メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 201号  2004/12/01


■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
                                
           ☆彡【 バラエティーマガジン 】☆彡     

                  『あっという間に師走来る!』
         _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Raizen-version】
          _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

          毎月16、17のいずれか以外にも随時発行!
                ☆☆☆ 第201号 ☆☆☆         
■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
(あは天はメルマガ界初のISO14000取得をしました(嘘)。
本メルマガは再生紙を利用して、この地球の環境保全に大きく貢献しています)
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆<目 次>
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 
                                    『パチプロ探偵』第12話

■ 後書き
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 当『イッセー岡田のあはは天国劇場』は以下の3つの異なったversionで
構成されております、一度の登録で3種類の奇妙な味が楽しめますよ。
■ 【Ahaha Story-version】イッセーのパチ馬鹿小説連載中!
■ 【Ahaha Essay-version】イッセーのパチ馬鹿エッセー連載中!
■ 【Ahaha Raizen-version】専属ライターらいぜんのパチ小説連載中!
★★★あなたの心にほんのちょっぴり楽しい思い出を!★★★
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
=========================================================[issay PR]== 
 ■【ネットパチプロたいがー山本のパチンコ必勝メールマガジン】
              <じゃんじゃんバリバリ稼いでや!!>  
    毎月7日絶賛発行中!!! イッセー岡田も毎号登場してるよ(笑)
    登録は無料。解除も自由。登録は下記のフォームからどうぞ。
  http://www.mag2.com/m/0000037377.htm(配信提供『 まぐまぐ 』)
=========================================================[issay PR]===
{magclick}
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
   ご挨拶 
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
あは天発行者、伊勢市在住の更年期障害(!)サラリーマン、動悸めまい息切れが
自慢のイッセー岡田@中年負け続け馬鹿丸出しでございます。

時の経つのは早いもので、この間出したと思ったらあらまこりゃまでもう12月。
時間がなぜか無いのですよね、大した仕事もしていないのに。
まっ、そんなわけでらいぜんさんの小説の続きを楽しみにしておられた方、済み
ません。お詫びの印として今号以降の年内は全部らいぜんバージョンで行こうか
なんて思ってます。(おいおいっ)

今日はらいぜんの『師走は大忙し!』バージョンです(笑)。
寒くなってきましたので、ホットカーペットにホッと一息ホットウィスキーでも
飲みながらじっくりとご堪能ください。

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第12話
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

安西から転送されてきたメールは次のような内容だった。

「安西 迷?プロデューサー殿

 大変残念なことですが、あなたは私の親切な警告も聞かずに、番組企画を続
 行されているようですね?いったい何を考えているのでしょう?

 もし自分の保身のために企画続行されているのなら、それは大きな勘違いで
 す。もしこのまま進行して死人が出たら、あなたは番組中止以上の社会的な
 制裁を受けるのですよ?
 私はそれが心配でメールしたのに、全然分かっていないじゃないですか。

 もしかして、私の親切なメールをあなたは脅迫状と取り違えていませんか?
 ・・何という思慮の浅さ。もう知りません。勝手にやって下さい。
 人の親切を無にするような人に存在価値はありません。
 これが最後の警告です。すぐに企画をやめなさい。 『サタンの生け贄の爪』」

これを読んで、あっ!と思った。
前回のメールの最後の部分を文章のつながり具合から、殺されるのは『サタン
の生け贄の爪』かと思っていたのだが、この『サタンの生け贄の爪』とはメー
ルの送り主の最後の署名だったのだ。つまり前回も今回も送り主が『サタンの
生け贄の爪』と名乗る人物だった・・・
そこから浮かんでくるのは、『CRルージュ』、『長野』・・・しかもこのメ
ールは脅迫状ではなく、警告文・・・考えたくはないことだったが、俺はひと
つの結論に至った。そしてすぐに安西プロデューサーに電話をした。

「安西さん!メールは読みました。相川マヤと会わせてもらえませんか?」
「え・・は、はい・・彼女なら今日これから番組の打ち合わせにきますけど。」
「すぐ行きます!」
俺は、そのままの格好で家を飛び出したのだった。

局についた俺は、自分が汚い格好をしていることを後悔した。パチプロとは言
え相川マヤはタレント同然だった。すでに事務所に所属しているようで、背広
姿の関係者が彼女を守るように取り囲んでいた。

