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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/02) GOOD LUCK! (7)  2003/03/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/02 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル GOOD LUCK
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 新海元(木村拓哉)
 香田一樹(堤真一)
 緒川歩実(柴咲コウ)
 深浦うらら(内山理名)
 朴美淑(ユンソナ)
 原田美和子(加藤貴子)
 阿部貴之(要潤)
 緒川香織(市川実和子)
 安住龍二郎(安住紳一郎)
 新海誠(中尾明慶)
 内藤ジェーン(竹中直人)
 新海良治(いかりや長介)
 太田健三郎(段田安則)
 富樫のり子(黒木瞳)
脚本  寺田敏雄

あらすじ  機内食にフィシュが無いことでジェーン内藤(竹中直人)は愚痴
っていた。明日はパイロット達の身体検査の日であり、内藤は肉を今
食べるとコレステロール値で引っかかる可能性を危惧しているのだっ
た。

 新海元(木村拓哉)は緒川歩実(柴咲コウ)を探して整備工場まで
来ていた。電話をかけると「家にいる」との答え。来週歩実は実技試
験がありそのための受験勉強中だった。

 元との電話中に歩実の姉の香織(市川実和子)が差し入れのお茶を
持ってきた。香織は、そろそろ元にも両親のことを話せば?と忠告す
るが、歩実は聞く耳を持たない。

 翌日。内藤と元、同期の安住(安住紳一郎)が身体検査の順番待ち
をしていると、総理のチャーター機飛行機を常に担当するというベテ
ランパイロット:山上達生(柴俊夫)が通りかかった。パイロット達
から羨望のまなざしで見られる山上。

 元は喉のポリープの疑いによる精密検査のため、結果が分かるまで
乗務停止を言い渡される。

 待ちに待った検査結果。元は無事なんでもないと診断される。そし
て職務復帰。

 元の復帰フライトは、グレートパイロット山上とのバンコク行き
915便。これは監査フライトで、しかも監査官は香田だと聞かされ焦
る元。

 久しぶりのコックピットにニコニコ顔で入る元のもとに、歩実から
インターフォンの調子を問う無線が入る。

 歩実も今日実技試験があることから、元は二人ともパスしたらお祝
いでも?と提案するが、「きっとあんたが香田さんに落とされるから
無理。」と歩実は一蹴する。

 元の離陸と同時刻、歩実の試験も始まっていた。

 915便は無事に水平飛行へと移っていた。山上は元のコーパイぶり
が良いと誉めてくれていた。それでも香田を気にする元に、山上は
「あいつにも君のような新米の頃があったんだから。」

 そんなとき前方に積乱雲を元が見逃しておりこのまま飛行機が突っ
込むことに。すぐさま客室へはベルト着用サインがでる。

 積乱雲へ突っ込んだ途端、機体は振動して高度が下がっていく。焦
った元が対処しようとするが、すべて山上が冷静に一人で対処してい
き、無事に積乱雲から出ることが出来た。

 「積乱雲にはコーパイとしてレーダー上で注意していないと。ま、
良くあることだけど、ドンマイ」山上はそうフォローしてくれた。し
かし香田が気になる元だった。

 915便はバンコクへ着陸。香田の監査結果が山上と元に伝えられた。

 まず元に対しては、機長への補助業務で注意力の欠けているところ
がいくつかあったので次回から気を付けるように、とのことだった。

 山上に対しては、機長としては適正を欠いていると判断した。飛行
機は機長と副操縦士の二人で協力して操縦するべきものであるのにも
かかわらず、山上は積乱雲からの脱出の際、元に指示を出して操作さ
せなければならないところもすべて一人でやってしまったから、との
理由だった。

 「機長としての指揮統率力が失われたと言うことだ。」そう冷たく
言い切る香田に、山上がそう言う言い方はないのではないか?ととが
めた。「まだ12年前のことから自由になれないのか?」と。

 「過去は関係ありません。私は私の仕事をしただけです。」「・・
・君の判断はよーくわかった。」そう言って山上はコックピットを出
ていった。

 残された元は香田に対して監査結果について食いついた。アレが正
しい判断だ、と言い張る香田に、元は、じゃあ12年前の出来事ってな
んですか?と疑問をぶつけた。「軽々しく人のことに口を挟むんじゃ
ない!」香田はそう怒った。

