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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/12) 最後の弁護人(9)  2003/03/18


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/12 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 最後の弁護人
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 有働和明(阿部寛)
     神崎美智子(浅野ゆう子 )
     赤倉俊哉(今井翼)
     良子(須藤理彩)
脚  本 秦建日子

あらすじ  人気のない夜の埠頭。車が一台止まっている。中には男性と女性
の2人。いきなり若い男の子4人組が、車に襲い掛かる。
 中の男を引っ張り出し、とめようと出てきた女性を特殊警棒で殴っ
た。意識が遠のく女性が見た光景は、倒れている連れの男性が特殊警
棒で殴られ、ガックリと頭を落とすところだった。
 男の子たちは男性のポケットや、車の中を物色し、封筒に入った大
金や2人の財布を盗み、かけ逃げていった。          

 汐留警察署。
 さっきの金髪の男の子が、柴田刑事に尋問をうけている、が、俺は
まだ17歳だ、何を熱くなってるの?とふてぶてしい。途中、被害者
の男性が亡くなったと聞いても、「だから?」と顔色ひとつ変えない。
激憤の柴田刑事。
 17歳といえど、事件の悪質さを考え刑事裁判が相当の意見書を付
けて提出する!と、態度の悪さに、どうしようもない怒りを露にする。
 霊安室では、いたいたしく頭に包帯を巻いた彼女が、彼の死体の前
で、涙も無く崩れ落ちていた。

 有働弁護士事務所。
 石田がまた、実家と電話している。見合いの話がきているようだ。
大声で話していると、有働が来た。慌てて電話を切る石田。
 いつもの言い合いになり、石田は茨城出身だとばれる。笑う有働。
恋愛談義になりそうになったので、有働は赤倉を呼びながら逃げ回る。

 赤倉は・・・ガソリンスタンドでアルバイトしていた。店長に呼ば
れ、正社員にならないかと薦められる。現状を考えると、すぐには断
れなかった。考えさせてくれと店長に答える。

 石田の見合い、赤倉の正社員への道。2人には転機が来ているよう
だ。

 事務所では、まだ、石田と有働のバトルが続いていた。有働は「弁
護士なんて、一番人の道に遠い。」と言い張る。
 電話が・・・いつのまにか事務所に来ている博士が電話をとった。
神崎からだ。有働がすぐさま電話を代わる。国選の依頼だ。「被告人
は、佐藤裕樹、17歳。容疑は強盗殺人及び傷害。」死亡したのは、
会社員の秋葉博人。恋人の同僚、荻野美由紀も全治三週間の傷を負っ
た。封筒に入った50万と財布を盗み逃走。犯行が悪質なため刑事裁
判となった。最後に神崎は気になることを言った。「警察の資料を見
ていると、気になる点がある。まるで、あの時のような。」

 東京拘置所。
 犯人の、佐藤裕樹と面会している有働。どこまでいっても太い態度
の佐藤裕樹に赤倉は怒鳴ってしまい、ガラス越しに喧嘩になりそうに
なる。(そういえば、赤倉は元暴走族だ。)
 秋葉の死因は、特殊警棒で殴られた事ではなく、倒れたときに頭を
強く打ったことだと聞くと、佐藤は「ほら、俺が悪いんじゃない。死
んだやつが間抜けなんだ。死んだやつの事なんかどうでもいい。人生
これからの俺を助けろ。」と嘯く。分かったから、事件のことを詳し
く聞かせてくれと有働が言う。

 石田・事件はまだ寒い夜、遊ぶ金欲しさの佐藤が、人目につかない
カップルから金を取ろうと仲間に提案。埠頭にいたカップルを襲い金
を強奪。
 事件の数分後、近くの公衆電話から通報があった。佐藤の顔や服装
が詳しく伝えられ、事件は早期解決を見た。
 コンビニから出てきた佐藤らを、柴田刑事らが捕まえ、ポケットの
中の財布や現金を押収。逮捕した。

 拘置所から帰る途中、石田は「やる気の出ない事件ですねぇ。」と
ふてくされている。佐藤にまったく反省の色がない。自白もしていて
単純な事件だからと。しかし、有働は神崎の「不自然なところがある
の、まるであの時と同じような・・・」と言う言葉を思い出していた。
「可能性は0じゃない」と、被害者の勤める会社へのりこむ。

