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タイトル:Daily Drama Express (2003/01/23) 美女か野獣(3)  2003/01/30


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/01/20 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 美女か野獣
局  名 フジ系
放映日時 木曜22時
キャスト 鷹宮真(松嶋菜々子)
     永瀬洋海(福山雅治)
     久瀬光彦(渡辺いっけい)
     戸渡千太郎(八嶋智人)
     古袋博(佐々木蔵之介)
 白井雪乃(白石美帆)
 山本タケシ(永井大)
 カッチン(パパイヤ鈴木)
 秋山富士子(深浦加奈子)
 桜木恭一郎(児玉清)
脚  本 吉田智子

あらすじ  『民放連報道局プロデューサー会議』
 鷹宮真(松嶋菜々子)は、授賞式に配るパンフレットの原稿を、今
年の幹事局・ダイヤモンドテレビの『ニュース・ファスト』の熊田佳
正チーフプロデューサー(升毅)から依頼される。テーマは『海外に
おける人権と報道規制』。熊田が真に依頼したのは、昔、JBCとダイ
ヤモンドテレビは、熾烈な視聴率争いをしていたが、今やダイヤモン
ドテレビの独走状態。だから、JBCを盛り返すために、真に期待して
いると。真は喜んで引き受ける。

 永瀬洋海(福山雅治)は容疑者の隠し撮りに駆り出されるが、失敗。
だが、ダイヤモンドテレビのカメラマンはバッチリ容疑者の顔を撮影。

 翌日の会議で、真は戸渡千太郎(八嶋智人)に責任を問う。永瀬が、
自分が初めてだったので失敗したと言い訳するが、真は、この失敗で、
"Evevning News"は5%視聴率を落とした、すなわち、600万人の人がチ
ャンネルを変えたのだと戸渡を責める。

 鶴巻幸雄(志賀廣太郎)は、みんなのコーヒーを淹れてる。

 永瀬は、みんなから役に立たないと言われ、白井雪乃(白石美帆)
相手に雑談していたが、星野編成部長(中村育二)から今日、人が足
らないので、泊まりだと急に命じられる。同伴の約束が.....と言う
が、あっさり無視される。

 民放連のプロデューサー会議。
 熊井は他の社のプロデューサーから、容疑者の顔を押さえて、と褒
められても、その後、事件の背景を探る方が大切だと答える。

 熊井は真を呼び、先日の原稿は一般論なので、そうではなく、真自
身の意見を書いて欲しいと頼む。あさってまでと言う熊井に、「明日
出します」と真。

 去り際、ダイヤモンドテレビの報道局で真はいろいろな情報を小耳
に挟む。

 そして真はJBCに戻ると、「容疑者のその後を追うように」、「ブ
ルーシャーク入団のその後は?」と矢継ぎ早に質問する。だが、みん
なろくに答えられない。真は、今日ダイヤモンドテレビへ行き、向こ
うでは無駄な動きがないのに、こちらでは無駄ばかり。その理由がわ
かった。ダイヤモンドテレビが優秀なのではなく、JBCがダメなのだ。
すぐに追いつくとは思えないが、1人1人が問題意識を持つことが大
切だと演説する。

 だがその時報道局の電話が鳴り、戸渡が高速で渋滞にはまり、現場
に間に合わないと連絡してくる。真は、現場へ行かなくてもいいから、
すぐ戻るよう言う。

 真は戻った戸渡に、厳しい言葉で、「もう、記者を辞めたらどうで
すか?その方が、番組のためです」と言う。

 戸渡が出て行った後、真は個室で大きなため息をついて時計を見る
と、自分の原稿を打ち始める。

 午前4時。真は脱稿し、予定表に、『9:00? 編集会議』と書き込
むとソファーで仮眠を取ろうとする。真の個室のドアを永瀬がノック
する。

 「こんな時間まで、大変ですね。最近、なんかあったんですか?1
人で頑張っちゃってて」と永瀬。「頑張らざるを得ないでしょ。みん
な競争心がなさすぎるわ」と真。「みんな仲良くていいでしょ」「仲
良しクラブじゃないのよ。せめてダイヤモンドテレビぐらい動けたら」
「うちは、ダイヤモンドテレビじゃない、JBCですよ。追いつきたい
なら、同じことやっててもダメでしょ」「他にどんなやり方があるっ
ていうの?」

 その時永瀬が窓の外を見て、「雪か.....」と言い、「あの時.....」
と話そうとするのを、真は、「その話はやめて」と遮る。

 永瀬は、同伴で若い娘に人気の店を予約していたのに行けなかった
と言うが、真はそんな店を知らず、銀座の高級店の名を挙げるが、
「そんな高い店、行けるわけないでしょ。これだからお嬢さんは困る」
と永瀬。

 戸渡は、朝4時から大リーグに行く野球選手をロス便に乗るなら絶
対に通る通路を特等席で張り込んでいたが、彼はニューヨーク便に乗
ってしまい、映像は撮れずじまい。「お詫びの電話いれます」と言う
戸渡を、カメラマンの坂本大輔(山本龍二)が止める。

 なんと坂本は、ダイヤモンドテレビの後輩からビデオをダビングし
て貰ったというのだ。真は、そんなビデオは使えないと言い、外出す
る。

 真はダイヤモンドテレビにお詫びに行ったのだった。熊田は部下の
問題でしょ、と言う。ダイヤモンドテレビでも、半年に一度、スタッ
フの入れ替えをする。優秀な部下を集めるのも、大切なことだと言う。

 永瀬は戸渡を居酒屋で慰める。戸渡は、いつでも映像を撮れるよう
にと、自腹で高性能ビデオカメラを購入したと、永瀬に見せる。「ど
こからそんなやる気が」と聞く永瀬に、子供の頃、いじめられっ子で、
弱い立場の者には、真実を発言する権利すらないことを悟り、それか
ら報道記者になったという。

