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タイトル:Daily Drama Express (2003/02/12) 最後の弁護士(5)  2003/02/21


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/02/12 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 最後の弁護人
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 有働和明(阿部寛)
     神崎美智子(浅野ゆう子 )
     赤倉俊哉(今井翼)
     良子(須藤理彩)
脚  本 秦建日子

あらすじ  テレビが1つの事件に大騒ぎしている。
 ブラウン管に、アパートの2階から若い女が刑事に連行され階段を
降りてくる姿が映っている。女は<熊川麻美>。殺人容疑。自分の子
供を殺したと言う。
 警察は逮捕に踏み切ったが、状況証拠だけだ。麻美の態度もふてぶ
てしい。

 有動弁護士事務所。
 テレビはどのチャンネルを回しても、熊川麻美の事件一色だ。石田
は「あぁヤな気分!」と、テレビを消してしまう。赤倉が「ここまで
日本中を敵に回したら弁護士もやりにくいでしょうねぇ。」と。石田
が「ヤな予感!」と顔をしかめる。・・・電話が鳴る。
 博士が出ると、やっぱり神崎からだ。有動が電話を代わる。神崎は
相変わらず事務的な口調で「容疑は殺人。シングルマザーが保険金目
当てに幼児を崖から蹴り落として殺した。検察はそう主張してるわ。」
と告げた。有動「熊川麻美ですか。それは命令ですか。」何時になく
怒り口調だ。「どちらかと言われれば・・・・命令。」と神崎。「思
った通りだ!」と有動。

 石田:熊川麻美。生まれて間もない実の子供を保険金目当てに殺害
したとして、今、日本中からバッシングを受けている女性、25歳。
 寒い冬の夜、麻美は、我が子を乳母車のまま崖の上から海へ蹴り落
とした。多田昇という目撃者もいる。現場は潮の流れが複雑で、捜索
も難航し、乳母車は見つかったものの、被害者の熊川行哉君の遺体は、
まだ見つかっていない。

 東京拘置所
 有動事務所の3人が熊川麻美の面会に来ている。博士は留守番の様
だ。麻美はいきなり「みんな頭悪そうねぇー。」と悪態をつく。テレ
ビや新聞で、随分ひどい女だって言われているのも知っている。貧乏
くじ引いたと思ってるでしょう、と、まるで他人事の様だ。
 有動「早速ですが、あなた、熊川行哉君を殺しました?」
 麻美「殺した・・・・って言ってあげてもいいんだけどさぁー、殺
してないんだなぁー、これが!残念ながら!」なんともあっけらかん
としている。
 石田が目撃者がいると言っても、売名だろうと取り合わない。
 有動「この寒い中、どうして夜に海になんか行こうと思ったんです
か?」
 麻美「女は時々無性に海を見たくなるもんなの。でね、ちょっと行
哉を脅かそうと思って、かくれんぼしてみたの。で、戻ってきたら、
行哉、いなかったの。それが真実。信じてくれないと思うけど。」
 有動「信じますよ。」ビックリする石田と赤倉。

 事務所では、非難の電話がひっきりなしにかかって来て、投石で、
窓ガラスも何枚もわられてしまっている。驚き困る博士。

 有動「あなたの弁護人ですから、あなたの殺人容疑を晴らしましょ
う。」

 帰りの車の中、石田が麻美の性格の悪さに文句をいっている。赤倉
は資料を見ながら、有動に、麻美を信じるのか?と聞く。資料には、
幼児虐待で2度も児童相談所に通報されているとある、と。
 有動は、待ってましたとばかりに「いいか赤倉、この事件には妙な
所が2点ある。」と説明を始める。1点は、熊川麻美はどうしてあん
な態度を取るのか。あれでは死刑にしてくれと言っているようなもん
だ。第2点は、クソ寒い真っ暗な海で0歳児を連れ出してかくれんぼ
してた?何の為にそんな事やってんだ!
 第3点・・と言いかけたところで石田に突っ込まれ、2人で言い合
っているうちに、事務所が見えてくる。赤倉が異変に気づく。ビルの
周りに警官が大勢来ている。有動事務所だ。3人が慌てて入ってみる
と、博士が「驚いたねぇー急に電話がかかってきたかと思ったら、窓
ガラスがガチャーンだ!」と言うと有動は「同じだ!」と一言。「何
が同じなんですか?」と石田に聞かれ、有動は話しを変える。
 事務所に来ていた柴田刑事にも「敵だから」と言われ、「俺達は敵
だらけか。」と言いながら、作戦会議を始める有動。
 第3点は、何故犯人は、乳母車を手ではなく足で蹴落としたかだ。

 第1回公判 マスコミも傍聴席に多くいる。
 検察側「罪名及び罰状。殺人。刑法199条。」
 弁護側「無罪を主張します。」
 沢登検事と有動が、考え直せ!無罪だ!とやり合っていると、麻美
が大声をあげた。「やってないって言ってんの!聞こえなかった?私
は殺してません!」裁判官に勝手な発言は慎めと言われると、「私の
裁判で私が好きな事言って何が悪いのよ!」とふてぶてしい。困る有
動。呆れる沢登検事。
 