 そんな二人の様子を影から富樫のり子(黒木瞳)が見つめていた。

 元がホテルにチェックインすると、ロビーのラウンジに山上の姿を
見つけた。元は一瞬声をかけようとするが、酒を飲み干す姿にかける
言葉が無くそのまま部屋へ向かった。

 元と入れ違いにのり子が山上に声をかけた。

 翌朝、ホテルの部屋のベランダで山上は一人考え事をしていた。

 成田への帰国便916便。出発前の打ち合わせで、山上はこのフライ
トを持って機長を退くことにしたことを発表した。

 そして離陸。自分がコーパイだったから監査に引っかかった、と謝
る元に、山上は別に香田を恨んではいない、と答えた。

 「昨日積乱雲に捕まったとき、自分はコーパイも機械も信じずに自
分の腕だけで切り抜けた。もしあそこで他のトラブルが重なっていた
ら自分には対処できなかった。キャプテンとコーパイとハイテクが力
を合わせれば何重のトラブルも克服できる。歳を取ると人を信用でき
ずに自分だけを信じてしまう。機長としては失格だ。」

 なにも言えない元に山上は続けた。

 「いったん空を飛んでしまうとなかなか辞められなくなってしまう。
グレートキャプテンなどと言われると監査も何も言わない。しかしそ
んな自分に香田君は辞めるきっかけをくれた。香田君にしか出来ない
仕事だったんだ・・・」

 12年前の飛行機事故。香田は体調を崩して乗務するはずだった飛行
機を降り、代わりに香田の先輩が乗り事故にあった。それを機に香田
はパイロットを辞めたが、のり子とつきあっていた香田を山上が見知
っていたことから全日空に誘った。当時の彼はなんにでもまっすぐで
すぐぶつかっていく男だったがすっかりそれ以来変わってしまってい
たのだった。

 「彼を救うことが出来なかったことだけが心残りだよ・・・」山上
はそう話を終わらせた。

 バンコクからの916便の着陸。山上と元が事務所へ戻ると、そのと
き会社にいた全員がラストフライトの山上を万雷の拍手で向かえた。
その中に歩実もおり、元が試験結果を尋ねると合格とのことだった。

 フライトに関する最後の事務処理を終えると、山上は機長の肩章と
名札を 会社へ返却した。そして再び割れんばかりの拍手の中花束を
受け取り、全員にお礼を言った。そんなとき、香田は一人監査室にい
た。

 山上を元がハイヤーまで送りに会社の外に出ると、香田が現れた。
そして、遠くから万感の思いを込めて一礼した。山上はその姿を見て、
涙を流しながら笑顔を浮かべ車に乗り込んだ。

 一連の様子を、元、のり子、歩実が見つめていた。

 元と歩実が二人の家の側の川辺で話をしていた。香田と山上のこと
を「二人はすごい。香田さんもサイボーグじゃなかったんだな。」と
漏らす元に、歩実は「自分は初めから香田のことはすごい人だと思っ
ていた」と得意げに言った。

 それを聞いてカチンときた元は「じゃあ、香田さんの12年前のこと
を知っているのか?」と言って、山上から聞いた話をした。

 歩実の目からは、元の口から”12年前の飛行機事故”の話を聞いた
途端、涙があふれてきた。

 「香田さんは、ああいう事故を起こさない様にするために人生を捧
げちゃってるっていうか、戦っているっていうか・・・な?」と振り
向いた元が歩実の様子に気付いた。驚いて歩実の顔をのぞき込む元。


寸  評  香田の過去の話がやーっとわかりました。自分が乗るはずだった
飛行機に自分の体調不良で先輩が乗って、それで機器の故障で墜落し
てしまった、なんて状況になったら、死ななくてよかったと思うけれ
ど、そう思えば思うほど自責の念に駆られてつらそうですよね。その
ときの彼女だったのり子はどんなにつらかったんでしょう・・・

執筆者  井村(goodluck_sun9@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 私は今クールのドラマではダントツに「僕の生きる道」に注目して見ていま
す。3/4の放送も、どの登場人物の気持ちを考えてもあまりにつらくて、息苦
しくなるくらい哀しくなって涙して見てしまいました。自分が秀雄(草なぎく
ん)だったら?みどり(矢田亜希子)だったら?みどりや秀雄の親だったら?
・・・と延々考えてしまいます。私にとっては久々に素直に感情移入して自分
を見つめ直せるいいドラマです。(井村)

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