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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/05) 最後の弁護人(8)  2003/03/12


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/05 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 最後の弁護人
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 有働和明(阿部寛)
     神崎美智子(浅野ゆう子 )
     赤倉俊哉(今井翼)
     良子(須藤理彩)
脚  本 秦建日子

あらすじ  薄暗い部屋の中。女性が倒れている。頭部からの出血と割れたワ
インボトルから流れたワインが彼女の周りに広がっている。
 初老の男が、彼女の言葉を思い出しながら、部屋の中にある自分の
ものを片付けている。「こんなお金で納得すると思ってるんですか?
先生が言えないなら私が奥様に話します。」
 指紋をふき取り、ワインボトルのかけらを拾い上げ、震える手でラ
ベルをみつめている。彼女の誕生日に男が買ってきたものだ。彼女の
生まれた年のワイン。欠片を元に戻し、彼女の上に髪の毛をそっと置
き、「馬鹿な女だ、私なんかのために・・」とつぶやきそっと部屋か
ら出て行った。

 有働弁護士事務所
 また、ストーブが消えようとして・・・消えた。灯油代をめぐった
言い合いが始まり・・・ん?前にも同じような場面が。
 有働が娘の心温まる話を始めた。娘がマジックを習い始めた。ボラ
ンティアで薬を送るためのチャリティーに参加するらしい。石田に自
慢話より、ちょっとはお金になる仕事をしてくださいっ!と責められ
ていると、電話が。
 有働が電話に出ると、「あら、めずらしいわね。」と神崎の声。国
選の依頼だ。有働の声に構わず、神崎は話し始める。
 「容疑は殺人。被告人・中野俊人は、被害者・岸谷千穂さんへのス
トーカー行為で逮捕暦あり。決め手は被害者の遺体の上に落ちていた
被告人の毛髪。」アリバイは無く、状況証拠も十分なほど揃っていて
証人もいるが、本人は犯行を否定している。
 有働は今回はなんとか断ろうとするが、神崎は「日本法曹界の名門、
山形法律事務所、殺された岸谷千穂さんは、そこの所長の山形修一の
可愛がっていた秘書だったの。その秘書を殺した犯人の弁護なんか頼
めるところなんかないでしょ。」と一方的に電話を切ってしまう。い
つもながら強引だ。
 
 山形法律事務所に向かう3人。事務所を目の前にして立ち止まる。
すばらしく大きなビルだ。赤倉が「これがうちと同じ弁護士事務所・
・・」とつぶやくくらい、見上げなければならないビルだ。
 中に入って、受付でまたびっくり。在籍の弁護士は82名。所長の
部屋に行くまでに英語の飛び交う部屋の前で立ち止まってしまうほど
だ。

 山形所長の部屋。穏やかに迎える山形。岸谷千穂の部屋で偽装工作
をしていた初老の男!?
 山形は、自分の秘書を殺した犯人の弁護を引き受けた弁護士がアポ
無しで来るなんて、と、しかしあくまでも穏やかに話す。
 岸谷千穂を自分の娘のように思っていたのに、協力すると思うか?
と言う山形に、有働は真相を知りたくないのか、被告人の中野はスト
ーカーで捕まって以来、岸谷千穂には会っていない、無言電話も目撃
証言も知らない、やっていないと言っていると告げる。
 山形は、自分より前科物の言うことを信じるのか、と聞くと、有働
は「はい弁護士ですから。」と答える。山形は笑いながら「君は正し
い。」と言う。
 有働は山形に真犯人について何か心当たりは?彼女とトラブルのあ
った人間お金とか、異性関係とか。噂では所長と関係があったと聞い
た、と話すと、「なるほど、君はなかなか変わった男だね。私は変わ
った男は嫌いじゃない。国選に熱意を持って取り組んでいるところも
気に入った。確かに中野以外に彼女を殺す動機を持った人間が、一人
いる。ただ、その男には鉄壁のアリバイがある。どんなに優れた頭脳
が挑んでも、そのアリバイを崩すのは無理だろう。そして、そのアリ
バイには特別な魔法がかけられている。その男はわたしだよ。彼女は
私が殺した。だが、自首するつもりはない。私の罪は君の依頼人にき
てもらう。」そう言って山形は自信ありげに微笑んだ。困惑の有働。

