メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 203号  2004/12/20


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☆<目 次>
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  ■ ご挨拶 
  
  ■<らいぜんのパチ物語> 
                                        『パチプロ探偵』第13話
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の最近左手が痺れだし、どうやら50肩自慢になった
イッセー岡田です。年は取りたくネェなぁ!

しかし12月中旬を越えたというのに暖かいですねぇ。
沖縄では蝉の鳴き声が聞こえてきたとか、ツクシンボウが生えてきたとか?
どうなっているんでしょうねぇ。
何か年末年始にイヤなことでも起こらなければよいのですが…。

さて今日は待ちに待ったらいぜん真冬スタミナパワーアップバージョンです。
「パチプロ探偵」もいよいよ大円団に向かってひた走り、ますます熱を帯びて
まいりました。
今回は13話、あと残すところわずかです。
では暖かい鍋でもつついて食べながら、ごゆっくりご堪能ください。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第13話
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俺は、押し黙るマヤに対してそれ以上その件は追求せず、別の質問をした。

「分かりました。最後の質問です。
 マヤさん・・あなたは、兄の黒崎龍頭を妹として愛していますか?」
「・・・」
マヤの瞳に一瞬の動揺が見られた。俺の質問は愚問だった。愛していないわけ
がないのだ。だから黒崎を守ろうとしているのだ。しかし、マヤの心には、い
っぽうで黒崎を憎む心も存在していることは確かだ。

「・・愛して・・います。妹として・・」
ようやくといった感じでマヤは答えを言った。
「探偵さん・・」
「はい?」
「私の方から一つ質問して良いですか?」
「どうぞ」
「どうして、安西さんの依頼をお受けになったのですか?私の脅迫状じみたメ
 ール、番組続行を妨げるのに充分な効果があったはずです。しかし、あなた
 は安西さんに協力した。そんなに兄が憎いですか?確かに、兄のせいでたく
 さんの被害者が出ていることは確かです・・しかし・・」
「それ以上は無理して話さなくても結構です。あなたの質問に答えましょうね。
 まず、どうして僕がこの依頼を受けたか?
 はっきり言って最初は興味本位でした。しかし、途中から羊蹄企画に対する
 義憤が僕を突き動かしたのも事実です。そして、あなたと黒崎が兄妹である
 ことが分かった今、別の気持ちが起こってきました。」
「と、言いますと?」
「もし、あなたのもくろみ通り番組が頓挫した場合、あなたの大切なお兄さん
 が、羊蹄から葬られる可能性があるからです。」
「え?」
「僕は今回の件でいろいろと内偵していて、あることに気が付きました。
 それは、この番組に関して、思ったより羊蹄の影が見えてこない、というこ
 と。これに関して安西さんに質問があります。」
「えっ?・・ぼ、僕?」
しばらく会話から疎外されていた安西は、その矛先が急に自分に向けられてど
ぎまぎしているようだった。

「羊蹄の裏スポンサーの話は誰から持ちかけられましたか?」
「・・・」
「今更隠しても何も事態は進みませんよ!」
俺は、安西に詰め寄った。
「く・・黒崎さん・・です。」
「黒崎本人から要請があったんですね?」
「は、はい。僕が番組企画を発案して、出場者に黒崎さんを選んで連絡したと
 きに資金提供の件は持ちかけられました。」
「その後、他の羊蹄関係者から何か連絡はありましたか?」
「いえ、すべて黒崎さん本人からです。」

俺は、ここで名探偵気取りでマヤの方を芝居がかったゼスチャーで振り返った。
「お聞きになりましたか?安西さんの証言から推測すれば、今回の羊蹄の裏ス
 ポンサーの件は、すべてあなたのお兄さんである黒崎龍頭が直接関わってい
 ます。ということは、もしこの企画がコケた場合・・すべての責任を羊蹄企
 画に対してとらなければいけない・・ということになります。ご存じかどう
 か知りませんが、羊蹄のバックには広域暴力団の存在があります。彼らに対
 して責任を取ると言うことは・・・」
「兄の命が危ないと言うことですか?」
「そうです。つまり黒崎は、番組が無事放映され、かつそこで優勝を果たさな
 いといけない、という大変辛い責務を負ってしまった、ということです。
 ところで、ここでひとつ疑問が生じます。どうして黒崎は、そんな危険な立
 場に自分を置いたのか?ということです。私はこう推理します・・」

