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タイトル:Daily Drama Express 2003/05/29 動物のお医者さん(7)  2003/06/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/05/29 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 動物のお医者さん
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 西根公輝(吉沢悠 )
 菱沼聖子(和久井映見)
 漆原教授(江守徹 )
 西根タカ(岸田今日子)
 菅原教授(草刈正雄)
 二階堂昭夫(要潤 )
 嶋田小夜(加賀美早紀)
 清原  (高杉瑞穂)
 阿波野 (平井理央)

脚  本 横田 理恵
 深沢 正樹
 古沢 良太
 江頭 美智留

あらすじ      18.「ミケの家出」 
 二杯の蟹をもらって 上機嫌のタカ。 珍しく飲み会に出かける公
輝は、タカに チョビを預けて出かける。 二つ返事のタカだったが、
本当は犬の子守りが苦手。 自分の飼い猫のミケに チョビを押し付
け、一つ部屋に閉じ込める。
 チョビ「あそぼ。」
 ミケ 「嫌や 言うてるやろ。」 
 おまけに 公輝の分まで 蟹を食べてしまおうとするタカ。 蟹の
身を全部ほじくって 皿の上に山盛りにする。

 講義が終わり、教室を出た所で 二階堂の携帯電話が鳴る。 二階
堂の8歳の妹 奈緒が 家出したというのだ。 実は二階堂には、と
っても年の離れた8歳の妹・6歳と5歳の弟がいる。 手がかりを求
めて、タカに電話する。

 山盛りの蟹を前にして、電話が鳴る。 不満タラタラ 電話に出た
タカ。
 公輝 「奈緒ちゃんが家に来ていませんか?」
 でも、奈緒は公輝の家を知らなかった。 そのわずかな間に、タカ
の蟹が姿を消していた。 そばにいたミケとチョビ。 逆上したタカ
は ミケを叱りつける。
 そのまま、外へ出てしまうミケ。 

 あちこち電話するが、奈緒が見つからず、二階堂と公輝は 外へ探
しに出る。

 西根家でも いつものパトロールなら1時間で戻るのに、3時間経
っても戻らないミケ。 そこへ帰った 公輝と二階堂。 事情を話す
2人。 母の人形を壊して叱られた奈緒。 でも、本当に壊したのは
 5歳の弟 稔だった。 無実の罪・・・ ハッとするタカ。 もし
かしたらミケも? あの時 この部屋にはミケとチョビがいた。
 タカ 「もしや、あなたが?」
 チョビ「???」  
 冷静に考えたら、あのたくさんの蟹を 小さなミケが一人で食べる
とは思えない。 チョビの面倒を押し付けていた事も ストレスにな
っていたかもしれない。
 急に不安になるタカ。 

 その時、ミケは 二階堂の妹奈緒に保護されていた。
 ミケ 「ちょっとパトロールに出ただけやのに えらいのに捕まっ
てしもうた。」
 奈緒は 偶然行き当たった公輝の家の庭に入り込んで隠れる。 灯
台下暗しで 夜9時になっても見つからない。 突然 チョビが壁を
引っ掻き、何かをアピールする。
 公輝 「チョビ、どうした?」
 奈緒 「きゃー! ネコちゃんが吐いたー。 死んじゃう〜。」
 心配する一同を尻目に 盛大に蟹を吐きだすミケ。

 二階堂たちを見送った後の夕食時、もうすっかり立ち直っているタ
カ。
 タカ 「私に似てミケは優しいから、チョビに蟹をあげたんでしょ
う。」と、涼しい顔をしている。 吐いた量から ほとんどはミケが
食べた事は間違いないのだろうが。


