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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/20) 年下の男(最終回)  2003/04/03


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/20 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 年下の男
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 山口千華子(稲森いずみ)
     伊崎駿(高橋克典)
     北村亜沙美(星野真里)
     辻謙吾(賀集利樹)
     山口卓(山崎裕太)
 梓(麻生祐未)
     山口花枝(風吹ジュン)
脚  本 内舘牧子

あらすじ  辻謙吾(賀集利樹)は山口千華子(稲森いずみ)がどこに行った
か、友達に聞く。友達は千華子が帰ったこと、謙吾の話を聞いてしま
ったことを話す。

 千華子の携帯が鳴るが、倒れたまま、千華子は出ない。

 千華子は救急車で病院に運ばれる。

 謙吾が千華子を探して、事故現場跡を通り過ぎていく。

 伊崎駿(高橋克典)は岡崎次郎(高橋昌也)に、家を改築しようと
している、と言う。「あの女と結婚するのか!?」と気色ばむ岡崎に、
伊崎は、自分と岡崎の部屋しかないと設計図を示し、リビングを広く
取って、岡崎がまた、絵を描けるようにすると言う。そして、伊崎は、
子供の頃岡崎が使っていた油絵の道具を出してくる。それから、3年
後の銀座のギャラリーを3日間予約して、岡崎の個展を開くよう、お
金も払ってきた、と言う。岡崎はその時、もう80になっていると驚
く。岡崎の余命が幾ばくもないなら、お金を掛けて家を改築したり、
ギャラリーを押さえたりしない、と説得する。本当の息子でもないの
に、と感激する岡崎に、10歳の時から育てて貰っている恩があるか
ら、と伊崎。

 千華子の治療が終わり、千華子は医者に、自殺未遂ではなく、事故
だと強調。ご家族に説明をと言う医者の言葉を聞いて、親にも謙吾に
も会いたくない。思えば連絡出来るのは、弟の卓(山崎裕太)だけ、
と知り、寂しさが染みる気がした.....そして、今晩は念のため入院
するよう言われて、例え病院でも、今晩泊まるところがあったよかっ
たと思う。

 母親の花枝(風吹ジュン)、父親の勇一郎(平田満)、卓が駆けつ
ける。謙吾も卓から連絡を貰って、駆けつけた。

 謙吾は千華子に、自分の言ったことを聞いて先に帰ってしまったの
か.....と謝る。

 それを聞いて卓は謙吾を殴り、別れろ!と言う。謙吾は千華子のこ
とを愛してながら、「彼女」と言えなかった自分を、最低と言う。

 千華子はクラブで浮いているのがわかったから、先に帰っただけだ
と謙吾をかばう。「わたしも、8歳年下の男と付き合うのに、覚悟が
足らなかった」と千華子。

 花枝が勇一郎と千華子に、戻ろう、と言う。夫婦はどうでもいいが、
子供に対する責任がある、と。

 −−母はこのとき、秘密の部屋を借りたばかりだったが、別れる覚
悟をしていた。

 勇一郎は戻らない、と言う。30と21の子供に対して、もう責任
はない。責任を果たしたら、もう自分の自由にしていいのだから、と。
そして、「元に戻るのが、お前の本当にやりたいことなのか?」と花
枝にただす。

 謙吾は一足先に帰った。

 −−3つで母親に死に別れた謙吾には、つらかっただろう。

 勇一郎は、何かあったら言えよ、親をやめると言っているわけじゃ
ないから、と言って、卓と出て行く。

 1人残った花枝は、泣きながら、千華子はバイク事故で死んでもい
いと思ったのだろう。気持ちは自殺未遂だと言い当てる。

 −−すごいと思った。母は自分の体の中で生きているのだと思った。

 玉井梓(麻生祐未)は、北村亜沙美(星野真里)の部屋に上がり、
展開が変わってしまったという。花枝と伊崎が、まわりに別れたと言
いながら、密会用の部屋を借りている。もう、どう頑張っても梓は相
手にされない。だから、花枝の密会の部屋を千華子にばらして、ズタ
ポロにしてやる。ズタボロになった千華子には、ますます謙吾しかい
ない。だから、亜沙美に謝るという。8つ年下の学生なら、千華子は
会社にいるしかない。会社のまわりのOLが若返るのには耐えられな
い。

