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タイトル:Daily Drama Express (2003/02/12) 熱烈的中華飯店(6)  2003/02/19


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/02/12 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
    0.お礼
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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0. お礼
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 みなさまのおかげで、「美女か野獣」のあらすじ、配信できる運びとなりま
した。
 どうもありがとうございました。

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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 熱烈的中華飯店
局  名 フジ系
放映日時 水曜21時
キャスト 橘詞央(鈴木京香)
     名波健太(二宮和也 )
     迫田誠二(椎名桔平)
     野口拓郎(勝村政信)
     大山海次郎(東幹久)
 小向五郎(高橋克実)
     綾小路公彦(石黒賢)
 三村奈々子(瀬戸朝香)
 岩田厳五郎(伊東四朗)
脚  本 林宏司

あらすじ  −−奇蹟がいつ訪れるか誰も予想できない。
    この客船に乗り合わせた人たちの人生に果たして奇蹟が訪れ
るかどうかも。
    それは神のみが知るところである。
    若くして望み通りの奇蹟に遭遇する者もいるが、長い不運の
果てに何を願っていたのかすら、忘れてしまう者もいる。
    だが奇蹟は忘れてしまった頃にこそ来るものである。

 小向五郎(高橋克実)は、名波健太(二宮和也 )と探したがらく
たの鉄板と盆で、餃子を焼く。

 綾小路公彦(石黒賢)も制服に身を固め、橘詞央(鈴木京香)は、
舌が確かな料理人が加わって、と喜ぶ。迫田誠二(椎名桔平)もすっ
かり自信を持つ。

 厨房に、常連のお客さまがくれたという巨大な蛙の絵の壺が置いて
ある。迫田には重くて持ち上げるのがやっと。でも、大山海次郎(東
幹久)は軽々と持ち上げる。

 名波は小向の餃子作りに、本には載っていないテクがたくさんある
と感激する。

 小向の餃子はみんなに好評。三村奈々子(瀬戸朝香)お店で出した
ら?と言う。小向は、餃子で有名な宇都宮の出身だと言う。だが、高
級中華店で出すのは、蒸し餃子か水餃子。焼き餃子は残り物を翌日食
べるための方法。

 素直においしいと言えない迫田を、みんな迫田は小向に嫉妬してい
るのだろう、とからかう。

 孫夫人(中尾ミエ)は夫と香港に移り住んで30年。その夫が亡くな
ったところで、料理長の迫田誠二(椎名桔平)が慰めようと食王の宴
に招いたのだった。メニューについて孫夫人はお任せで、と言う。

 名波が小向に何でも作れるんですね、と言うが、小向は30年もやっ
てれば、と言う。そして、小向が経営してきた『悶々』が潰れたのは、
近くにきれいな高級中華店ができたから、と言う。この船下りたら、
すっぱりと料理をやめるという小向だが、まだ中華鍋を捨てられずに
いるのだった。

 迫田は「おまかせ」のオーダーに、フカヒレの姿煮でも作るか、と
言う。みんな小向が作るものと思い、小向もその気になる。だが迫田
は小向には前菜の盛り合わせを作らせる。

 フカヒレを取りに行かされた小向は1番から7番まで番号の付いたト
レーを見て、自分の名前に因んで5番を取り出す。

 迫田と大山でフカヒレの姿煮を作る。詞央はみんなに一言ずつ注意
して回る。

 前菜の盛り合わせ。孫夫人は「いつもは八品盛りなのに、今日は六
品。主人が死ぬとこういう扱いになるのかしら?」と嫌みを言う。岩
田厳五郎(伊東四朗)が、「選りすぐりの六品です」とフォローし、
孫夫人はハムを一口食べるが、すぐに「下げてください」と言う。