      19.「英語のかべ」 
 二階堂「海へ行こう。 避暑地でもいいぞ。」
 皆 夏休みはアルバイトに忙しいらしく 話しに乗ってこない。 
菱沼も、髪を振り乱し余裕が無い様子。 博士論文の締め切りが 
12月に迫っているのだ。
 優秀な人は 博士課程3年で目指すものらしい。 3本の論文を学
会で発表し、その論文が認められて はじめて博士と呼ばれるように
なる。 その論文を英語で書かなければならないのだ。 英語が苦手
な菱沼は、英語圏の人には 日本語で書いてもらいたいものだなどと
 無茶苦茶なことを言う。

 中国からの留学生張さんは 英語が話せる唯一の学生。 彼に頼り
たいところだが、一年前彼が入学した時、英語のわずらわしさから 
彼を突き放した経緯があった。
 菱沼 「困った事があったら 何でも言ってね。 アスクミー エ
ニシング」
 初めは優しく接していたが、英語が苦手な為にだんだん煩わしくな
り、日本語で話す事を張さんに強要したのだ。
 菱沼 「エクスキューズミー では無くて すみません、って言っ
て。」

 仕方なく、張に頼んでみる菱沼。
 張  「菱沼さん、私と日本語でしか話しませんでした。 菱沼さ
ん、英語で話していれば 英語話せるようになっていた筈。 おかげ
で私、日本語・英語・中国語 三ヶ国語も話せるようになりました。 
全部 おめえ様のお陰でございます。」
 菱沼は、張の馬鹿丁寧な日本語を 皮肉と受け止めてしまう。

 電話の受話器を取り落とす菱沼。 彼女が時間をかけて準備した研
究と同じテーマの論文が アメリカで発表されたというのだ。 動揺
する菱沼。 博士号取得には 論文3本が必要で、これから新しく実
験を始めたのでは 間に合わない。 菱沼は投げやりになり、来年か
再来年でいいと言い出す。 公輝たちの励ましも耳に入らない。
 そこへやってきた菱沼の担当である菅原。 事情を聞き、アメリカ
に電話する事をアドバイスする。 同じ研究をしている者は 情報交
換をして無駄を省くものらしい。 そのためには 英語で話すことが
必要だが、講義がある菅原を当てにできない。
 切羽詰った菱沼は 張に頼むと、すんなり受け入れてくれた。
 張  「イエス。・・・えっ? ちょっと待ってください。」
 突然 受話器を菱沼によこす。 
 張  「専門用語で聞き取れないです。 日本語であれば伝わりま
すよ。」
 パニックを起こす菱沼。 部屋中の学生に受話器を向けるが、受け
入れられるはずも無い。 仕方なく開き直る菱沼。
 菱沼 「私だって英語ぐらい話せるわよ。 ハロー。マイネーム 
イズ セイコ ヒシヌマ。 フー アー ユー?」
 自分から電話したにも関わらず、相手の名を尋ねる菱沼。 受話器
の向こうからは 
 電話の声「ハジメマシテ。ワタクシ キャロライン アンダーソン
トモウシマス。 ワタシハ ニホンゴノ ベンキョウヲ シテイマス。
 キキトリニクカッタラ モウシワケアリマセン。」という たどた
どしくも 正確な日本語が聞こえてきた。 菱沼は苦労することなく
 用件を済ませることができたのだ。
 幸いにも 電話の相手との研究テーマは、同じではなく、安心する
菱沼。 張さんも菱沼を恨んではいなかった様だ。
 張 「菱沼さんは、私の日本語の先生ですから。」

 しかし、全てがうまくいった訳ではない。 やっぱり英語の論文は
 3本とも菱沼の手の中に残されたままなのだ。
 菱沼 「いいわね、チョビは。 英語も日本語も関係なくて。」
 ナレーション〈菱沼さんのようにならないためにも よい子の皆は
 英語をしっかり勉強することをお奨めする。〉


    20.「清原の愛情」
 公輝たちは、獣医生理学で 動物の血液検査の実習で顕微鏡を覗い
ている。
 原田教授「ミクロフェラリアはいたかね。 フェラリアにかかった
犬は 食欲が無くなって 咳の症状が出る。」
 犬にとっての怖い病気である フェラリアに関する話しがでる。 
午後は、保健管理センターで採血してもらい 自分の血液と比較する
事になった。

