メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express (2003/03/06) 年下の男(9)  2003/03/14


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/06 (Thr) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 年下の男
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 山口千華子(稲森いずみ)
     伊崎駿(高橋克典)
     北村亜沙美(星野真里)
     辻謙吾(賀集利樹)
     山口卓(山崎裕太)
 梓(麻生祐未)
     山口花枝(風吹ジュン)
脚  本 内舘牧子

あらすじ  −−母と伊崎の関係は遂にみんなの知るところとなった。わたし
と弟の卓は父を悲しませたくないと必至に隠してきたのだが。

 「花枝とのことは好きにして下さい。わたしがこの家を出て行きた
いんだ」と父・勇一郎(平田満)。「そんなこと言わないで!」と母
・花枝(風吹ジュン)。「花枝と伊崎さんの関係知った時、51のお
ばさんにも恋人がいるんだと知って、ちょっと驚きました。でも、嫉
妬とかはありませんでした。家族から解放されたいと思っていたんで
す。今、出て行けることを喜んでいます」と勇一郎。「わたしは花枝
を愛しています。ご主人がいる身と知りながらご主人に嫉妬しました。
心の中で何度も殺しました。今、ご主人の気持ちを聞いて、ちょっと
安心しています」と伊崎駿(高橋克典)。

 「駿、この人と結婚する気か!?」と岡崎次郎(高橋昌也)。「わた
しは花枝が望むなら離婚しても構いません。ただ、娘の結婚式だけは
形だけでも夫婦として出てやりたいとは思ってます。余計な心配をか
けたくないので離婚はそのあとで」と勇一郎。「そんなこと、言わな
いで!!」と花枝。

 「自分でそういうことやったんじゃない」と山口千華子(稲森いず
み)。「やめといたほうがいいよ。これから年とってくんだから、そ
れに耐えられるのは昔からの夫だけだよ」と千華子の弟・卓(山崎裕
太)。

 「オレ、信用されてないんだな」と伊崎。「なんで8つも年上のお
ばさんがいいんだ。あんたおかしいよ」と卓。「もし、君とオレが二
十歳ぐらいの女を好きになったら、オレを選ぶ女もいる。体力も肌も
君とは勝負にならないのにだ」と伊崎。「そりゃそうでしょ。人生経
験積んでて面白いんだから」と卓。「女性だって同じだろ」と伊崎。

 −−ますます伊崎に惹かれている自分がいました。何としてでも母
から取り返したいと思いました。

 「駿、なんで千華子さんをふって、母親と一緒になることないだろ」
と岡崎。

 「千華子と!?」と勇一郎。「ち、違うよ、お父さん」と千華子。
「わしは、千華子さんと一緒になるものとばかり思ってた」と岡崎。

 「お、お前は娘の男を寝取ったのか!?」と言うと勇一郎はみんなの
制止を聞かずに花枝の首を両手で絞める。

 みんなでやっと勇一郎を引き離す。

 「これだけははっきりさせとく。この人はわたしが伊崎さんのこと
好きって知らなかった。伊崎さんはわたしがこの人の娘だって知らな
かった。わたしは手も握ってないの。これはこの二人の純粋なラブス
トーリーなの。それにわたしには違う人いるし.....」と千華子。
「千華子.....かわいそうだな」と勇一郎。

 「次郎がお騒がせしたこと、オレから奥さんを誘ったこと、お詫び
します。あとはお二人のいいようにします。もう隠れて会うことはい
たしません。それをやったら、あとは心中しかありません」と伊崎。

 「死ぬ気だったんだな」と騒ぐ岡崎をなだめて伊崎は出ていく。

 後に残された沈黙を卓が破る。大学を辞めて、植木屋でバイトし、
やっと半人前として認められて半纏を着ることを許されたと打ち明け、
もう離婚してもいいよ、と卓。

 「笑っちゃうよね。家族四人仲良さそうにして、みんな秘密持って
いたなんて」と千華子は言うと、続けて、年下の男とできていた母、
家族から解放されたがっていた父、大学やめてた弟、母親と同じく、
8つ年下の男とできている娘.....と自嘲する。