 山形の自宅。
 3人はまだ、山形に担がれたのではないかと疑っている。だが有働
は挑発であっても、そこから何かを得ようと思っていた。このままで
は有罪は免れないからだ。
 山形の妻がお茶を持って来る。物腰の柔らかい上品な女性だ。有働
が岸谷千穂の事件について触れるが、何も知らない様子。主人は仕事
の話は何もしないから、と。

 事件当日、山形は講演会に出席していた。午後1時55分には東京
国際交流館に到着。控え室で約1時間、2時55分には控え室を出、
ホールで講演をし、4時まで舞台を離れずにいた。
 岸谷千穂の死亡推定時刻は、午後3時30分。完璧なアリバイだ。
会館から岸谷千穂のマンションまで往復1時間、どう考えても犯行は
無理だ。
 岸谷千穂は3時に友人と電話で話をしており、4時の宅配には応答
していない。3時までは確実に生きていてたことになる。

 有働は電話が本当に生きている岸谷千穂がしたものかどうか確かめ
るため、電話をした友人に会うが、電話中に口に食べ物が入っている
ことに気づいた千穂にそのことを言われたから、テープとかではない
と否定される。ガックリの3人。

 第一回公判
 山形も証人で呼ばれていて、裁判所に来ていた。廊下で有働と話す
山形。証人は初めてだ。アリバイは解けたか?解けなければ君の依頼
人は有罪だよ。私がとことん不利な証言をするからね。と、笑って行
く。笑えない有働。
  
 検察側起訴状朗読・「・・罪名および罰条、殺人。刑法第199条。
」沢登検事がいつものごとく自信満々で声高に言う。
 弁護側・「無罪を主張します。」怒る沢登検事。遺体の上から被告
人の毛髪が検出されていると言うことは、殺害した後落ちたものだろ
う、毛髪も持ち主がそこにいたと言うことだ、と。

 検察側の証人尋問が始まる。山形が証人台へ。2年前、ストーカー
に悩んでいた岸谷千穂の弁護をし、そのときのストーカーが被告人の
中野俊人だった。
 事件当日の3時ちょうど、講演で舞台の袖にいるとき岸谷千穂から
電話があった。自宅の電話からだ。中野が来ていると言う彼女に、絶
対中には入れるなと言い電話を切った。こんなことになるなら仕事を
キャンセルしてもすぐに行ってやればよかった。と、泣いてみせる山
形。

 弁護側反対尋問。有働は、舞台の袖で受けた電話で、本当に被告人
の名前が出たのか?岸谷千穂はもう亡くなっている、あなたが何を言
っても私たちにはわからない。と食い下がる。沢登検事の異議を制し
て山形が話す。
 自分も弁護士だ、虚偽の証言を法廷ですることは弁護士として死ぬ
ことだ。それでも証言の信憑性を問題にするなら、自分が悪意の証人
であることを論理的に証明しなくてはならない。すべてを無くしてで
も自分が虚偽の証言をするのはなぜか?証明できますか?と。有働は
何も言えないまま・・・。

 石田の励ましにも、悪態でしか答えられない有働。石田は怒って赤
倉を連れて行ってしまう。
 ゲームセンターでストレスを発散している有働。山形のことを考え
ている。ゲームセンターを出てきた有働を山形が待っていた。後をつ
けて来たと。笑いあう二人。しかし、ぎこちない。

 山形は、事件の真相について話そうと言う。弁護士なんてつまらな
い、自分を鍛えあげてやっていることは、金持ちの尻拭いや、犯罪者
のお守りだ。世の中の役になんて立ってない。しかし、この事件は違
う。自分のために自分の頭脳を使っている。君の推理を聞かせてほし
い。と言う。
 有働は、2年近く被害者に近づいたことがないと言う中野の言葉を
信じれば髪の毛は真犯人の偽装工作である。それが出来るのは、中野
の髪を事前に入手できる者、岸谷千穂の部屋に出入りできる者である
こと。ストーカー事件のとき、山形は中野の毛髪鑑定をしている。再
発の時のために残しておいてもおかしくない。
 山形は、実に論理的だ。なぞはただひとつだ、アリバイにかけた魔
法を是非君に解いてもらいたい。そう言って立ち去った。
 残され、笑顔のままどうしようもない有働。

 講演のあった会館に行ってみると、石田と赤倉が入り口で聞き込み
をやっている。馬鹿なやつらだと言いながらも嬉しい有働。
 博士がそばに来て、手品を見せようと言って始める。右手にあった
ものが左手に移っていると言う手品だ。娘の手品と同じだといいなが
ら、博士を見ていると、博士が「この手品のコツは、左手に目が行か
ないように右手を大げさに見せること。」だと言う。有働の顔がみる
みる変わっていく。「そうか、そういうことだったんですねぇ!」

