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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/24 高原へいらっしゃい(4)  2003/07/31


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/24 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 高原へいらっしゃい
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 面川清次(佐藤浩市)
 若月誠 (西村雅彦)
 本間さおり(井川遙)
 石塚章一(堀内健)
 山村久美(市川実和子)
 中原友也(平山広行)
 貫井明夫(入江雅人)
 五十嵐俊彦(高知東生)
 関麻美 (純名りさ)
 関峰子 (大山のぶ代)
 矢野謙作(竹脇無我)
 面川祐子(余貴美子)
 小池雄一郎(菅原文太)

脚  本 前川洋一

あらすじ  英語でのお出迎えの練習もしている。パンフレットもできあがる。
一泊二食付き2万3千円。関峰子(大山のぶ代)は、「高いですねぇ」
と感想を言うが、娘の関麻美(純名りさ)に、「2食も小池さんのお
料理が付くのよ」とたしなめられる。

 ホテルの宣伝のキャッチコピーをみんなで考え、「高原へいらっし
ゃい」がいいとなる。

 オープンは19日からだが、その日の予約が入る。4名。


 若月誠(西村雅彦)も営業に回ってるが、神崎三千男(杉浦直樹)
の記事のおかげで、7件取れたという。だが、社長の矢野謙作(竹脇
無我)はそんな件数で喜ぶなと言い、面川清次(佐藤浩市)の秋まで
のノルマのリストを渡し、達成できなければ面川に辞めて貰うという。
トップシーズンだから当然の数字だと付け加えて。


 面川はホームページを作っている。

 小池雄一郎(菅原文太)の新作。八ヶ岳の味のするトマト。

 面川祐子(余貴美子)が若月を呼び止める。若月は順調だと言い、
いつかいらしてください、と誘う。「そうできれば」と祐子。「お元
気ですよ.....面川さん。ご伝言があればお伝えしますよ」と若月。
「いいわ」「水を得た魚ですね。お好きなんですね」


 若月は戻るなり、面川を支配人室に呼ぶと、ノルマを見せ、これを
越すには毎日の客室稼働率が70%以上。すなわち、10部屋の内の
7部屋以上を7月も9月も稼働させなければならない。若月は自分の
クビ自体も危ないんじゃないかと心配している。面川はノルマが達成
できなければ辞めさせると聞いても、「あ、そう」とあっさりしてい
る。

 面川は野辺山駅にもパンフレットを置く。

 山村久美(市川実和子)はボイラーの様子を見る。快調。

 麻美はウェルカムのクッキーを焼き、小池に褒められる。

 面川は観光協会にも依頼する。駅から遠くても、連絡をもらえれば
送迎すると面川。


 祐子は父である矢野に、面川を潰そうとしているのかと抗議するが、
矢野は面川だからノルマを押しつけているのではない。経営者だから、
投資に見合う売り上げ目標を立てたのだと答える。「勘違いしている
のはお父さんの方よ。面川はそんな強い人じゃない!」と祐子。


 面川はオープンを明日に控え、夜中、1人で各部屋をチェックし、
些細なことでも直す。

 小池が面川にコーヒーを入れる。「いよいよ明日だね。なんか眠れ
なくて」と小池。「ボクもですよ。ベッドに入ると、変な夢を見て」
と面川。「大丈夫だよ。ここはいいホテルになねよ」「コーヒー、お
いしいですね」「うん、料理より、コーヒーの方が得意で」


 いよいよ、オープン当日。今日のお客さんは4人。

 まずはみんなで記念撮影。


 お客さんは自家用車でやってくる。若い人ばかり4人。男性1人、
女性3人。代表は高木。一泊の予定。彼女たちは神崎の記事を見て来
たという。そして神崎を「ミッチー」と呼ぶ。彼らの夕食の希望は
6時。


 タクシーががホテルの前に止まり、老夫婦が降り立つ。「このホテ
ル、やってるの?」と老婦人。「今日オープンです」と面川。

 老夫婦は15年くらい前にここに泊まったことがあるのだという。
閉鎖されたと聞いていたが近くに来たから寄ってみたという。宿泊す
るという夫婦に面川は夕食を7時からにすることを提案し、夫婦は受
け入れる。

 若月が7月26日の予約6名を受け入れる。これで週末はだいたい
埋まった。あとは平日に団体を入れれば.....と。

 ノルマを気にする若月に、面川はお客様のことを考えるように言う
が、若月はノルマも大切。面川は面倒なことから目を逸らせるな、と
言う。


 高木たちは車で買い物に出かける。

 老夫婦は昔泊まった部屋からの八ヶ岳の眺めが気に入っているとの
ことで、高木たちの部屋の隣となる2号室に案内する。


 電話があり、高木たちはホテルに戻るのが遅くなれそうなので、食
事は7時からに変えて欲しいといい、面川は受け入れる。

 その代わり面川は老夫婦の食事時間を6時からに変えて貰う。老夫
婦はちょうどお腹が空いていたと喜ぶ。


 高木たちは早く帰れた、と帰ってきて、すぐ食事をしたいと言う。
面川は了解する。せっかく若者と老夫婦の食事時間をずらそうとした
面川の配慮も水の泡。

 面川は小池に6人分の料理を一度に作ってくれるように頼み、小池
はどうにかすると請け合う。面川は久美にも厨房を手伝わせる。久美
は渋々手伝う。

 高木たちは携帯を掛けたり、ケタケタ大声で笑ったりして、大変騒
がしい。


 食事が終わり、二組とも部屋に戻る。本間さおり(井川遙)が老夫
婦に毛布を持っていく。高木たち4人は老夫婦の隣の1号室に集まり、
大声で騒いでいる。老人は、「若い人は元気がいいね」と寛容。

