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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/17) いつも2人で(最終回)  2003/03/28


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/17 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル いつもふたりで
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 谷町瑞穂(松たか子)
     森永健太(坂口憲二)
     奥田直之(柏原崇)
     藤原央子(長谷川京子)
     入江知華(平山綾)
     森永孝平(瑛太)
 木下優子(佐藤仁美)
 不和圭二朗(西村雅彦)
脚  本 相沢友子

あらすじ  「おはようございます」村越の部屋に朝ご飯を持って瑞穂(松た
か子)は入って来ると、難しい顔をして村越(黒沢年雄)が座っていた。
心配をする瑞穂に「読んでくれ、あんたが最初の読者だ、、、」「あ
りがとうございます!」瑞穂は村越が問い掛けるのも聞かずに時折笑
顔を見せながら、黙々と原稿を読む。

 楓書房に戻った瑞穂は、直之(葛山信吾)に原稿を見せる。「素晴ら
しいよ」直之も絶賛する。瑞穂も「ですよね。読んでて鳥肌がたちま
した。」2人で意見を述べ会っていると、部長が数人の社員を連れて
入って来る。
 「社長、帝国出版から取引をもちかけられてるそうですよね?山崎
翔を渡せば全社員をリストラされずに済むということは本当ですか?」

 直之は全従業員の前で、「俺を信じて付いて来てくれませんか?」
しかし、社員は口々に「俺たちにも生活がかかってるんです。合併し
てください。」文藝部の、星野(塚地武雄)永井(秋山竜次)が皆の
前に出て、書類の束を出し、「これは、楓書房の存続を願う署名です、
現在428件の書店の方が署名してくださいました。僕も楓書房が大
好きです。だから直之さんを信じています」そこへ「いいかげんにし
て下さいよ!」今まで黙って見ていた、専務の国枝(田山涼成)が、
「帝国出版から、そのような取引をもちかけられたという事実はあり
ませんよ。社員一丸となって、その可能性にかけてみようじゃありま
せんか?」


 「もう後戻りできないって感じなの・・」喫茶店で近況を話す瑞穂
に「仕事のことはいいんだけどさぁ、、ハチ公と連絡とってるの?と
ってないの?もともとの距離が近すぎたのよ。意識してない距離に戻
るのは至難のワザと思うよ。」そう助言をする優子(佐藤仁美)に、
「私が好きだ。っていう気持ちを消せばいいんでしょ?だったら元に
もどれるよ」


 タコス屋のワゴンの中で、孝平(瑛太)と知華(平山 綾)は、「みぃ
姉さん、元気かなぁ?」「なんか家が広く感じるね」「健太くんも変
だと思わない?」「結構きてるでしょ」「それってさぁ央子さんかわ
いそうじゃない?」「、、みんなかわいそうでしょ」「うん」


 「お仕事落ち着いたら、ゆっくり旅行にでも行きましょうね?もう
すぐ暖かくなるし」心ここにあらずという感じのハチ(坂口憲二)に央
子(長谷川京子)は北海道旅行のことをハチに切出す。「4月のクール
が始まったら時間空くと思うし、じゃあ、戻らなきゃならないから、
じゃあ」「はい…」休憩室で央子と別れ、ハチは階段を降りて行く。


 村越書店では、瑞穂が村越に装丁を見せながら「表紙の装丁ですけ
ど、3つに絞ってみたんです。それと文字を濃くして…」書店の入口
が開かれる音がするので「いらっしゃいませ」と瑞穂が出て行く。そ
こには、「お久しぶり」とハチが立っていた。

 瑞穂の部屋で「作家さんのさぁ、身の廻りのことやってるんでし
ょ?楽しそうだね?」「うん、楽しいよ。ハチは?」「自分だけしか
出来ない番組を作ってみたいんだ。他の人と組んでみて、不破さんの
すごさがわかるんだ」「他は?うまく行ってる?」「ああ、うまく行
ってるよ?」

 ハチを送りがてら外に出た瑞穂に「たまにはさ、家に遊びに来いよ。
孝平たちも会いたがってるし。瑞穂といると落ち着くなあ、楽だよ楽。
やっぱり友達っていいよな」しばらく黙っていた瑞穂が「そんなこと
ないよ。楽じゃないよ。ごめん、やっぱりハチとは友達でいられない
や、約束したのにごめんね」「どうして?」「好きだからだよ、、ハ
チのことが、好きなのよ。どうにもならないんだよね。いいかげん、
すっぱりあきらめなくちゃ。だから、もう会わない。それじゃあ私、
仕事に戻るね。」瑞穂はハチを残し村越書店へ戻って行く。