 山形の自宅、妻の静に一緒に酒を飲もうと言っている山形。静は、
珍しいと答える。昨日もこうして飲んだだろうと言うが、静は、え?
私があなたと?と聞き返す。
 有働が来て晩酌は中止、山形は静に待っているように言って書斎に
有働たちを招く。
 有働は、「アリバイの魔法が解けました。誰も崩すことはできない。
私もまんまと騙されました。アリバイに気を取られてもっとおおきな
謎に目がいかなかった。」と話し出す。「もっと大きな謎とは?」と
山形。
 
 有働は続ける。ひとつはワインのボトル。1975年は岸谷千穂の
生まれた年。しかも高価な物。これをプレゼントしたのは誰か?中野
ではない、中野にそんな経済力はない。では、誰か?そう、あなただ。
なぜそのワインが事件当日出ていたか?グラスもオープナーも出てい
ないと言うことは、誰かに見せる為に出した。誰に?
 もうひとつの謎は、電話。3時前に携帯で話していた彼女がなぜあ
なたには電話機でかけたのか?なぜ、携帯でかけなかったか?それは、
友人にかけた電話は本人が、電話機からのは別人がかけた。
 山形が口をはさむ。何の証拠もない、第一トリックが解けてない。
 有働はつづける。トリックなんてないんです。アリバイは完璧だ。
なぜならあなたは犯人ではないからだ。部屋にいた犯人は、岸谷千佳
と口論になり殺してしまった。訳がわからなくなり、あなたに助けの
電話をかけた。あなたは犯人にその場を離れるよう指示を出し、講演
が終わって岸谷千穂の部屋に行き、偽装工作を施した。犯人が部屋の
電話を使ったのは普段から携帯をもっていなかったからでしょう。私
に自分がやったと言い、知恵比べのゲームを挑み、私の目を真相から
そらし続ける、それがあなたのかけた魔法だ。いや、種のある手品だ。
そうまでしてあなたが隠そうとした犯人は、山形静さん、奥さんだ。
 
 山形は「見事だ!」と言いながらも、それでも私の勝ちだ。と、警
察に電話をかける。自分が犯人だ!と。
 有働は、そんなうそはばれると言うが、山形は、こんなときの為に、
偽装工作に使った、岸谷千穂の血のついた手袋が取ってある、私の指
紋も出るだろうから、と。静は余命6ヶ月、脳が腫瘍に圧迫され壊れ
ていっている。昔のことは思い出せても、今のことが思い出せない。
岸谷千穂を殺したことも次の朝には忘れていた。すべて自分のせいだ。
道義的には自分が殺人者だ。岸谷千穂を殺したのはわたしなんだ!と
言う。

 遠くでパトカーのサイレンの音がする。山形は、「金を振り込んで
おくから、裁判にもつれ込んだら弁護を頼むよ。」と言い「まだ、引
き受けると言っていませんよ。」と有働が言うと「引き受けるさ、な
ぜなら、君は弁護士だから。」と答える。静と話す山形を見ながら
「あなたは身勝手な人だ。」と、それでも満足そうな有働。


寸  評  初めて法廷外での決着を見ました。これは解決とはならないので
法廷でなかったのでしょうね。お金は振り込まれるのでしょうか?あ
まりに有働さんが貧困な生活をしているので、山形弁護士の事件が裁
判にもつれこんで、振り込まれたお金が早く使えるようになればいい
なって思っちゃいました。(T-T)
 ドラマなんですが、ついつい有働さんには感情移入していまいます。
 次回は、有働さんの奥さん、ゆりさんを殺した男が仮出所してきま
す。有働さんも神崎さんも、どうすんのかしらん。心配心配。

執 筆 者 ぶー()

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2. 編集後記
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 プロバイダーやパソコン自体の関係で使えなかったんですが、パソコン。や
っと使えるようになりました。(T-T)
 借りパソするのも、もう終わりです。うっ、うれすぃー!!
 卒業式のシーズンで、ぶーもあちこちの学校に借り出されています。知って
る子がいたりすると泣いちゃうんですよねぇー。今日もひと泣きしてきました。
け、化粧が・・・・(ぶー)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
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