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タイトル:Daily Drama Express (2003/02/24) いつも2人で(8)  2003/03/03


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/02/24 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル いつもふたりで
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 谷町瑞穂(松たか子)
     森永健太(坂口憲二)
     奥田直之(葛山信吾)
     藤原央子(長谷川京子)
     入江知華(平山綾)
     森永孝平(瑛太)
 木下優子(佐藤仁美)
 不和圭二朗(西村雅彦)
脚  本 相沢友子

あらすじ  優子に言われたことが頭から離れない。それでも瑞穂(松たか子)
は朝をむかえる。

 朝、自分の部屋を出た瑞穂は、起きて来たハチ(坂口憲二)と顔を会
わせる。キッチンで珈琲を入れるハチは、いつものように瑞穂に「朝
飯食べる?」と聞く。瑞穂はぎこちなく「はい。ありがとうございま
す。」ハチは、瑞穂が敬語を使っていることに怪訝な顔。

 トーストと卵、ソーセージをハチに差し出された瑞穂は席につく。
無言な雰囲気が耐えられなくなった瑞穂は近くにあった新聞を手にと
り、「ペンギンってさぁ動物園とか見に行ってもさぁ動かないよねー
… 前ね、TVで見たけどさぁ… 電球って言えば家の前の電球切れ
そうじゃない?…」ハチが口を挟む間もなく、次から次へと脈絡のな
いことを喋りまくる。「昨日から、何か変じゃない?」ハチは瑞穂の
隣に席を移動し、「怪しいなぁ何か隠してない?」瑞穂はそんなハチ
を避けるように「仕事行こうっ」と席を外して部屋に戻って行く。部
屋に入った瑞穂は座りこんで「はあ」とため息をつく。


 ハチは央子(長谷川京子)と店で待合せをし、昼食を共にする。
央子は「不破(西村雅彦)さんと会って来ました。会って話をして来ま
した。」「そうですか。」「もう、不破さんとお会いすることはない
と思います。私言いましたから。森永さんが好きだ。って。また、お
うちへ遊びに行ってもいいですか?瑞穂さんともお話したいし…」央
子は照れくさそうにハチに言う。最初は不安な表情で央子の話を聞い
ていたハチは話を聞き終わると笑顔で「勿論です。大歓迎です。」と。


 専務(田山涼成)はオフィッス街の見える屋上で直之(葛山信吾)に真
剣な顔で話をする。「は?今なんて?冗談だろ。今そんなことになっ
たらうちは…」直之は専務以上に真剣な顔をする。

 直之が社長室兼文藝部の部屋へ入って来る。何も言わずに席に座り
深くため息をつく。同時に瑞穂もため息をつく。文藝部の他の2人
(塚地武雄)(秋山竜次)は顔を見あわせる。

 「お帰りなさい」瑞穂がマンションへ帰って来ると、孝平(瑛太)と
央子がエプロン姿で顔を出す。「みぃ姉、美味しそうだよ。央子さん
が作った肉じゃが」美味しそうな肉じゃがのお皿を瑞穂に見せる。
 瑞穂とハチ、央子、孝平、知華(平山 綾)で食卓を囲む。最近孝平
が忙しく、知華をかまってくれなかったことについて話をしている。
央子が、さりげなくお酒が無くなったハチのコップにお酒を注ぐ。瑞
穂はそんな央子とハチの様子を複雑な気持ちで眺める。孝平は央子に
休みの日の過ごし方を聞く。「録画しておいたビデオとか見てるんで
すよ。後は温泉。」ハチは”温泉”という言葉に反応し、「行きまし
ょうよ温泉」と言う。「瑞穂も土日だったら休みとれるだろ?」と瑞
穂も誘う。知華は、大勢の方が楽しいという孝平とハチを遮り「だめ、
2人の方が楽しいの」と口を挟む。瑞穂も知華の思いを汲み取り「子
供じゃないんだから、いってらっしゃい。」と2人で行くことを勧め
る。
 マンションから央子を送るために出て来たハチへ、央子は「温泉、
行きましょうよ。私はかまいませんよ2人でも。」と2人で温泉に行
くことに戸惑うハチを誘う。それを聞いたハチは笑顔でマンションへ
戻って行く。


