メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 225号  2005/10/25


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                ☆☆☆ 第225号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 大好評パチプロ探偵シリーズ2
                 『消えたカリスマ』第11話

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   ご挨拶 
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あは天発行者、天下の田舎町伊勢市在住のサラリーマン、イッセー岡田です。
早いものでもうすぐ11月でございますな、もう冬の足音が………。

そういえば、この間【根性】について考えさせられる出来事がありました。
私の通勤時間は車で30〜40分ぐらいなのですが、朝車に乗って家から出ようと
したら、運転席側のフロントガラス上部に一匹のバッタがとまっておりました。
わざわざ車を止めて払いのけるのもなんだか面倒くさいと思い、普段のままに
そのまま行くことに致しました。
当然時速60〜70kmの速さで走るときもあり、さすがにこのバッタ、6本の足を
しっかりと踏ん張ってガラスにへばりついております。
さてこのつるつるのフロントガラスにどのようにしてくっついていられるのか
不思議で仕方が無かったのですが、全くずり落ちることもなく、少しスピード
を緩めると、こやつ余裕噛まして一本の足で顔などを撫でております。
少し意地悪をしてやろうと急加速しましたら、しっかりと6本足で踏ん張って
います。速度を緩めると5本足で、まるで鼻歌でも歌っているかのような仕草
で御座います。
 さて会社の駐車場に到着し、見ればそのバッタ、ようやく車が止まったこと
に安心したのか、すっとどこかに飛んでいってしまいました。

まぁ、周囲が今までいた環境とえらく違っていることに気がついたかどうかは
わかりませんが、このバッタ、またこの会社の周囲にある土手や森や山の中に
入って、いままでどおりに何事もなかったように生活を続けていくのでしょうな。
別に親類縁者がいなくて寂しいと思うこともなく、ただ生きることと子孫を残
すことだけを目的にここで新たな人生を、いや虫生を送るのでしょうね(笑)
なんだかちょっと感激をしてしまい、そしてこやつの根性にいたく感心してし
まいました。

もし私がある日突然飛行機に乗って南米コロンビアあたりに下ろされ、そこで
生活することを余儀なくされたらどうなるのでしょうか?
言葉はわからん、親類縁者友人知人もいない、金はないし、女もいない。
そんな状況があったら、まず精神錯乱してしまうのではないでしょうか?
何事もなかったように「しゃあないな」と生きていけるだけの根性は私には無
いですよ。
つくづくこのバッタの生きる力強さに、こら負けとれんなと思ったのは私だけ
ではないはずです。 

では皆様お待ちかねの『消えたカリスマ』第11話をお送りいたします。
是非根性出して読んでください!(出さなくても読めますけど…)

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■       パチプロ探偵2『消えたカリスマ』第11話
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安西は、1週間前にこのTVMにふらっと現れた。そして俺と同じようにチー
ムタイラーや平良の情報を集めていったという。

「具体的にはどんなことを聞いていきました?」
自己嫌悪もとうとう限界を超え、俺は開き直って聞いてみた。
「そうですね・・平良という男のこと、他のチームのメンバーのこと、行きつ
 けの店とか、飯屋とか・・」
安西の場合、番組取材だから、詳しくいろんな事を聞く必要があったのだろう
・・自分にそう言い聞かせ、探偵としての自分の技量の甘さを思い知った。
おかしい・・普段なら、こんなこと当然のように質問の基本事項にラインナッ
プされて当然の事項だ。気がつけば頭の中は平良の事ばかり駆けめぐっている。
平良に会いたいとさえ思っている。東京にいるときはそんなでもなかったが、
現地入りしてからは、顕著になってきた。

「詳しいことはこのADにお尋ね下さい。私はこれからカメリハ(カメラリハ
 ーサル)がありますので、これで失礼させて頂きます。」
丁重に頭を下げて、鯨岡プロデューサーはその場を去った。
俺とADの若者だけがその場に残された。一瞬、気まずい沈黙が二人を包む。
若者からはどうひいき目に見てもあまり社交的な雰囲気は感じられない。
「君・・スロッターだったの?」
今までの話の流れからすれば愚問と言えば愚問である。それを前提に彼はこの
場に連れてこられたのだ。
「ええ、でもこの仕事を始めてからはまったく・・」
「平良って男は、そんなに有名だったの?」
「有名なんでしょうね・・僕は平良さんに会いたい一心で、平良さんの通うセ
 ブン&ヘブンによく行ってました。」
「やっぱり、強いから有名なのかな?」
「最初は、そうだったかも知れません。やっぱり強い者への憧れはあります。
 でも実際に会ってみると、強さ以上に惹かれるものがある・・」
「人間性・・みたいなもの?」
「そういうのもすべて包括して全部です。存在感というか・・」
「平良と話をしたことあるの?」
「ええ・・・」