マヤと安西が固唾をのんで俺の言動を聞き入っているのが分かった。これは探
偵冥利に尽きる場面だ。
「黒崎は、自らをそういう状況に置いてでも、自分の羊蹄内での評価をあげる
 必要があったのです。今でこそ黒龍楼のトップということで世間ではもては
 やされてはいるが、実のところ羊蹄内では平社員並の扱いだ。羊蹄からは完
 全に『客寄せパンダ』扱いをされています。彼は、その地位からの脱却をは
 かったのではないでしょうか?そのために大きな賭けに出た。そう考えるの
 が普通でしょう。
 この辺の詳しい事情については、機会があれば黒崎本人に直接聞いてみるこ
 とにします。」

俺は、安西とマヤと別れて西京テレビの社屋を出た。
電車に乗る前に、新橋駅のコインロッカーに置いてある特殊携帯電話の留守電
を聞いた。
「・・・とに馬鹿な野郎だな。・・崎は・・マスコミに守ってもらおうって算
 段かいな・・・なことしても無駄なこともしらねぇでよ・・」

他にもいろいろと会話が吹き込まれていたが、その部分が特に耳にとまった。
多少聞き難かったが、これを聞く限り、黒崎の地位は羊蹄社内ですでに失墜し
ているのが分かる。その辺は自分の推理とは微妙に食い違っている。いずれに
せよ、黒崎は安西の番組で一発逆転しようとしているのは事実なのだろう。
命を賭けてでも・・

相川マヤの別れ際の言葉が耳について離れなかった。
「お願いします!探偵さん。兄を救って下さい。今はあんな兄ですけれど、本
 当は優しい兄なんです。もう昔のようには戻れないのでしょうけど、私にと
 って兄はいつまでも優しい兄のままなんです・・」

黒崎に会って事実関係を聞き出す前に、俺にはやらなければいけないことが残
っていた。
腕時計で時間を確認しそのまま電車に乗った。10分ほど電車に揺られた後、
人の乗り降りが少ない駅で降りた。今日は7日だった。花行美代子と黒崎龍頭
の対談が掲載された雑誌は、3日後に店頭に並ぶ。
先ほどの盗聴内容で、すでに対談の最終原稿が小島印刷に持ち込まれたことは
確認してある。

小島印刷は小さな印刷会社だった。まさに家族経営といった感じの古ぼけた建
物だった。
「ごめん下さい。」
「ん?誰だい?」
俺が、ガラス戸を開け挨拶すると、奥から陰気な感じの眼鏡を掛けた初老の男
が出てきた。
「科学文部省の青少年風紀部門第3係の坂本と申します。」
俺は、予め作っておいた嘘の名刺を差し出した。
「実は、御社でお取り扱い中の『月刊・攻略パチプロ』に関しまして、投書が
 ございましてね、その件で先ほど発行元の羊蹄企画さんをお訪ねしたところ、
 今月発売分はすでにこちらに原稿が回っているとのことでしたので、こうや
 って伺った次第です。」
「はぁ?投書ですか?」
「はい、掲載内容に非常に社会的な問題を含んでおりましてね。こちらとしま
 しても、もし今月号が発売となりますと、今後発売差し止めをしなけりゃな
 らんのです。私どもも出来ればそんなことはしたくありませんので、『指導』
 という形で記事の是正をお願い致しました。で、これが修正原稿なんですが
 ・・」
「なんだ?無理だよ・・今更修正なんて・・もう版下あげちまったからな・・」
「そうですか・・では発売禁止の処分をするしかありませんな・・」
「おいおい・・うちの売上のほとんどはあの雑誌なんだよ。それがなくなっち
 まったら・・」
「幸い、修正個所はほんの数ページです・・今お持ちしましたので、それに差
 し替えることは無理でしょうか?」
陰気な初老の男は、無言のまま俺の原稿を受け取った。
「う〜ん、これなら・・なんとかもなるかも知れんな・・でも別にアンタを疑
 う訳じゃないんだけど、羊蹄の担当者に連絡を取って、この件を確認しない
 と・・・・」
「待って下さい!この査察は内偵段階ですのでね、私は羊蹄の代表者としか話
 はしていません。雑誌担当レベルはまだ知らないはずです。羊蹄企画の社内
 での周知については、発売日の10日までに社内調整すると代表者の方は約
 束してくれました。ですので、あなたの方から担当者に確認なさるのは自由
 ですが、その後に起こるであろう無用な混乱のことを考えると・・・」
「そ・・そうすか・・」