 新聞雑誌で麻美の事が<鬼>のように報じられている。有動事務所
には、心ないファックスが次々に送られてくる。「お前らが死刑だ!
!」と。投石も、やまない。

 石田:熊川麻美は、昭和53年、福岡県北下山郡にて生まれる。早
くに父を亡くし、母は蒸発。高校中退後上京、年を偽って新宿のキャ
バクラで勤め始める。店を転々としながら、去年、客の川上明夫と不
倫、長男行哉を出産。しかし、川上は、認知も金銭的援助も行ってい
ない。

 川上の会社
 有動と石田の面会に、不快を露わにするする川上。自分は、子供の
父親じゃない。金もたかられたが1銭も払っていない。払う気もない。
早く帰ってくれ!と。
 有動はそこで、なるほどあなたにも動機はある。奥さん、知らない
んでしょう?と、川上を怒らせる。帰り際、携帯で川上の写真を撮る。
「いい携帯でしょ?娘と同じやつだ。」と言いながら。
 会社を出て考え込む有働。川上は左利きではなかった。写真を撮ら
れ、とっさに右手で防ごうとしたからだ。乳母車を蹴ったのは左足。
左利きの犯行の可能性が大きい。そして、・・麻美は左利きなのだ。

 第2回公判
 検察側から、児童福祉相談所の相談員<福西令子>が証人で呼ばれ
た。
 福西令子は、新人の検察官に、熊川麻美との出会いについて聞かれ、
去年の11月2日、近所からの通報で、赤ん坊が虐待されている、と
連絡が入り、熊川家に行った。そして全身アザだらけで放置されてい
る行哉君を見た。その時麻美は、自分の子だから何をしても自由だ、
この子を殺す権利もあると言ったと証言する。
 すると麻美は、だったらなんなんだ、この女は若いとき中絶手術で
子供が産めない体になった。この人殺し!!一緒に死刑になりましょ
うよ!と言い返し退廷処分になってしまう。

 少し落ちついた法廷。福西に謝る沢登と有動。沢登が、何回ぐらい
熊川家に訪問したかと福西に聞くと10回ぐらい、と答える。麻美の
行哉に対する虐待がひどく、気になったから、と。
 有動の反対尋問、いきなり携帯で令子の写真を撮り、右手で防ごう
とした令子に「右利きですね」と聞く。令子は「ええ」と答えるが、
沢登が有動に噛み付く。犯人は左足で乳母車を蹴っている!左利きの
可能性が高い!そして、関係者の中で左利きなのは、熊川麻美だけだ
!!
 沢登の言葉に反論できない有動。

 石田:裁判はひたすら被告人の不利に進んだ。そして、・・・熊川
麻美に対する世の中のヒステリックな憎しみもエスカレートしていっ
た。

 犯行のあった海辺、乳母車を使って現場検証をしている有動。目撃
者も呼んでいる。崖の上、目撃者の証言通り動いてみる。証言では乳
母車を蹴った時、犯人は寒そうに腕を縮めていた。何故、犯人は手で
はなく、足で乳母車を蹴ったのか。本当に憎くてやったのか。
 赤倉は、本当に麻美が子供が憎くてやったのではないかと言う。状
況証拠もこんなに沢山揃っている、と。しかし、有動は赤倉に、おま
えの時もそうだったが、お前は犯人じゃなかった、熊川麻美にも、ほ
んの少しでもまだ可能性が残ってるんじゃないのか、と言う。
 赤倉はちょっと反省。石田が明るくもう一度やってみようと言う。

 石田:そして、あの夜がやってきた。

 夜、石田がビルから出てくると、後ろから2人の男が鉄パイプを持
ってつけてきた。2人の男は石田に殴りかかり、石田は倒れる。
 有動がテレビを見ていると、福西令子がコメンテーターで出ていた。
令子は、虐待に対して国や自治体は何か起こらないと動かない、でも、
それでは遅いのだと切々と訴えている、食い入る様に見つめる有動。
 そこに電話が入る。病院へ走る有動。

 赤倉が先に駆け付けていた。病室で、頭に包帯を巻いた石田がベッ
ドに寝ている。柴田刑事も来ている。
 柴田刑事は、何かあるとしたら、大男の有動より、弱い立場の石田
だろうと警護していた、神崎からも気をつける様に言われていた、昔
も同じ失敗をしてるんだって、と言い残して病室を出ていった。
 有動は赤倉に石田を頼んで出て行く。石田は柴田刑事の話しを聞い
ていた。有動に昔何があったのか、気になる石田。
 帰り道、柴田刑事の言葉を思い出しながら考える有動。柴田刑事か
ら神崎に連絡が入り、柴田に礼を言う神崎。しかし、有動からの電話
には出ようとしない。妹の事を思い出しているのだ。
 橋の上で立ち止まり考え込む有働。