 授業の間、待っていたチョビと清原の飼い犬へいくろう。 清原は
へいくろうの食費に困ると 学校に連れて来て 試供品のドッグフー
ドをもらうのだ。 ガツガツと食べるチョビに比べ、食欲の無いへい
くろう。 風邪なのか このところ具合が悪いへいくろう。 さっき
の授業で習ったフェラリアではないかと 不安になる清原。

 午後の授業。 自分の血液を顕微鏡で見る学生たち。 外を通った
ライオンに 窓に群がる学生たち。 だが、清原は いつになく熱心
に顕微鏡を覗き続けている。 実習に戻るよう原田に促され、学生た
ちはしぶしぶ席に着く。 だが、野次馬根性の固まりの二階堂は こ
の時とばかり 空いた窓にかじり付く。 その様子を見た学生2人が
 二階堂の血液にブドウ糖を混ぜるいたずらをする。
 それを見ている清原。 

 その後、二階堂の血液に異常が見つかり、大騒ぎになる。 血糖値
が異常に高いのだ。 糖尿が疑われ、保健衛生センターに行く事にな
る二階堂。 清原は、二階堂にぶつかっていく。 二階堂の血液と何
かをすり替えたようだ。
 清原 「あわてるなよ。」
 廊下に出ると もうダッシュする二階堂。
 チョビ・へいくろう「あわててるね。」

 保険衛生センターの医師が 顔色を変えて飛び込んでくる。 「生
理学教室では、何か変な実験を行っているのですか? とんでもない
人間の血液が見つかりましたよ! とても人間の物とは思えない。 
二階堂昭夫という3年の学生です。」
 立ち聞きしていた二階堂は 気を失ってひっくり返ってしまう。 
そこに居合わせた菅原が 顕微鏡を覗く。
 菅原 「これは、犬の血液ではないですか。」
 医師 「私は人間の医者ですよ。 そんなのわかりませんよ。」
 すらすら答える菅原たちに 動揺する保険衛生センターの医者。
 公輝 「二階堂、お前の血は犬のだってさ。」
 二階堂「俺の体には、犬の血液が流れているのか。」
 公輝 「清原、もしかして これはへいくろうのか?」
 公輝は、さっき清原が二階堂にぶつかった時、血液をすり替えた事
に気付いた。
 清原 「フェラリアじゃないかと 心配だったんだ。 自分で見た
けど どうしてもわからなかったんだ。」
 でも、人間専門の保険衛生センターでは 判定できるはずもない。
 一生懸命だった清原は とっさにそんな行動に出てしまったのだ。
 二階堂に 別の学生のいたずらのことを告白する清原。
 菱沼 「そんなに心配なら、動物病院に連れて行ったらどう?」
 でも、金がかかるからと、しんみり語る清原に、金が無いんだった
らカンパすると言う仲間たち。
 清原 「金が無いわけではなく、金を払うのが嫌なんだ。」
 ここで、清原のポリシーが露わになった。 ちゃっかりしている清
原は しまり屋でもあったのだ。 ぶつぶつ不平を言いながら 去っ
ていく医師。

 数日後、ドッグフードをガツガツ食べて 元気な様子を見せるへい
くろう。
 公輝たちに、6,000円の領収書を見せる清原。 へいくろうのため
に 大事なお金を払って 動物病院に行ったのだ。 公輝は、清原の
愛情の深さを感じるのだった。


寸  評  博士号をもらうには 英語のレポートが必要だったのですね。 
そういえば ノーベル賞の田中さんも 英語でスピーチしてましたっ
け。 学会で認められるためには、世界規模でお話できないといけな
いってことですね。 英語なんて要らない 使わないなんて言ってい
られませんね。 私自身は もう無理ですが。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 今回は なるべく チョビたちの声や様子が伝わるように 努力してみまし
た。
 私の思い通りにはいってないと 思いますが。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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