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タイトル:Daily Drama Express (2003/01/22) 熱烈的中華飯店(3)  2003/01/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/01/22 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 熱烈的中華飯店
局  名 フジ系
放映日時 水曜21時
キャスト 橘詞央(鈴木京香)
     名波健太(二宮和也 )
     迫田誠二(椎名桔平)
     野口拓郎(勝村政信)
     大山海次郎(東幹久)
 小向五郎(高橋克実)
     綾小路公彦(石黒賢)
 三村奈々子(瀬戸朝香)
 岩田厳五郎(伊東四朗)
脚  本 林宏司

あらすじ  −−奇蹟は、ただ待っているだけの者には訪れない。立ちあがっ
た時、何かをしようと歩き出した時、神は微笑むのである。

 迫田誠二(椎名桔平)は、ノートを握りしめる。

 食王の企画は大成功、と橘詞央(鈴木京香)はメールを本社へ打つ。
そして、本社の企画部に戻りたいと付け加える。

 綾小路公彦(石黒賢)は迫田が13年間皿洗いをしていたが、平平
楼では料理長に次ぐ古株。迫田が皿洗いの合間に座っていた椅子は通
称『さこた椅子』。そこに座った者は、毎日毎日、指紋が無くなるほ
ど皿を洗わなければならない、と。

 詞央は、企画は毎日強気でやっている。ビジネスは、勝ち負けのど
ちらかしかない、とメールを送る。

 リーダーがいなければ料理はできないと言う岩田厳五郎(伊東四朗)
に詞央は迫田が料理長、立派な料理長、と言う。

 迫田は、『明日のために』と書かれているノート3冊を引き出しに
しまう。

 綾小路は何者?というのに、三村奈々子(瀬戸朝香)は、世界中を
歩いているグルメ、と紹介。奈々子自身は少しばかり慰謝料を貰った
けれども、貰ってみても寄ってくるのはクズばかりで、空しい、と言
い、野口拓郎(勝村政信)と大山海次郎(東幹久)をうらやましがら
せる。

 詞央は薬を大量に飲みながら、迫田に料理長だと告げる。「組織の
長なんだから、まず、人心をしっかりと掴むこと」と詞央。迫田は、
平平楼の鬼沢料理長のことを思い出す。

 迫田は、さこた椅子を手に、料理大全を読んでいる名波健太(二宮
和也 )と小向五郎(高橋克実)に声を掛け、2人は皿洗いをおそれ
て逃げていく。迫田は大山には、「昔、悪やってたでしょ」と声を掛
け、自分も元ゾクでと言うが、どこの所属か言えず、大山が所属して
いた有名暴走族知らずに、バカにされる。むしろ、大山の所属してい
た暴走族を尊敬していた野口と話が合う。

 迫田は奈々子にも、その美しい爪で男も一本釣りか?と声を掛け、
イヤな顔をされる。

 岩田には、「そろそろあの料理のオーダー、入るんじゃないのか
.....」と脅される。

 迫田が料理長、と紹介する詞央に、みんな迫田のことが好きなんじ
ゃ.....とささやく。

 一品目は、冷菜盛り合わせ。

 迫田は全然仕切れず、むしろ仕切っているのは詞央。料理はできな
いという野口には、皿を洗わせる。人手が足らないから、何でもやっ
てもらう、と詞央。だが、奈々子には、その爪を見て、何もしなくて
いいという。奈々子が中華のメニューは固いイメージだから親しみや
すいものを考えてみました、と見せるが詞央は却下。奈々子は落ち込
む。

 前菜ができて、運ぶことになり、取り皿を揃えようとした奈々子は
足を取られて皿を割ってしまう。さらに、迫田にメニューを踏まれた
奈々子は、飛び出していく。

 「早かったでしょ」と言う詞央に、岩田は「冷菜なんて仕込んであ
ったものを、切って盛りつけるだけ。猿でもできます。それより、サ
ービス係が割れた皿を放っておいてはいけません」と言って、次の料
理のオーダーを示す。「できますか?というより、やってもらいます」
と岩田。

 迫田は奈々子に声を掛ける。「だって、かわいいでしょ。じゃなか
ったら、大富豪に見初められたりしないでしょ」と迫田。「いつもそ
う。香港のパーティー行っても、知っている人もいないし、言葉もで
きない。透明人間みたい。厨房へ行っても、あたし、役立たないわよ、
料理長」と奈々子。

 次のオーダーを見せられた迫田の顔が引きつる。『椒塩爆龍蝦』

 「こんなの作ったこと無いですよ。何からすればいいですか?」と
小向。実は迫田はその料理をそっと作っていて、鬼沢料理長から皿洗
いは鍋をするな!と殴られたのだった。

 迫田の様子がおかしいのを詞央は、船酔いだから酔い止めの薬を飲
ませれば治る、と言うが、岩田は、酔い止めの薬では治らないよ、と
言う。

 綾小路がみんなに教える。その料理は、迫田のトラウマ。鬼沢は腕
はいいが、厳しくて、厨房はいつもピリピリしていた。

 「わざと、この注文を受けましたね」と怒る詞央に、「中華は炎を
克服しなければなりません。自分も克服できない者に無理です」と岩
田。

 迫田は逃げだし、詞央は船内を探す。

 「何やってるの?」と詞央。「やっぱできないよ」と迫田。「あき
らめるの?」「オレは本当は料理人なんて、どうでもいいんだ。あん
たには悪いけど、給料いいから皿洗いでもやってきんだ」「あなた、
嘘つきね」と詞央は迫田の『明日のために』というノートを突きつけ
る。迫田の部屋から持ってきたのだ。中身は料理のノートだった。
3652日まで書かれていて、3653日目に鬼沢料理長に殴られ、付けるの
をやめた。「鍋だって、陰では練習していたんでしょ」と詞央。「実
際には、皿しか洗ってない」と迫田。「無駄な経験なんてない。13
年間見てきたんでしょ、いろんな瞬間を。みんな待ってるわよ」

