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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/12) 熱烈的中華飯店(最終回)  2003/03/18


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/11 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 熱烈的中華飯店
局  名 フジ系
放映日時 水曜21時
キャスト 橘詞央(鈴木京香)
     名波健太(二宮和也 )
     迫田誠二(椎名桔平)
     野口拓郎(勝村政信)
     大山海次郎(東幹久)
 小向五郎(高橋克実)
     綾小路公彦(石黒賢)
 三村奈々子(瀬戸朝香)
 岩田厳五郎(伊東四朗)
脚  本 林宏司

あらすじ  −−人生には、時として奇跡が起こる。突然ふってきた奇跡。長
年待ちこがれた奇跡。必死につかみ取った奇跡。思わぬ人がもたらし
た奇跡。
   しかし奇跡が一瞬のきらめきであるか、人生を照らし続ける光
となるかは、その人次第だ。

 橘詩央(鈴木京香)は一人、甲板に座っていた。

 三村奈々子(瀬戸朝香)は必死で詩央を捜す。大山海次郎(東幹久)
や野口拓郎(勝村政信)達は詩央の部屋で手がかりを探す。

 名波健太(二宮和也)は、入ってきたたくさんのお客様を見て、
「まずいですね」と言う。

 岩田厳五郎(伊東四朗)は詩央はおそらく厨房には戻ってこない、
と言う。随分落ち込んでいたから、と。自分はここにいらないと思っ
ている。厨房のオーナーがさして大切と思っていないなら、戻ってこ
ないだろう、と。

 客席は、退職者のお祝いで満席。岩田はこの宴会を乗り切れば、明
日は日本。そして「一人欠けただけでできないとは、やはり君たちは
寄せ集めのクズだな」と岩田。

 「誰がやらないと言った?これをやるために、昨日から、準備した
んだ。やるぞ!」と迫田誠二(椎名桔平)が気合いを入れる。みんな
渋々始める。

 だが、誰も気合いが入らない。

 野口が、「何で料理作らなきゃいけないの?よく考えたら、なんだ
かあのお姉ちゃんに巻き込まれて作ってきたけど、あのお姉ちゃんい
ないのに何で作らなきゃならないの?客がどうなっても関係ない
.....」と言いだし、みんな同感する。迫田も詩央がいなければ、作
る意味がないと同感。

 岩田は船長に料理が出ないことを詫びる。

 みんな、パパッと片づけて着替えるか、と言う。

 「辞めるなら、これ、脱ぐんだよね。脱いだら、もう着ないんだよ
ね」と奈々子。「なんだか、名残惜しいですね」と小向五郎(高橋克
実)。「これ、詩央さんに着ろって言われたんですよね。これ着なか
ったら何も起こらなかった」と奈々子。「そうですね」と名波。それ
からひとしきり、詩央は口うるさくておおざっぱで.....と言う話で
盛り上がり、「でも、あいつがいなければ何も起こらなかった」と迫
田。

 岩田が厨房を覗くと誰もいない。

 みんなもう一度、詩央を捜していた。詩央からもらった励ましの言
葉を思い出しながら。

 詩央は廊下を行きつ戻りつして、迷っていた。

 そして、遂に厨房に駆け込むと、誰もいない。

 「どうしようもない連中でしょ。さすがあなたが連れて来た人だ」
と岩田。「どこへ!?」と詩央。「おそらくあなたを探しに行ったんで
しょ」「まさか.....」「どういうわけか、あなたがいないと料理を
始められないらしい。あの連中は最後の最後まで、迷惑だ」

 岩田は船長に、もうすぐ料理は出るので、それまで全力で場をつな
がせてもらう、と言う。

 岩田はマジックを始めるが、客席はしらけている。

 平平楼の前まで戻ってきた一同は岩田がマジックをしているのを見
る。彼らが見ているのに気づいた岩田は7人に厨房に戻るように、目
で合図するが、彼らは岩田のマジックを見ている。

 マジックも一段落し、7人が厨房を覗くと、詩央がいる。

 「さー、やるか」と迫田が声を出し、詩央は慌てて隠れる。

 みんな迫田の指示で料理再開。

 小向は、店を潰してから、自信をなくしていたが、ここで働いて、
自分にもまだ何かやれるかな、と思った。「ここに来て、よかったで
す。ありがとうございました」と言う。

 大山は、巻き込まれてよかった。元々、トラブルは嫌いじゃない。
「けど、今回のトラブルは最高に楽しかった。ありがと」と言う。

 綾小路公彦(石黒賢)は、「いいですね、こういうのも。おいしい
もの食べて、みんなでワイワイやって、今までで一番のみっ.....い
や、旅でした。ありがと」と言う。

 奈々子は、「面白い。自分がこんなことできるなんて思ってもみな
かった。それに気づけて、本当によかった。ありがと」と言う。

 野口は、「こんなの売りゃ、儲かるのにな.....」と歌を歌い、
「まっとうに生きるつもりはなかったのに。ありがとな」と言う。

 名波は、「よかったです。ボク、入ったばかりなのに、いろんなこ
とさせてもらって。ほんの少しだけど、自信が持てました。ありがと
うございました」と言う。

 迫田は、「多分、ずっと皿洗いで終わると思ってた。それでいいと
思ってたよ。それが料理を作れるなんて。それもこんなに。あんた、
オレ以上にオレを信じてくれた。ありがと。多分、他の奴も同じ気持
ちだ。あんたが信じてくれたからできたんだ。あんたが信じてくれた
からできたんだ。あんたがいなけりゃ、料理をする意味がないと思っ
たけど、あいにく、みんな料理が作りたくて、ウズウズしている。あ
んたの作った厨房だろ、最後まで責任とれよ。あんたが命令しなきゃ、
料理はできない」と言う。

 詩央は飛び出すと、「何、手を動かさずに、口動かしてるの!前菜、
10分で作る」と命令。みんなが「えー!」と言っても、「奇跡を起
こす!」と拳を突き上げる。

 詩央の指示で、テキパキと料理が作られる。

 鳳凰祥盤ができあがる。詩央が持っていくと、「もうできたの.....
鳩出したかったな」と岩田。

 次々とスープ、海鮮、フカヒレ、魚の姿蒸しと、料理ができあがる。
油林鶏、子豚の丸焼き、お焦げ、ごま団子.....