 梓を怖いという亜沙美に、社会に出て、誰からも水を与えられなけ
れば、こうなると、梓。

  梓に亜沙美は、憧れていたが、今の梓になら、自分の方が勝てるかも知れ
ない。でも、梓が水を与えられて青々としたら、薄っぺらい自分は勝
てない、と言う。梓は、花枝は伊崎にたっぷり水を貰った、だから勝
てるわけ無かったんだと言い、亜沙美に、力を付けなさい。力を付け
れば社会はいつまでも水をくれる。自分のようなサボテン女にならな
いように、と言う。

 謙吾の部屋のチャイムが鳴る。「卓、開いてるよ」と答えると、亜
沙美が入ってきて、謙吾をあきらめないと言う。

 「オレ、千華子と結婚する」と謙吾。「どうぞ。でも、別れるまで
にわたし、力を付けて待っている。謙吾が会社で嫌なことがあっても、
胸を張ってドーンと受け止められるように」と亜沙美。

 梓は会社で、千華子に花枝と伊崎が借りている秘密の部屋の住所を
渡す。

 千華子の携帯に花枝が掛けてきて、会社のロビーにいるという。

 千華子は花枝に会うなり、「伊崎さんと、世田谷に部屋、借りたん
だって?」と聞く。そして「お母さん、4人一緒に暮らそう、と言い
ながら、密会しようと思っていたの?」と続ける。「違う。千華子が
自殺未遂のようなものだと思った時、自分の幸せより、子供の幸せの
方が大事だと思った」と花枝。「梓から、秘密の部屋の話を聞いた時、
もう、母親と思ってないから、やるじゃん、と思った。生きてる女だ
って、感じ」「千華子がそこまで言えるまで、どれだけ苦しんだかと
思うと」「苦しんだ?女友達のようにつきあえる方が、ずっと幸せ。
30になった女としては」

 例の姥捨て山のようなプロジェクトの初顔合わせに、梓と千華子も
呼ばれる。

 ヒステリーを起こす梓に千華子は、「玉井主任、言い過ぎではない
ですか?あなたより、はるかに能力のある管理職や男性社員でも、リ
ストラされる時代です。こうして、会社に於いてもらえるだけでも、
幸せじゃないですか?ここに集められた人は、役立たずかもしれませ
ん。でも、だからこそ、チームワークがよくなるし、隠れた才能が出
てくるかも知れません。最初から話を乱すような言動は慎んでくださ
い。小林主任、続けてください」と言って、着席する。

 −−すべてを受け入れるところから、始めようと思った。父にも伊
崎にも、謙吾にも鍛えられた。

 会議後、梓は千華子に、「負けたわ」と言い、「千華子にも伊崎に
も、マミ(鈴木蘭々)プロジェクトのみんなにも。あたしも、何ほど
の者でもないと思って、スタート切り直すしかないわ」と続ける。
「わたし、結婚してもしなくても、会社にいるから、よろしくね。姥
捨て山のプロジェクト、おもしろがろうよ」と千華子。

 梓は泣き笑いする。

 秘密の部屋に花枝がいると、伊崎が来て、花枝に、元気がないな、
と声を掛ける。花枝は、家族のことで悩んでいる。でも、一番やりた
いことは、伊崎と一緒に歩いていくこと、と言う。「全然構わないよ。
花枝が一番やりたいことが、オレと一緒に歩いていくことだと知って。
オレ達のやろうとしていることは、嵐の海に飛び出すようなものだ。
オレ、花枝を背負ってでも渡ってやる。岸に着いたら、夫が待ってる
かもしれないけど、先がわからないから面白いんだ」と伊崎。「千華
子がかわいそうで。健吾君は若すぎて背負えない」と花枝。「若いう
ちからできちゃ。こっちは若さと引き替えに手に入れたんだから。オ
レ、花枝と違って、今、とってもうれしいんだ。オレ、あと2年しか
もたないっていう次郎さんに、3年後に個展やらせることにしたんだ。
そうしたら、次郎さん、生き生きとして」「もし、駿が次郎さんのこ
とで悩んだら、あたしが駿をおぶる」