 迫田はノートを受け取ると、確かな足取りで厨房へ向かう。

 迫田は厨房へはいると、さこた椅子に座り、厨房を見渡し、鬼沢の
命令を思い出す。

 そして、まず、オマールエビに火を通している小向を代わらせる。
「腕が疲れて、具に火が通っていない」と。そして、「この料理は、
全員で力を合わせなくてはできない」と言う。

 殻が固くてエビが殻ごと切れないという小向に代わって、大山に、
「力が強かったな」と言って、叩ききらせる。

 調味料の味を見るが迫田には、何が足らないかわからない。野口に
聞くと、「食材のことで、オレにわからないことはないからな」と味
見をするが、足らないものが多すぎて、しまいには、自分で作ると言
い出す。

 ニンニクを名波に揚げさせる。名波の反射神経の良さを生かして。

 「オレは、やってみせることはできない。でも、やらせることはで
きる」と迫田。

 「盛り上がってるな」と綾小路が厨房に入ってくる。

 「いつまでかかってるんだ!」と厨房に怒鳴りに行こうとした岩田
の手の大皿を詞央は落として割り、「お皿、割れました。拾わなきゃ」
と拾い始める。

 奈々子は自慢の爪を切ってきて、「料理には、じゃまかな?と思っ
て。でも、何もできないですよね」と言う。「ここにいてくれよ。あ
んた、必要な人だから」と迫田。

 下ごしらえに、調味料が揃い、あとは迫田の料理。

 迫田はお玉を構えるが、なかなか始めない。「早くやれよ」と野口
がつっこみ、迫田が料理を始める。

 迫田は思いきって作り、「できた.....」と言う。

 「でも、これ、味が.....」と名波。「ボクがみよう」と綾小路。

 「少しキレがないな」と綾小路。レモンを搾る。「もう少し」と綾
小路。もう少しレモンを搾り、綾小路は頷く。

 「でも、見かけが今一だな。中華は見た目の美しさも味のうちだか
ら」と綾小路。「奈々子ちゃん、何とかならないかな」と迫田。「わ
かった。何とかやってみる」と奈々子。

 奈々子の飾り付けで華やかになる。「よし、運ぶぞ」と迫田。

 岩田はびっくりする。「オレは何もしないよ。あんたの知っている
通り、何もできないから」と迫田。「じゃあ、誰が?」と岩田。「中
にいる全員だよ。だからできた」

 岩田が厨房に入ってくる。「お客さまが料理長に挨拶したいと」と
岩田。みんな笑顔で頷きあう。そして、迫田を見る。「よーし、じゃ
あま、行ってくっかな」と迫田。奈々子は自分の巻いていた赤いスカ
ーフを外すと、「こっちもレイアウト」と言って、迫田の首に飾る。

 よかったと喜び合うみんなから離れ、迫田はさこた椅子に座ると、
『明日のために 3653番』を書いている。

 「不思議ですね。鬼沢のまわりには、動けば切れそうな空気が漂っ
ていた。それが料理だと思っていたけど、あのだらけきった空気は何
ですか?」と岩田。「人はやり直せるってことです」と詞央。「あな
たの割った皿ですけど、時価80万の品です。その分、あなたの給料か
ら天引きされるってことでしょう。人はやり直せるかもしれないけど、
割れた皿は戻らないのです」「えー!せめて八掛けで!」と詞央は悲
鳴をあげて岩田を追いかける。

 −−奇蹟は、ただ待っているだけの者には訪れない。立ちあがった
時、何かをしようと歩き出した時、神は微笑むのである。こうして神
は、ほんの少し、微笑んだ.....


寸  評  このままで行くと、本当に平平楼は、一日一組しかお客様を取ら
ず、しかもそのお客様には、一品、二品しか、お料理を出さないよう
です。いくらドラマとはいえ、ちょっと不自然すぎる設定ではないで
すか?もうちょっとリアルにしてみては?と思います。
 人間、駄目だと思われていても、やる気を出せばやれる、みたいな
テーマに思えますが、お客様からお金を頂く以上、もうちょっと真面
目でなければ.....

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 東京都心部のタクシーの初乗りは、中型車で通常660円です。個タクは10円
安くて650円。
 それに対して、屋根に500円玉のタクシー灯を乗せたタクシーが今、走って
います。初乗りが、500円、ということです。
 編集子は東京駅近辺で時々見かけていたのですが、先日、会社に遅刻しそう
になった時に、遂にそのタクシーに乗りました。
 でも、編集子の乗った時は、まだ、500円まで下げる認可が出ておらず、初
乗り580円で、普通のタクシーより、少し安い運賃で会社についた、というと
ころでした。
 初乗りを500円まで下げる認可が下りたらしいと聞きました。会社までいく
らで到着するかが楽しみです。(鈴木)

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