 瑞穂は一人部屋で「優子が変なこと言うからますますおかしくなっ
てくる…普通に出来ないよ…」とぼやく・・

 翌日昼食を共にしている優子(佐藤仁美)へ瑞穂は「どんなこと話た
のか、全く思い出せないよ。こういうときにかぎって、ハチは家にい
るし、央子さんもいるし…私としたことが…こんなの恋じゃないよ・
・」と愚痴る。学生の時の恋愛話を引き合いに出した瑞穂へ「勝手に
盛り上がってあっという間に終わったやつ?あれは恋とは言わない
の。」と優子に言われてしまう。


 文藝部に帰って来た瑞穂は直之に「瑞穂ちゃん、大坪さんの装丁見
せてくれる?」瑞穂がまだ取りに行ってないことを知った直之は怒鳴
る。「朝一でやるって約束だったはずだ」平謝りに謝る瑞穂に更に追
い討ちをかけて怒る。

 我にかえって直之は「ごめん言い過ぎた。今日はいいよ。それどこ
ろじゃないんだ…」皆の視線を感じた直之は「うちのメインスポンサ
ーが倒産した」事実を伝える。更に楓書房が経営を続けて行くのは無
理と言うことも…


 直之の話を聞いて瑞穂は依子(木村多江)の会社へ向かう。依子に
メインスポンサーが倒産したことと、星野と永井が新刊を長く置いて
もらおうと書店巡りをしている事情を話す。「依子さん私は何をした
らいいんでしょうか?」自分はどうしたらいいのか。瑞穂は依子に相
談をする。しかし依子は「正直言って大坪さんの作品では楓書房は救
えないわ。」瑞穂は、「山崎翔でもつかまえて来ないかぎり希望はな
いってことですね?」依子は「帝国出版から近々新作が出版されるっ
て知らなかった?」と文芸雑誌に載っている山崎翔の記事を瑞穂に見
せて説明をする。その顔写真入りの雑誌をくいるように瑞穂は見つめ
る。


 「村越さん聞いて下さい!ビックニュースです。見つかったんです。
山崎翔が。この人だったんです。」依子にもらった雑誌を手に、村越
書店へ入って来た瑞穂は村越(黒沢年雄)の前に雑誌を出す。「地方の
大学で教授をしているところを、帝国出版が一早く見つけてくどいた
んです。」雑誌を見た村越は「本人が一番驚いているよ。新作読まな
いほうがいいんじゃないのか?がっかりするぞ」と意味深な発言をす
る。「そんなことないですよ。山崎さんが書くんですから…」と瑞穂
は否定する。


 ハチのマンションへ優子が尋ねて来る。「ハチ公は?」とまだ帰っ
て来ていないハチのことを聞く優子へ瑞穂は「面白がってるだけじゃ
ない。恋に悩んでる場合じゃないの」と不満顔。そこへ、孝平と知華
が紺色の制服姿で帰って来る。

 「サラリーマンごっこ?」普段の格好とは思えない2人を前に優子
が聞く。
 「ねぇ、みぃ姉。俺達さぁそろそろここを出て行った方がいいんじ
ゃない?」同じことを考えている瑞穂は「私もそうは思っているんだ
けど…」と言葉を濁す。楓書房が吸収合併されそうで、そうなれば自
分はリストラの対象になるのは間違いないことを、孝平たちに打ち明
ける。「今出て行くのは無理かも?」そんな瑞穂を前に自信満々な孝
平は「じゃあさぁ、うちの会社へおいでよ。社員増やしたがってるか
らさぁ。」「知華も説明会行ってきたんだ。」と同じ制服を着ている
知華も瑞穂を誘う。
 優子にどんな会社か聞かれた2人は”コスモスウォーターシステム
”のご案内のパンフレットを見せる。そのパンフレットを見た優子は
「今朝、摘発されたじゃん。朝からずっとニュースでやってるよ。」
優子がTVをつけると丁度、家宅捜査のニュースが映っていた。「じ
ゃあ俺のバイト代の20万円は…」孝平と知華は途方に暮れる…

 「森永孝平です」警察へ被害届を出しに孝平は来ていた。
 「摘発されていなかったら今ごろ借金まみれだったんだぞ。」ハチ
に叱られた孝平は「俺たちあの家出て行かなくちゃならないから・・」
「いいか孝平。楽してお金も儲けようなんて思うなよ。そんなんじゃ、
知華ちゃん幸せに出来ないぞ。」もっともらしく兄貴かぜふかせるハ
チだったが、「俺も偉そうなこと言えないけどな。」と付け加える。
「兄貴は誰の世話にもならずに生きてるじゃん。それって立派なこと
だってちゃんと思ってるよ。 ごめんなさい。」孝平は雨の中迎えに
来たハチに素直に謝る。