 さおりは高木たちに、もう少し静かにしてくださいと頼むが、「壁
が薄いのが悪いんでしょ」と文句を言う。

 面川と若月が飛んでくる。「酔いが覚めちゃった」と言う高木たち
を、開店記念で半額です、とバーに誘う。

 バーは石塚章一(堀内健)のトークで、それなりに盛り上がってい
る。

 面川が老夫婦に謝ると、自分たちがこの部屋からの眺めを希望した
のだから、と答える。


 若者グループの女性の1人が、通りかかったさおりを見付けてトイ
レを聞き、さおりがトイレの場所を教えると、「それだけ?」と絡む。
さおりは心外ながら、彼女に謝る。

 すると若者グループの青年が強引にさおりをバーに引っ張っていき、
お酒を飲ませようとした。見かねた中原友也(平山広行)が、青年を
突き飛ばしてしまう。

 面川は中原に謝るように言うが、中原の謝罪は明らかに口先だけ。
何とか面川が謝り、場を納める。


 峰子が賄いを作るが、中原は食べない、と言う。小池は峰子のおに
ぎりをおいしい、と言う。


 さおりは後かたづけをしている小池に、面川はあんなにお客様に卑
屈になっていて、自分はやっていけない、と愚痴る。「卑屈になって
いるのかな?」と小池。


 翌朝早くに老夫婦はタクシーで出立。タクシーに乗り込む前に、
「また来たいわね」と言って、面川と一緒にホテルをバックに写真を
撮る。


 高木たち4人は眠そうに降りてくる。中原は彼らに背を向けたまま、
作業を続ける。昨晩中原に突き飛ばされた青年は、腕時計がその時壊
れた、と突き出す。それをきっかけに中原と青年は取っ組み合いにな
り、若月と面川は慌てて中原を止める。


 結局高木たち4人は料金を払わず出立。

 あんなことで争うなんて、と言う石塚と中原が喧嘩になる。カッと
した中原は、辞める、給料は要らない、と言い出す。さおりも原因は
自分だから辞める、と言う。

 小池が、昔、寄ったお客に絡まれて、殴り、クビになったことがあ
るという話しをする。面川は、前に勤めていたホテルを潰してから酒
に溺れ、次の仕事にも身が入らなかった。ホテルが好きなのに。そこ
でこの話しが来た時、お客様に気持ちよく返って貰おう。また来て頂
けるホテルにしようと思ったと言う。だから卑屈で頭を下げているの
ではなく、ホテルマンとして誇りを持って頭を下げているという。中
原も面川の話を受け入れる。

 若月が2組キャンセルが出たと告げる。6人と4人。そしてまた、
電話を取ると、キャンセルの依頼だった.....


寸  評  今回の事件は、非常に作り物めいていて、見ていて恥ずかしかっ
たです。
 到着した時から、いかにも事件を起こしそうな若者グループでした。
 あんなに若そうなのに、1人2万3千円も出すなんて!というとこ
ろから、イヤなグループでしたが。
 傍若無人に振る舞うグループはお引き取り頂くべきだと思います。
今回のシチュエーションでいけば、あの老夫婦、多分二人で4万6千
円をちゃんと払ったのだと思いますが、すごくかわいそうですよね。
本来ホテルなら、そういうお客様の快適さを保証しなければならない
のでは無いですか?
 ところで、お客様を突き飛ばしたのが、元ホテルマンの中原、とい
うのも以外な人選ですよね。そういう時の対処も心得ていてこその職
歴と思うのですが。
 高級ホテルならば、やはりお客様もそれに見合う品位のある方を選
ぶべきだと思います。どんな人でも来てくれればいいのではありませ
ん。
 このドラマが最初に作られた時には、高級リゾートに行けるなんて!
という時代だったかもしれませんが、今は、いろいろなリゾートがあ
って、ペンションにしろ、ホテルにしろ、自分たちのターゲットにし
ているお客様を鮮明にしていると思います。
 次回以降、もっと時代に合った、気持ちのいいストーリーになって
くれることを願います。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今回のドラマでは、「幸福の王子」でも、「愛するために愛されたい」でも、
チェロを弾いていますね。
 ドラマの小道具として、ピアノ、ギターは別格としても、弦楽器の中でチェ
ロというのは人気があるのでしょうか?
 確かに、チェロは人間の声に近く、安らぎの効果があるらしいのですが。
 因みに、バイオリンの音は蚊が好みます。夏、バイオリンの練習をする時は、
蚊取り線香をしっかりといぶしておかないと、悲惨です。
 ドラマを見ていて思うのですが、チェロにしろ、バイオリンにしろ、弾けな
いのはさておき、弓のアップダウンが流れている(弾いているつもりの)曲と
全く合っていないのは興ざめです。(鈴木)

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