客様・倉石(尾美としのり)が来て、麻美のことを聞
く。

 麻美を心配する五十嵐に麻美は、まだ籍を抜いていないこと。倉石
は勤めていた銀行をリストラされ、別の仕事についたが、結局仕事人
間で、広之より仕事が大切な人。やり直そうと行ってきているが、無
理だろう、と打ち明ける。

 面川は本間さおり(井川遙)に、倉石について詮索しないよう、注
意する。顔に出ないとも限らないからだ。

 1号室のお客様が麻美に、同じ部屋での延泊を支配人に依頼してく
れるように頼み、麻美は了解する。

 階下へ降りてきた麻美を見付けた倉石は、麻美を追いかけ、麻美は
厨房に逃げ込んだ。

 峰子がダイニングルームを覗く。「どうしたの?」と石塚章一(堀
内健)。「お客様の喜んでいらっしゃる顔をみたくなって」と峰子。
 だが、峰子は倉石を見付けると、慌てて厨房へ入り、麻美に倉石が
来ていることを知らせるが、麻美は無視。五十嵐も緊張する。

 倉石はメインディッシュを残し、デザートも食べずに席を立つ。そ
して厨房に麻美を見付け、追いかけようとして石塚にぶつかり、あき
らめる。

 突然倉石がチェックアウトしたいと言い出す。面川は食事料金だけ
貰う。そして倉石は一つだけ面川に依頼する。青いプレゼントの包み
を取り出し、それをあさって麻美に渡して欲しいという。

 麻美は、倉石はどうせ仕事人間。初めから泊まる気なんてなかった
でしょ、と言う。

 一号室のお客様が新聞を返してから、若月と面川に、明日も八ヶ岳
が見られる、と言う。若月が問い返すと、コックの女性に頼んだと言
う。「いいんでしょ?」と問われて面川は、「はい」と答える。

 若月がすごい形相で麻美を呼び出し、フロントを無視するなんて、
半人前以下だとどなり、五十嵐が、そんな言い方無い、と若月の胸ぐ
らをつかむ。
 そんな五十嵐をみんなで引き離したが、峰子が若月の頬を叩く。
「麻美だって、いろいろかかえながら一生懸命やってんだよ。ほかの
みんなもそうだよ。あんたに半人前呼ばわりされるいわれはない。そ
んなこと、わからないなら、人を使う資格無い。ましてや、ホテルな
んて!」と峰子。

 若月は外へ出て行く、麻美は唇を噛む。

 若月は外のベンチにゴロッと寝っ転がると、缶ビールを一気にあお
る。
 若月の携帯が鳴る。須藤からで、社長の伝言として、ユナイト・ホ
テルチェーンが、八ヶ岳高原ホテルに食指を動かしている、と伝えて
きた。若月は途中で電話を切る。

 若月がみんなに担ぎ込まれる。若月を捜しに出たところ、ロータリ
ーに倒れていたからだった。すごい熱。みんな心配して、しにかく若
月をベッドに寝かせ、手当てする。


 翌日、ホテルは予約で満室。
 若月は雨宮様の対応は自分でやらなければならない、と、熱を押し
て出てくるが、倒れる。
 「みんなをもっと信頼しろよ!」と面川は若月を叱責。
 若月は心配しながらもベッドに寝ている。

 峰子がおかゆを若月に持ってきて、額のタオルを代える。そして、
「雨宮さんは、気さくでいい人だね。あとで顔出すって、おっしゃっ
てたよ。それから1号室にお通ししたから」と峰子。「え?」と若月
は問い返す。「1号室の内山様、こんないいお部屋占領するなんて、
って、奥様から怒られたって。早く良くなってね。喧嘩相手がいない
と寂しいから」

 峰子が出ていた後、若月は涙をそっと額のタオルで拭く。


 内山ご夫妻は、「また来るよ」と言って出立。雨宮様も、「いいホ
テルだった。若月君には、よろしく」と言って出立。

 広之の誕生日会。
 若月も病身を押して出席。
 五十嵐はクワガタをプレゼント。
 面川は麻美に、倉石から預かったと、プレゼントを渡す。開けると
グローブ。倉石は、広之との約束を守ったのだ。広之は喜ぶ。

 面川は誕生日会の後、裏庭で麻美に、倉石の伝言を伝える。「今に
なって、やっと家族はなんだったのか、わかった」と。それから、倉
石が広之とした約束はグローブを贈ることだけでなく、キャッチボー
ルをすることもだった。そして、その約束も果たすという。
 面川は、ホテルとして、麻美を失うことは大きな痛手だが、それよ
りも、広之と麻美自身にとって一番よい道を選んで欲しい、と言う。

 若月は面川に、広之の飛行機の修理は、思った以上に難しいが、必
ず直すと言う。子供は約束を守らないと、厄介だから、と。

 今日のお客様は、6組18名。
 若月がフロントに立つ。頑張らなければならない、社長のノルマ以
上の実績を上げてみせる。このホテルには、その実力がある、面川の
甘ささえなければ、と若月。


 麻美は大きな鞄を手に提げ、広之の手を引き、ホテルを振り返る。
広之は、修理して貰った飛行機を手に持っている。


 そのころ、1人の気品のある老婦人が、タクシーでホテルへと向か
っていた。


寸  評  今までのパターンだと、麻美が延泊を伝えることを忘れたために、
大騒ぎが起こるはずなのに、平和に解決してしまいました。裏の事情
を知っていて、奮起している若月だけ、空回りしているように見えま
す。
 麻美を失うことがホテルにとっての痛手には、このドラマからは見
えません。だって、厨房は、本来、コックと峰子ぐらいのはずが、今
は五十嵐もずっといるのですから。来るもの拒まずで、みんな雇って
いたら、どうお給料を払うのでしょう。だって、麻美だってもともと
員数外で、峰子が使ってくれと頼んで加わったスタッフです。慣れと
きたところで自然減してくれれば、リストラせずに済んで、むしろ、
経営者としては、いいことでは?
 元々のこのドラマはオールロケだったそうですが、今回は大部分が
スタジオ撮影とのこと。そのせいか、このホテルが1泊2万3千円の
価値に値するとか、ホテルチェーンが欲しがっているとかの価値が全
然伝わってきません。八ヶ岳はわりあい、いろいろなところから見え
る山(山脈)なので、あのぐらいの眺めで、しかも駅から遠くて.....
とあれば、小池の料理が絶品でも、1万5千円程度が、価格競争力の
ある値段だと思うのですが。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 最近、人との挨拶が、今年の夏がいかに涼しいか、また、雨が多いか、とい
うものばかりになっている気がします。
 そういえば昔学生時代、挨拶に天候を出すのは、日本人とイギリス人が多い
と聞いたことがあります。
 どちらも天候が変わりやすいかららしいです。
 関東では、8月の最初に梅雨明け宣言が出たのですが、見直すという話しも
出ているらしいです。その一方で、台風も来ているのですが。

 話しは変わりますが、「幸福の王子」で、よく出てくるあの看板のある丘あ
の一本の木は、「若葉の頃」のドラマで、堂本剛と光一がよくいたところでし
ょうか?変わらないものの象徴?でも、せっかく15年間を描くなら、もうち
ょっとディテールにこだわって欲しかった気が。例えば茶髪が一般化したのは、
ほんの数年前からでは。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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