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タイトル:Daily Drama Express (2003/04/14) 東京ラブ・シネマ(1)  2003/04/21


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/04/14 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京ラブ・シネマ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 高杉真先(江口洋介)
     卯月晴子(財前直見)
 千葉吉成(宮迫博之)
     坂本理紗(伊東美咲)
     園田麻子(白石美帆)
     日向暎二(玉山鉄二)
 峰沙耶香(石川亜沙美)
 篠原忍 (高岡蒼佑)
 八木のり平(荒川良々)
 堺照子 (浅田美代子)
 二階堂絹世(鷲尾いさ子)
 江戸川薫(竹中直人)
脚  本 藤本有紀

あらすじ  映画配給会社『ココモ』の社長である高杉真先(江口洋介)は、
副社長の千葉吉成(宮迫博之)、社員の日向暎ニ(玉山鉄二)と共に
映画祭に来ていた。

 真先はトルコのタイフン・エクラン監督(モハメッド・ミルザイ)
の映画を気に入り、是非とも買い付けたい、と意気揚々。しかし、経
営の息詰まっている『ココモ』のこと、ここは慎重にならないと、と
吉成は冷静になるように、とたしなめた。

 でも、この映画には5年前と同じヒットの予感を感じる、という真
先の主張に、吉成も暎ニもしぶしぶ賛成することに。

 事務所で待機しているもう一人の社員の篠原忍(高岡蒼佑)にトル
コ語を調べさせて、やる気十分でトルコ映画の買い付けブースへ向か
う三人。他の国のブースとは違ってひっそりしたトルコ映画のブース
に、三人は五千ドルでも買えるんじゃ?と希望を膨らませていた。

 そのころ、映画祭会場近くの豪華クルーザーの中では、大手映画配
給会社『フェノミナン』の凄腕バイヤー卯月晴子(財前直見)が、ハ
リウッドの映画プロデューサー(バーニー)と配給契約交渉をし、社
長の江戸川薫(竹中直人)が見守る中、契約を成立させる。 

 真先達はブースでタイフン・エクラン監督と対面する。現れた監督
は難しい顔。次回作として考えている、遅刻ばかりしている東京の男
と時間にうるさい女のストーリーでの遅刻の言い訳ばかり考えている
からだ、とのことだった。真先がその場しのぎに言い訳の案を出すが
一蹴される。

 具体的な交渉の話になると、真先は先ほどまでの安値予想とは打っ
て変わって三万ドルを提示した。驚く千葉と日向。帰りのバスの中で
は急に値段を上げた真先が弁解をしつつ、契約は近々ある再来日の時
が勝負だ、と言う。

 真先たちがオフィスに戻ると、忍が突然の辞意表明。追い討ちをか
けるように出資してくれる予定の会社から、出資見送りの電話が来て
しまった。

 このままでは『ココモ』は持って後一年。ここまでも五年前に当て
た「バンコクの二丁拳銃」の売り上げだけで四年間持ってきただけで
その後は泣かず飛ばずの状態で、先行きに不安を感じる吉成。

 真先は、タイフン監督の映画が買い付けられなければ『ココモ』を
畳む、と宣言した。タイフン監督の映画には「日常のちょっとしたこ
とで運命は変わる」という日本人に受けるメッセージがある、という
のであった。

 その頃『フェノミナン』オフィスでは、晴子が社員たちに契約成立
を祝われていた。他の女子社員から尊敬のまなざしを受けてまんざら
でもない晴子。

 そこに社長秘書の坂本理紗(伊東美咲)が晴子へ誕生祝いを言いに
くる。さらに同僚の堺照子(浅田美代子)が、晴子の誕生日は明日と
追い討ちをし、晴子は腹を立てる。晴子は仕事に没頭するあまり、独
身のまま35歳になろうとしていた。

 その夜、晴子はワンルームマンションを買うことを決めた。

 同じ頃、真先達は明日初日の新作映画「パリのラブラブショー」の
プロモーションを考えていた。吉成はこっそり抜け出すと実家に電話
をして、実家の酒屋を継ごうと思っていることを伝える。 すると親
から気に入らない幼なじみとの見合いも勧められてしまう。

