メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 237号  2006/10/13


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           ☆彡【 バラエティーマガジン 】☆彡     
                           
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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Story-version】
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            はやく、来い来いお正月!(笑)

                ☆☆☆ 第237号 ☆☆☆         
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(あは天はメルマガ界初のISO14000取得をしました(嘘)。
本メルマガは再生紙を利用して、この地球の環境保全に大きく貢献しています)
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<イッセー岡田のパチ物語> 遂に涙、なみだの最終回なのだ!
              『パチンコエキスプレス』第60笑!
               およそ4年と2ヶ月の連載、遂に完結!
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   ご挨拶 
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あは天発行者のイッセー岡田です。
メルマガも8月盆明けに発行して以来出していないことすら気がつかず、毎日
の仕事と休日のボランティア活動と各種イベント参加で忙殺されておりました。

パチンコもスロットもさっぱりでして、ただパチでは『電車でGO!2』で大当
たりしたときに聞ける「トレイン・トレイン」に懐かしさのあまり涙を流し、
そして『北斗の拳』ではたまたま引けた青7で12回継続したことに歓喜の涙
を流し、そして最後有り金全部むしり取られて悲しみの涙を幾度となく流して
おりました。ギャンブルはほんとさっぱりでございます。

さて私の書いている小説「パチンコエキスプレス」の最終回を今回掲載するの
ですが、最終回というのはある意味読者の皆さんに「うん、なるほど!」と膝の
一つも打っていただけるぐらい、感動出来るものにしたいと考えてはいたので
すが、あいにくそのような展開をこの脳天気な頭では想像することさえ出来ず、
いたって、そして極めてベタなラストになってしまいました。

勿論私自身もどのように玉三郎の結末を付けるのか、悩みに悩みました。
人生の成功者としてのハッピーエンドで締めくくるのか?
いやいやそんなに人生簡単に行くものではないという気持ちもあり、さりとて
悲惨な結末を迎えてはいくらアホな小説でも読後感が悪くなる。
まずまずの結末といいますか、成功でも失敗でもない、いや仮に落後したとし
ても、玉三郎にはそれなりの幸せを掴むことが出来たという気持ちから、こん
なラストになってしまいました。
これを「良し」とするか「悪し」とするかは、長い間付き合っていただきまし
た皆様のお気持ち次第であると思っています。

それでは長かったこの物語も遂に大団円を迎えるときがやって参りました。
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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■       「パチンコエキスプレス」第60章(最終回)
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◇「前号までのあらすじ」
「38才独身、身長158cm体重76kg、この抜群に均整の取れた体型のためか、
彼女いない歴38年の大銀(おおがね)玉三郎は、うだつの上がらない田舎の鉄道
マンだ。ふざけて書いた新幹線こだま救済策がひょんなことから採用と決まり、
いきなりこのプロジェクトの室長に大抜擢された!
そしてこだま車内を大改造してパチンコ・スロット列車に仕立て上げたのだ。
評判は経営陣も驚くほどの大反響、赤字路線があっと言う間にドル箱路線へと
変身したのだ車内で次々と社会問題が発生し、そしてとうとう左遷に退職!
ここから玉三郎は新規一転パチンコ店のオーナーになることに………さて?」

 玉三郎、客側の気持ちに立って出玉とサービスは出来る限りのものを用意した。
営業形態は等価交換、全台無制限、持玉移動自由、ハンドル固定OK、貯玉制有り、
しかも店員は自分の好みではあるが可愛い女性ばかり、さらに景品は日用雑貨に
オーディオ、電化製品、これに定番のCDにDVDと、値段の制限があるにしても
倒産した激安モノを仕入れたり、オークションで安く落としたりともう出来る限
りの高額商品を規定通りに品揃えをしたのだ。

開店当日、内心ハラハラどきどきの玉三郎だったが、表を見て腰を抜かした。
全台でたかだか220台しかないのに、もう表には300人ぐらいの客が朝の7時か
ら並んでいた。
「冷やかしの客もいるんだろうが、それにしてもスゲェ!」
開店の記念にと、出玉の調整はそれなりに用意したつもりだが、その通り出るか
どうかは神のみぞ知る世界、こだまの教訓で出し過ぎても出さなさすぎてもダメ
なので、ここらのさじ加減がこの業界での難しいところだ。
初日から出さないのでは誰も来ないし、かといって思いの外出過ぎたらあっと言
う間に現金が無くなってしまう。
この商売で現金がないのは厳禁なのだ!

