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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/03 高原へいらっしゃい(1)  2003/07/11


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/03 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 高原へいらっしゃい
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 面川清次(佐藤浩市)
 若月誠 (西村雅彦)
 本間さおり(井川遙)
 石塚章一(堀内健)
 山村久美(市川実和子)
 中原友也(平山広行)
 貫井明夫(入江雅人)
 五十嵐俊彦(高知東生)
 関麻美 (純名りさ)
 関峰子 (大山のぶ代)
 矢野謙作(竹脇無我)
 面川祐子(余貴美子)
 小池雄一郎(菅原文太)

脚  本 前川洋一

あらすじ  洋館にキャデラックが横付けされる。

 館内では盛大なパーティー。それを仕切る面川清次(佐藤浩市)。面川
は細かいことまでよく気が付く。

 この館はホテル。そして、面川は支配人。

 「それでは、当ホテルの支配人からご挨拶申し上げます」と紹介されて、
面川は壇上に上る。

 しかし、面川が顔を上げると、誰もいない.....


 中原友也(平山広行)は遊園地でバイト。英語がペラペラ。ニューヨー
クの有名ホテルで4年間、ベルボーイをしていたのだった。だが、日本で
まだ、ここというところがなく、バイトをしている。


 石塚章一(堀内健)は、バーテンダー。軽妙な軽口で、女の子たちをキ
ャーキャー言わせている。

 面川は、石塚と居酒屋で飲む。だが、面川はアルコールが飲めないらし
い。近くでは、女が男に振られ、修羅場が展開していた。

 だが、面川がトイレに立った時、停電になる。さっき振られた女性は急
に生き生きした表情になると、面川のそばのブレーカーのヒューズをアル
ミホイルでつなぎ、電気を復旧させる。彼女の名は山村久美(市川実和
子)。


 面川の立ち寄った喫茶店では、お客に矢継ぎ早に言われる注文を正確に
こなしているウェートレスがいた。面川は、自分にコーヒーを持ってきて
くれたもう1人のウェートレス・本間さおり(井川遙)に、「彼女、すご
いですね」と言う。

 面川は、バイトを終えて出てきたさおりに声をかける。面川は名乗ると、
自分は八ヶ岳のホテルの再建を頼まれて、2週間前に東京に出てきて、優
秀なスタッフを捜していると言う。そしてさおりをスタッフに誘うと、さ
おりは優秀なのはもう1人のウェートレスだと言って、逃げていく。


 さおりは家でアルバムを開くと、自分と父親と面川が写っている写真を
見つめていた。父親はまだ高校生だったさおりに、「面川の奴は客商売が
わかってない」と散々愚痴っていた。


 面川はカプセルホテルでカップラーメンをすすっていた。


 翌日また、さおりの前に面川が現れ、明日帰るので、話しだけでも聞い
て欲しいという。そして「ウェートレスを初めて何年ですか?」と聞く。
「半年です」とさおり。

 面川がさおりをすごいと思ったのは、お客様にコーヒーカップとスプー
ンを逆に向けてサーブした。それは、そのお客様が初めてにもかかわらず、
左利きだと気づいたからだった。一瞬にしてさおりが取った行動と気遣い、
観察力がすばらしかった。面川の20年のキャリアがそう思った。だから
是非来て欲しいと言う。


 さおりは、小池雄一郎(菅原文太)と食事をしている。さおりは、面川
にスタッフとして誘われたが、面川は昔クビにした男の娘とは気づかなか
ったみたいだと言う。「どうして名乗らなかったの?」と小池は穏やかに
聞く。「名乗ったら、昔の恨み言が出そうで」とさおり。「誘われてどう
したの?」「断りました」


 中原、久美、石塚が、野辺山駅に降り立つ。そして、記念写真を撮って
いる石塚を置いて、中原と久美は高原ホテルへと向かう。久美は中原と付
き合おうと、必死に話しかけるが、うざいと言われる。石塚が追いつき、
久美に、「以前、会ったことある?」と話しかけるが、久美は無視する。

 3人は八ヶ岳高原の道をテクテクと歩き、やっとたどり着いたが、ホテ
ルは蜘蛛の巣だらけで、しかも方々痛んでいる。

 ホテルのドアを開けると、中で面川が1人、修繕をしていた。再建予算
は2000万円。直せるものはなんでも直さないと、この予算では、1ヶ月で
オープンして利益を出さない限り、資金がすぐに底をついてしまう。

 スタッフは他に3人いると面川は説明する。そして、一流シェフの松永
を招聘したと言う。松永の料理があるので、10部屋しかないが一流ホテ
ルとなるだろうと。

 スタッフルームは2人一部屋。石塚はデート用にスーツケース一杯の服
を持ってきている。中には20万円のビンテージジーンズも。そして、部
屋にテレビがないことが不満。

 ホテルにさおりがやってくる。さおりはいつも両親の写真を持ち歩いて
いた。2人ともすでに亡くなっているのだった。

 シェフは今日は来ないので、スタッフの後1人は、近所の関峰子(大山
のぶ代)。

 久美はさおりに、面川の口車に乗せられた気がする。来たのは給料が良
かったからだ、と言う。


 面川はみんなを車に乗せると、五十嵐俊彦(高知東生)のレストランへ
食事に行く。そして、みんなに接客マニュアルを配り、そこに独自のサー
ビスを付加して欲しいと言う。

 面川の携帯が鳴る。松永シェフからで、行けなくなったという。面川は
慌てる。

 電話の後、面川は物思いにふけり、携帯を見つめていた。そんな面川に
久美は1人でないと眠れないから部屋を変えて欲しいと要求し、石塚は部
屋にテレビが欲しいと言う。峰子は、最近の若者は贅沢だねぇと、あきれ
る。


