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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/10 Dr.コトー(2)  2003/07/17


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル Dr.コトー診療所
局  名 フジテレビ
放映日時 木曜22時
キャスト 五島健助(吉岡秀隆)
 星野彩佳(柴咲コウ)
 原剛利 (時任三郎)
 西山茉莉子(大塚寧々)
 原沢咲 (石田ゆり子)
 内つる子(千石規子)
 安藤重雄(泉谷しげる)
 和田一範(筧利夫)
 星野正一(小林薫)


脚  本 吉田紀子

あらすじ  いい天気だ。自動車の運転免許を持たないコトー(吉岡秀隆)は、
島をオンボロ自転車で走り回る。自分が今度新しくやって来た医者だ
と、自己紹介して回っているわけだが、好奇の目で見られたり無視さ
れたり…。例の船の上での手術が、変なウワサを生んでしまったらし
い。途中出会った年齢不詳の老婆、内つる子(千石規子)には「誰も
あんたにハラ、斬られたくないもんなあ」と笑われてしまう。

 あいかわらず診療所は閑古鳥が鳴いている。コトーは、つる子の目
頭にオデキのようなもりあがり(黄色腫)があるのを気にして、カル
テを探すが見つからない。つる子は有名な産婆で、自分の作ったせん
じ薬しか信じていないので、医者にもかかったことがないのだそうだ。
どおりでカルテが見つからないはずだ。余命あと2か月のガンで本土
の病院に入院していた夫を、むりやり島に連れ帰ったが、島の環境が
良かったのかせんじ薬が効いたのか、結局余命が2年も延び、その夫
が亡くなって以来、一人で暮らしているとのことだ。
 その日は、漁労長の安藤重雄(泉谷しげる)が3日もセキが続いた
と診察にやって来たが、漁協に戻った安藤は漁師仲間たちと、診療所
のコトーやその様子をあざ笑い、やはりあの手術のウワサで盛りあが
っていた。そこに役場職員の星野正一(小林薫)が訪れコトーをかば
うが、話に加わらず背中を向けたまま黙って仕事をする原剛利(時任
三郎)は、「息子を救ってくれたのは事実だが、やることはむちゃく
ちゃだ。息子にも信用するなと言ってある」と冷たい態度。

 「居酒屋まり」でコトーは、“父親が漁の時はひとり”と言う原の
息子タケヒロと夕食をともにする。“酒も飲めない”コトーに、ママ
の西山茉莉子(大塚寧々)はあきれ顔だ。タケヒロは図書館から借り
てきた「シュバイツァー博士」の本を見せながら、父親の言うことと
は逆にうれしい言葉を言ってくれる。「僕は誰がなんと言っても先生
の味方。だって、命の恩人だから。」

 黄色腫が気になって、つる子の家までおしかけ往診に来たコトーと
看護士の星野彩佳(柴咲コウ)だったが、つる子は、本土でいっしょ
に暮らそうと説得するために訪ねて来た息子誠(國村準)と親子げん
かの最中、吐血し倒れる。診察すると、思ったとおり腹部大動脈瘤で
危険なことが分かり、コトーはつる子に本土の病院での手術をすすめ
るが、「生まれて生きてきた、この島で死にたい」と言って、誠の言
うことも聞かない始末。誠はコトーに「この島には高校がないから、
中学を出ると本土の高校、大学に進み、そのまま就職して、島にいた
15年よりずっと長く本土にいることになる。生活はもう島にはない。
大学まで出してもらったのに息子たちは誰も島に戻らなかった…」と、
どうにもできない離島の現実を嘆き、コトーに母親のことを助けてほ
しいと深々と頭を下げる。コトーはただ黙ってそれを聞くだけだった。

