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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/28 14ヶ月(4)  2003/08/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/28 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 月曜22時
キャスト 五十嵐裕子(高岡早紀)
     井上悟 (中村俊介)
 藤本晴美(戸田恵子)
     堀川美弥(酒井若菜)
     堀川千鶴子(丘みつ子)
     綿貫潤一(羽場裕一)
 ナツキ (伊藤沙莉)
 神田勉 (石黒賢)
脚  本 瀧川晃代

あらすじ  いなくなってしまった裕子(高岡早紀)を探して、悟(中村俊介)
は、昔自分が育ち今は廃屋と化している家まで来るが、あきらめて帰
っていく。
 裕子は庭の片隅に隠れていたが、悟が去っていったのを確かめると、
以前胎児の超音波写真を埋めたところをいとおしげに触る。すると、
またも両腕が輝き始める。驚きと苦しみで裕子は廃屋の中の古びたソ
ファーに突っ伏す。「…若返りたくない!」必死でそう願うが、全身
がひときわまばゆく黄金色に輝いたと思うと、そのまま意識を失う。

 しばらくして気付いた裕子は立ち上がり、部屋の片隅の鏡によろよ
ろと近づく。そこには35歳の裕子ではなく、17歳の頃の初々しい
姿があった。
 ウィンドウに映る自分がまだ信じられないまま、街をあてもなくさ
まよっていると、向こうから悟が裕子を探しながら歩いてくるのが見
える。人の肩にぶつかって悟のケータイが裕子の足元まで滑ってきた
のを拾って渡すが、悟には全く気付いてもらえない。
 絶望して再び歩き出すが、視界がぼやけ立っていられず、道端で倒
れてしまう。

 収録スタジオでは裕子が訪れず、プロデューサーからは「もう二度
と仕事をしない」と厳しく言われ、謝ることしか出来ないマネージャ
ーの晴美(戸田恵子)。
 「私、裕子。ごめんなさい」
 ケータイにはたった一言、不在着信があっただけだ。困り果ててい
た時、ケータイが鳴る…それは、警察からの電話だった。
 連絡のあった交番に向かうと、見知らぬ少女が横になっていた。持
っていた社員証は確かに裕子のものだ。目覚めた少女は晴美を見ると、
声に出さずに「ゆうこ」と繰り返し、晴美の肩にすがって泣き出す。
はっとする晴美。――この子は裕子だ!でも、なぜ?

 その頃、悟は裕子が来ていないかと神田(石黒賢)の研究室を訪ね
ていた。
 「――急激な若返りが始まったらしい。きっと相当ショックを受け
ているはず。体の若返りに心が追いつかないんだ。たぶん、見分けが
つかなくなってる」 と神田。悟は高校時代の裕子の写真を探してく
れるよう頼む。
 「もし裕子が見つかったら、僕に任せてくれ。ここには原島千夏の
データがある」

 事務所で少女―17歳の裕子―の話の一部始終を聞き、怒った晴美
は研究室に押しかけようとする。
 「やめて!勝手に飲んだのは私。もし、時間が戻れば、もう一度赤
ちゃん産めるかなって…」
 もう悟とは会えないと言う裕子に、離婚を勧める晴美だったが、本
当はいっしょにいたい気持ちを聞くと、理解を示す。
 「だったらそばにいなさい。どう生きていくかはそれから決めれば
いい。私に任せて!」
 裕子は晴美の家に身を寄せることになった。

 晴美は「姪の藤本ヒロミ」と嘘をついて、裕子をダモーレでアルバ
イトとして雇わせることに成功。フロアマネージャーの美弥(酒井若
菜)によると、悟はショックでこのところ出勤していないらしい。そ
れを聞いた晴美は悟のマンションを訪ねる。
 生活が荒れ、無精ひげをのばして玄関に出てきた悟に「裕子から」
と言って、手紙を手渡す。
 『私は 元気です。 裕子』
 「時間が解決することもあるから。ちゃんとしてなさい!!…その
うち戻ってくるから。頑張って!」

 晴美に諭された悟は再びダモーレで働き出すが、考えごとばかりで
仕事が手につかない。ソースを焦がし、先輩からは「やる気がないな
らやめろ!!」と怒鳴られる始末。
 そこに美弥の紹介で、ヒロミ―17歳の裕子―が入ってくる。当然
悟は気付かない。賄いの夕食中、1人離れて食事する―それもほとん
ど手付かずの悟に、同僚が「奥さんに逃げられたって本当?」と不躾
にも聞いてくる。答えに困る悟の背中を見守る裕子。
 「そばにいるのに悟から私が見えない。ゆうれいみたいだよ…」

