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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/17 高原へいらっしゃい(3)  2003/07/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/17 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 高原へいらっしゃい
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 面川清次(佐藤浩市)
 若月誠 (西村雅彦)
 本間さおり(井川遙)
 石塚章一(堀内健)
 山村久美(市川実和子)
 中原友也(平山広行)
 貫井明夫(入江雅人)
 五十嵐俊彦(高知東生)
 関麻美 (純名りさ)
 関峰子 (大山のぶ代)
 矢野謙作(竹脇無我)
 面川祐子(余貴美子)
 小池雄一郎(菅原文太)

脚  本 前川洋一

あらすじ  神崎三千男(杉浦直樹)は、「ずいぶん立派な建物だねぇ」とほ
めると、中へはいる。

 みんな大急ぎで、でも、神崎には見えないように準備する。このホ
テルの建物は、70年前のもので、東京から移築したのだ。

 面川清次(佐藤浩市)はコーヒーを勧めるが、神崎は断る。面川は
神崎を部屋に案内し、こちらの窓から八ヶ岳が見えると案内するが、
神崎の視線をたどると、敷物にシミがある。面川は緊張しながら、空
の花瓶をそっと回収。

 「夕飯は何時から?」と神崎。「神崎様のご都合のよろしい時間で」
と面川。「じゃあ、7時頃で」


 面川は階下に降りると、みんなにハッパをかける。

 神崎がおりてきて、日帰り温泉の場所を聞く。だが、面川も副支配
人の若月誠(西村雅彦)も知らない。神崎が温泉に行こうとしたのは、
なんとバスにお湯が出なかったからだった。ボイラーの資格を持って
いるはずの山村久美(市川実和子)がいない。神崎は、自分で温泉を
探すと言って出かけていく。

 若月は、神崎が温泉好きなんだと暢気なことを言うが、面川は、ホ
テルにとってお湯はライフラインだからと、元ホテルマンの中原友也
(平山広行)に修理させようとするが、中原はわからないと断る。若
月が業者を当たるが、今日中の修理は無理。


 神崎は散歩中に会った五十嵐俊彦(高知東生)と貫井明夫(入江雅
人)に、このあたりの景気を聞く。貫井はいつもの調子で、リゾート
は甘くない。何軒ものペンションがつぶれた、と言う。神崎が八ヶ岳
高原ホテル(面川たちのホテル)について聞くと、貫井は八ヶ岳高原
ホテルも潰れるだろう、と答えるが、五十嵐は成功して欲しい、と言
う。そうすれば、自分の店もおこぼれにあずかれるから、と。

 五十嵐の携帯が鳴る。面川からで、甲府の肉屋の場所を教えてくれ
と言う。面川の車の助手席には、木箱に入ったワイン。


 関麻美(純名りさ)は、また、お皿を割る。

 コックの小池雄一郎(菅原文太)は、買い物に行きたいと言い出し、
本間さおり(井川遙)が一緒に、と申し出るが、関峰子(大山のぶ代)
は、麻美がこのあたりをよく知っているから、と行かせる。


 橋の上から神崎は、下の川原に寝そべっている久美を見つけ、降り
ていって、「のどかですねぇ」と話しかける。「おじさん、どこか
ら?」と久美。「東京です」と神崎。「観光ですか?」「ええ。何し
てるんですか?」「まあ.....サボってるの。ここ、わたしの秘密の
場所。夜になると天の川がくっきり。マジ、感動するよ暇なら、夜、
見に来なよ」「仕事、何してるんですか?」「この先のホテル。変な
評論家が来るとかで、みんな大騒ぎ。どうせ、ロクでもないのに。じ
ゃあ、そろそろ、戻らないと。タバコの火の始末してるね」と言うと
久美はタバコを川原の石で踏みつぶして、飛んでいく。


 戻ってきた久美は、若月に連れて行かれて、ボイラーを修理する。

 神崎が戻ってきて、若月は久美にアイスコーヒーを持っていかせる。
「あ、星のおじさん!」と久美は声を上げる。慌てる若月に神崎は、
「道を教えて貰ったんだよ」とフォロー。若月はソファーの革の破れ
に気づいて、内心、焦る。