しかしこうした玉三郎の一喜一憂も日が経つにつれて、次第に少なくなっていっ
た。とにかく毎日毎日開店から閉店まで、空席を見つけることさえ困難なほどの
満員につぐ満員の大盛況だったからだ。

確かに駅前には昔からのパチンコ店は数店あるにはあったのだが、全く競争が無
かったためにあまりイベントなどもしていなかったし、新台入れ替えなどもたま
にしかない。
そこで玉三郎は日々の出玉のメリハリをはっきりさせることで、客側も楽しく遊
んでくれ、予想以上の利益が付いてきていた。しかし現金収入と言ってもうまく
行く場合もあれば、やはり少し気を抜くとその日は赤字になってしまうのだ。
おかげで毎日が適度に緊張した状況が続いていた。

そうした苦労の甲斐もあって、そこそこの利益が上がるようになったときに、玉
三郎は更にあるアイデアを実践した。

それは新たなスーパーマーケットの経営だった。
パチンコ店と何の関係もないと思ったら大間違い。
店内のお菓子や景品をより安く仕入れるためと、さらにご飯のおかずや野菜など
も景品としてお客様に交換出来るようにするためだった。
そしてそれが軌道に乗るや否や、さらに業界に驚愕の激震が走ることになった。
実は玉三郎は常識では考えられない、飛んでもないことをやり出したのだ。

つまり玉三郎の店の会員だけのスペシャル特典を充実させて、
「俺の店ではたとえ大負けしても喜んで帰って貰いたい」
と、今まで他店では考えもしなかったアイデアを実施したのだ。

それはまず会員になっていることが条件だが、下のような会員特典を用意した。
会員カード(中でもゴールドに輝く玉三郎カードは俗に「金玉カード」と呼ばれ
評判を呼んだ)をデビットカード方式にして玉の購入は直にこのカードで行うよ
うにした。 
その日一日の動きは全てそのカードに記憶させているため、幾ら使って幾ら稼い
でまた幾ら負けたか、全てデータとして管理された。
(これはある意味パチプロ達には驚異になったのであるが….。)
だから大きく負けた人でもカウンターに行って、そのカードを提示すれば以下の
スペシャル特典が誰でも受けられるのだ。

 「玉三郎スペシャル特典」
 ★1日1万円まで負けた人は500円のスーパーお買いもの券進呈
 ★1日2万円まで負けた人は1000円のスーパーお買いもの券進呈
 ★1日3万円まで負けた人は2000円のスーパーお買いもの券進呈
 ★1日4万円まで負けた人は3000円のスーパーお買いもの券進呈
 ★1日5万円まで負けた人は5000円のスーパーお買いもの券進呈

言うまでもないが玉三郎の会員カードはデビットカードなので関連子会社のスー
パー玉三郎でも自由に使用できるものだったのだ。
 これが信じられないぐらいに当たった!
今までパチンコと縁の無かった隣近所の主婦層を大量に呼び込むことに成功し、
学生やサラリーマンは言うに及ばず、爺さんから婆さんまでパチンコの「パ」の
字も知らなかった人までが玉三郎の店に来るようになったため、今までに経験し
たことがないほど利益が急上昇し、店の経営が安定期に入ったのだった。

ここであぐらをかくほど、玉三郎はもう脳天気な男ではなくなっていた。
さらなる利益還元措置として玉三郎は郊外の倒産したラブホテルを購入し「ヘ
ルス玉三郎1号店」を華々しくオープンし、以下の特典を全会員に付与した。

★1日で10万円以上負けた人には癒し系お楽しみ特別ご優待券進呈
  (裏面に「これで疲れ、傷ついた心と体を癒してください!」と書いてある)

これがまたまた史上空前絶後の大評判を呼び込むことになったのだ。
何と言っても「負け」ても帰りにはスーパーのお買物券がもらえるし、さらにつ
いつい切れてしまって「やっちまったよ」状態でも究極の癒し効果のあるとって
もスケベ特典が黙っててももらえるとなれば、そりゃああんた、男だったら誰で
も腕も股間も勇み立つってもんだろ?

勝つなら勝って良し!
仮に負けても良し!
そしてどうせ同じ負けるなら「大負け」ぶっこいてやろうとする客がなんと続出、
いくら還元サービスをしてもたっぷりと利益を得ることが出来たのだ。

もうこの規模の店ではあり得ないほどの利益を日々たたき出していた。
客が来る、出玉で還元する!
さらに客が来る、金券で還元する!
味を占めてまた客が来る、大負けしてもニヤニヤしながら喜んで帰る!
噂を聞きつけた客がさらに来る、来る、ドンと来る!
そして接客から景品にいたるまで新しいサービスの向上を図る!
さらに、さらに、さらに客が来る!
こうした素晴らしい好循環が続き、玉三郎の店も次から次へと増やすことが出来
た。