 ヒロミの17歳とは思えないほどの働きぶりに美弥たちは感心する。
営業終了後、ヒロミが帰り支度をしていると、コーヒーを出すよう言
われる。――神田が、悟を訪ねて来たのだ。高校時代の裕子の写真を
携えて…。
 悟とテーブルをはさんで座った神田が、おもむろに写真を胸ポケッ
トから出そうとしたその時、厨房からコーヒーの盆を持って現れた少
女に目がくぎづけになる――。何も知らずに出てきた裕子は神田の姿
に愕然とする。ガシャーン!盆が落ち、カップの割れる音――。
 帰り際神田が、外でゴミを出している裕子の背中越しに声をかける。
裕子は、悟には秘密にしてくれと頼む。神田は一人つぶやく。
 「夢をみているようだ。あの頃の君にもう一度会えるなんて…」

 神田が帰った後、悟は最近の勤務態度のことで、コック長の小松
(鈴木ヒロミツ)と美弥に呼ばれていた。悟に小松が一喝する。
 「仕事中は忘れろ!仕事にまい進しろ!」
 美弥は落ち込む悟を元気付けるように言う。
 「一生懸命でひたむきなあなたに、早く一人前になってもらいたい。
(この店を作った)死んだ私の母と小松さんが店を盛り上げてきたよ
うに、私たちもそうなれたらいいと思う…」
 悟は自分を取り戻し始める。

 翌日、裕子は神田の研究室のドアを、思い切ってノックしていた。
 「ここに、来ないか?」
 神田の誘いに、悟のそばがいいと答える。
 「千夏は子供になるまで、どれくらいかかったんですか?」
 「1年でああなった」
  それを聞いて気を失いかける裕子を抱きとめソファーに座らせる。
 「必ず元に戻す。だからここに、通って来い」
  説得の途中入った電話から戻ると、裕子の姿が消えていた。まさ
かと思い、屋上まで階段を駆け上る。屋上のすみに裕子がぽつんと立
っているのを見つけ、神田はあわてて裕子に飛びつく。
 「神田さん、私、死なない。悟のために生きていきたい」
 神田はうなずく。

 その日ダモーレの営業終了後、一人残って仕込みをする悟に小松が
優しく声をかけ、悟は気合が入る。それを見て、仕込みの手伝いを始
めるヒロミだったが突然お腹の音が鳴る。それを聞いた悟はくすっと
笑って、冷蔵庫のありあわせでオムライスを手早く作る。
 「いただきます…」
 何も言わず食べるヒロミの姿に、「おいしくないんだ」と勝手に決
め付け、作りなおそうとして皿を落としてしまう。せっかくのオムラ
イスが無残にも床にぶちまけられてしまった。
 「私、まだ食べたかったのに…。――もっと自分に自信を持ってよ」
 そんなことを言って帰るヒロミを不思議そうに悟は見ている。

 ヒロミが帰ってからも、悟はさっきのヒロミの言葉を考えていた。
以前同じような言葉をかけられた気がして―。 「…悟はね、限界決
めちゃってるんだよ…」 ――!あの子はヒロミじゃない、17歳に
若返った裕子だと気付き、あの廃屋に走る悟。そこにはやはり、庭で
ぼんやりと空を見上げるヒロミ―裕子―がいた。悟は、地面に横たわ
った裕子のそばに寄り添って横になる。
 「どうして?」
 「あんなこと俺に言うの、裕子しかいないだろ」
 都会では珍しい満天の星空のもと、手を握りあう2人。
 2人は晴美を訪ね、決意を新たにし自宅に戻る。

 裕子は部屋の片付けの途中、悟にキスをせがむが、悟は変わってし
まった裕子を簡単に受け入れることが出来ず、頬にキスして抱きしめ
るだけだった。

 一方研究室の神田は、悟に渡すはずだった17歳の裕子の写真を燃
やすのに戸惑っていた。どうしても燃やして消せない気持ちが、神田
の心の中でくすぶり続けている。


寸  評  今回は、え?もうタネあかししちゃうんだって拍子抜けしてしま
いました。もう1週くらい引っ張ってもよかった気がして…。あと何
かとあの廃屋がポイントになってます。最終回あたりで悟が――たぶ
ん裕子不在のまま――買い戻して店を開店させるんでしょうけど、裕
子は幼くなって仕事も出来なくなるし、資金面に不安を感じずにはい
られません。あと、神田さん。研究室にこもってねえでいいかげん家
に帰れよな。
 ところで、晴美さんの頼もしい姿、行動に2人は大いに助けられた
わけですが、人脈って大事だなあとつくづく思いました。私の周りに
果たしてこんな人はいてくれるだろうか、晴美の立場になったとして、
ここまでできるだろうかと考えさせられます。

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 大きな地震が東北でありました。もちろん神戸ほどの大都市ではなかったか
らでしょうが、家屋損壊の数がすごい割には死者ゼロ。物が何もなくなっても、
死ぬのと生き残るのとでは大違い。死んだらぜーんぶ、なんもかんも終わり。
だけど生きてりゃ、また何かを始めることもできるのです。被災なされた地方
の一日も早い復興を願っています。私は小さい子もいてボランティアに駆けつ
けることも出来ませんが、赤十字の募金、行って来ます!!(←郵便局でやっ
てます)苦しい家計ですが、困った時はお互い様ですもの。(三森)

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