 ビデオを手に戸渡が歩いていると、そばの工事現場で、鉄骨が崩れ
落ち、作業員が助けを求めていた。戸渡は駆けつけると、助けるより
も撮影をしていたが、上手くピントが合わない。撮影を途中でやめ、
救急車を呼び、鉄骨の下敷きになった作業員を助けようとする。

 現場に、パトカーや、ダイヤモンドテレビの記者やカメラマン達が
駆けつけてくる。

 記者やレポーターたちは、担架で運び出される被害者に群がるが、
戸渡は少し離れた場所から、そっと見送る。仲間の作業員たちが戸渡
に感謝する。

 ダイヤモンドテレビの記者たちは、戸渡に嫌みを言うと、作業員の
搬送先の病院へと急ぐ。

 真は、先に現場にいて、ビデオカメラも持っていながら、何も撮っ
てこなかった戸渡を責める。人助けをしたければ、記者でなく、ボラ
ンティアでもやれば、と。

 だが、戸渡のビデオを見ていた永瀬は、この映像は、報道大賞を取
れるかもしれない、と言い出す。もし、大賞が取れたら、この間真が
言っていた、銀座の高級店でおごって欲しいと言うと、永瀬は坂本と
ビデオの編集を始める。

 "Evening News"開始。

 映像はたびたび乱れるが、臨場感があり、作業員と戸渡との生の会
話が拾えている。

 夜、真はダイヤモンドテレビの『ニュース・ファスト』と"Evening 
News"とを比較する。

 翌日。真がJBCのロビーを通りかかると、警備員と押し問答してい
る女性がいる。なんと、戸渡に助けられた作業員の妻で、夫の意識が
戻ったことの報告とお礼に来たのだった。でも、戸渡の名前を聞いて
いなかったため、"Evening News"のスタッフに面会を求めていたのだ
った。「わかりました。わたしが責任を持って本人に伝えますので」
と真。そして盾去ろうとするその女性に、「戸渡といいます。現場に
いたうちの記者」と告げる。

 民放連の報道大賞授賞式。熊田は、もう、大賞を受賞する気でいる。
そして真に、「お宅のあのニュース、すばらしかったですよ。でも、
プロの仕事ではない。人は助けられたかもしれないけれど。あの記者
を一人前に育てるのは、並大抵ではない。スタッフの見直しを、早急
にすべきですね。これはあなたのために言ってるのですよ」と忠告す
る。「ご忠告ありがとう。でも、うちはうちのやり方でやります。そ
れに気づくまで、時間がかかりましたが」と真。

 そして、真はJBCの席に着くと戸渡に、助けた作業員の妻の礼の言
葉を伝え、人を助けることを優先するのが正しいことかわからないし、
また同じ場面になったら真自身はカメラを回せと言うだろうけれども、
戸渡がどうするかは、戸渡自身で決めるように言う。現場のことは現
場にしかわからないから、と。でも、渋滞にはまって、現場に到着で
きなかったなんていうミスは二度と許さない、と言う。

 大賞の受賞はやはりダイヤモンドテレビ。永瀬は、「なんでうちじ
ゃないの?」と不満顔。

 熊田が受賞の言葉を話しているが、彼のバックには、あの工事現場
をダイヤモンドテレビのクルーが映したの映像が流れている。そこに、
戸渡の顔が写っていて、会場にいた他社の記者たちが戸渡への取材に
集まり、熊田の演説を聴いている人はほとんどいない。

 「これは驚きました。彼がまるで表彰されているみたいですね」と
星野編成部長(中村育二)。

 真は、「急用で」と席を立って廊下へ出ると、どこかに予約の電話
を入れる。

 そして、真は会場から出てきた"Evening News"のスタッフに、あの
銀座の高級店でおごると言う。「賭はオレが.....」と永瀬が言いか
けるのを、「約束したでしょ」と真は遮り、落ち込んでいる戸渡にも
「早く来なさい」と声をかける。


寸  評  だんだん、浅野温子主演の「コーチ」を彷彿とさせる展開になっ
てきたと思いませんか?
 左遷されたか、ヘッドハンティングされたかの違いはあっても、で
きる独身キャリアウーマン。彼女の行った先は、仲がいいだけのダメ
集団。(まあ、今回のJBCのスタッフは、落ちこぼれと言うよりは、
世間的にはエリートなのでしょうが、片やダイヤモンドテレビのスタ
ッフと対比し、相対的にダメ集団と見せている)

 だが、その仲良し集団が、それ故に、世間から評価されるようにな
り、最初はダメだと言っていたキャリアウーマンもその底力に気づき、
やがて認める。

 あとは、これから、真が彼らによって人間的に成長していき、そし
て、"Evening News"の視聴率一位が確固たるものになる。だが、その
先には.....みたいな展開になるのでしょうか?

 展開が読めるのは、見ているのに安心ではありますが、刺激は少な
いですよね。もっと、カタルシスがあってもいいのでしょうか?それ
とも、木曜10時の枠に、カタルシスはいらない?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今回のドラマで、「最後の弁護人」、楽しく見ています。マガジンとしても、
配信させて頂いております。
 ただ、先週の放送で、法学部出身者としては、気になるシーンがありました。
それは、有働が東京拘置所での被疑者との面会シーンなのですが、容疑者の後
ろに、拘置所の職員とおぼしき人物が座っていることです。弁護士には、「接
見交通権」が認められていて、何人の立ち会いも受けずに、被疑者・被告と話
ができるはずなのです。
 せっかくいいドラマだと思いますので、ちょっとしたディテール、法律上の
それこそ、ルールに敏感になって欲しいです。(鈴木)

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