 瑞穂に呼ばれて優子が公園にやって来た。「友達でいたら、ずっと
友達でいたら、ハチの結婚式に出ちゃったりするのよね、きっと、お
めでとうって拍手とかして、二次会の幹事とかして後、新婚旅行の写
真とか、ビデオとか見せられて、それからあのマンションが2人の新
居になって、子供が出来たら、またみんなで集まってお祝いして、生
まれたら"かわいいねーハチにそっくりね"とか言っちゃって、、、そ
んなん無理だよ…ハチに会ったらさぁ、もっと好きになってた。私、
浅はかだったよ。」優子は、瑞穂の隣に座り、「カラオケにでも行く
か?竹内まりや、泣きながら歌ってもいいよ。」瑞穂は涙を流す「は
やいよー、私決めた。夢だけに生きるって決めたから…」


 北海道の瑞穂の実家では、「かあさん、瑞穂から小包届いたよ」
小包には手紙と本が入っていた。
 "おばあちゃんへ おばあちゃんお元気ですか?
すっかりご無沙汰してしまいましたが、私は出版社に勤め暖かい仲間
に囲まれながら、充実した日々を送っています。今度、私がつくった
本が、出版されることになりました。読んだ人に前向きな力の種を蒔
いてくれるそんな素敵な本です。
 この本を一人でも多くの人に届けたい。そのためのお手伝いをする
ことが、今の私の一番の喜びです。
 おばあちゃん、前に言ったでしょ?新しい夢をみつけるって。

 これが私の新しい夢の第一歩なんです。
ぜひ読んで下さい。 瑞 穂"

 "春に夢"の著書紹介の編集人の蘭に谷町瑞穂の名が。


 "春に夢"を読み終わったハチは、不破の元に向かう。

 「新番組の企画書です。深夜枠だから、予算が少ないですが、読ん
で下さい。あなたは表舞台に立つべき人です。戦ってください。」
「おまえ変わったなぁ、おまえが戦えなんて、この番組はおまえ一人
の力で成功させろ。」「不破(西村雅彦)さん、、、」「俺は、俺だけ
の力で復活してみせる。俺を誰だと思ってる。」不破は不適な笑いを
浮かべる。その不破の部屋にも"春に夢"が


 雑誌やテレビで山崎翔の"春に夢"が絶賛される。また、楓書房で出
版記念パーティが行われるという情報も。
 それを知った、孝平と知華は行きたいとハチに言うが、ハチはのっ
て来ない。
 部屋に戻ったハチは、"山崎翔の出版記念パーティ"の招待状を眺め
る。差出人は奥田直之・・


 週末、ハチと央子はハチの生まれ育った北海道の大自然の中。
「懐かしいなぁ」「空気も綺麗ですね」街を歩くとハチに声がかかる。
小学校にやって来た2人は、校庭で、徒競走で歓声をあげる小学生を
見る。ハチは昔を懐かしむ、「瑞穂が一人だけ、がんばれーがんばれ
ーって言ってた。全然かわってないよ、教室あっちなんですよ」
 小学校を出たハチは、行きつけだったラーメン屋へ、ラーメン屋の
店主は「はい、お待ちどう。特注ラーメンだよ」「特注?」「あれ入
れろ、これ入れろって、無理矢理つくらされたラーメンなんだよ、健
太にそんなこと言われた記憶ないな。あれだあれ、瑞穂。あのおてん
ば野郎。」ラーメン屋のご主人は好意的に昔のことを話す。

 夕刻、星が降ってくるくらい綺麗な山に昇り来る「ちょっと早すぎ
たかな?二人で暗くなるの待つっていうのもいいですよね。行きまし
ょうか」先に立って歩き出す央子に「央子さん、止めましょう、行く
のは止めましょう。俺これ以上央子さんと付合えません。」「言って
下さい。お願いですからちゃんと言って下さい」「俺、瑞穂が好きな
んです。」「わかってました。森永さんの中で瑞穂さんの存在がどん
どん大きくなって行くの、わかってました。2人の間に割り込めない
かな?と思って確かめたかったんです。でも、ダメでした。謝らない
で下さいね。私、側にいて優しくしてくれる人がほしかったの、森永
さんは単なるクッションに過ぎなかったわけです。だから、謝ったり
なんてしないで下さい。」「さよなら」「さよなら」

 央子はハチに背を向けて一人で帰って行く。
 ハチは山に一人で昇り、瑞穂のことを考え続ける、、、

 パーティ会場の準備中、「俺たちもこういうところで式挙げない?」
「忙しいんですから、冗談なんか言わないで下さい。」「この間の答
えなんだけど、、考え直してもらえない?」「私は夢に生きるって決
めたんです。山崎さんのところに行って来ますね。」