 被害者の一人、荻野美由紀は同僚たちと談笑していた。そこへ有働
が写真を持って、顔を見合わせながら荻野美由紀に声をかける。その
場にいた山岸課長が口を挟む。うちの秋葉を殺した奴の弁護をしてい
るのか、被害者のことはどうでもいいのか!と。
 荻野美由紀が課長を制し、有働と話すといった。美由紀は、事件の
ことはよく覚えていない、自分も殴られ意識を失ったから。有働が少
年が秋葉さんを殴ったのは何回だったか?警察に通報された
のは何度も殴っていると言う内容だったが、本人は一度しか殴ってい
ないと言っているので、と聞くと、そんなことは関係ない、秋葉が自
分の目の前で殴り殺されたのは事実だから、彼らは殺人者だ、死刑に
なればいい。と答え去って行った。後味の悪い3人。

 コンビニでは、店員の女性が少年たちのことや事件のことを、楽し
そうにしゃべっていた、彼らが店を出たところを警察に捕まって、ポ
ケットから大金の入った財布を出され逮捕された、と証言。
 石田は、何でそんな大金もってんのかなぁー、とうらやましいがる。

 事件現場に近い公衆電話。現場から全速で23秒だ。通報者はなぜ
携帯を使わなかったのか?石田の疑問だ。有働も疑問を持っていた。
なぜ通報者は現れないのか?殺人現場なんてめったに見られるもんじ
ゃない、普通は自慢したがるはずだ。
 石田に、関わりあうのが嫌なんじゃないですかといわれ、そうかも
しれないし、そうじゃないかもしれない、と意味深だ。

 事件現場に来た有働は、秋葉が死んだ場所に寝っころがり、石田と
赤倉にも寝てみろという。
 こんなところで死んだ秋葉さんは、さぞ無念だったろう、しかし、
その無念を晴らさないようにするのが、俺たち弁護士の仕事だ。弁護
士に正義は無い。どんなに人の道に外れていようと、あのくそがきの
無罪放免をめざす。有働は、怪訝な顔の2人に、笑いながらそう言い
放つ。

 第一回公判
 石田と赤倉は成り行きが心配だ。傍聴席に神崎も来ている。
検察側起訴状「・・・罪名及び罰条、強盗殺人並びに強盗傷害。刑法
第240条。」
弁護側「無罪を主張します。」
 神崎は驚き、また、沢登検事が怒る!正気か?佐藤裕樹はすべてを
自供している、盗まれた財布を所持していた、荻野美由紀も100%
佐藤がやったと供述している、それでも、無実だというのか!!と。
 有働は「無実ではなく、無罪です。」と言い、証拠として収集され
たものは違法であるため、これらすべての却下を求める、と裁判長に
申し出た。
 沢登検事が「すべて適法に行われている。」と言ったが「近くのコ
ンビニの店員・新沼加代子さんをを証人として呼んでいる、彼女が不
当な証拠押収の現場を一部始終見ています。」と応酬。
 2人が、殺人犯を無罪放免にするのか!違法に応酬された証拠は効
力を持たない!とやっていると、傍聴席から荻野美由紀の叫び声がし
た。「そんなの、おかしいです。彼が、私の目の前で秋葉さんを殺し
たんです!」泣きながら訴える荻野美由紀を、課長が気遣う。
 傍聴席のみなの目が集中し、一瞬の静寂。沢登検事が「君と言う男
は・・・君のような弁護人は社会の罪悪だ。」と言うと、有働は「依
頼人の為に全力を尽くすだけですから。」と静かに言う。
 しかし、納得のいかない、石田と赤倉。石田は、犯人なのに無罪、
無実ではないのに無罪、正義の味方だと思ってきた弁護士が、有働が
ヒーローだと思ってきたのに、この現実にショックを受ける。

 車の中、石田は田舎のおばちゃんからの見合い話を受けようかと真
剣に悩んでいる。
 赤倉は、バイト先のガソリンスタンドを眺めながら、公判を思い出
し正社員の道を考えている。

