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タイトル:Daily Drama Express 2003/06/05 動物のお医者さん(8)  2003/06/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/06/05 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 動物のお医者さん
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 西根公輝(吉沢悠 )
 菱沼聖子(和久井映見)
 漆原教授(江守徹 )
 西根タカ(岸田今日子)
  西根たか・少女時代(吉野 きみか)
 菅原教授(草刈正雄)
 二階堂昭夫(要潤 )
 嶋田小夜(加賀美早紀)
 清原  (高杉瑞穂)
 阿波野 (平井理央)
     チョビ(声)(柊留美)
     ミケ (声)(山本圭子)
     ナレーター (キートン山田)


脚  本 横田 理恵
 深沢 正樹
 古沢 良太
 江頭 美智留

あらすじ      21「ヒヨちゃん、病に伏す」
 西根家最強の生物 ヒヨちゃんが庭に出ている時は、誰も庭に出ら
れない。 暑い日に 庭側の窓を開けることもできない。 ヒヨちゃ
んの攻撃パターンを知り尽くし その攻撃をよける事ができる公輝を
除いては。 ヒヨちゃんと庭で遭遇した者は その洗礼を受ける事に
なる。 ヒヨちゃんが居るのを知らず、裏門から入ってきた二階堂は
 常連である。

 公輝の治療を受けながら、二階堂がつぶやく。
 二階堂「何で、ヒヨちゃんはあんなに凶暴なんだ。」
 公輝 「あれでも、ヒヨコの頃はひ弱だったんだ。 随分強くなっ
たもんだ。」
 タカ 「あれは、鷹匠に憧れたあなたが 鍛えたんでしょう。」

 ヒヨちゃんは、鷹匠に憧れた小学生の公輝が 飼いだした。
 公輝 「早く大きくなって、狩りに行こう。 来い、ヒヨちゃん。」
 公輝の顔面に向かって 飛び掛かるヒヨちゃん。 ちりとりで受け
止める公輝。
 公輝 「甘い、ヒヨちゃん。 もう一回。」
 おとなしかったヒヨちゃんが 鷹のように強くなるよう、公輝が仕
込んだのだ。
 繰り返される訓練によって、ヒヨちゃんは鍛えられていった。

 二階堂「ハムテルが あんなにしたのか。 ひ弱なままでよかった
のに。」
 タカ 「今じゃ 風邪一つひきゃしない。」

 ある日、ぐったりしているヒヨちゃん。 鼻水が出ている。 皆で
覗き込むが いつもと違っておとなしい。 タカと二階堂は 思い切
って撫ぜてみる。 触られても抵抗しない様子に いつもやられてい
る2人は 嬉しくなる。

 公輝が、動物病院に連れて行く。 漆原の診断は、ただの風邪か 
気管支炎。

 数日しても なかなか治らない様子に とまどう公輝・二階堂・タカ。
 再び動物病院に連れて行くが、仲間たちに 大人しくて可愛いとい
われる始末。
 二階堂「馬鹿やろう。 ヒヨちゃんをなめるなよ。 元気な時のヒ
ヨちゃんは お前なんかひとたまりも無いぞ。」
 日頃やられているのに、何故か ヒヨちゃんの肩を持ってしまう二
階堂。 チョビまでが、清原の犬 へいくろうから ヒヨちゃんを守
ろうとする。

 西根家では、タカが野良猫に魚を盗られる。 以前より 庭に野良
猫が入ってくるようになった。 ヒヨちゃんが 西根家の庭を守って
いたのだ。

 男性の声のヒヨちゃん「ハムテルよ。 わしが死んでも 決して敵
に知られてはならぬ。 死して3年間は隠しておけ。 そして、影武
者を立てるのだ。 さもなくば西根家の安泰は無いぞ。 よいな。 
頼んだぞ、ハムテル。」
 公輝   「ヒヨちゃん。」
 スナネズミ「親方様〜、親方様〜。」

 それは、公輝の見た夢だった。 その話を朝食時にすると、二階堂
も同様の夢を見たと言う。
 男性の声のヒヨちゃん「二階堂よ。 わが生涯のライバル。 もう
一度、お前と戦いたかった。」
 二階堂  「ヒヨちゃーん。」