 一同がホテルに戻ると、ロビーの電気がついている。こわごわと入ると、
中に若月誠(西村雅彦)がいて、裏口が開いていた。表だけ鍵をかけても
不用心だ。それに、ホテルなら留守番を置くように、と言う。若月は本社
から出向してきて、このホテルの副支配人を勤めるという。すなわち、面
川のお目付役。昔のことで、面川には信用がないのだ。

 そして若月がスタッフのわがままを聞くのを見て、面川は甘い。スタッ
フはみんなガキだ、と言う。スタッフは仲間だという面川に、そういう甘
さがホテルを潰したのだと言う。「はっきり言うけど、君は嫌な奴だね」
と面川。「よく言われます」と若月。


 面川は、松永を東京の自宅に訪ね、説明を求めるが、松永は走って逃げ
出す。面川は若月に、松永は料理の腕はいいかも知れないが、人間性に問
題があると報告。そして、2,3知り合いを当たってみると言う。


 ペンキなんて塗ったことがない、とやる気のない久美とさおりに対して
峰子は、頭を使え、と言う。

 そこに、脱サラして近くでペンションを営んでいる貫井明夫(入江雅人)
が通りかかり、若いスタッフたちをさして「いつまでもつかね。リゾート
地っていうのは、案外厳しいんだ。何軒つぶれたのを見てきたことか」と
言って水を差し、峰子に追い払われる。


 若月が来て、みんな不平不満がありすぎる。しっかり仕事するよう言う
が、「いるんだよね。下には強くて、上にはペコペコする奴。料理長が来
たら、年が下でもペコペコするんだろうな」という中原の言葉に逆上して、
「料理長は来ない!」と口を滑らせてしまい、一同、動揺する。


 面川は訪ねていった料理人に、「君とは仕事出来ない」と断られる。

 面川は私立小学校の前を通りかかり、下校途中の小学生の後を歩くが、
車が来て、その小学生を乗せる。そして、車を運転していた女性がおりて
くると、面川は「祐子」と声をかける。「何してるの?自分で言ったでし
ょ、成功するまで会わないって」と面川祐子(余貴美子)。「ホテルは来
月オープンする。八ヶ岳で一番のホテルになるよ」と面川。「あ、そう」
と祐子は関心なさそうに相槌を打つと、車に乗り込んで去っていく。


 面川は失意のうちに電車に揺られる。車内には息子を連れた関麻美 
(純名りさ)が乗っていた。

 面川は、客室数が200もある大ホテルの支配人だった。だが、そのホ
テルは閉鎖。違うホテルに勤めたが、「あんな三流ホテル」と言って、す
ぐ辞めてしまい、家では酒におぼれ、祐子に暴力をふるった。そしてある
日、1人家を出た。

 五十嵐のところで、面川は思わずバーボンをストレートで飲もうとして、
やめた。そして、食事をしていた左利きのお客さんを見て、昔自分のホテ
ルの料理長が、ウェイターにナイフとフォークのセッティングを左右逆に
するよう指示していたのを思い出す。料理長の名は本間.....

 面川の頭の中で、本間料理長と本間さおりが結びつく。昔、3人で写真
を撮ったことも思い出す。


 面川がホテルに戻ると、みんな、面川が信じられない、隠し事ばかりし
て、と言って、帰ろうとしていた。

 「わたしの代わりなんて、いくらでもいるでしょ」と久美に、面川は、
東京で百人以上の若者と会って、みんなを選んだ。ホテルの宝は人。経験
がなくてもいい。自分はホテルを潰し、妻にも逃げられたが、「失敗した
人間は、やり直しちゃいけないのか?君たちの力が必要なんだ。頼む」と
言うと土下座する。

 久美は、こういうのに弱いんだと、折れる。峰子が若月にどうにかする
よう言い、若月は面川を起こすと、一緒に頭を下げる。みんなそれなら、
と残ることにする。


 「幸せですね、やり直すチャンスのある人は。わたしも残ります」とさ
おりは面川に言う。


 若月は社長の矢野謙作(竹脇無我)に、シェフが来ないことを報告。矢
野は山奥なのだから当然だろう、面川はそういうところが甘いんだ、と言
う。


 スタッフ一同、力を合わせてホテルを修繕。面川はまた、東京にシェフ
を探しに行こうとする。歩き出した面川の前に小池が現れ、「いいホテル
だな」と言う。「まだ、営業してないんです」と面川。「わたし、コック
なんです」と小池。


寸  評  山田太一原作ドラマのリメークとのことですが、もともとのドラマを
見ていないため、これからどんな展開になるのか、ワクワクして見られま
す。リメイクされたドラマは、原作のいい持ち味を引き継げるものと、上
辺だけこすって期待はずれのものがありますが、いかがでしょうか?佐藤
浩市は好きなので、期待しているのですが。

 ところで、野辺山駅が最寄りの駅ですが、避暑地としては、隣の清里の
方が「ホテル」が建つにはふさわしく思いますが、いかがでしょう。野辺
山だと、天文台や、天文台付きのペンションが建っている、というイメー
ジなのですが。さて、JRの駅で海抜がもっとも高いのは野辺山駅ですが、
さて、一番低いのはどの駅でしょうか?一週間、考えてみてください。答
えは次週の寸評で。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 いよいよ、夏ドラマですね。春ドラマと夏ドラマの間には、ほとんど特番が
ないので、とても忙しいです。
 夏ドラマは、はじけた、実験的なドラマができるので、結構楽しみです。
 でも、今回は結構漫画が原作のドラマがあって、ある意味、そういうのは残
念です。原作があるっていうのは、ある程度ドラマが安定してしまうように思
えるからです。
 なにはとまれ、それぞれがいいドラマだとうれしいです。(鈴木)

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