陰気な初老の男は少し震える手で修正原稿に目を通し始めた。
「わ、わかりました。明日出荷ですので今夜は徹夜で差し替えますわ・・」
「ご苦労様です。これも世のため社会のため・・と思って下さい。ご協力感謝
 いたします。私は、版下が修正されたのを確認するまで待たなくてはいけま
 せん。ここで待たせて頂いて構いませんか?」
「ど、どうぞどうぞ・・せ、狭いところですが・・お〜い・・お茶持ってきて
 くれ・・」
陰気な男は奥に向かって大声で叫んだ。奥から、老婆が出てきてお茶をいれて
くれた。初老の男の母親なのかも知れない。これからこの印刷所が羊蹄から受
ける仕打ちを考えると、胸が少し痛んだ。
だから俺は、この哀れな印刷屋の家族を守るために、羊蹄の雑誌担当に手紙を
一本書く決意をしたのだった。

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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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 ■後書き
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 スロット打ちすぎで右手が腱鞘炎になった我が家の三男、新たな攻略法を
発見したと長男に話していました。
「ん?」
その攻略法とは何事かと私は聞き耳を立てていました。
いろいろ話をしていましたが、その内容を簡略にまとめると以下の通り。
「北斗の拳で突然右手が痛くて使えなくなったので左手で消化。
  ジャックインで第三ボタンを左手で押して離すと、あーら不思議!
  第一回目は赤で期待するも3連チャン、その後30G後に引き戻し、
  第二回目は白で9連チャン、さらにその後80G後にまたまた引き戻し、
  第三回目は、な、なんと北斗揃いの白で16連チャン!
  さすがに終わったかに見えた170Gでまたまたまた引き戻し、
  第四回目は青で3連チャン。いやぁ、いきなり5000枚オーバーですわ。
  そしてこの結果から、俺はこう考えたんだよ。
  北斗の拳は左手で消化すると継続率はupするんだって!」
聞いていた私は「ん?」、おいおいっ、それじゃあ私のようなオカルト親父
と同じ発想じゃないか?
 
ところがどうしてこんなに続いたかというと2チェを引きまくったらしいし、
良く高確率に上がることがわかり、当然継続したんですが、どうもその途端
にケンシロウの元気が無くなったのか、なんと1100回までナシのつぶて!
2箱飲まれてさすがに勿体なくなったので止めたのだとか、時間も閉店1時
間前ということもあり、これ以上打ち続けても天井単発病も過去何度も経験
しているために、ビビリまくって退散。
しかしながら結果は約3000枚のスーマンのプラス収支。
一時はパーマンの勝ちだったものを飲まれたことにえらく憤慨しておりました。
「こんな賞与月に勝っただけでも大したもんだよ。」
長男は三男の話に笑いながら聞いており、私も含めて親子で馬鹿やってます。
三男はこれで年間収支を250Kまで持って行き、意気揚々です。
私は現時点で-30K、長男は恥ずかしながら勝ったのをあまり聞きません。
おそらく年間500K以上は大好きな「吉宗」に貢いでいることと思います。

さてそんなわけで年末恒例我が家のスロットランキングの発表でーす!
(年末恒例と言っても今年初めてなんですけれどね。)

・知識レベル 第一位 長男
        第二位 三男
        ドベ  親父(私のことでございます!)

・立ち回り  第一位 三男
        第二位 長男
        ベベタ 親父(空いていたら迷わず座ります(笑))

・年間収支  第一位 三男
       第二位 親父(ひひひひひっ、なかなかやるじゃろ!)
       第三位 長男

いやぁ、世の中わからんもんですなぁ。
お宅の家庭では如何でしょうか?

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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