 沢登検事は賭けに出た。証人で呼んでいるコンビニの店員に、どん
な手を使っても偽証させろと柴田刑事に伝えた。責任は自分が取ると。
なんとしても佐藤を有罪に持ち込みたいのだ。自分の正義を信じると。
その気迫に柴田は頷き行く。
 
 事務所で博士がみんなを待っている。おやつを並べ替えながら。赤
倉が帰ってくるが事務所に入るのをためらっている。
 
 有働は事件現場で寝転がっていた。そこへ神崎がやってくる。「成
長しない男ね。」と言いながら。10年前と同じ決断ね、そうして遺
族に恨みをかうのね、と。
 有働は、遺族に理解されようとも思わない、だが弁護士としては間
違っていない、と言うと、神崎は、妹のゆりにも胸を張って言えるの
かと聞く。「いままで、胸を張れたことなんて一つも無い。でも、こ
こで日和ったら、それこそ顔向けが出来ない。」と有働が答えると、
好きにするのね、と立ち去り際に、そこで寝込んだら<誰にも見えな
いから>凍死するかもよ。という。<誰にも見えない>死角!!
 有働は飛び起き、周りを調べまわる。見えない、見えない、どこか
らも、電話ボックスからさえも見えない場所なのだ。「まさか・・・」

 車で進退を考えている石田に有働から電話がはいる。事件の真相が
わかったと。石田のおばちゃんパワーに用がある、と。
 赤倉は、事務所のドアの外で階段に座り込み考え込んでいた。事務
所には戻らず行こうとしていたところを、帰ってきた有働に捕まる。

 第二回公判。
 柴田刑事はコンビニの店員に、打ち合わせどおりやるように頼んで
いる。店員も、頷いてやる気まんまんだ。
 弁護側証人尋問。
「弁護側は、コンビニエンスストア店員、新沼加代子さん・・ではな
く、予定を変更して、荻野美由紀さんを証人として及びしたいのです
が、よろしいですか?」
 有働の言葉に慌てる検察側。異議の有無を聞かれ、異議は無いと言
う事になり、荻野美由紀が証人台へ。

 有働は荻野美由紀にテープを聞かせる。事件の通報の録音テープだ。
テープには男の声で「カップルが襲われている。ぐったりした男性を
何度も殴っている、あれでは死んでしまう・・」と入っている。
 「どうですか?事実の通りですか?」有働の問いかけに美由紀は
「はい。」と答えた。通報と、本人の自供が食い違っているが、と言
うと、「その人が嘘をついている。私は全部見た。」と、強気の美由
紀。
 次に、通報の声に聞き覚えがありますね?と言う問いに、検察側は
異議を唱える。しかし、有働は荻野美由紀の関係者の男性の声紋鑑定
をすれば、必ず、声の主がわかるはずだと言い、裁判官の疑問に、佐
藤裕樹以外にも秋葉を殺す動機とチャンスのあった人間を明確にし、
佐藤裕樹の殺人の容疑を晴らすのだとの説明に、沢登検事が真犯人で
もいると言うのか?と食って掛かると、「はい!」とはっきり言い放
つ。

 有働は、現場の地図を書いたボードを持ち出して、説明をはじめた。
現場は何処からも見えない死角だ、通報者は何処で事件を見ていたか
?現場の奥、逃げ場の無い突き当たりからしか見られない、そこで疑
問が出てくる。
 一つは、通報者が電話に行くには現場を通らないと行けない。と言
うことは通報は佐藤たちが逃げてからされた。しかし、通報者は、今、
犯行が行われているような言い方をしている。
 二つ目、犯行後に現場を横切って通報したのなら、何故救急車をよ
ばなかったのか?妙だ。
 そして、沢登検事に成人男性の携帯電話の所有率は94,25%、
なのに何故この通報者は携帯電話で通報しなかったのか?もし、携帯
を持っていたのにわざわざ公衆電話から通報したとしたら、すべての
つじつまが合う!と、目の前でまくしたてる。

