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タイトル:Daily Drama Express 2003/06/30 東京ラブ・シネマ(最終回)  2003/07/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/06/30 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京ラブ・シネマ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 高杉真先(江口洋介)
     卯月晴子(財前直見)
 千葉吉成(宮迫博之)
     坂本理紗(伊東美咲)
     園田麻子(白石美帆)
     日向暎二(玉山鉄二)
 峰沙耶香(石川亜沙美)
 篠原忍 (高岡蒼佑)
 八木のり平(荒川良々)
 堺照子 (浅田美代子)
 二階堂絹世(鷲尾いさ子)
 江戸川薫(竹中直人)
脚  本 藤本有紀

あらすじ  『フィールド・オブ・シネマ』での公開は中止が決定され、黒沢
雄平(大江千里)からの中止報告を高杉真先(江口洋介)は『ココモ』
のメンバーに伝えるが、まだ公開をあきらめたわけではない。千葉吉
成(宮迫博之)、日向暎ニ(玉山鉄二)、園田麻子(白石美帆)たち
は、真先と共に再び上映館探しを始める。

 その情報は『フィールド・オブ・シネマ』にも伝わっていた。真先
の昨夜の「公開が成功したら言いたいことがある。」と言った時の真
先の心情を思うといてもたってもいられない晴子は黒沢の元へ。

 黒沢は、真先への嫉妬心があったため、こうなることを少しは望ん
でいたことを否定できないと、認めた。言葉が出ない晴子に、黒沢は
「バザールで恋買います」の穴埋めに『フェノミナン』の映画を上映
したいと持ちかける。

 オフィスに帰った晴子は、バルコニーに真先を呼び出して黒沢のプ
ロポーズを断ったことを話す。ホッとしながらも、千載一遇の機会を
逃したとからかう真先。まだ「バザールで恋買います」の公開を諦め
ない、という真先に、晴子は「負けないで。」とエールを送った。

 真先はタキノ出版の溝口敬一郎(豊原功補)に会うが、ノベライズ
の売れ行きは芳しくない。そこに、上映中止の原因を作った週刊タキ
ノの副編集長・豊田(小市慢太郎)が現われ、一応は謝りつつも、本
が売れたら奇跡だと嘲る。

 真先は、それならもし奇跡が起きたら週刊タキノで「バザールで恋
買います」を取り上げて欲しいと豊田に突きつける。溝口の口添えも
あり、豊田はいやいやながらも承知する。

 真先は以前勤めていたデパートへ向かう。当時世話になっていた先
輩に頼んで、館内にある劇場の状況を見てもらうが、半年先まで予約
が埋まっていた。万が一空きが出来次第連絡してもらうように頼む。

 その帰りに自分が働いていた手帳売場を見かけ、転職のきっかけと
なった手帳の事件についてしみじみ思い出していた。そこへ吉成から
電話が入り、麻子の父敏郎(綿引勝彦)が倒れたと聞く。

 真先は吉成と共に病院へ。吉成の到着に気付き目を覚ました敏郎は
『かもめ座』の閉館を静かに告げる。そして、自分のこだわりを理解
してくれたことと、麻子を会社にとって大事な存在だと言ってくれた
ことを吉成に感謝した。

 話終えて安心して眠りにつく父の顔を確認した麻子は、笑顔で吉成
を見つめるのだった。

 麻子と吉成は『かもめ座』に片付けに行く。麻子の母がお腹の中の
麻子の人生を見ていた白いスクリーンを二人で見ながら、麻子はハッ
ピーエンドにしてほしいと吉成に頼んだ。驚く吉成だったが、改めて
「結婚して下さい。」とプロポーズし、麻子も笑顔で「はい!」と答
えた。

 一方、真先は敏郎のすがすがしい幕引きに共感を覚えていた。自分
も後悔せずに最後まで信念を持ってやりたい、と改めて決意するのだ
った。

 『かもめ座』からの帰りに吉成は真先の部屋を訪ね、麻子との結婚
を報告していた。自分のことのように喜んで祝杯を挙げよう、という
真先に、吉成は「祝杯は、映画と卯月さんの事の両方がうまくいった
らにしましょう。」と釘を差した。

 翌日『ココモ』に取引先の銀行から、ついに融資が打ち切られると
の電話が入る。真先は『ココモ』の事実上の倒産をメンバーに告げ、
涙をこらえながら一人一人に感謝の念を伝えた。

 それを知った晴子は『ココモ』のオフィスに駆けつける。残ってい
た真先が、吉成と麻子の結婚を伝えた。晴子はそれをきいて、真先か
らの約束の言葉を待つが、真先は何も言えなかった。

 本屋で山積みのノベライズを見つめる暎ニの所に、理紗(伊東美咲)
が話しかけてきた。理紗はそこにある全ての「バザールで恋買います」
を買って歩き出した。暎ニが理由を聞くと、「他にはなにもいらない
からとにかくこの本が話題になって欲しい!」と言うのだった。