 みんな、作り終えて、ぼーっとする。

 宴会も終わる。「ご苦労様でした、長い間」と船長。「おいしかっ
たです」とお客様が帰っていく。

 詩央は船長に、「この企画は失敗です」と言う。「なぜ?」と船長。
「食王を、わたしのミスで乗せることができませんでした。もう、ご
存じかもしれませんが、厨房にいるのは、食王ではありません」と詩
央。「何を言ってるんですか。大変、楽しませて戴きました。よろし
く、お伝え下さい。この船の食王に」と言うと船長は握手をして、去
っていく。

 詩央と7人は、仕事のあとの一杯、と、ビールを飲みながら食べる。

 詩央が立ち上がる。「あっという間だった。日本に着いたら、もう、
多分、会わないよね」と詩央。「多分な」と迫田。「みんな.....あ
りがとうございました!」と詩央。「いいんだよ、飲もうぜ」と迫田。

 詩央が、「ビール持ってくる」と立つと、岩田がビールを持ってき
て、「こんなに疲れた航海は、30年間で初めてです。二度とごめん
被りたい」と言う。「済みません」と詩央。「でも、こんなに面白い
航海も初めてだ」と岩田は言うと、みんなにビールと、名波にジュー
スを出し、「あなた達は、平平楼の威信を守ってくれた。数々の暴言、
お許しいただきたい。ありがとう」と言う。「もういいじゃん、一緒
に飲もう」と迫田。「やっと、ギャフンと言ったな。な、飲もう、親
父さん」と野口。

 「支払いは別だぞ」と岩田は釘を刺し、ビールを一口飲むと、「こ
れはわたしのおごりだ」と言う。

 それから岩田も一緒にみんなでわきあいあいと飲んで、食べる。奈
々子の引っ越し先のマンションの家賃が月200万円であることも判明。


 みんな私服に着替えて、甲板にいる。「日本だ!」と名波。「着い
ちゃうんだ」と奈々子。

 岩田は厨房に貼ってある集合写真をはがす。

 みんな、下船。「じゃあね」と詩央。「それでは」と迫田。そのあ
と、みんな口々に、「Vonvoyage!」「Congratulations!」と言い合っ
て別れる。


 中華街。関帝廟の前。

 小向が中華鍋を買うと、迫田も、名波も、詩央も、奈々子も、大山
も、綾小路も野口も買い物をしている。そして、岩田までもが!!

 −−人生には、時として奇跡が起こる。


寸  評  最後、あっさりと終わりました。
 今まで、凝った料理をいかに作るか、で、ただしお客様は1組、で
したが、最後は、料理自体は特別ではないが、あの宴会には、20,
30人、いたのでしょうか?

 凝った料理ではないと言っても、町中の中華料理店で出るものでは
なく、高級中華料理店で出るメニューです。前日まで、一組のお客様
の対応にも四苦八苦していたのに、一日でこれでけ、成長するとは!?
 また、詞央が何のためにいるのかは、視聴者も疑問に思っていたと
思いますが、なんと、7人に手際よく料理を作らせる重責を担ってい
たとは.....

 あと、最後に7人が落ち合った中華街は横浜のように見えましたが、
どうなのでしょう。でも、横浜だとすると、レオ号は香港から横浜港
に着いた!?それは、飛鳥のように、日本に着いてから、神戸などに寄
港し、最終到着地が横浜港だったということでしょうか?名波が「日
本だ」と言ったあの橋はどこなのでしょう!?

 ところで、このドラマ、テーマとしては信じれば、奇蹟が起こせる。
起こした奇跡を継続させられる、ということのようですが、どうでし
ょう。10回に納めるために、毎回強引だったように思いますが。ま
た、いろいろなタイプのいい男を揃えた、という点についてはいかが
でしたか?編集子は椎名桔平がわりと好きですが、もっとしっかりし
て欲しい、と思いながら見ていました。二宮和也は、以前はかわいい
と思いましたが、だんだんそういう歳でも無くなってしまっているん
ですよね、と思いました。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 無事、最終回を迎えることができました。今までお読みいただいたみなさま、
ありがとうございます。
 今週、来週と冬ドラマも次々と最終回を迎えます。そこで、最終回を見ての
感想。
 「メッセージ」は最後、2回分少なくなったので無理矢理終わっていました
が、その割には、破綻無く終わらせていたと思います。きっと脚本としてはい
いものだったのですね。でも、いかんせん、演出に華が無く、視聴者を引きつ
けられなかったのが残念です。
 「刑事☆イチロー」は、最後まではっきり言って、下手な作りでした。前回
まで、あそこまでダラダラといろいろな謎を引きずっていたのに一気呵成に解
決。あれなら、最初のウチから、もっとチャッチャと解決して!と言いたくな
ってしまいます。「将軍」の処遇についてもっとつっこむのかと思ったら、あ
れだけ闇の力を恣にしたのにあっさりと逃げだし、中国マフィアも尻切れトン
ボ。消化不良です。
 他のドラマは、もう少し余韻のある、いい最終回を期待しつつ、見ていきま
す。(鈴木)

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