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タイトル:Daily Drama Express (2003/01/24) 高校教師(3)  2003/02/04


===================================================== 発行部数   12 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/01/24 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 高校教師
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 湖賀郁己(藤木直人)
     町田雛(上戸彩)
     工藤虹子(ソニン)
     上谷悠次(成宮寛貴)
     藤村知樹(京本政樹)
 橘百合子(眞野あずさ)
脚  本 野島伸司

あらすじ  郁巳(藤木直人)に「余命は半年しかない」と告げられ、ずっと
その事が頭から離れない様子の雛(上戸彩)は学校を休んでしまう。


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 「あの頃の僕はまだ、この実験の意味あいが、自分でもよく理解出
来ていたとはいえないだろう。

 なぜなら、それは冗談だよ、そう彼女に告げる言葉を、心の中で常
に用意していたのだから。

 君じゃない。この僕の方だと……。

 消えてなくなる、運命にあるのは」

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 その日、学校では紅子(ソニン)が職員室に呼ばれ、担任の手島
(真鍋かおり)からホストクラブに行った件について注意を受けてい
た。

 学校に多額の寄付金をしている両親のこともあって、厳しい処分に
踏み切れない学園側の事情を察して強気に出る紅子。

 しかし、藤村(京本政樹)はそんな紅子の感情を見通し、今度行っ
たら、厳しい処分で臨むと告げる。

 「脅しでしょ?」という紅子を見ながら、「試してみたらどうだ?」
と不敵に笑う藤村。

 紅子に対して、厳しく注意したものの、何故か楽しそうな様子の藤
村。

 理由を問う郁巳に対して、「教師は退屈だからね。。。そうだろ?」
と笑う。


 一方、学校を休んだ雛は、病状の事を聞くため百合子(眞野あず 
さ)を訪ねていた。

 百合子は、雛が郁巳の症状を自分の症状として認識している事に気
づくが、「直る見込みがない。」「自分を強く持つことが大事だと思
う。」と雛に話し、結局、郁巳の嘘に口裏を合わせてしまう。


 藤村からきつく注意を受けた紅子は、ホストの悠次(成宮寛貴)に
もうホストクラブへは行かない旨を伝えに来ていた。

 その帰り道、以前、悠次が紅子を助けた時の不良が現れる。

 彼らは悠次からお金をもらって、紅子を襲う演技をしていたことを
ばらしてしまう。

 その様子を見た紅子は「最低だな。。。」と吐き捨て、悠次の前か
ら去ってゆく。


 紅子が去った後、悠次は何故か嬉しそうな顔。

 「な〜んちって。。。」

 「これでいいのか?」と、先ほどの不良が戻ってくる。

 何と、このバラシすらも演技の一部だったのだ。

 「ここから始まりさ。。。」

 果たして悠次の真意は?


 郁巳は「あと半年の命」と告げられても、雛が明るく振舞っている
ことに逆に戸惑っていた。

 「怖いって感じるのは誰も死後の世界を知らないからだよね。」

 「さびしいって感じるのはみんながいつか自分のことを忘れてしま
うっていう気持ちなんだと思う。」

 悟った様子の雛に対して、思わず郁巳は冷たく突き放すような態度
をとってしまう。

 「もっとビクビクしているのかと思ったよ」

 「学校を休んでいるから部屋に閉じこもって泣いているのかと思っ
たよ」

 怒った郁巳は雛を追い出してしまう。


 翌日、郁巳は藤村と共に喫茶店にいた。

 悠次に呼び出されたのだ。

 やってきた悠次は紅子を落とせなかったのは自らの戦略ミスだと認
める。

 その上で、「敗者復活戦をしたいんですよね。。。」と告げる。

 藤村は微笑みながら、「宣戦布告か?」と尋ねる。

 それに「先公は嫌いなんだよね。。。」と返す悠次。


 その後、郁巳は百合子の元を訪ねていた。

 雛に真実を告げなかったのかを聞きたかったのだ。

 百合子は患者(郁巳)がそれを望んだから話さなかったのだと答え
る。

 「強い子ね。。。あなたとは違う」と百合子は雛の事を誉めるが、
郁巳はそれに反発するように、「強がりですよ。。。人前では強がっ
て何もなかったかのように演じて。。。」

 そこまで言った後、郁巳は絶句してしまう。

 郁巳は「雛が強がって何事もなかったかのように演じているだけだ」
とやっと気づいたのだ。


 郁巳は雛の本当の気持ちを知り、雛を捜し求める。

 雛は郁巳の家の側の公園の土管の中にいた。

 「ごめん。。。思いやりがなかった」雛に謝る郁巳。

 「めそめそしてたらうんざりするんじゃないか。。。って」と、強
がっていた意味を説明する雛。

 そんな雛に対して、真実を告げようとする郁巳。

 「心配しなくても。。。いいかい?君は。。。」

 しかしその瞬間、警察官が現れ、郁巳は真実を言うタイミングを逃
してしまう。。。



 翌日、日向女子高校の校門の前に悠次が現れる。

 紅子は口では諦めた様子だが、悠次が気になり落ち着かない。


 藤村は紅子を視聴覚教室に呼び出す。

 悠次を無視するように紅子に勧める藤村。

 しかし、逆に独身でいる訳をたずれられ、逆上する藤村。


 十年前のあの忌まわしい記憶が蘇る。。。。


 下校時間。

 紅子は悠次が待つ校門の前を通り過ぎてゆくが反応がないことに一
抹の寂しさを覚える。

 しかし、紅子を見届けると悠次は校門の前から姿を消す。

 その後姿を見て、心の中で何かがはじける紅子。


 深夜、郁巳は迫り来る死に対して、落ち着かない時間を過ごしてい
た。

 そこへ雛から電話がかかってくる。

 「眠れないの。。。」

 電話からの雛の声を聞いて、驚く郁巳。


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 あの時僕はこの実験の意味をようやく知り得たと言えるだろう。

 震えるような感動を覚えていた。

 鏡のようにまるで。

 君はまさに僕であり、僕はまさに君であったんだ

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 郁巳の感じている死への明確な恐怖。

 それを初めて共有できる相手を見つけたのだ。


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 鏡のように正に君は僕であり、僕は君であったんだ

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 そのことに気づいた郁巳は諭すように雛に告げる。

 「いいかい、君は一人じゃない。この僕がついているから。。。」


寸  評  今回の物語の一つのキーワードとして、「演じる」つまり、「ロ
ールプレイ」というのがあるような気がします。

 意図的にはないにしろ、「迫り来る目前の死」というものを感じる
ことにより、雛は郁巳の気持ちを知り、郁巳は自分の境遇を雛に演じ
てもらうことにより、もっと深く自分の事を知り、死に対して正面か
ら向き合えるようになる。。。

 う〜ん。。。分からなくなってきた。。。

 もうちょっと調べてみます。。。

執 筆 者 清水(reaty@smile.ocn.ne.jp)

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2. 編集後記
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 鳴り物入りで始まった「高校教師」ですが、あまり視聴率が芳しくないよう
です。

 1回目が15%程度、2回目は12%程度。

 3回目は「千と千尋」の裏という不運もあり6%と、惨敗の部類に入ると思い
ます。

 周りでは結構見ている人は多いのですが、やはり世間からすれば「古い」の
でしょうか?(清水)

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