 その話を聞いて暎ニはうれしくなり理紗を抱きしめ、理紗も抱きし
められて微笑んだ。

 その晩、吉成は江戸川に結婚の報告をして、ひっそり結婚式をやる
から来て欲しいと招待するが、江戸川は「裏切り者!指輪のない様な
婚式は結婚式じゃない!絶対行かない!」と騒ぎ立てる。しかし結局
当日会場の『かもめ座』へ。

 『かもめ座』では結婚パーティーと同時に閉館上映会も行われてお
り、往年の『かもめ座』ファンや女優や監督も多くやってきた。江戸
川は受付に晴子や理紗がいることで、初めて飲み仲間があの『ココモ』
の副社長・千葉吉成であることを知った。

 舞台に入場した吉成と麻子に、江戸川は指輪の代わりにと言ってあ
のトルコ石のブレスレットを渡した。それで吉成も、初めてチュウさ
ん=『フェノミナン』の社長ということを知った。

 スピーチをする真先は、吉成と麻子への感謝の気持ちを話す。そし
て二人の希望する結婚祝いとして「バザールで恋買います」をプレゼ
ント上映する。

 『フィールド・オブ・シネマ』で晴子達の映画「デブラ・ウィンガ
ーを捜して」が公開された。大入りで上々の滑り出し。黒沢から『コ
コモ』の倒産話を振られて晴子がブルーになったところに、映画が始
まり、なんと予告編として、「バザールで恋買います」が流れてくる。

 驚く晴子だったが、実は他の『フェノミナン』のメンバーがこっそ
りと「奇跡のロードショウ、公開未定」として予告編に織り込んでい
たのだった。

 この他、『かもめ座』に来ていた往年の俳優や女優達が映画雑誌で
「バザールで恋買います」に触れたりする内に、「バザールで恋買い
ます」はすっかり口コミで巷の話題になり、ノベライズも増刷を重ね
るようになる。

 会社の整理を続ける真先の元にデパートから電話が入る。屋上の小
さなスクリーンを貸してくれるので、一回限りの上映をしないか、と
いう申し出だった。さらに、黒沢もやはりうちで上映したいと『ココ
モ』にやってくる。

 真先は、デパート屋上での一回だけの上映にこだりたい、と話して
いると、江戸川もやってきた。江戸川は、屋上での上映に客がたくさ
ん集まったら『シアタースティング』で「バザールで恋買います」を
上映すると真先に約束した。そこにはもう一つの条件、集客が悪かっ
たら、真先が永遠に業界から去ることも挙げられていた。

 そして、上映会当日。会場設営を終えた真先は、ドキドキしながら
開場を待っていた。一階の入口に客足を見に行くが誰もいない。不安
の中屋上に戻ると、吉成達が駆け寄ってきた。あまりに大人数のため、
外では並びきれず屋上からの非常階段でお客を待たせていたのだった。

 お客の列を見ながら、真先は晴子を捜した。外に出ると、そこに不
安げな顔をした晴子がいた。「始まるぞ!」真先はそう晴子を誘って
会場へ入った。

 映画が始まり、みんなそれぞれの思いを胸に映画を見つめるのだっ
た。

 上映が終了し、スクリーン以外の片付けも終えた会場に、真先と晴
子だけが残った。そこで真先は「これからの人生、つきあってくれな
いか?」と晴子にプロポーズした。晴子は、素直にうなずいた後、二
人は大笑いするのだった。

 二ヶ月後。映画館で待ち合わせる晴子と真先。仕事が押したと言っ
て遅れてきた真先に、晴子は映画館の待ち合わせには6年前にトラウ
マがあるからいやなのよ、とぼやく。

 6年前、晴子は映画のチケットを手帳に挟んだまま修理に出してし
まい、慌てて売り場の店員に頼んで取り返しもらったが、その店員が
ノロノロしていて映画には遅れてしまい、そのまま彼にも振られたん
だ、と話す。

 その話を聞いて、その店員が自分であることに気付いた真先は呟い
た。「ほんとかよ?俺達、そんな前から決まってたのかよ?」


寸  評  主要な出演者みんながうまくHappy Endのうちに終了しました。
やっぱりHappy Endの終わり方はいいですね。月9最高年齢の主人公
だったそうですが、なかなかおもしろかったと私は思いました。ちょ
っと生活感があって、ちょっとおしゃれで。それも自分が主人公の年
齢に近かったせいでしょうか・・・?(^_^;)

執 筆 者 井村(tokyo_lovecinema@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 無事に全12回、終えました。最後まで読んで下さったみなさん、ありがとう
ございました。今回は珍しく全12回と長かったのですが、それなりに楽しく書
けました。「人生は一生懸命やれば報われる」というテーマがこのドラマから
は伝わってきたと思います。私は「努力は報われる、何でもやらなきゃわから
ない」と思っている質なのでしっくりきましたが、みなさんはどうでしたか?
(井村)

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