 「兄貴!!こっちこっち!」空港に着いたハチを孝平と知華が迎え
に来ていた。

 山崎翔の控室では瑞穂が説得をしていた「…挨拶していただけませ
んか?」「死んでもやらん」「せめて壇上には上がってもらえません
か?私の隣で立ってるだけでいいです」「ああ」「じゃあ、後でお迎
えに上がります」

 瑞穂が控室から出て、ソファに座っているとハチが会場にやって来
た。「瑞穂―――」「ハチ?なんで?」「話がある」ハチは急いで瑞
穂をひっぱってどこかへ連れて行こうとする「申し訳ないけど、私こ
れからスピーチなの。勝手なこと言わないで!」「たまには俺の勝手
も聞いてくれよ!!」「だったら手短に…」あれこれ思案をし瑞穂と
の出会いを指折り数えて言うハチの様子にいらいらした瑞穂は「手短
にって言ったんですけど」そこへ村越がやって来て「君、そういうこ
とは2人だけでやりなさい」でもスピーチが、、と渋る瑞穂に村越は
「俺がやる」「瑞穂ちゃん!」「あっ幼なじみくん」星野と永井と直
之が瑞穂を探して会場を出て来る。その直之にハチは「お借りします」
と頭を下げ瑞穂とその場から去って行く。


 ホテルの裏へハチは瑞穂をひっぱって来て「、、俺、瑞穂が好きだ」
何も反応をしない瑞穂に、「好きだっていうのは、、だから、、愛し
てる、ヤダナ、気持ち悪いな」「気持ち悪い?いい迷惑だよねぇいま
さら好きだって言われても。今日だって、名編集者としてデビューを
飾るはずが、どうしてくれるのよ?」「ごめん、、」素直に謝るハチ
に瑞穂も、「ハチ!会いたかったよ。すごく。」

 ハチの目を見詰め、瑞穂とハチはどちらともなく抱き会う。ハチが
瑞穂にキスをしようと顔を近付けると「なに?」瑞穂がハチに問い掛
ける。「何ってキス??」「キスするの?」「いちおう」「いちお
う?」瑞穂が笑い出して、真剣なハチはキスが出来ない、、「だって
ハチが真剣な顔するんだもん、、」またも顔を近付けるとまたも笑い
出す。「だって、、、」瑞穂が言い訳をしようとするがハチが強引に
唇を重ねて来る。電飾に彩られた木の下でキスをする2人、、


 ホテルの会場では、村越が壇上の上で、キーンというマイクの後、
「私は物書きですからこういう場所がとっても苦手です。何も話すこ
とはありません。」会場がざわめく。「ただ、一つだけお伝えしたい
ことがあります。私が再び、ペンを握ることが出来たのは、ある人と
出会ったからです。その人から教わりました。未来は輝いている。彼
女は、非常に自分勝手な人で私をほおり出して自分の幸せを掴みに行
ってしまいました。彼女は不在ですが、その名編集者に拍手!」村越
の言葉の後、会場全体で瑞穂のために割れんばかりの拍手が鳴り響
く、、


 直之と依子(木村多江)は、文藝部の飾りつけをしている国枝に喋
っているところを叱られる。

 瑞穂は、新人高校生に「原稿は責任を持って読まさせていただきま
す」

 「春の夢」読みました。私もこういう小説が書けるようになりたい」
そういう手塚(石田未来)に、「手塚さん、良かったら次の小説楓書
房から出さない?」と勧誘する。

 ハチはチーフとして明石家さんまに挨拶をされる「また、やろうや」

 央子は、めぐみ(滝沢沙織)と温泉につかり「やっぱり、温泉は女
同士よね〜」

 "いつもふたりで"の原稿を書き終えた村越は、瑞穂が住んでいた空
になった部屋を眺める。

 ハチと瑞穂は待合せをして、教会の打合せに行く。


寸  評  ハチは央子を捨てて、瑞穂に愛の告白をしましたね。瑞穂の編集
者としての新しい夢も開花しました。未来は確かにすばらしいです。

執 筆 者 田村(tamura_d@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 "いつもふたりで"の最終回に、明石家さんま&福山雅治が出る、と聞きまし
た。さんまさんはエンドロールのところで、ハチとの打合せシーンが台詞入り
で登場していました。しかし、福山雅治は見逃したので、ビデオで巻き戻して
チェックしたら、八嶋さんと廊下で話しをしながら出てました。さすがフジ。
細かい。
 最終回は無難にハッピーエンド。初回の視聴率が、「僕が生きる道」に勝っ
ていたのに、最終話では「いつもふたりで」の方が負けてしまいました。視聴
率が全てだとは思わないですが、バロメータにはなると思っています。皆さん
はいかがでしたでしょうか?
(田村)

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