周辺や遠く離れた店からも玉三郎の評判を聞きつけ、経営の悪くなった店からは
「独立採算で良いから俺の店をチェーン店にしてくれないか?」
「この店もうアカンから、何とか高値で買い取ってくれないか?」
「俺もアンタの仲間に入れてくれよ!」
「どうしたら、そんな風に稼げるのか、教えてくれないか?」
と、毎日のように玉三郎の事業本部には関係者たちがお百度参りのように日参し
てきた。
当初からいた店員達も皆、悪くても玉三郎店の店長クラスか、能力のあるものは
株式会社玉三郎の事業本部の役員クラスにまでなっていたのである。

そしてこの方法の営業特許を特許庁に申請、受理されたためこの方式は玉三郎の
独占とする事が出来たのだ。これが皆さん今では良くご承知の「還元営業方式特
許(特平5963777)」のことなのである。
従って真似しようにもどうにも出来ず、他の競争相手の追随を全く許さなかった。

普通事業が成功すると並の経営者ならすぐに御殿みたいな家を建てたり、乗りも
しないのにやれベンツだのBMWだの、ちょっと気取ってクルーザーだのを買い
求め、あげくの果てはクラブの女に入れあげたり、妾を作っては女遊びにうつつ
を抜かし、結果気がつけば何のことはない、会社の台所は火の車というお決まり
の転落パターンをたどるモノなのだが、散々前の会社で遊んできた玉三郎は未だ
マンション住まいで車もクラウン程度、女遊びも懲りたのか今更する気もなく、
とにかく事業拡大のためだけに惜しげもなく資金を投入していたのだ。

そのおかげで、小さな小さな1号店「網走玉三郎1」から始まって「根室玉三郎2」
「釧路玉三郎3」「襟裳岬玉三郎4」と続き、とうとう天下のススキノにも進出。
まずは「ススキノ玉三郎5」に始まって、あれよあれよと言う間に13店舗を構え、
「ススキノ玉三郎17」までで全道にまずは17店舗を、さらに東京、大阪、名古
屋、広島、福岡と全国に玉三郎の店舗を拡大し、あっと言う間に100店舗を持つ
パチンコ店のオーナーになったのだ。しかも関連企業としてスーパー玉三郎、ヘ
ルス玉三郎もその店舗周辺に同時に増やしていったのだ。
とても信じられないことだが、この間なんとわずか5年半である。

週刊誌にも何度も取材され、
「こだまを救った男が、今度はパチ玉で頂点へ!」
等とこの業界屈指の風雲児になっていた。
全国にあるパチンコ店の中で、一際目立つ大きな金の玉に1〜100までの数字が入
っている巨大な看板を見かけたことがきっと誰にでもあると思うが、実はそれが
彼のパチンコ玉三郎チェーンだったのである。

業界関係者の中で、最初から好意的に接してくれていたあるメーカーの部長は玉
三郎の店の拡張と合わせて新台を続々と導入してもらい、しかも全国規模になる
やこのメーカーの設置台数は飛躍的に上昇して売上を伸ばしたのだ。
玉三郎にしても苦しいときに助けて貰った恩はこんな時にしか返せないと必死に
なって新台を入れ続けた。それは経営が好循環だからこそ出来たことでもある。

そこでそのメーカーの販売部の部長はその先見性と販売実績を認められ、役員に
まで昇格、そこである企画モノを提案し、それが実際現在発売されているのだ。
タイヨーエレキトリックから今秋から全国に設置される2006年革新的羽根モノ
パチンコプレミアム記念台「CRそれゆけスケベな玉ちゃん」は何を隠そう、彼
がモデルなのである。
この台は中央の穴に玉が入るとそこにある両側の羽根が動き、両サイドにあるミ
ニスカ女性のスカートを持ち上げるのだ。
羽根は打ち出された玉を拾いながら、そのスカートの奥にある穴に玉が入るとデ
ジタルが始動し、3と7が揃えば大当たりという、今までにないアイデアが受け
て、生産が追いつかないほどのビッグヒットになったのである。
この時期タイヨーにしても玉三郎にしても、おかげさまで順風満帆の時を謳歌し
ていた。

しかし「人間万事塞翁が馬」というように、玉三郎が良かったのもここまで。

『経営は人なり』と言うが、あまりに急成長をしたため、各店舗経営を行う人材
が追いつかなくなっていたことと、利益が上がり続けていると中には悪さをしで
かす者も出で来るのは、ある意味この世界の常識でもある。

さらに悪いことに「パチンコ台南無」や「パチ王」という全国大手チェーンの
「玉三郎チェーン撲滅」の出店攻勢を至る所でまともに受けてしまい、客に利益
還元を多くしていた付けが遂に回ってきたのだ。
貯まる前から使うという、常にキャッシュフローがぎりぎりでやっていたため、
少し客の入りが途絶え始めると途端に還元率が大きいために赤字になる店が出て
来たのだ。そしてある時企業としては最悪の結末である手形で不渡りを出してし
まったのだ。
店の拡張や店舗増設、新台入れ替えを大規模にやっていればとても自己資金だけ
では回しきれず、いつしか億という借金が出来ていた。