 「家族がそれぞれ秘密をもてるというのはみんな成長したってこと
だ」と勇一郎。「オレも親から解放されたいと思ってる」と卓。

 −−家族がバラバラになったら、わたしには行くところがない。
30過ぎても実家しかない。

 「わたし、今まで本当の恋をしたことが無いのかも知れない」と花
枝。「お言葉だね」と勇一郎。「伊崎さんと会って、年取ってもヒロ
インになれると思った」と花枝。

 「なら、なんでお父さんには秘密にして!二度と会わない、なんて
言うのよ!」と千華子。「お父さんは大事だもの。嫌いじゃないもの」
と花枝。「『嫌いじゃない』!?便利な言葉だ」と勇一郎。

 −−わたしには行くところがない。謙吾には亜沙美さんがいる。

 帰宅すると岡崎は伊崎に、玉井梓(麻生祐未)と一緒になって欲し
かったので、花枝とは別れて欲しかった。梓とは気が合うし、と言う。
「オレ、結婚しないよ。結婚すると男と女はダメになる」と伊崎。
「あの女、引き受けるって」と岡崎。「引き受けることと結婚は違う」
「オレの命、あと少しじゃないのか?」「そんなことないよ」「お前、
優しすぎるよ。今夜のことだって、普通は怒るだろ」

 岡崎は伊崎に、一緒に死んでくれと迫る。花枝と一緒に死ぬぐらい
なら、自分と死んで欲しい。1人で生きるのも死ぬのも淋しい、と岡
崎。伊崎は一緒に面白おかしく生きよう、と慰める。

 −−会社はつまらないところだが、どんな時でも行くところがある
のはいい。

 梓は千華子にまとわりついて、ことの顛末を聞きたがる。千華子は
無視して後輩と仕事していたが、梓が次郎のことを聞くに及んで、
「なんで知ってるの?そんなこと」と声を荒げる。梓は慌ててごまか
そうとする。

 梓と千華子は会議室に行き、千華子は昨日、岡崎を山口家に送り込
んだのが梓で、伊崎と一緒になるために、家族の前で全部ばらさせた
のね、と聞く。最初はしらばっくれていた梓も開き直って認める。
「わたしだって、人生、変えたいの。公認会計士になんてなれないの、
自分が一番よく知ってる。そこに伊崎さんのような男が現れれば、狙
うの、当然でしょ」と梓。「おかげでうちは滅茶苦茶だわ。梓にそこ
までする権利ない!」と千華子。

 梓は薄ら笑いを浮かべると、「会社の奴らを驚かせたかったの。ル
ックスもよくて仕事もできる、40代のオーナー社長と結婚退職。み
んな驚くわ」と言う。「伊崎さんを好きならまだしも、そんなことの
ためにウチを滅茶苦茶にして!」と千華子は怒る。「好きじゃなけり
ゃ、次郎さんに尽くせないわよ。でも、どうせなら、一度騒がれてみ
たかった。一度もみんなに注目されることなんてなかったんですもの。
口うるさいお局、男っ気のないバサバサの人生って言われていて、い
つ、千華子が結婚退職するか怖かった。そしたらお昼食べる相手もい
ないんだもの。千華子が夢中になっていた男と結婚したわって、言っ
てみたかった」

 −−梓の気持ちが痛いほどよくわかる。わたしも騒がれことなんて、
一度もないもの。

 「わたし、絶対35歳のうちに、伊崎さんと決めてみせるわ。千華
子、かわいそう。母親と関係した男じゃ、引くしかないもの。殺した
げようか、お母さん」と言うと梓は狂ったように笑う。