俺は、安西に視線でシグナルを送った。安西はわかったというように頷いた。
「すいません、これからマヤさんと打ち合わせをしたいのですが、番組の守秘
 義務がスポンサーから言われておりますので、出場者の方以外はいったん席
 を外して頂けますか?」
安西がそう言うと、背広姿の男たちは一様に騒ぎ出した。
「そんな話は聞いてないですよ。そういうことは事務所を通してもらわないと
 困ります。」
マネージャーなのか、それとも事務所の社長なのか、中年の男が苦情を言った。
安西が彼らの対応に手を焼いていると、それまでは人形のように座ってニッコ
リと微笑んでいた相川マヤが初めて口を開いた。
「瀬尾さん、あまり安西さんを困らせてはいけません。私はタレントである以
 前にパチンコ打ちなのですよ。確かにテレビでパチンコ勝負をすることに何
 の意味があるのかは疑問ですけれど、パチンコ業界の発展のためには必要な
 ことなのかも知れません。パチンコの世界はあなた達のような事務所の人間
 には聞かせられないようなからくりがたくさんあるのです。きっとこれから
 その辺の取り決めを出場者の間でするのでしょうから、ここはひとまず席を
 外して下さいな。」
マヤの、言葉は優しかったが、決然とした言い方に圧倒され、背広姿の男たち
は渋々とドアの外に出ていったのだった。

全員が外に出るのを確かめるように見送っていたマヤは、俺と安西とマヤだけ
になったのを確認すると、すぐに口を開いた。
「こんにちわ。初めまして、探偵さん。」
ニッコリと笑った彼女の表情にある人物と同じ臭いを感じた。性別もタイプも
まったく違う二人だったが、どこかで血は争えないと言うことか・・
「探偵さんがお話ししたいことって何となくわかりますわ。外の者達もあまり
 時間がないようですから、遠回しな話はやめましょう。」
「わかりました。手短に済ませます・・・マヤさん・・
 いえ・・『サタンの生け贄の爪』さんとでもお呼びした方が良いかな?」

安西がここでえっ?という表情をした。何の説明も彼にはしていないから当然
のことだろう。
「そうですわ。あのメールの送り主は私です。よく分かりましたね。さすがは
 探偵さんですわ。」
安西はさらにもう何がなんだか分からないという苦悩を表すように、頭を掻き
むしりながら、俺とマヤの両方を交互に見ていた。
そりゃそうだろう。安西は、まだメールの主に殺されるのが『サタンの生け贄
の爪』だと思っているし、あのメールをまだ脅迫状だと思っているのだろうか
ら・・・
俺はそんな安西を無視してさらに話を進めた。
「黒崎龍頭は、あなたのご親族ですか?」
「はい、兄です。歳は10歳以上離れていますが・・」
「あなたがメールで殺されると警告しているのは、彼のことですか?」
「そうです。」
「なぜ、そう思うのですか?」
「兄は、黒龍楼そして羊蹄企画の手先になって、たくさんの人を騙しています。
 今回のように兄がテレビ局のような公の場所に出るのは初めてですので、き
 っと誰か恨んでいる人に殺されるに違いない、と思ったのです・・」
マヤの語尾に少し変化があった。それまでは決然としてとりつく島がないとい
う感じだったが、少し自信なさげに聞こえた。
「ちょっと待って下さい!嘘をついてはいけません。
 あなたは誰かをかばっていますね?」
「・・・」
マヤは肯定も否定もしなかった。ということはつまりは嘘だと白状したような
ものだ。
「誰ですか?」
「それは言えません。」
マヤはきっぱりと言い放った。

その様子を見て、俺はそれまで無視していた安西に向かって言った。
「安西さん。すいません説明します。」
安西は、散歩をせがむ飼い犬のようにはふはふしながら、俺の言葉にしきりに
うんうんと頷いた。

「今回のメールは2通とも、このマヤさんがあなたに送ったものなんです。あ
 れは脅迫状なんかじゃなかった。彼女の実の兄である黒崎を守るために書い
 たものです。しかし黒崎を狙っているのが誰なのか?それはマヤさんは言わ
 ない。つまりそう言うことです・・」
「つまりそう言うことです・・って、それじゃ何も解決していないじゃないで
 すか?」
「そうですね。こうなると、番組を続行させるためには、道は二つしかありま
 せん。
 まず、今ここにいるマヤさんから無理矢理その黒崎を殺したがっている人物
 の名を聞き出して、その人の存在を予め警察に言って身柄を拘束する・・・
 もう一つは、この番組の出場者から黒崎を抜く。しかしそのためにはまず裏
 スポンサーの羊蹄企画を降ろさなければいけません。」
「そりゃ、マヤさんに口を割ってもらわないと・・」
この安西は、あくまでも羊蹄を裏スポンサーにしたままで番組続行をしたいら
しい。そのためには、目の前にいるマヤの気持ちを踏みにじることも平気なよ
うだ。
「そうですか、安西さんがそういうお考えならば、僕は出場を辞退させて頂き
 ます。」
「おいおい、それじゃ約束が違うだろ?」
安西は、開き直ったように急にぞんざいな口調に変わった。
「たしかにお約束したかも知れません。しかし状況は変わりました。
 それに警察が羊蹄企画の件で内偵を始めたようですよ。もし羊蹄を裏スポン
 サーにしたままこのまま進めば、捜査の進み具合によっては番組自体が頓挫
 するかも知れませんよ・・・」
安西の顔色がどんどん青ざめていった。
「警察はなんて余計なことをしてくれるんだ!何もこんなタイミングでやらな
 くても・・探偵さん、あなたの力で警察の羊蹄に対する捜査を放送の日まで
 待っては貰えないだろうか?」