 迫田はフカヒレの姿煮で挽回、と張り切る。味見しようとする綾小
路に詞央はフカヒレは食べてはいけない、姿煮なのだから、と釘を刺
す。

 小向は本を調べて、ハムは塩抜きをしなければならないことを知り、
愕然とする。

 孫夫人はフカヒレを一口食べ、「主人が死ぬと、こういう扱いなの
かしら」と怒る。

 詞央は、孫夫人が不機嫌なのは壺の置き場所が悪いのか、と大山に
動かさせる。

 突き返されたフカヒレの姿煮に、「食べてみればわかる」と大山は
言うと、迫田に壺を持たせる。だが迫田は壺の重さで腰を痛める。

 みんなやっとこ迫田を部屋に運ぶ。迫田が倒れた後の料理長として、
みんな小向に期待する。

 小向はフカヒレが固いことを知り、本を調べる。フカヒレは7日間
戻さなければならないのに、5日目を選んでしまったのだ。

 次の料理をどうするのだと来た岩田に詞央は迫田が倒れ、代わりに
小向が料理長を務めると言う。岩田は小向の三流店をバカにする。小
向が岩田に反発する。高級食材がおいしいのは当然。三流店はこの腕
一本でやってきたのだ、と。「大丈夫よ。小向さんの30年と情熱があ
れば。平平楼で料理出すが夢なんでしょ」と詞央。

 アドバイスを、と来た小向に、自分にアドバイスをしにきたと早と
ちりした迫田は、あんたに任せる、みんな待ってるから、と小向を送
り出す。

 小向は本を見てメニューを決め、メモを取るが、そこに人が来て、
慌てて自分の体で本を隠し、「切れ痔」と言い訳をする。そしてみん
なに材料を用意しておいて、とメモを渡す。

 詞央が小向に痔の薬と座布団を持ってくる。

 小向が選んだ料理はアワビで蛙を作る細工料理。それを小向は炒め
る。

 しかし、モップに掴まりながらヨロヨロとやってきた迫田は、細工
料理は蒸すものだと怒る。小向が呆然としている間にアワビは焦げる。
名波はまだ材料があると慰める。

 小向は陰で本を調べ、炒めるのは別の料理のレシピを見てしまって
いたことに気づく。

 場つなぎに酒をとりに来た岩田は、迫田を呼び戻すよう言う。岩田
も迫田もこれからも平平楼で生きていく人間。小向のプライドで平平
楼まで潰すな、と言う。

 詞央が、頑張るチャンスでしょ、と小向を励まし、作り直しを始め
るが、途中までしかレシピを写していない。隠れて本を見に行ったと
ころを詞央に見られる。

 小向はみんなに、高級中華は作れない。無駄なキャリアは何の役に
も立たない、といって出て行ってしまう。詞央は迫田に後を頼む。名
波は小向を追いかける。

 孫夫人は岩田のとっておきの酒は評価するが、料理が出てこない。
「主人が亡くなるとこういう扱いになるのかしら」とまた嫌み。この
酒を飲み終わったら帰るという。

 小向は海に中華鍋を捨てようとして、船員に怒られる。船員は、そ
のナベを不燃ゴミとして預かり、港に着いたら、不燃ゴミとして処分
するという。そこに来た名波にこれで踏ん切りが付けられる、と言う。

 岩田は孫夫人は最高の料理でなければ満足しない。にわか仕込みの
料理ではダメだと言い、「とはいえ、君たちには酷だな」と言って出
て行く。「わたしたちにはにわか仕込みしかないじゃない」と奈々子。

 詞央が小向を訪ねる。平平楼に憧れたが、所詮は場末で身一つで覚
えてきたしがない料理人とさげすむ小向に、「意地なら高級店にも負
けないでしょ。今、平平楼の料理人じゃない。自分で自分を信じなく
てどうするの?30年かかって完成させた餃子は?」と詞央。制服を返
そうとする小向を詞央が厨房に引っ張っていく。名波が中華鍋を取り
返してくる。

 厨房ではみんな焼き餃子を作ろうとしていたが、小向のようにいか
ない。迫田は本当においしいものには一流も三流もない、と言う。
「背伸びして作ったことのない高級中華を作ろうとしていた。これじ
ゃ、近所に高級中華店ができて悶々潰した時と同じだ。これが最後の
チャンスと思ってがんばります」と小向。