 面川は、最高級の黒毛和牛を買って帰ってくる。「高かったでしょ
う」と小池は言うと、麻美に案内して貰って買った、地元の食材を披
露する。そして、麻美は地元に詳しくて役立つと付け加える。

 面川は、自分のメニューを作ってくれるんだろうね、と念を押すが、
小池はしばらく黙っている。

 やがて小池は、「今日はわたしに任せてくれませんか」と言うと、
地元の食材にこだわろうと思いますと、メモを見せる。麻美が、割っ
てしまったお皿の代わりに自宅から持ってきた皿をヒントに考えたと
言って。

 面川は、自分のメニューを破ると、さおりに、料理を覚えておくよ
うに言う。「君はギャルソンだ」からと。

 面川は神崎に、神崎お気に入りのフランスワインと、地元の八ヶ岳
ワインがありますが、と聞く。「覚えていてくれたのかね。で、シェ
フのお薦めは?」と神崎。「八ヶ岳ワインです」と面川。「じゃあ、
そちらを貰おうかな」

 神崎は、出されたメニューを少しずつ残す。たまらなくなったさお
りが、「お口に合いませんでしたか?」と聞くが、面川は、慌てて、
「本間君!」とたしなめる。

 神崎がシェフを呼んでくれといい、小池が出てくると、神崎は、シ
ンガポールのオリエンタルホテルの料理は最高だった。それがなぜこ
こで?と聞く。「若い人に混ぜて貰おうと思いまして」と小池。

 神崎は書き物があるから、と部屋へ戻る。


 さおりは小池に謝るが、小池は「いいんだよ」と言う。「なんだか、
父の料理を運んでいる気になって来ちゃって」とさおり。


 中原は書き物には暗いから、と神崎に卓上灯を持っていくが、コー
ドがコンセントまで届かず落としてしまい、フィラメントが切れる。
中原は慌てて、神崎の部屋から出てくる。


 神崎がバーに来る。石塚章一(堀内健)は、張り切っていろいろな
話しをするが、神崎にもっと静かに飲みたいと言われて、カウンター
を離れる。そこに久美が来て、昼間サボっていたことを黙っていてく
れたことのお礼を言う。神崎は久美にお酒とおつまみを出してくれる
よう、要請。二人で飲む。やがて神崎は久美に、星を見に行こう、と
言う。


 神崎は、酔い覚ましと言って、ホテルを出る。久美は裏からそっと、
懐中電灯を持って出る。そして川原に着くと、寝っ転がって星空を見
上げる。久美は自分の星座をいくつも持っているという。たとえば
「ボイラー座」、「死んでしまった飼い犬のムサシ座」......

 神崎がくしゃみをする。

 面川たちは車で、中原が以前久美がサボっているのを見たことがあ
るという川原に急いだ。そして、くしゃみを連発する神崎を発見し、
ホテルに連れ帰る。


 神崎は風邪を引いたようなので寝る、と部屋に戻る。


 翌早朝、神崎が降りてくる音で、面川は支配人室から出てくる。神
崎は2泊の予定だったが、急用ができたからと、1泊で帰ってしまう。

 さおりが飛び出してきて朝食を勧めるが、それも断る。そして、車
で送るという面川を断り、タクシーを要請する。タクシーが30分ぐ
らいで到着するというと、バスで帰るから、と出て行く。玄関でずっ
と見送る面川に軽く挨拶して。


 若月は、神崎に見限られたのだと結論づける。着く早々、ボイラー
の故障。食事もカクテルもホテルも一度もほめられない。おまけに深
夜の山で風邪を引かされた。それがここでのすべてだと。

 面川は泣き出した久美を、星空は、自分には思いつかなかったサー
ビスだった、と慰める。そして、プレオープンの失敗はオープンまで
に取り戻せばいいと言うが、若月は、失敗が取り戻せるとは限らない、
甘いことを言うな、と反対する。

 社長の矢野謙作(竹脇無我)から電話があり、面川は明日東京へ行
くことに。


 面川が社長室に入ると、神崎もいる。一日早く行ったのは、構えて
いない姿が見たかったからだと言い、最低のホテルだったという。壁
紙の接着剤のにおい、ボイラーが使えない.....