 動物病院の漆原に また見てもらうが、13歳という高齢だから仕
方ないという。 やるべき事はやっているのだから、本人に直る気が
ないとダメらしい。

 いよいよヒヨちゃんは 逝ってしまうのか? 日頃攻撃され続けて
いる二階堂さえ、ヒヨちゃんの回復を願う。
 二階堂「今夜から泊り込む。 少しでもそばにいてやりたい。」
 公輝の脳裏を ヒヨちゃんとの思い出が 走馬灯のようによぎる。
 二階堂「ハムテル、ヒヨちゃんを抱いても良いかな。」
 そっと手を伸ばす二階堂。 タカは たまらず部屋を出る。 その
時、公輝も二階堂も ヒヨちゃんの異変に気付く。
 二階堂「そんな。 いっ、いっ、嫌だ〜。」

 登校してきた公輝。 仲間がヒヨちゃんの薬を渡そうとするが、断
わる。
 公輝 「遅かったんだ。」
 一瞬にして 暗くなる周囲。 まさか ヒヨちゃんが・・・。

 二階堂 「ハムテル、ヒヨちゃんを抱いても良いかな。」
 そっと手を伸ばす二階堂。
 二階堂 「そんな。 いっ、いっ、嫌だ〜。」
 その声に タカが部屋を覗く。 異変にいち早く気付いた公輝が 
チョビを抱き抱える。 対応が遅れた二階堂。 ヒヨちゃんの目の輝
きが違う。 ヒヨちゃん完全復活。 そして、これまでの たまりに
たまった戦闘欲求を いっきに爆発させ、激しい攻撃が二階堂に繰り
返される。

 公輝の後から 3年生の溜まり場に入ってくる二階堂。 顔中に 
無残に貼られた 絆創膏。
 公輝 「ヒヨちゃんがどれだけ凶暴か わかった?」
 病気のヒヨちゃんしか見た事が無い仲間たちも その凄さを思い知
ったのだ。
 二階堂「たとえ一時でも、元気になって欲しいと願った自分が憎
い。」

 平和が戻った西根家の庭には、今日もヒヨちゃんの攻撃をちりとり
で受け止める公輝の姿があった。


      22「菱沼の就職」
 菅原教授の研究室は 抜群の就職率を誇っている。 今年の卒業予
定の学生も 全て内定が出た。 ただ、のんびりした菱沼は その枠
に入れない。

 菱沼 「菅原先生、お昼どうしますか?」
 のんきな様子で ノックもせずに 菅原の部屋に入っていく菱沼。
 菅原 「・・・ちょうどいい。 君もここに座りなさい。 」
 菅原は 次期卒業生の就職面接に立ち会っている最中だった。 菅
原は 企業の面接官に 菱沼が優秀で その企業に向いている人材だ
と紹介する。 が、ふと菱沼に目を向けると 出された羊かんにむさ
ぼり付いていた。

 菅原 「君は何をやっているんだ。 せっかく君に向いた企業だと
思って紹介しようとしたのに。 3年前だって ボンヤリしてダメだ
ったじゃないか。」
 菱沼 「私は ずっとこの研究室に残ります。」
 菱沼の宣言を聞いて、暗くなる菅原。

 同級生の神谷が 菱沼を訪ねてくる。 神谷が勤める乳酸菌飲料メ
ーカーの研究所に 欠員が出たのだ。 是非にと薦められ まんざら
でもない様子の菱沼。話を聞いた菅原も 大いに喜び、公輝たちも拍
手喝さいする。
 公輝 「まだ、面接が残っているんですね。」

 翌日、菱沼が面接から帰ってきても、触れない様にしようと 皆で
調子を合わせる。 公輝たちは、面接が苦手な菱沼が 受かる筈が無
いと 内心思っているのだ。 ところが、ご機嫌な様子で帰って来た
菱沼は 苦手な面接に受かったという。 一同は驚き 納得がいかな
いまま 拍手する。
 二階堂「奇跡が起きたのか?」
 公輝 「菱沼さんは、百年立っても大学にいるんだと思ってた。」
 感激のあまり 涙ぐむ菅原。 しかし、やっぱりおかしい。
 公輝 「話がうますぎると 思いませんか? 事情を聞いてみた方
が良いのではないですか?」
 菅原は ちょうど居合わせた神谷を問いただす。

 事情は こうだ。 神谷は お腹が弱い。 神谷の仕事は、ダイナ
マイトヨーグルトという 従来の150倍の乳酸菌が入った新製品を 
三ヶ月の間 毎日毎日飲んで 便の中の腸内細菌を調べる事だ。 し
かし、お腹が弱い神谷には それが耐えられない。 菱沼を訪ねた学
校でも、トイレを往復する神谷。