 千華子が、「ただいま」と謙吾の家に戻る。謙吾は喜んで千華子を
抱きしめると、「結婚しよう」と言う。「そう言って貰ってとっても
うれしい。でも、わたし、荷物取りに来たの。わたし、自分の力で生
きてみる。よく考えたいの。謙吾のこと、一番好きよ」と千華子。
「なら、結婚しよう。オレ、千華子のこと、食わせるから」と謙吾。
「うれしい。わたし、年下の男と恋愛したり、結婚したりできるほど
大人の女じゃないの」「今のままでいい」「わたしが大人の女になっ
たら、もう一度言って。『オレには千華子が必要だ』って」「オレ、
絶対あきらめない。必ず結婚して、絶対幸せにしてやる」「いつか、
待ってる」

 謙吾は千華子のアパート探しに付き合い、梓は腹をくくってプロジ
ェクトに力を注ぎ、岡崎は3年後の個展を目指し.....

 ジムで伊崎に会った千華子は、「母をよろしくお願いします。わた
しの大事な、大事な人ですから」と挨拶する。「わかった」と伊崎は
引き受ける。

 −−何も変わらない風景だったが、わたしは変わった。父はマンシ
ョンを売り、母は離婚届を出した。

 勇一郎はマンションを売った金は花枝と2人で分けたから、千華子
と卓は1人で生きていけ、と言う。

 「クラス会しよう」と言う千華子に、「オレ、千華子のアパートに
も、ママのところにも遊びに行くよ。50過ぎてこうなっても、怖く
ない。それが、うれしいよ」と勇一郎。

 4人のまわりに桜吹雪が舞う。去っていく勇一郎に、「突き放して
くれて、ありがとう」と千華子。

 去ろうとする卓に花枝は、親方の家に住み込みは大変だろうけど、
たまには、ご飯食べに来な、と声を掛ける。

 去ろうとする花枝に千華子は、「わたし、お母さんの娘だよ」と言
う。

 −−昨日より今日、今日より明日、一回でも多く笑おうと思った。
笑って生きていれば、まわりが変わる。人生が変わる。

 千華子も去っていく......


寸  評  最後まで、お読み頂きありがとうございました。
 最後、美しくまとめられていました。でも、ちょっと期待していた
にはドロドロ感が足らなかったかも。いつも、颯爽とした役が多い麻
生祐未が、男に執念を燃やす姿は、思わず、「見たくない!」と思わ
せただけ、上手だったかも知れません。
 さて、テーマの「年下の男」ですが、どうも、ドラマを通して伝わ
ってくるメッセージは、年下の男と付き合うと、その男より、多少年
下の女と張り合うことになる。「女の価値は若さ!」としたら勝ち目
がないが、女も、年齢を重ねたなりの男にとっての魅力がありますか
?と問いかけているように思えます。特に、問題は、年下の男は、実
は娘の男かも知れない。自分が張り合う相手の女が、娘だったらどう
しますか?というところ、そして、家族の構成員が全員成人した後、
家族は、どういう絆でつながっているのですか?ということだったよ
うに思います。ちょっと、哲学的すぎますか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 最終回、3月のうちに発行できずに、申し訳ありませんでした。
 もう、来週からは春ドラマの放送開始ですね。みなさまからのたくさんの投
票もいただき、大変嬉しいです。これから、急いで集計しなければ。
 春ドラマも、また、よろしくお願いいたします。(鈴木)

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