普通、憧れとは、遠い存在に対するもので、直接話をしたりすれば、その思い
は徐々に色あせてくることが多いはずなのに・・平良の話になると若者は目を
輝かせて話し出した。
「こんなことがありました。
 僕が、セブン&ヘブンに通いだしてしばらくした頃、平良さんもそして他の
 チームのメンバーもある日を境に急に店に来なくなったんです。そうなると
 不思議なもので、日頃の常連客とは違ういわゆる『ウザ』と呼ばれるマナー
 を守らない客が来はじめるんです。見たところまだ16,7歳の少年達のよ
 うでしたが、体格は充分に発達していますから、報復を恐れて常連客は誰も
 注意できませんでした。だから彼らは完全に野放しになって、どんどんエス
 カレートしていきました。誰も店ではもめ事は起こしたくないんです。だが
 頼みの平良さんはなかなか戻ってこなかった。やがて常連客は一人減り二人
 減り・・店は閑古鳥が鳴くようなりました。僕ももうきっと平良さんは帰っ
 てこないんだ・・と諦めかけたとき・・ふらっと帰ってきたんです。平良さ
 んは。」
この若者がこれだけ雄弁に語ることに驚いた。彼の話は止まらなかった。
「平良さんがどうしたか・・ここで説明するのは難しいですけどね。とにかく
 平良さんは、店を我が物のように占領してるウザの少年達に、指一本触れず
 にしかも5分足らずで追い出したんですよ。」
若者は目を閉じ、思い出に浸っているようだった。
「そのことで僕の平良さんに対する憧れは絶頂に達しました。それから何日か
 後、僕はセブン&ヘブンで平良さん達が来る前に並んで、平良さんが来るの
 を待ちました。平良さん達は、朝早くから来るので、それを僕が先回りした
 格好です。予想通り平良さん達はやって来ました。僕は平良さんに、入場順
 番の一番を取るのが目的じゃなくて、ただ平良さんにウザどもを追い払って
 くれたお礼が言いたくて朝から待っていた、と言いました。そして平良さん
 に一番を譲ろうとしました。平良さん、なんて言ったと思います?」
こういう場合、俺だったら「へへ?良いんですか?・・それじゃあ、お言葉に
甘えて・・へへへ」とか言って、もちろんその恩恵を受けるだろう。

だが俺は、この若者からもっと話を引き出すべく、適当に合いの手を入れるこ
とにした。
「う〜ん・・なんて言ったんだい?」
「平良さんはこう言ったんです。
 『君が一番に並んだのだから、一番は君さ。そうでないと、状況はどうあれ、
  結果的に僕が割り込みをしたことになる。ただ一つだけお願いがある。開
  店の入場の時は、絶対に走らないでくれ。もちろん2番手以降の自分達が
  君を追い越すこともしない。』
 平良さんは、いつも自分たちのことだけでなく、他の客のことやホールの事
 まで考えていたんですね。ホールとしても、こんな平良さんをプロだからと
 言って、出入り禁止にしたりは出来なかった。逆に自分のところの店は
 『チームタイラーが通う店だ』、なんて宣伝に利用したりもしたんですよ。」

平良のあまりの聖人君子ぶりに、俺は耐えきれないほどの抵抗を覚えた。
そもそもパチプロ、スロプロなんてものは、言葉は悪いがホールの寄生虫みた
いなもんだ。自分がプロだからよく分かるが、自分が喰える台を確保するため
にはいつも必死なのだ。誰よりも早く店に入って、誰よりも勝てそうな台を抑
えるのが仕事だ。
だが、それをあっさりと放棄した挙げ句、入場の仕方まで紳士的だなんて、何
とも鼻持ちならないやつだ、平良って奴は・・きっと裏があるはずなんだ。
「ね?凄いでしょ?なかなかそんなセリフ言えないじゃないですか・・さすが
 ですよね?」
俺の気持ちも知らずに、若者は執拗に同意を求めてくる。
結局この若者は、カメリハが終わって片づけ要員で呼び出されるまでの20分
間、平良について話し続けたのだった。