 久美に神崎からのメールが届く。急いで見に行く。「楽しかったで
す。あの星空は一生忘れません。山村久美さん、どうもありがとう」
という文面。久美は涙ぐむ。


 「しかし楽しかった。どういうわけか、もう一度行ってみたいと思
う。どうしてか考えた。あのホテルには敷居がない。あの星を見せて
くれた子も、バーテンの無駄話も後で考えると、妙におもしろくて。
料理も良かったよ。盛りつけが一風変わっていて」と神崎は続ける。
「残されたのは?」と面川。「ドクターストップがかかっていてね。
メーンを味わおうと、少しずつ残した。ギャルソンの子にはにらまれ
たけど、料理に対する愛情を感じたよ。東京で食べられるものを出さ
れてもしょうがない。あのホテルの魅力は人なんだよ。君の前のホテ
ルとは正反対だ。あれは高級リゾートホテルとして完成されていたが、
『人』を感じられない。一日早く帰ったのは、このことを早く社長に
伝えたくて」


 面川はホテルに戻り、プレオープンは成功だったと言い、小池にこ
のホテルにいてくれるよう頼む。「本採用ですか?」と小池。「いえ、
とんでもない。お願いするんです」と面川。麻美も小池の助手として
採用される。久美には、神崎からの携帯灰皿のプレゼント。ポイ捨て
しないように、と。


 夜、1人お茶を飲んでいるさおりに、小池が声をかける。さおりは、
面川がなぜ父をやめさせたのかを考えているという。面川がここ何日
かで変わったのか、それとも父が間違っていたのか。小池も、何かを
確かめにここに来たらしいが、さおりが聞いても答えずに、明日も早
いから、早く寝るように言って、食堂を出て行く。


 矢野のところにメインバンクの親和銀行が訪ねる。矢野は、神崎は
八ヶ岳高原ホテルを気に入ったらしいが、予定通り、秋には売却。面
川はこのことを知らない、と言う。


 面川とスタッフたちは挨拶の練習。

 神崎は雑誌に、八ヶ岳高原ホテルに、『フレンドリーなサービスと
絶品ディナーが自慢のホテル。オープン間近!!』というキャプション
を付けて寄稿。


寸  評  次々とサービスに失敗していき、遂にダメか!というところで、
面川や若月の評価とは別の評価をされて、絶賛。よくあるパターンで
す。
 先読みすると、きっと、ホテルの売却話の時、神崎は、売却阻止に
尽力してくれるのでしょうね......

 ところで、つくづく、ホテルとか旅館の経営者や泊まり込みの従業
員は大変だと思います。神崎の出立は早朝のように見えましたが、あ
あいう場合の、支配人やさおりのような立場の従業員は何時間寝られ
るのでしょう。ご苦労様です。

 さて、1週遅くなってしまいましたが、第1話での出題の鉄道で海
抜が最も低い駅、最初は、「馬喰町」のままだと思っていました。し
かし、その後、いろいろ現状がわかってきました。
 実は、旅客扱いの駅では、今、東京駅です(京葉線ホーム)。以前
の記録では、東京駅よりも馬喰町が低かったのですが、最近、馬喰町
の駅が従来よりも3メートル隆起していることが判明して、僅差で東
京駅が最も低くなりました。
 なお、旅客扱いをしていない駅では、ご想像の通り、吉岡海底駅で
す。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 まだ関東地方の梅雨は明けませんが、花火大会は方々で始まっていますね。
 今日は荒川の花火です。江戸開府400年記念とのことで、盛大とか。
 みなさんは、どこの花火を見物に行かれますか?(鈴木)

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