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タイトル:Daily Drama Express 2003/05/19 東京ラブ・シネマ(6)  2003/05/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/05/19 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京ラブ・シネマ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 高杉真先(江口洋介)
     卯月晴子(財前直見)
 千葉吉成(宮迫博之)
     坂本理紗(伊東美咲)
     園田麻子(白石美帆)
     日向暎二(玉山鉄二)
 峰沙耶香(石川亜沙美)
 篠原忍 (高岡蒼佑)
 八木のり平(荒川良々)
 堺照子 (浅田美代子)
 二階堂絹世(鷲尾いさ子)
 江戸川薫(竹中直人)
脚  本 藤本有紀

あらすじ  高杉真先(江口洋介)は、二階堂絹世(鷲尾いさ子)に昔の様に
やり直さないか?と提案する。しかし絹世は、今また真先に甘えては
別れてからのこの10年が無駄になる気がする、と言ってやんわりと断
った。真先は「バザールで恋買います」の原作台本を渡し、「一緒に
いいもの作ろう!それからだよな。」と笑って答えた。

 一方『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)は、日向暎ニ(玉山
鉄二)の携帯に電話するが応答がない。
 暎ニは、携帯を「たから屋」においたまま、姿を見かけた坂本理紗
(伊東美咲)を追いかけて話していた。
 暎ニが電話に出ないので晴子は諦めて照子を飲みに誘うが代打は嫌
だと断られてしまう。がっかしていると暎ニから折り返しの電話がき
て、喜んだ晴子は、暎ニを焼肉店に誘う。

 翌日『ココモ』では、暎ニが宣伝方法の一つとして「バザールで恋
買います」の公開前に脚本のノベライズを発売するのはどうか?と提
案する。千葉吉成(宮迫博之)は出版社はどうする?と意見。真先は、
絹世に出版社を紹介してもらう様に頼む。

 絹世は自分と一緒に仕事をしている『タキノ出版』の溝口敬一郎
(豊原功補)に真先のことを紹介した。しかし溝口は、自分は忙しい
し映画は嫌いだ、と相手にせず、真先との話の途中で仕事の報告に来
た部下の事も人目もはばからず怒鳴りつけるような人物だった。

 資料だけは目を通す、と言ってくれた事をよしとして、真先は今日
の所は引き下がった。その後、溝口に「原稿がまったくなっていな
い。」と叱責される絹世の姿を遠くから真先は見ていた。

 打ち合わせの最後に溝口は、週明けまでに原稿をあげるように、と
厳しい締め切りを絹世に課した。絹世は大丈夫だと答え、さらに真先
の件をもう一度頼んだ。エレベータの中で溝口と絹世が二人きりにな
ると、溝口が言った。「彼は知らないんだろう、俺達のこと?」

 真先が『たから屋』に行くと晴子がいた。晴子はノベライズの件を
聞いて来た。真先は暎ニの発案の裏に晴子のアドバイスがあったこと
に気付く。暎ニの成功を願う晴子に真先は、ライバル会社という自覚
がないのか?と茶化す。

 それに反論して晴子も、真先に絹世と進展したのかと聞く。真先は
「溝口みたいな人と仕事をしていれば絹世が心のよりどころが欲しい
のは当たり前だ、おれはいつでもウェルカムなんだけどね。今のとこ
ろはそういうポジション。」と余裕で答えた。

 その夜、マンションに帰った真先は、吉成と暎ニにノベライズの経
過を報告した。

 晴子のマンションには堺照子(浅田美代子)と理紗がいた。照子は、
そろそろ暎ニから感謝以外の反応が欲しいんじゃないの?と、晴子に
迫る。口では否定しつつも照れる晴子。

 翌朝、暎ニはスーツ姿で出社。真先と共に溝口にサンプルビデオを
持っていくだけだが、気合が入っている。

 なにかと気軽に絹世の話をする真先を見て毎回傷ついている麻子の
ことを気遣う吉成は、真先を別の場所に連れ出し、今でも絹世のこと
を想っているのか?  と、尋ねた。

 真先が「絹世にやり直そうと話した。」と言うと、吉成は麻子をど
うするのかと尋ねる。吉成は、自分の想いを忘れて麻子に幸せになっ
て欲しいのだ。そんなことは気付かない真先は、今から麻子ちゃんに
俺がお前の気持ちを伝えてやる、と言い出す。焦って止める吉成。

 『フェノミナン』でも、晴子が理紗と共に『タキノ出版』の女性誌
に、映画の紹介記事の掲載を依頼に行く。

 溝口と会う真先と暎ニ。暎ニは気合いを入れすぎて空回りし、溝口
にあっさりあしらわれてしまう。
 一方、女性誌編集者に会う晴子と理紗。理紗も、編集者の空気を読
めないまま突っ走って、呆れられてしまう。

 『ココモ』では、吉成が麻子に留守番を任せて銀行に出かける。す
ると、ドアの外に絹世がいた。原稿を渡しに来たと言う絹世を吉成は
引き留め、真先とのことを尋ねた。そこで絹代が溝口と交際している
ことを聞く。