 そこで、神谷が考えた。 胃腸が丈夫な菱沼が 適役ではないかと。
 学生時代、夜食にあたった時 一人だけ大丈夫だったという経歴を
持つ菱沼。
 神谷 「お願いします。 菱沼さんしか いないんです。」
 自分が実験台だと知った菱沼は怒り、就職する事を辞めてしまう。
 そのうえ、神谷まで 研究室に戻り、再就職先を探してくれるよう
 菅原に頼む始末。 菱沼が片付いたと 喜んだのもつかの間、神谷
まで出戻って来てしまった。
 神谷 「お願いします。 もう僕 耐えられないんです。」

 菅原 「何故だ。 何故、普通じゃない学生ばかり 残るんだ?」


     23「ネズミ捕獲作戦」 
 リョクノウ菌のレポート提出に追われる公輝たち。 今回のレポー
トは、資料のある菅原の研究室で書く必要がある。 締め切りまで 
あと4日。 突然、奴の気配がすると 二階堂が騒ぎ出す。 部屋の
隅に ネズミの歯形。 どこかの研究室から逃げ出し 野生化したラ
ットらしい。 菱沼は、桶の下にチーズを置き つっかえ棒で押さえ
る古典的な罠を仕掛ける。 廊下の二階堂。
 二階堂「そんな古典的な罠で捕まるんですか?」

 締め切りまで あと3日。 ネズミが一匹 罠に捕まっている。
 菱沼 「チョロイじゃない。」
 安心したのもつかの間、もう一匹が 部屋の隅を歩いている。 仕
方なく 同じ罠を仕掛ける。 しかし、今度はいっこうにかからない。
 罠にかかった音がするが、それはチョビだった。
 公輝 「お前って奴は。」
 チョビ「おいしかったの。」
 どうしても 部屋に入れない二階堂。 仲間たちは レポートに専
念する。

 締め切りまで あと2日。 罠のチーズだけが 食べられている。
 仲間たちも ネズミ捕りに 飽きてしまった様子。
 二階堂「ハムテル お前は見捨てないよな。」
 公輝 「わかった。 手伝ってやるよ。」

 締め切りまで あと1日。 仲間たちは次々と レポートを仕上げ
ていく。 残されたのは 二階堂一人。 あれからネズミが出てない
と聞き、恐る恐る部屋に入る二階堂。 その時、ネズミが出現。 ネ
ズミは 二匹いた。 どうやら 親子のようだ。 動揺する二階堂が
叫ぶ。
 二階堂 「繁殖している。 もう、おしまいだ。 ネズミの卵でい
っぱいだ。」

 何とか協力していた仲間たちも ネズミが捕まらないので、帰って
しまう。
 二階堂 「そうだ。 廊下に追い出そう。」
 二階堂なりに 消極的な手段に出た。 段ボール箱で防波堤を作り、
決死の覚悟で臨む二階堂。 公輝の応援を得て ネズミ退治の覚悟で
ある。

 新しい罠を考え付いた公輝が 材料を家に取りに行く。 その間、
二階堂は 少しでもネズミから遠ざかろうと 2本のほうきをつなぎ
合わせ、ネズミのいると思われる空調の下を 突付きまわす。
 二階堂「もう、いないのか?」
 二階堂が油断した瞬間、親子ネズミが出てくる。 心底 驚く二階
堂。 ほうきを握り締めたまま 例によって 気絶してしまう。
 その後、罠を持ち帰った公輝は、気絶した二階堂のほうきを握りし
めた姿に、二階堂が勇敢に戦った事を知った。

 翌日、公輝考案の最終兵器 粘着質の罠によって 2匹のネズミが
捕獲される。
 安心しきった表情の二階堂。 張り切って レポートに取り掛かろ
うとする。
 昨日 気絶してしまった二階堂は、提出期限が もう過ぎてしまっ
たことに気付いていないのだ。


寸  評  確か菱沼は、新しい細菌を発見するほど 優秀だったはずでした。
 浮世離れした人は それでもなかなか就職できないのですね。 頑
張れ、菱沼。 頑張れ、菅原先生。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 あのヒヨちゃんが 病に伏して、お話がとっても長くなってしまいました。
 命に関わるお話って ドキドキハラハラしますね。 元気になってよかった。
(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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