 楓書房で山崎翔の顔写真を眺めている瑞穂に星野は「好きですねぇ
山崎翔」と声をかける。「思ってた人とイメージが違うんだよなぁ。
言葉の端々に違和感があるっていうか…これじゃぁ別人みたい。」山
崎のコメントを読んで瑞穂は不思議がる。瑞穂の頭の中で村越が言っ
た「本人が一番驚いている…」と言う言葉がよぎる。

 「村越さんてもしかして…・」そう思った瑞穂は村越書店へ駆けつ
ける。「村越さんって、山崎翔のお知り合いですか?もし良かったら
会わせてもらえませんか?」会ってどうする?と聞く村越に「勿論新
作を書いてもらうんです。そのためにも居場所だけでも教えて下さい。
」「新作を出せば儲かるのか?それでこの俺に紹介しろと言ってるの
か?」村越の真剣な言葉に「ごめんなさい。私…」

 マンションへ戻った瑞穂は雑誌を見ながら考え事をしている。ドア
がノックされ、ハチに呼ばれる。ソファに座るとハチが雑誌を2冊持
って来て瑞穂の隣へ座る。「女の子ってさぁ どういうとこが好き?」
ハチは央子と一緒に行く温泉の宿のことで瑞穂に相談にのってもらい
たかったのだった。瑞穂はやれやれといった面持ちで2冊の雑誌を覗
きこむ。「明日央子さんが来るから絞り込んで置きたいんだよ。だか
ら、なるべく早く帰って来てよ。」ハチは瑞穂を頼る。


 こりずに瑞穂は翌日も村越書店へやって来る。「この間はすいませ
んでした。
 私、楓書房が吸収合併されそうと聞いて焦っちゃって…本当にごめ
んなさい。失礼を承知でもう一度お願します。私を山崎翔さんと会わ
せてください。再ブームが来ているから、新作を出せば儲かるから…
確かにそれが理由ですが。私は山崎さんと一緒に本が作りたい。お願
いします。」村越へ瑞穂は頭を下げる。「編集者になるべく人だって、
社長に言われたんです。その時、なぜだかすごくワクワクしたんです
よ。私、小説家になる夢は叶えられなかったけど、新しい夢が見つか
るかも知れないってなぜだかそう思えたんです。」「村越さん。前に
言ってましたよね?小説家に生まれて来なかったことを幸せに思えっ
て。山崎さんはそうじゃなかったんですか?」村越はおもむろに瑞穂
の方を向き、「彼はね、先が見えなくなったんんだよ。確かに評価は
された。しかし、書き続けて行くことがたまらなく怖くなったんだ。
勇気をふりしぼってとにかく前進をして見る。だけど、その先は暗闇
で何も見えなくなったんだ。だから、歩くのを辞めてしまったんだ。
一緒に歩いてくれる人もいない…。山崎翔はもう死んだんだよ。」村
越を山崎翔と確信をした瑞穂は、しかし、山崎翔の思いもわかり、
「わかりました。無理言ってすいませんでした」と村越書店から出て
行こうとする。そして、足を止め「村越さん、未来が見えないのはそ
こが暗闇だからじゃないと思います。未来はいつも輝きに満ちてます
よ。だから、眩しすぎて目がくらんでいるだけなんですよ。」瑞穂は
そう言い残し村越書店を後にする。


 村越書店からの帰り道、山崎翔の新作「大空の果て」の書籍を書店
で見つける。

 帝国出版へやって来た瑞穂は、帝国出版の担当者へ「山崎翔さんの
ことですけど、偽者かもしれないですよ?出所はちょっと言えないん
ですけど、確かな情報です。 それで、偽者の新作が発表されたら、
本物が迷惑じゃないですか?」しかし、担当者は「仮に彼が偽者だと
しても、本が売れればいい。仮に本物が名乗りをあげたらうちも被害
者だと言えば済むことだし。」と対応される。