 今度は美由紀だ。死んだ秋葉とは恋人同士だったと証言しているが、
証明できる人はいるか?と聞くと、美由紀は「え?」と。
 沢登検事も柴田刑事も、驚きだ。美由紀の証言を鵜呑みにして、調
べていないのだから。親しい友人にも話していない、デートの写真一
枚残っていない、助手ロバのおばちゃんパワーの調べでは、秋葉では
なくほかの男性と噂になっている。山岸・・・美由紀が、デマです!
と口を挟む。
 有働はもう一度皆に通報の声を聞かせ、通報者は奥に隠れていた、
佐藤裕樹らが立ち去ったあと、通報者は何をするにも自由だった。倒
れている秋葉さんの頭をもう一度地面にたたきつける、と言うことも
出来た。
 その時、山岸が「でたらめだ!」と立ち上がった。美由紀がまずい
と言う風に「課長・・」とささやく。
 山岸に、あなたが通報者ですね、どうして救急車を呼ばなかったん
ですか?どうして大事な部下を置き去りにしたんですか?と矢継ぎ早
に質問する有働。
 何も答えられない山岸に、50万奪われているんですよ、50万。
美由紀に向き直り、心当たりは??と聞く。美由紀は、ありません。
と答えるが、石田が調べたところによると、美由紀はその日、財形貯
蓄を切り崩していた。50万。
 恋人でもない男女が人気の無い埠頭で金の受け渡しをしている。し
かも、殺人事件が発生したにもかかわらず、事実を隠蔽しようとした。
あなた、秋葉さんから何か脅迫されていたのではありませんか?

 有働の話に、沢登検事が異議を申し立てた。弁護人の話は、推理の
上に推理を重ねているにすぎない。と。有働は、その通りです、と言
いながら、検察側も自分も美由紀の背後関係を何も捜査していないの
が実情だ。捜査すれば、必ず何か出てくるはずだ、経理の金を上司と
使い込んでいたとか・・・
 山岸が、深刻な顔で「私じゃない。私はよせといった。」と一言。
美由紀がえ?と言う風に「課長・・・」。山岸は続けた。彼女が、脅
迫され続けてもいいのか、こんなチャンスは無いと言って秋葉の頭を
たたきつけた、と。
 「課長、私は課長のために・・」と言う美由紀に「私は関係ない!」
と出て行こうとする山岸を、柴田刑事らが止めた。力なく座り込む山
岸。
 それを見て、涙ぐみながらも、凛と立ち尽くす美由紀。

 有働は、検察側と裁判長に、佐藤裕樹の殺害容疑には法的疑問が多
々あるので、疑わしきは罰せず。よって、強盗殺人ではなく強盗傷害
の量刑が妥当であると考えます。と。またまた、力が抜けたように、
ドッサリと座り込む沢登検事。ポロポロと涙を流す美由紀。

 そのころ、神崎は一本の電話を受けていた。日の出刑務所から、妹
ゆりを殺して服役していた、吉野一臣が、仮出所したとの知らせだ。
 吉野は、模範囚で借り出所してきたのだ。動揺を隠せない神崎。

 法廷では美由紀が、有働に「あなたを一生恨みますから!」と睨み
つけている。有働は一向に動ぜず「恨まれるのが仕事ですから。弁護
側終わります。」と。


寸  評  いよいよ来週で最終回です。10回は短いですよねぇー。折角、
沢登検事と有働さんのやり取りのパターンや、有働さんの変な癖や、
周りの人間の色が、明確になってきたところなのに・・・
 ここには到底書けないほどの会話など、楽しみどころが多くあって、
うちの近所では、結構人気なんですけどねぇー。皆様はどうだったん
でしょうか?
 「最後の弁護人2」やってほしいですわ。
 次回、最終回は吉野が有働さんに復習の炎を燃やし・・・と言うよ
うな内容のようですが、どうなるんでしょう??
 楽しみです。でも、さみしいです。(T-T)ぶぅ〜

執 筆 者 ぶー()

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2. 編集後記
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 なんだか、10回ってあっ!!っと言う間ですね。配信が遅くてご迷惑をお
かけしてしまいましたが、最終回は早めに書きます。ごめんなさい。
 長女が小学校を卒業します。中学の制服も出来上がってきて・・・(T-T)悲
しいやら(^0^)嬉しいやら、涙涙の日々を送っております。
 卒業・入学の季節、これこそ、ドラマですよねぇー。byぶー(ぶー)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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