 小向の指示で焼き餃子が作られる。

 厨房を覗いた岩田は、焼き餃子では出せないと、詞央に文句を言う。
「なんのために料理人が毎日修行していると思います?」と詞央。
「こんな時に下らないこと言うな。お客さまに最高の料理を出すため
だ」と岩田。

 酒を飲み終わった孫夫人は帰ろうとする。そこに詞央が焼き餃子を
持ってくる。孫夫人は焼き餃子をバカにする。詞央は食王の30年が込
められている。餃子には、人生の節目を祝うという意味がある、と詞
央。

 「孫さん、わたくしたちとの長いお付き合いの最後に、一口でも食
べて頂けないでしょうか?孫さんとご主人は30年で会社を大きくされ
た。その同じ30年でこの料理人はこの小さな餃子に毎日向き合ってき
た。同じ30年です」と岩田。

 孫夫人は餃子を食べ、今から30年前、夫と会社を興したばかりの頃、
毎日貧しくて、残り物の餃子を食べていた。こんなすばらしい餃子で
はなかったけど、と昔をなつかしく思い出す。

 「30年、本当に長い年月ですね。ありがとう。今日は特別な日にな
ったわ」と孫夫人。「わたくしもです」と岩田。

 厨房から見ていた小向は喜ぶ。

 「もう一度新しい事業、興してみようかしら?」と孫夫人は帰って
いく。

 「ありがとうございました」と詞央が岩田に頭を下げる。「わたく
しは職務を全うしただけです」と岩田は素っ気なく言うが、その岩田
の口に詞央は焼き餃子を入れる。岩田はしかめっ面をしながらも、お
いしく食べる。

 迫田は邪魔な壺を大山に運ぶように言うが、その時いい匂いがして
きて、大山は迫田に壺を持たせて行ってしまう。小向が賄いの回鍋肉
を作っていた。壺を持たされた迫田は、また腰を痛める。

 小向は、「褒められるとまた、調子に乗っちゃう」といいながら、
作っている。「いいんじゃない?調子に乗っても」と詞央。

 −−ひょっとすると人生は無数の奇蹟に満ちている。
   忘れた頃にやってきた奇蹟は待たされた時間の長さの分だけ、
より味わい深いものになるのかもしれない。


寸  評  今回、孫夫人がまともに食べられた料理は、焼き餃子だけと思え
ますが、これじゃあ、小向が潰してしまった北千住の悶々で食べるよ
り、貧弱なメニューなのではないでしょうか?どうして、孫夫人は焼
き餃子だけで満足できたのでしょうか?そんなにもすばらしい焼き餃
子なら、悶々が潰れることはなかったと思います。
 このドラマのテーマは「奇蹟」ということのようですが、毎回、こ
の調子だと、ご都合主義が目立ちすぎてしまうと思います。もうちょ
っと脚本、自然に書けないのでしょうか?
 これから折り返しですが、頑張って欲しいものです。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 知り合いに、JALの副操縦士がいます(国内便ですが)。時々、「GOOD LUCK」
を見ているらしいのですが、パイロットが手に持っている四角い鞄、とても重
くて、その人の場合、約20kgあるとのことです。したがって、ドラマでキムタ
クがあの鞄を持って走っている場面が出てきますが、現実にはそんなこと、で
きないそうです。
 また、離着陸時は、前だけでなく、左右の安全確認も忙しくて、ドラマのよ
うに前を向いて座っている暇はないとのこと。
 あと、キムタクはよく制服を着たまま方々に出没していますが、着ていても
いいのは、仕事中や空港、送迎のハイヤーぐらいで、キムタクのように、制服
のまま、一般のお店に出入りしていてはいけないそうです。
 そこまでリアルにしてはドラマとしてはつまらないのかもしれませんが、こ
のドラマ、ANAが全面的にバックアップしているそうですので、「もう一息が
んばれ!」と言いたいです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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