メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 222号  2005/08/23


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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 大好評パチプロ探偵シリーズ2
                    『消えたカリスマ』第8話
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   ご挨拶 
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あは天発行者、天下の田舎町伊勢市在住の中年サラリーマン、つい先日冷蔵庫
に入っていたペットボトルの浅漬けの元をあろうことか清涼飲料水のボトルと
間違えて飲んでしまい、あまりの塩辛さにオエオエしたイッセー岡田です。

さてお盆休みも終わって、ようやく本格的に仕事にもエンジンが掛かりだした
頃じゃないでしょうか?

お盆はどこも行楽客で一杯で、車に乗って楽しそうに自宅前を通過する人を見
ながら、こう考えておりました。
「ああ、この人達はパチンコもパチスロもやらない人か、あるいは勝ち組の
人たちなんだよな。」
それに引き替え、私と来たら7月の負けが洒落にならないほどで、13から16
の4日間も結局どこにも行けず。ただひたすらこの糞暑い日に草抜きや枝払い、
破れた障子張り、ガラス磨きにさらにさらに、枯れた花を抜いて新しい花を植
え替えるガーデニング、そして家の中や外をさながらゴキブリのように這い蹲
っておりました。
ほぇー、しんどかったです。
そのおかげで自宅の周囲はピッカピカ、しかも普段部屋の中にいるので滅多に
汗をかかないのですが、このときばかりは全身大汗をかきまして、大変気持ち
は良かったな、と今にして思えば「極めて健康的な」日々を過ごすことが出来
ました。
 さらにスロも行かなかったために銀行に金を下ろしに行くこともなく、それ
どころかよくよく考えれば、この8月は一度も打ちに行っていないのです。
こんなことは1999年10月以降にパチンコを始めてから初めてですよ(笑)。

この足かけ7年間やられやられて、負け金100万の大台乗りを今年達成してし
まい、さらに月々その史上最高赤字額を更新中ともなれば、下手の横好きで負
けても負けても懲りずに打っていた親父も、この年になりますとさすがに少し
は反省もし、はたと立ち止まって考えるものです。
 そして腰痛と気だるさとの戦いはありましたが、四国地方のダムの貯水量の
ようにほぼ底をつきかけていた資金を、これ以上無駄に減らすことだけは無か
ったということで御座います。

 さてこの調子でやめるのか、と申しましても、もともと好きなだけにそうも
行かず、ただ無作為に打ち込むのは止めようと生涯百数十回目の誓いを新たに
したところで、まぁ、また月末当たりの回収期に嵌ってしまわないように、十
分気をつけようかなとへらへら笑いながら、思っております。

では皆様お待ちかねのらいぜん氏の力作『消えたカリスマ』第8話をお送りい
たします。
冷たい「氷結」でもぐびぐび飲みながら、じっくりとご堪能下さい。
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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■       パチプロ探偵2『消えたカリスマ』第8話
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一応美鈴に戻りが遅くなることを伝えるために、事務所に電話を入れてみる。
誰も出ない。と言っても美鈴以外の人間は電話には出ないのだが。少し心配に
なって彼女の携帯にも電話してみる。コールはするものの、美鈴が出る気配は
ない。10回近くコールをした後留守電に切り替わった。俺は一応携帯に連絡
くれるようにメッセージを残した。

まだ7時とはいえ、すでに外は暗くなっている。こんな時間に外出するなんて
・・・
そうは言っても、美鈴ももう大人だ。余計な心配なのかも知れない。後でもう
一度連絡してみよう。

30分後、いつもの居酒屋で席についた頃、ちょうど蓮本刑事がいかつい肩を
揺すりながら店に入ってきた。
「すいません、お忙しいのに・・」
「おい、そりゃ皮肉か?
 最近事件が少なくてな。意味のない打ち合わせばかりで退屈してたんだ。」
蓮本刑事は、出されたおしぼりでいつものように脂ぎった顔と首筋を拭いた。
そのおしぼりを小さくたたんでコップのそばに置く。おしぼりには襟足ものと
思われる抜けた白髪が数本ついていた。これで蓮本が嘘をついていることが分
かる。きっと徹夜勤務が何日か続いたのだ。抜け毛の量で分かる。もしかした
ら今夜もこの後、署に帰るのかも知れない。
「難事件でも追ってるんですか?」
俺にあっさりと嘘を見抜かれ、蓮本刑事はにやっと笑い返してきた。