もっと落ち着いて経営をやっていればこんな事にはならなかったのだろうが、彼
にしてみれば店を作ることに喜びを見いだしていて、いつ頃からか経営という視
点から厳しくものを見ていなかったのである。

そのため分不相応な大型出店攻勢を掛けすぎて、借入金が莫大な金額に膨らみ、
日々の運営資金にも事欠くようになってきた、と思ったら後は早かった。
資金ショートで手形の不渡りを出し、あえなく一巻の終わりである。

結局自らが大きく借金する前に玉三郎は自分のもつ全店を大手の「台南無」に譲
り渡すことを決断し、玉三郎としてはほぼチャラの状態にすることが出来たのは
不幸中の幸いだった。

そしてまた昔の縁で、元いた町にふらりと舞い戻ってきたのである。
「いよっ、ひさしぶり!」
かつて玉三郎が勤務していた田舎の古くさい駅はさらに古くさくなっていた。
玉三郎が挨拶したのは今では駅長である先輩、そして自分がここで働いていた頃
の昔ながらの場所を懐かしく眺めていた。
「俺もいろんなことをしてきたんだな。でもなかなか出来ないこともたくさんし
たし、楽しかったよな、うん。」

今は都心にある小さな会社の企画部門のチーフという肩書きだが、給与や待遇な
んてたかが知れてはいるが、自分としてまた新たなチャンスを活かすことがきっ
と出来ると思っている。
要は、それを夢見て実際に「やる」か「やらない」かだけの違いなのである。

「たまちゃぁーん、もう忘れ物!」
あとから可愛い女性が手提げ袋を下げて小走りにやって来た。

里中沙織という、経営企画室室長時代の営業企画事務員をやっていた、そう、あ
の気さくな女の子である。パチンコ玉三郎の経営が軌道に乗ったときに、プロポ
ーズをして見事ゴールインしていたのだった。
今、沙織のお腹の中には一つの小さな命が授かっていた。

季節はこれから冬に入る時期だが、玉三郎には42歳の春なのである。

                     ◇◇◇ 落ち舞い(笑) ◇◇◇ 

■本作品に登場する人物・団体・その他は全て架空の絵空事、作者の嘘八百に
 して大ボラのふざけたフィクションでございます。

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 ■後書き
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 以前にも書かせていただきましたが、この「パチンコエキスプレス」の第一回
を連載開始したのがなんと2002/7/31 あは天53号でした。
以後2006/10/13の237号まで、いやはや4年以上の年月が掛かっているわけで
して、これだけ長いものを書いていると、書いている本人も話の筋が何が何だか
わからなくなるものでございます。(おいおいっ!)

大まかな話の筋は決まっていても各回の内容はその場その場で、よく言えばいい
加減に、悪く言えば万事適当に作っているため、ストーリーとして中途半端な部
分も多々あったように思いますって、これ当たり前です。
今回最終回ということもあり、私なりに振り返って最初から読んでみたときに、
まぁ自らの小説の才能の無さが良くわかったことと、これはある意味罰ゲームの
ような印象をうけました。(基本的に読み返すモノではないですな^^;)

例えばもっとパーラーアシスタントの訓練風景にいろんなエピソードを混ぜて厚
みを持たせた方がよかったのでは、とか「こだま」社内でのパチンコやスロット
にのめりこんでいく人間模様とか、もっとエッチな描写を過激にとか、ラストま
での玉三郎の退職後の動きをもっと詳細に描いた方が良かったのでは、とか、
ここはああで、そこはどうで、あっちはこうで、と、いやはや読めば読むほど
後悔先に立たずでアラばかりポロポロ見えて、さすがに気が滅入りましたわ(笑)。

 ある作家がこのようなことを申しておりました。
「作品というものは確かにその人が苦労の末ひりだしたものではあるが、それは
言うなればウンコのようなもので、それを後からしげしげと眺めても決して
気分の良いモノではない。
出してしまった以上それはそこで諦めることが肝要である」みたいな。

そんなわけで長いわりには中身の薄いモノではありましたが、私の中から
出てきたモノであることは確かな事でございます。
文字数にしておよそ15万字、よくまぁ書いたモノだと我ながら感心します。

次回は全く次元を変えて、新たな作品を手がけていきたいと考えております。
皆さん、期待せずにお待ちいただければ幸いです。

【次回あは天ストーリーver予告】
あほらしさ満点のイッセー岡田渾身の次回作!
新作連載の題名だけ決まる!(なんと中身はこれからだ!)
タイトル『エンジェル・コイン!』
・ 何の変哲もない1枚のコインが物語の中心に。
・ そのコインには不思議な力があるような、ないような!
・これを持つ者に幸運は果たして訪れるのか?
 そのうち、きっと連載開始だぁ!

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
  ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。

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