 楓書房の社長室で「ついてねぇよ。ついに楓書房もつぶれるか…良
い物を作れば結果はついてくるって思ってたし。ごめんなあ…」直之
は悔しがる・・

 また、瑞穂は村越書店へやって来る。「本は私の宝物だったんです。
なのに今は…嫌いになりそうです。帝国出版へ行って来ました。山崎
翔が偽者かも知れないって話ました。でも、偽者でも構わないって言
われました。私、間違ってました。山崎さんはそっとしておいてほし
い。こんな世界へ戻ってくるべきじゃない。それだけ言いたかったん
です。ご迷惑をおかけしました。」言いたいことだけ言い残し、瑞穂
は村越書店を後にする。

 帰り道、瑞穂の携帯が鳴る。ハチからだった。「瑞穂今どこ?早く
帰って来いって言ったのに。央子さん来てるよ。瑞穂聞いてるのか?」
「そうだったよね、ごめんごめん。でも、まだ作家さんのところに寄
らなければいけないから…遅くなる多分…」瑞穂はとっさに嘘をつく。

 「みぃ姉遅いって?」孝平はハチに聞く。「しょうがないよ。」と
ハチと央子、知華と孝平の4人で食卓を囲む。

 食事の終わった孝平と知華は「俺達出かけてくるわ。ボーリング。」
そう言い残し、ハチと央子を残しマンションから出て行く。

 瑞穂はオープンカフェで珈琲を注文する。文庫本を読みながら時間
を潰す。カフェの閉店時間が迫り、瑞穂はゲームセンターへ足を運ぶ。


 ハチと央子は部屋で映画を見る。「あっそうだ。ちょっと待ってい
て下さい。」ハチは部屋から温泉の雑誌を持って来る。「温泉なんで
すけど、場所どこがいいかな?って思って…」温泉の雑誌を見ながら、
目が合った央子とハチはそっとキスをする…


 瑞穂はマンションへ帰って来る。そっとドアを開けて、央子の靴が
ないか確認して入ってくる。「ただいま」「遅くまでご苦労さん」ハ
チにねぎらわれて瑞穂は「ねぇ。やっぱりさぁ、私、ここにい・・」
瑞穂の言葉を遮るようにハチへ電話がかかって来る。「部屋から出て
来たハチは慌てた様子で、「瑞穂、俺事務所に行って来る。何か話が
あった?」「いいよ。たいした話じゃないから…」慌てて出て行くハ
チを瑞穂は見送る。

 電話をもらったハチが慌てて不破事務所に駆け込むと、マネージャ
ーが暗い顔で不破の写真が載っている紙をハチに見せる。「詳細は、
はぶくけど明日これが発売されます・・」
”コスモウォーターとの黒い関係”にこやかな不破の写真の隣にはス
キャンダルの文字が…


 楓書房では直之が社員を集め、今後の楓書房のことで皆に演説をし
ている。隣には堅い表情の専務も控えている。
 「”ゲームブレイン”のスポンサーである、…・ が …  収益
が得られなくなった今、経営を続けることは困難になりました。… 
以前から話がありました、帝国出版との吸収合併との道を選ばざるを
得なくなりました。 文藝部は大坪重樹の新刊を最後に … 奥田直
之は経営を預かるものとして、けじめをつけ辞任します。他の役員は
…・ 」瑞穂は直之の演説をどこか遠くの声を聞くような気持ちで聞
いていた。
…演説の途中からか、廊下に誰かの足音がする…直之が演説をしてい
る途中その部屋へ村越が入って来る。「なんですか?あなたは?」専
務の咎める声を気にせずに、「小説が書きたいんだが。」と村越は声
を出す。「後にしていただけませんか?」との専務の声も気にせずに、
瑞穂は「本当に書いていただけるんですか?山崎翔さん。」
 村越は真っ直ぐ直之を見る。


 村越書店の机の上には黄ばんだ「胸の音」の原稿が…・・


寸  評  孝平が就職しようとした先が摘発され、残念というか運が悪いと
いうか・・
 孝平は料理が上手なんだから、料理屋とかに就職すればいいのに・
・と思ってしまいます。プロボーラーもいいけど、リスクが高いし。

執 筆 者 田村(tamura_d@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 早いものでもう3月です。
 例年なら4月に新入社員が入ってくるので、迎える私もワクワクするんです
が、不景気の煽りを受け、4月の新入社員の女の子は0人です。寂しいもので
す。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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