「ところで平良はどうのこうのって電話言っていたが・・」
俺の問いにはとぼけて、いきなり本題に入ってきた。俺もこれ以上蓮本刑事に
負担をかけるべきではないと判断して、素直に話題に入った。
「実は、西京テレビの安西プロデューサーが行方不明になりまして。彼の行き
 先を調べているうちに、平良という男の話が耳に入りました。現段階では、
 その平良なる人物を捜し出すのが、安西さんにつながる最短ルートと考えて
 います。」
「その平良という男・・あまり深入りしない方がいいぞ。」
「やはり警察は、平良について動いたのですね?」
「太賀湾の中国船爆破事件の容疑者として、県警と合同で追っていたんだ。」
「追っていた?・・過去形なんですか?」
「そうだ。今はすでにその捜査はしてない。」
「他に容疑者でも浮かんできたんですか?」
「いや、捜査自体が突然打ち切りになった・・」
「と言いますと・・」
「おい、あまり困らすなよ。その辺のことは想像してくれ。」
蓮さんがこういう言い方をする時は、警察の元お偉方かあるいは警察に影響力
のある大物代議士から外圧があって、捜査を中止したことを意味する。

「平良の件は分かりました。では、太賀湾事件の背景について知りたいんです
 が・・」
「おう・・」
「その船に乗っていたのは『紅龍』というゴト集団だと聞いています。彼らは
 地元ではどんな存在だったのでしょうか?」
「ははは、答えにくい質問だな・・」
「自分としてはある程度調べ上げてから、現地入りしたいのです。でないと安
 西さんの二の舞になりますからね。」
「お、おい・・地元に乗り込むのか?まぁ、危ないからやめろと言ったところ
 で、素直に言うことを聞くようなアンタじゃないからな・・分かった、俺の
 知る限りのことを教えてやろう・・
 まず地元のやくざの勢力図だが、大城組と滝川会という2つの組がその勢力
 争いをしている。ただしこれは、広域暴力団の代理戦争だ。山城組には青龍
 会のバックが付き、いっぽう滝川会には唐津連合が付いている。
 これだけならまだ話は簡単だ。だが、その例の『紅龍』が山城組とつるんで
 くると話はややこしくなってくる。山城組としては紅龍を傘下に入れたとい
 う感覚だったんだろうな。ところが、紅龍の奴ら筋金入りの凶悪集団だった。
 山城組の言うことなど無視して、かなりやばいことを平気でやるようになっ
 た。
 山城組には、紅龍の奴らの勝手な動きを封じ込める力はなかった。何故なら、
 山城組のバックの青龍会は国粋団体だ。もし山城組が大陸系の紅龍と協力し
 たと分かると大変なことになるからだ。それにくわえて、実は紅龍の奴らは、
 広域暴力団の藤咲組ともっとも関係が深い・・」
「ふ、藤咲組ですって?」
藤咲組は、青龍会と唐津連合と並ぶ日本3大広域暴力団の一つだ。