 真先は絹世に「バザールで恋買います」の台本の日本語訳を早く作
ってもらって翻訳付きのビデオを作ることが、溝口に早くビデオを見
てもらう唯一の方法だろう、と言い出す。吉成は真先のことを考えて、
なんとか絹世や溝口との接近を止めさせようとする。

 その一部始終を見ていた麻子は、吉成が絹世のことを好きなのだと
勘違いしてしまう。

 ビルの屋外テラスで共に落ち込む理紗と暎ニが偶然会った。暎ニは
思わず微笑みながら理紗を見つめてしまう自分に気付き、それを吉成
に相談した。すると答えは「それは恋だな。」照れる暎ニに向かって
吉成は、晴子のことはどうするのか?と問う。しかし暎ニは「なぜ卯
月さんが出て来るんですか?」と全くわかっていない。

 その晩、晴子は暎ニの様子をうかがうために電話をする。暎ニは晴
子への感謝を述べ、今度何か考えてお礼をすると約束する。

 真先は絹世に電話をして、溝口さんにビデオを見てもらうために日
本語訳を急いでくれるように依頼する。
 無理を押して絹世は引き受けることにし、ただし、翻訳は自分がや
ったことを溝口には内緒にしてくれ、と念を押した。その電話を切っ
た絹世の前に、溝口が現れた。

 吉成は、江戸川薫(竹中直人)とカラオケに来ていた。吉成は江戸
川に向かって、「うまくいかんもんやなー。愛は見守るもんや!」と
愚痴っていた。

 溝口が翻訳付きのビデオを見てくれた。溝口はこの作品は時代に合
っていると判断し、ノベライズ化を前向きに検討すると約束してくれ
た。喜ぶ暎ニと真先。溝口は、あの翻訳は誰が?と真先に尋ねてきた。
真先は約束通り、絹世であることは隠してお茶を濁した。

 真先は溝口との件を絹世に報告する電話をする。ついでに、溝口と
三人で食事に行くようにアレンジしてくれ、と頼む。溝口ともっと親
しくなって絶対この仕事を成功させたいのだ、と真先は語った。

 暎ニもまた、溝口の件を晴子に報告する電話をする。合わせて、お
礼をしたいから予定はどうか?と誘った。上機嫌の晴子と真先が偶然
エレベーター前で出会って、お互いのうれしがりぶりを冷やかし合っ
ていた。

 晴子が暎ニと真先と接触したことを、江戸川の秘書が江戸川に報告。
これまでまったく知らなかった『ココモ』の二人の存在に、江戸川は
ヤキモキする。

 真先は吉成と共に、絹世と溝口との約束のレストランに向かう。全
てを知る吉成の心配をよそに、真先は、絹世とのかつての思い出話を
語ったり、溝口の女性関係の話を尋ねる。絹世のことを物知り顔で語
る真先に耐え切れなくなった絹世は、席を離れるが、過労から倒れて
しまう。

 過労ということで絹世は一晩入院することに。溝口は病室で真先と
二人きりになると、「バザールで恋買います」の翻訳は二階堂さんだ
ろう?と尋ねてきた。「そんなことは隠しても読めばわかる。こちら
からもきつい締め切りを与えられていたのに、絹世はあなたの頼みだ
から断りきれなかったんだろう。」と言う溝口の台詞から、真先は二
人の関係を悟った。

 晴子は暎ニ持ちのファーストフードの食事後、公園を散歩していた。
「『フェノミナン』のバイヤーはみんな仕事一筋みたいだけど、晴子
は結婚しないのか?」と暎ニが聞いてきた。

 思わずドキドキしながら、「そんなことはない。」と答える晴子。
それを聞いた暎ニは、「よかった。じゃあ、坂本さんもですか?」暎
ニの理紗への気持ちを知った晴子は、仕事があるからと言って、ショ
ックを隠し笑顔で暎ニと別れた。

 絹世が目覚めた。真先が全て溝口から聞いたと言うと、絹世は隠し
ていたことを謝った。溝口を尊敬しており、彼に恥じない良い仕事を
したいんだ、という絹世に、真先は無理をさせたことを謝って病室を
後にした。

 真先がマンションへ帰ると、日本酒を抱えた吉成が真先を待ってい
た。また、晴子は照子をマンションに呼び出した。それぞれ自分の気
持ちをわかってくれる親友に、自分の気持ちのつらさをお酒と共に吐
露するのだった。

 翌朝。真先が早朝に出勤すると、晴子もまた出勤するところだった。
話をする内に、お互い眠れずに夜明けを見たことを知る。二人は会社
までどちらが早く行けるか走って競争する。


寸  評  ついに二人とも失恋してしまいました。このあと、晴子と真先は
良い感じになるのでしょうか?でも、二人ともいい年だし、あのくら
いになると妥協では恋愛は出来ないような気もしますが・・・

執 筆 者 井村(tokyo_lovecinema@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 先日、読売新聞でこのドラマを受けて、女性バイヤーの座談会が組まれてい
ました。忙しい方は毎日午前様、というお話を読んで、自分が働いていたとき
に同じ様な状況だったことを思い出して、思わず同情してしまいました。やり
がいのある仕事であれば疲れなんて・・・という考え方もありますが、やはり
体が資本、疲れは溜まりますよぉ。(井村)

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発行元:ドラマ研究会
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