局から私鉄を乗り継ぎ、平良が通っていたという『セブン&ヘブン』というス
ロットホールのある駅に到着した。そこからホールまで向かう途中、一応念の
ために、攻略販売会社の山木から聞いた、平良が使っていたという携帯の番号
に電話をしてみた。
「はい」
すぐに若い男の声が電話口に出た。周囲からはホールと思われる雑音が聞こえ
てくる。

「平良さん、ですか?」
「ちょっとお待ち下さい・・」
ここで少し時間が開く。周囲の雑音が急に小さくなる。恐らく電話機を持って、
いったんホールの外に出たのだろう。
「もしもし」
「平良さん、ですよね?」
平良が電話に出るわけがないのだが、ここはあえてとぼけてみることにした。
「平良さんは・・今いませんけど・・」
ちょっと気の弱そうな男の声だった。平良の携帯を外にまで持ち歩いていると
ころを見ると、残されたチームのメンバーだと思われる。
「今、セブン&ヘブンに向かってるんだけど、平良さんはどこに行ったんです
 か?」
「・・・失礼ですけど、どちら様でしょうか?」
「実は、人を捜しておりまして・・」
急遽演技をやめて、正直に言うことにした。電話口の男から伝わってくる感じ
からして、その方が良いと判断したからだ。ただ自分が探偵であることだけは
言わなかった。

「いや、そういう人とは会ったことありませんけど・・・」
どうやら安西はチームのメンバーに会う前に失踪したらしい。それでも一応彼
らの話を聞いておこうと思った。
「すいません、そのことで詳しくいろいろ直接お会いしてお聞きしたいのです
 が・・今、稼働中ですよね?」
「今日は、展開があまり良くありませんから、もうやめようかなと思っていた
 ところです。今からでも構いませんよ。」
「じゃあ、もうあと5分ほどで到着しますので、ホールの前で・・・」

                          (つづくよ)
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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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 ■後書き
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 朝晩寒いぐらいで、すっかり秋になってしまいました。
 皆さん、風邪などひいていないでしょうか?
 私はひいています(自慢!)。
 鼻水ちょっとに咳ちょっと、ではありますが、結構むずいです。

 さて最近ネットオークションに興味を持っております。
 長男がジャケットをオークションに掛けたのですが、結構良い値で落札。
 あのぉ商品というのが背中に竜の刺繍のある奴で、長男が若かりし頃結
構高い銭払って買い集めていたものなのですが、それが今になってお金
に変わってくるのを見て、私は思いましたね。
私の宝物を出せば、ひょっとすると高額になるのではないか?
ところが結構マニアックなものでないと価値がないようで、いろいろと
息子に見て貰いましたが、古本の初版本を引きずり出したのに即座に
「全然値打ちなしやね」けんもほろろに言われました。
その理由は若い頃に格好つけて作った『蔵書印』!
それを打ってあるばかりに値打ち無しと相成りました。
最近スロでも勝ちが無く、自慢の本も価値を無くしてしまうのは、こん
なものなんですな。
この当時はこんな時代がくるとは思わなかったしね、いずれ私が死んで
子供がその蔵書を売ったときに「うおぉぉ、これは凄い価値のあるもの
ばかりですな」と古本屋の親父が目を輝かせるのだと思っていましたが
全然ダメだとわかりました。
正直がっくりしています。
息子は「流行廃りが無くて、しかも今製造されていないものがいい」と
のことで、そんなもの私の周りには何もなく、考えてみればそんなもの
が身の回りに何もないということがよくよくわかりました。
ところが息子は「出すだけ出せば? 世の中わからんよ!」と言います。
私にとってはごみ同然のものも、ある人にとっては宝になる場合もあり、
それは自分が判断すべきことではない、なんて説教までされました。
この野郎、親に説教するなんて良い度胸だ、なんて思うこともなく、
「そうか、なんだ、そうなんだ、良かった!」
と単純に納得してしまいました。
 よっしゃ、スロで負けた分オークションで取り戻すぞ!(おいおいっ!)

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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