 −−梓が何をするか、怖かった。

 北村亜沙美(星野真里)は辻謙吾(賀集利樹)に、千華子に会って
いるか聞く。謙吾は、あのウチ、いろいろあって、と言う。「好きな
ら、何があっても会うよ」と亜沙美。「ああ、オレはこんな好きなの
に」と謙吾。「あたし、千華姉ちゃん、殺す。殺人はしないけど」と
言うと亜沙美は千華子をランチに呼び出す。

 亜沙美は若さを強調した服で現れる。

 −−急に自分がおばさんになった気分だった。

 亜沙美は謙吾と千華子のことに嫉妬したのを謝り、京都で謙吾とは
泊まらなかった、と打ち明ける。

 −−若いファッション、かわいい口調。若さを突きつけることがわ
たしを殺すことだった。

 伊崎が弁当を買いに来る。そして「ショックで店、休んでるかと思
ったが、そんなこともないか」と花枝にささやく。事務的な口調の花
枝に、「一番いいようにしろよ」と伊崎。「もう、終わったの」と花
枝。「オレ、毎日メール入れる」

 勇一郎が一人暮らしをしているウィークリーマンションを、千華子
が訪ねる。「なんか、お父さん、楽しそう」と千華子。「子供が大き
くなったら、母親も解放されたいだろうな」と勇一郎。「でも、不倫
はないよ」「いい男に誘われちゃあな。夫も子供も女として見ていな
いところに、女として扱われりゃ、よろめくよ」「お父さんがかわい
そうだと思って隠してたけど、結構、楽しんでるね」

 謙吾と卓は伊崎に会いたいと言い、伊崎の指定したバーに赴くが、
何を注文していいかわからない。

 そこに伊崎が来て、バーボンを注文すると、2人にわびる。卓は母
親が爆発する前に別れて欲しい。父親が戻る前に自殺でもされたら、
と言う。

 「若いよな、君たち。あの人、何があったって、笑って生きてるよ」
と伊崎。「無責任だな」と謙吾。「オレもあの人もそれほど、エリー
トじゃないから。首吊る勇気があるのが、エリート。何があったって、
細く長く生きるのが結局は勝つ」と伊崎。「父みたいなのですか?」
と卓。「もっと、太く短く生きるってタイプなら、戦いやすかっただ
ろうな。彼女は爆発もせず、オレのところにも来ないよ」と伊崎。

 「そうしたら伊崎さん、どうするんですか?」と謙吾。「そうした
らオレも笑っていくよ」と伊崎。

 千華子が謙吾を訪ねると、謙吾は千華子を抱きしめる。「どうした
の?呼び出すなんて」と千華子。「オレ、年下だけど、千華子のこと、
毎日必死で守る」と謙吾。「ありがと」「一緒に暮らそうよ」「今は
あの家、出られないから」「じゃあ、待ってる」

 −−細く、美しいあごの線が、頼りない象徴のように思えた。

 花枝は身辺整理中。「へー、きれいになって、また、伊崎さんと会
おうって、いい根性してるよ」と千華子。「もう会わないわ」と花枝。
「磨かなくてもいいんじゃない?30のわたしに勝ったんだから。今
度は、謙吾のこと、とらないでね。わたしまた、負けるから」「千華
子の幸せ、祈ってるから」「祈って頂かなくて結構。自分の幸せは、
自分で見つけるから」

 卓が千華子をなだめる。オレが伊崎さんなら、10代の亜沙美を選
ぶか、そうでなけば、50。30の姉ちゃんは、避ける。結婚したい
の見え見え。女としてギリギリって感じがわかるから、と。

 「謙吾は一緒に暮らそうって、言ってくれたわ」と千華子。「姉ち
ゃんの根性知ったら、引くよ」と卓。

 梓が、花枝を呼び出す。「恋は女を変えますね。伊崎さんのこと、
全部知ってます」と梓。「千華子が全部話してるんですか。お恥ずか
しい限りです。でも、千華子に何でも話せる相手がいて、安心しまし
た」と花枝。