 翌日。吉成は『かもめ座』という古びた映画館の前に立っていた。
意を決してかもめ座の前を掃除している女の子に声をかけようとする
が、他の人に邪魔されてしまう。「やっぱりおれはだめなんや・・・」

 『ココモ』に戻った吉成は、もう実家に帰ると言って会社を飛び出
す。吉成を追って真先と暎ニが1Fまで行くと、エレベータ前には忍の
姿が。

 一転、戻ってきてくれたのかと忍の姿を追いかける真先と暎ニ。二
人は『フェノミナン』にいる忍を見つける。実は忍は『フェノミナン』
に転職したのだった。

 必死に引き留める真先達だが、忍は自分の将来のために辞めた、と
言い切った。

 その頃、晴子は応接室で翻訳家の二階堂絹世(鷲尾いさ子)と会っ
ていた。二人はお互い35歳の独身だと知って意気投合する。

 絹世はこれまでの晴子の買い付けした映画を見て、ラブストーリー
がないことに気付き晴子に理由を尋ねた。晴子は「ああいう低俗な物
は嫌いなんですよね。」とさらっと答えた。

 そんな晴子の姿が「パリのラブラブショー」の映画館前にあった。
開演は9時からとの案内でスゴスゴ帰っていく晴子。

 その横では真先が必死の宣伝活動をしていた。もう辞める、という
吉成と真先で押し問答をしていると、暎ニが忍の代わりにアルバイト
の子を連れてきた。暎ニの高校の友達という園田麻子(白石美帆)は
なんとあの『かもめ座』の子だった。

 麻子を見るや吉成は態度を急変してやる気を見せ、四人での宣伝活
動を始める。そこへ、真先の口先だけの宣伝文句にいちゃもんを付け
る女性が現れた。それは絹世であり、真先と絹世は大学時代の友人だ
った。

 二人はお茶をしながら今どうしているかをしていた。真先の仕事を
聞いてどんな映画を買い付けたのか知りたがる絹世に、真先は大ヒッ
ト映画の名前を出した。晴子からその映画は晴子の買った物だと知っ
ていた絹世は、真先のウソに何も言えずうつむくだけだった。

 「パリのラブラブショー」の客は一人で見に来た女性だけだった。
それは晴子であり、買い付け人として有名な晴子のうわさ話を真先、
吉成、暎ニの三人はこっそりしていた。

 コテコテのラブストーリーに大満足して映画館を出た晴子。外のポ
スターの主演俳優に思わず触れた晴子に、嫌がらせをしに来たと誤解
した真先が喧嘩をふっかけた。売られた喧嘩を買った晴子は思わずポ
スターをはがしてしまう。

 慌てて二人でポスターを貼ろうとするが、何度も大風が吹いてなか
なか貼れない。そのうち、晴子はポスターを破ってしまう。「あぁ、
神主さん呼んでお払いしてもらわないと!」と真先。

 真先、吉成、暎ニ、麻子の四人は飲みに行った。あまりの客の少な
さに雰囲気は最悪だったが、麻子の明るい一言で場を持ち直す。麻子
は『ココモ』の立ち上げ理由を真樹に尋ねた。

 真先が29歳の時、手帳売場の主任をしていたら、一人の女性客が手
帳カバーに映画のチケットを挟んだまま修理に出してしまった、と言
ってきた。急いで手帳を探して届けると、中には確かに真先が何度も
見た大好きな映画のチケットがあった。それを見たときに、俺が売り
たいのはこんな手帳じゃない!と思った、というのがこの仕事を始め
たきっかけだった。

 「俺が見つけてきた映画のせいで誰かの人生が楽しくなれば良いな、
って。」そう語る真先を麻子が熱く見つめていた。

 晴子は江戸川に呼ばれ、ミニシアター部門のリーダーへの異動を告
げられる。25歳を越えたという理由で理紗も晴子と同じ部署に回され
た。突然の異動に、怒り爆発の晴子だが、宣伝部の照子も付けるから、
と丸め込まれた。