「そうだ。もし山城組が紅龍を切り離そうとすれば、日本の3大広域暴力団が
 すべて一つの市で抗争を繰り広げることになりかねん。それだけは山城組も
 滝川会も避けたいところだ。そんな状況の中、あの太賀湾の中国船爆破事件
 が起こったんだ。」
「すごいタイミングですね。それで抗争の方はどうなりましたか?」
「山城組も滝川会もあれを見て肝を冷やしたんだろう。その後すぐ手打ちをし
 て、今は表面上は太賀湾のあるM市も平和になった。」
「確か、あの事件では、紅龍の頭目の陳という男と犯人だけが行方不明だそう
 ですが・・」
「そうだ。他の乗員はすべて助かった。まず女子供はすべて船から降ろされ、
 爆発までの間に、頭目の陳を残して救助用のボートで他の男どももすべて避
 難した。彼らの身柄はすぐに保護されたが、彼らが紅龍だと分かるやいなや
 すぐにその場で全員逮捕されたんだ。彼らの証言をつなぎ合わせるとこうだ。
 まず、男が船内に踏み込んできた。見張りは3人いたが、すべて気絶してい
 た。男は、その後船内にいた男たちを鮮やかな手つきで次々と昏倒させたそ
 うだ。ゲートはすべて開放されていて、女子供はそのままそこから逃げた。
 男はそのまま頭目の陳の部屋に向かい、陳を拘束した。そして男は自分の腹
 に捲いたダイナマイトらしきものを見せながら、男たちに向かってこう叫ん
 だそうだ。
 『お前らに危害を加えるつもりはない。命が惜しい奴は、すぐにここから脱
  出しろ。5分後にこの船を爆破する。』
 そう言って男は船に据え付けられたゴムボートを海上に投げ入れ、立ち向か
 ってくる男たちをすべてそのボートの上にたたき落とした・・・そして男と
 陳だけを残して船は爆破された。」
まるで冒険活劇だな・・素直にそう思った。そんなことが出来る男が現実にい
たのか。

「それでどうして平良が容疑者として浮かんできたんですか?」
「これは地元の警察の一致した意見なんだが、理由は簡単だ。あんな大それた
 事件を起こせるのは平良しかいない・・それだけだ。」
「えっ?それだけなんですか?」
「ひどいモンだろ?ただ、彼らの言い分も分かる。確かに今の時代あれだけの
 ことをやらかすのは平良の他には見当たらんのだ。ちなみに、平良には逮捕
 歴がある。バブル崩壊の頃に、当時銀行員だった平良は、融資先の零細企業
 の社長を自殺に追いやった支店長を殴って重傷を負わせている。」
このエピソードからして、悪事をとことん許せない正義漢という訳か?

俺は本能的にこういう話は信用できなかった。人間というものは自分のために
打算的に行動するのが本望であって、正義感に駆られて何か大きなことをする
なんて人間はこの世には存在しない、そう思って生きてきたからだ。そりゃこ
んな俺でも他人を気遣うこともあるし、人のために何かをしたこともある。だ
が自分の命や立場を捨ててまで何かをしようとは思ったことはない。
「おい知ってたか?前科のあるもののうち再犯の危険がある者は、釈放後も公
 安にその行動をマークされるんだ。住民票を地方に移したときには、その管
 轄の警察がそれを引き継ぐんだ。」
「平良にも再犯の危険があったと?」
「平良の場合、支店長を殴った事に関して、罪の意識は皆無だったろう。むし
 ろ殴ったことは当然の報いだという気持ちが強かったろう。ただ日本の法律
 がそれを許さなかっただけの話だ。」
「ふうん・・そりゃ確かに、日本の法律は腑に落ちないものが多いですけどね。」
「おい、俺たち刑事は法律を元に動いてるんだぞ。」
「ははは、そうでした。忘れてました。」
「こいつ!」
蓮本刑事は、つまみのイカの足先を口からはみ出せながら、俺のおでこを軽く
突いた。
                          (つづくよ)
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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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 ■後書き
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 本来この号は「パチンコエキスプレス」の52章のはずが、ちっとも筆が進
  んでいないため、らいぜん氏の作品を掲載して発行させていただきます。
  陳謝!_(_^_)_ _(._.)_ <(_ _)> m(_ _)m

 らいぜん氏は非常に速筆で、もうすでに全原稿を頂いているのですから毎日
 発行しても良いぐらいなのですが、残念ながら私の方は全くの手探り状態で
 書いているため、ちっとも進んでおりません。
 そんなわけで読者の皆様、ごめんなさい。
 いゃあ、ホントにネタが浮かんでくるとすすすーっと書けるのですが、浮か
 ばないとこれが不思議なほど全く書けない…….って当たり前か(笑)。

 「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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