 一大決心をしたコトーは、事務長の和田一範(筧利夫)や彩佳が大
反対する中、診療所にある酸素ボンベの確認や血液手配など、手術の
準備を始めていた。そんな時、つる子が診療所から抜け出し行方不明
になる。海辺の夫の墓地にもたれているつる子をコトーが発見する。
「子供を7人育て上げ、とりあげた赤んぼは3000人、じいさんも
看取った。もう役目は終わった。じいさんのところに行きたい」つる
子はそう言って泣き崩れ、意識を失う!…動脈瘤が切迫破裂したよう
だ。

 つる子の血液型はAB型、手術には3000〜6000CCの血液が
必要だ。漁師たちの作業場に献血のお願いに出向いたコトーだったが、
漁労長の安藤の一喝で、誰も応じてくれない。「人の命が自分の手の
中にあると思っているなんてごうまんだ」と言う原に対しコトーは、
「医者として、目の前で消えかけている命を黙って見過ごすわけには
いかない。そんなことをしたら医者を辞める。この島にも来なかった
と思う。」…腕組みをして考える漁師たち…。そこにタケヒロが現れ
る。「内さん、このまま死んだらどうするの…?」原は何か感じたよ
うだったが、黙ったまま立ち去る。

 もう一刻の猶予もないのにどうしてもAB型の血液が集まらない。
「私の血、ぜんぶ、抜いちゃってください!」唯一AB型の和田の声
がむなしい。もう、あきらめるしかないのか…。「せんせい!!」
 その時、診療所のドアが勢いよく開いて茉莉子と子供たちが入って
くる。そのあとからは彩佳の母親星野昌代(朝加真由美)以下、つる
子に子供をとりあげてもらったという島の母親たちが大勢!
 コトーたちは知らないが、実は原が子供たちに診療所に行くように
言ってくれたため、島の母親たちが行動を起こしたのだった。

 手術が始まった。待合室で島の女たちが語る言葉から誠は、つる子
が産婆としてどうしても島に必要で、そしていかにみんなに愛されて
いるか、又そのことがつる子にとってどんなに幸せなことか、それが
島を離れたくない意味だということに気づく。
 集まった血液のおかげで、手術は成功する。汗だくで待合室に出て
来たコトーと彩佳に、子供たちの「やったー!」と言う声とともに拍
手がわき起こる。涙を流す誠に、固く手を握られるコトーの姿を見な
がら、彩佳も安堵と満足感とでにっこりと微笑む。

 定期船で一人本土に帰る誠を見送る星野一家とコトー。子供たちが、
出て行く船に向かって手を振りながら走って行く。「まことさーん、
また来てねー!」「注射、痛かったのに、みんな、ありがとな!!」
大きく手を振り返す誠。船がゆっくり右に向きを変え誠の姿は見えな
くなったが、子供たちと誠の声はずっと港に響いていた。
 一方、診療所では和田に向かって、「あのバカ息子!帰ってせいせ
いした!」とつる子が毒づいている。その毒舌が出れば大丈夫と笑っ
て、自慢のライカのシャッターをきる和田だったが、つる子が見せた
涙には気づかなかったかのように顔を窓の外に向け、青い夏の海を見
つめていた。


寸  評  素直じゃないのか、それともまだ本当に医者を許せないのか、理
解に苦しむ原(時任三郎)の態度。まだ二話目だし、これからもっと
もっと原の不信感などを解きほぐしていく事件が起こるのでしょう。
 それから彩佳(柴咲コウ)の表情がはっきりと変わりましたね。二
人はどうなるのでしょう。一話目で、コトーに親密な女性がいるらし
いのも触れていましたが…。取り合いになっちゃうのかな。
 ところでエンディングで和田(筧利夫)の撮った写真が増えてまし
たが、お気づきになりましたか?

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 怖くて悲しい事件がこのごろ多すぎます。子供を持つ親として、社会の一員
として、何とかこんな時世を変えたいと真剣に思います。でも、どうすればい
いのか…。命の尊さとか生きていくすばらしさとか、何を説いても伝わらなく
なったのでしょうか。そうではないと信じたい。人間の生きる目的は幸せを探
すこと、昔からどの時代でも、そのことだけは変わっていないはずだと信じた
い。(三森)

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