 その晩。晴子の新しいマンションに照子、理紗が集まって愚痴を言
い合っていた。自分は結婚も恋愛も興味がないからすぐに結果を出し
てハリウッド担当に戻って、シングルライフを満喫するのよ!と宣言
する晴子。

 吉成が麻子との出会いを思い出しながら一人ウキウキして飲んでい
た。ふとしたきっかけで同じく一人で飲んでいるおじさんと知り合う。

 そのおじさんは『フェノミナン』社長の江戸川であり、二人はお互
い片思いをしていると言うことで意気投合する。江戸川の片思いの相
手は、”ひとりでも生きていけるタイプ”であり”すごい寂しがりで
切ない女”で”ついつい厳しくしちゃう”らしい。

 真先と暎ニは会社に詰めていた。暎ニは上がらない売り上げに頭を
悩ませ、真先はこの間の晴子との一件を思い出してひとりクスクス笑
っていた。そこにすきま風が入り込んで机の上の書類が飛ばされたの
を見て、真先はハッ!とした。

 そこへ吉成が、明日タイフン監督が再来日するという情報を持って
飛び込んできた。

 翌日。真先達は歓迎の大段幕を持って空港へと迎えに行くが、監督
は一足先に空港をたっていた。宿泊先のホテルに向かうと、そこでは
晴子と理紗が契約の話を進めていた。『ココモ』ではとても出せない
契約金の提示に、タイフン監督は真先に謝りながらも晴子との契約を
決定した。

 この横槍に意外にも真先はすんなり納得して身を引く。タイフン監
督が今後良い作品を作るには必要な契約だから、ということが理由だ
った。

 タイフン監督の部屋では、真先達が忘れていった大段幕に理紗が気
付く。トルコ語で書かれているそれをタイフン監督が読み上げた。
「向かい風が強かったんだ。」それは真先が考えた次回作での遅刻男
の言い訳の言葉だった。

 タイフン監督はその言葉を気に入り、最高の歓迎だと言って笑顔を
浮かべた。

 家に戻った真先は、沈んだ顔で会社関係の荷物を片付けていた。片
付けながら壁の『バンコクの二丁拳銃』のポスターを見つめていると
暎ニからの電話が入る。

 なんとタイフン監督が『ココモ』と契約することにしたとの知らせ
だった。驚いて理由を尋ねる真先だが、暎ニは理由を知らなかった。

 しかしタイフン監督からの伝言があり、「契約金は80万ドル、内、
78万ドルはあの大段幕で支払い済みとする。」ということだった。笑
顔でその言葉を噛みしめる真先だった。

 翌日。張り切ってタイフン監督の映画の作業に取りかかるために会
社を出た真先の前に晴子が現れた。

 「これまで買い付けはお金が全てだと思っていた自分にとって、今
回のことは良い勉強になった。やっぱり貧乏映画の買い付けには貧乏
会社のやり方がお手本ね。」そう晴子は憎まれ口を叩きつつ真先を誉
めた。

 どうやって「向かい風が強かったんだ」という台詞を考えついたの
か?と晴子が尋ねた。晴子とのポスターの一件が頭をよぎった真先だ
ったが、ニヤッと笑うと「さあね・・・」とはぐらかした。

 真先は残った「パリのラブラブショー」のハートのクッションを晴
子に無理矢理押しつけて去っていった。「私はね、ラブストーリーな
んてだいっきらいなの!」「うるさい女だ・・・」


寸  評  久々の大人向け月9と言う感じのスタートでした。晴子が35歳と
強調されていて、働く独身女性はあんな風に年を気にしちゃうかなー、
とちょっと疑問の初回でした。

執 筆 者 井村(tokyo_lovecinema@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今回『東京ラブ・シネマ』を担当する井村です。この作品で5シーズン目と
なり、あらすじを書かせていただくようになってようやく一年がたちました。
まだまだ未熟者で読みづらい点も多々あるかと思いますがよろしくおねがいし
ます。(井村)

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