 次の日、有動が事務所に来ると、石田が異様に明るく出迎える。有
動はこれ以上、石田や赤倉を危険な目に合わせられないと、2人に悪
態をついて、出ていけと怒鳴っている。そこへ、袋一杯パチンコの景
品を持って、博士が帰ってきた。石田が怒って「辞めます!」と出て
いこうとすると、博士が今獲って来た景品を餞別代わりに渡す。ドア
の前で手のふさがった石田が、足でドアを蹴り開けた。それを見てい
た有動が、石田を止める、もう一度けってみろ、と。そして語る。
「俺達は、とんでもない思い違いをしていたのかもしれんぞ!!憎く
て蹴ったんじゃないんだよ、両手がふさがっていたから蹴るしか方法
がなかったんだ!じゃあ、一体何を両手に抱えていたんだ?ロバ、解
るか。」「ぜんぜん」と石田。やっぱりな、と言う顔の有動。

 第3回公判
 弁護側は福西令子を証人として呼んでいた。有動が尋問する。「被
告人は行哉君を育てるのに、つかれていましたか?」
 福西「はい。育児ノイローゼに近い状態だったと思います。」
 有動「子供を殺してしまうかもと心配された事は?」
 福西「はい。あります。」
 有動「たとえば、あなたが熊川家を訪問しようとした時、熊川麻美
さんが思いつめた表情で、行哉君を連れて外出しようとしていたら、
後をつけたりするでしょうね。」
 沢登検事が異議を申し立てるが却下される。
 有動「弁護側は、福西令子さんの写真を手に、現場近くで聞き込み
を行いました。」前回、携帯で撮った写真を見せながら。「結果、複
数の目撃証言が取れました。」驚く廷内。「弁護人は、こう推測しま
す。福西さんは、熊川さんをつけて海まで行った。そして赤ん坊を置
き去りにして立ち去る熊川さんを見て考えた。ここで赤ん坊を助けて
も、熊川さんの手に戻る。それでは今までと同じ事になる、赤ん坊の
為にならない。そして、あなたも自分の子が欲しいと思っていた。」
 福西「でたらめです。」続ける有動。「あなたは乳母車に近づき行
哉君を抱き上げ、死んだ様に見せかける為、乳母車を蹴った。手では
なく、足で蹴り落としたのは、行哉君を抱えていて両手が使えなかっ
たからだ。」
 福西、じっと有動を見つめ「証拠はあるんですか?」
 有動、おどけた様に「おそらく。」
 沢登検事「おそらくとはどういう事だ!!」
 その時、法廷の扉が開く。
 有動「証拠が到着した様です。」
 柴田刑事が入って来る。「本日10時13分、熊川行哉君を福西令
子の部屋で保護しました。」目を見開く福西令子。柴田の後ろで石田
が行哉君を抱いている。
 驚き立ちあがる、麻美。そして沢登検事。
 有動「弁護人は、福西令子を<未成年者拉致>の罪で告発します。
そして、被告人の取った行動は<保護責任者遺棄罪>に当たると思わ
れます。」
 麻美「殺人未遂よ。私は行哉が死んでくれたらいいと思ってた。」
 有動「しかし、あなたは彼を殺せなかった。駅まで行きながら戻っ
てきた。おそらくもう一度やり直す為にね。でも行哉君の姿はなく、
海に乳母車が漂っていた。それで、子供が死んでしまったと勘違いし
た。警察にも、世の中にも嫌われようと振舞いつづけた、わざと有罪
になることで償いをしようとしたからではありませんか?」

 石田が、麻美の元へ行哉を連れてくる。何もなかった様に微笑む我
が子を抱きしめ「よかった、よかった」と、泣き崩れる麻美。

 福西「私は後悔はしていません。あの子の幸せを考えて行動したん
です。」
 有動「一つだけ、右利きのあなたが、どうして左足で蹴ったのです
か?」
 福西「行哉君を抱きかかえた時、背後に人の気配がしました。熊川
麻美さんが左利きだとしっていましたから。」
 有動「と言う事は?」
 福西「最初から、彼女に罪を着せるつもりでした。その時は、それ
が一番正しいと思っていました。」

 初めて涙する福西令子。

 有動「弁護側、以上です。」


寸  評  有動の奥さんは、今回の様に、凶悪犯の弁護をしているときに、
殺されてしまったのでしょうね。次回当たり明らかになりそうです。
そういえば、今回も有動は白いハンカチを持っていました。洗濯して
るのかしらん。お風呂とかも入ってるのか心配になるんですよねぇー。
髪ボサボサだし。でも、回を追う毎にかっこ良くなってきてませんか
?有動さん。フフフ

執 筆 者 ぶー()

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2. 編集後記
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 インフルエンザの後は、花粉症です。次から次へ・・参ってしまいます。皆
さんは、ご無事でしょうか??グシュグシュ(ぶー)

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発行元:ドラマ研究会
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