 梓は、弁当屋で伊崎と会うことがあるという花枝を攻撃する。

 「玉井さん、本当に伊崎さんのこと好きなんですね。わたしが別れ
たかどうか、調べてるのね。伊崎さんに、全然別の人を選んで欲しい
と思います。玉井さんとでは、千華子があまりにかわいそうです」と
花枝。それから二人は、静かだが激しく言い合いをする。

 花枝が去った後、梓は目の前のケーキをがむしゃらに食べる。

 千華子は健吾と一緒にジムに行く。そこに伊崎が来て、千華子は固
くなる。健吾は一緒に暮らせば、伊崎を忘れられると、千華子を抱き
しめる。

 勇一郎は着替えを持ってきた花枝に、離婚届を渡す。思うように生
きられるのは、長くてあと20年だろう。だからお互い、思ったよう
に生きようと。結婚生活はそれはそれで楽しかった。特に千華子が大
学生ぐらいまでは、と。

 帰宅した千華子は家を出て、健吾と暮らすと花枝に言う。8つ年下
と心配する花枝に、幸せだし、ゆくゆくは結婚もすると千華子。「お
父さんも卓も好きにしてるし、お母さんも好きに生きた方がいいよ」
と千華子。「『お母さん』って呼んでくれた」と花枝。「じゃあ、わ
たし、行きます」

 千華子が荷物を持って、健吾の家の前に行くと、ちょうど、亜沙美
が現れる。

 亜沙美は掘り出し物のレコードを持ってきたという。「ディスコで
かかっていた」と言う亜沙美に、「クラブでしょ」と千華子が突っ込
むと、「また、今、ディスコがはやってるの。ディスコって、千華姉
ちゃんがわたしぐらいの時、流行ってたんでしょ。はやりものは10
年単位って、本当なんですね」と亜沙美。千華子は近くに来たから寄
っただけだから、一緒に踊りに行けば、と言う。

 −−今日から、一緒に暮らすとは言えなかった。母の言うとおり、
30には8つ年下は苦しい。伊崎はどうしてわたしを選ばなかったん
だろう。

 チャイムが鳴り、伊崎が出ると、花枝がいる。「来た」と花枝。伊
崎は花枝を抱きしめる。

 −−わたしをこんなに惨めにした母を絶対に許さないと思った。


寸  評  山口家でどういう修羅場が展開されるかと思ったのですが、期待
していたほど激しくなかった気がします。
 結局千華子はどうするのでしょう。健吾のことは本当は好きなわけ
ではなく、一人になりたくないだけ.....年下の男とは、どういう存
在か、ということですよね。
 花枝は、本当に伊崎に走るのでしょうか?千華子と伊崎との関係は
今後、どうなるのでしょうか?二人が結ばれることはあるのでしょう
か?

 でも、思うのですが、高橋克典が編集子のタイプではないため、伊
崎がみんなからもてることに今ひとつリアリティーが感じられないで
す。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 去年も書いたのですが、TBSで水曜日の10時から放送している枠は、時々、
主題歌をヒットチャートの上位の歌手/グループが歌ってますよね。でも、ド
ラマ自体は地味で、視聴率が稼げない....
 去年も、浜崎あゆみの主題歌はヒットしたのに、ドラマの「マイ・リトル・
シェフ」はたいしたことがないし、主役の矢田亜希子は、ドラマのイメージに
対して、地味すぎました。
 今年も、GLAYを起用しています。でも、ドラマの「刑事☆イチロー」は視聴
率低迷のようです。イメージとしても、フジテレビが去年放送した「ダブル・
スコア」の焼き直しというイメージがぬぐえません。また、加藤晴彦は、脇役
だといいのですが、主役としては存在感が薄いです。「タイフーン」のような
深夜ドラマなら、別ですが。菊川怜の使い方も下手ですし.....
 ただ、音楽番組を見ていると、GLAYの曲が上位に上がってきていないように
見えますが、どうなのでしょう。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。