この安西という男は、いままでもこうやって常に自分本位に生きてきたのだろ
う。表面上の人当たりは良いが、いつも自分の保身と出世ばかりを気にして生
きる・・こういう安西のようなうタイプの人間はきっと他にもたくさんいるだ
ろう。珍しいことではない。
しかしいっぽう相川マヤのように、殺人すら起こそうとしている他人を必死で
かばうような思いやりを持つ人間は、今の世の中そうはいない。
俺は、この状況では圧倒的にマヤの力になるべきだろう。

俺は身勝手な安西の問いを無視して、マヤに話し掛けた。
「マヤさん。あなたの趣旨は何となくですが分かりました。この先、僕がやら
 なければいけないのは、あなたのお兄さんである黒崎龍頭を守ること・・そ
 のためには、番組を中止することが一番手っ取り早いのも分かります。しか
 し、それですべてが解決しますか?」
「いいえ・・」
「その殺人を犯そうとしている人を、番組の収録に寄せ付けないようにするこ
 とは可能ですか?」
「無理だと思います。」
「ということは、その人は、出場者かスタッフつまり番組関係者・・というこ
 とになりますね?」
「・・・」
マヤは、俺の目をキッと見据えたまま押し黙った。
===================================
※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
===================================

=========================================================[issay PR]==
絶好調発行中!!! 男も女も読め!
あの「らいぜん」が満を持して放つ、究極のパチンコストーリーメルマガ!
「虚構師らいぜんのパチンコ百景」
http://www.mag2.com/m/0000108898.htm
             毎月5日、20日発行!
あっと驚く奇想天外なプロットで、読者を興奮のるつぼに巻き込んでいく!
なんと仕事中に書き続けた、らいぜん渾身のパチンコ小説メルマガ!(笑)
======================================================================
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 ■後書き
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 『余裕がない』というのは『お金』や『時間』、それに『気分』もあるので
しょうが、それら全てが無いという状況に陥ったとき、人はどのように行動す
るのか?
とにかくあれやこれや、これもあれも、どれもそれも全部私一人がやっている
現状ではパンクを通り越して
「ええいどうとでもなれ、くそったれめ」
という気分になってしまいますが、色々と悩み考えた末に、実はこういう時に
良く効く特効薬を見つけまして、昨日出張の帰りに早速購入して参りました。
費用は10枚入っていて3000円でございました。


それは何かと申しますと
「年末ジャンボ宝くじ」
なんでございます。

「はぁ?」という皆さんの声が聞こえてきそうですが、これが実は特効薬なん
ですよ。
この年末さえ終わってしまえば抽選があり、1億いや3億円でも当たったら
「こんな会社止めてやる!」
「俺が社長になってやる!」
「可愛い愛人持ってやる!」
「一度三輪車やってやる!」(意味のわからない人は誰かに聞きなはれ(笑))
「金髪女とやってやる!」
………….済みません、段々品が無くなって参りました。
そんな妄想がもりもり湧いてきて現状の辛さから精神的に一時解放されます。
つまりどんなにあり得ない夢でも宝くじを買って持っている以上
「もし?」
「ひょっとしたら?」
「万が一?」
考えると楽しいですよね。
英世3枚だとスロならあっという間ですが、これが年明け寸前まで楽しめる
なんて最高に安上がりの特効薬です。
もし今まで勝ってなかった人は買ってね、是非(笑)

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◎メールマガジン★イッセーのあはは天国劇場★ は以下の配信システム
を利用して発行しています。
 『まぐまぐ』  (マガジンID: 0000047327)  http://www.mag2.com/
 『E-magazine』(マガジンID: 333777)      http://www.emaga.com/
 『カプライト』(マガジンID: 1103)       http://kapu.cplaza.ne.jp/
  『メルマガ天国』(マガジンID: 3262)      http://melten.com/
 『Mailux』(ID: MM3E194C6CD54F5)        http://www.mailux.com/
-----------------------------------------------------------------
 責任編集/イッセー岡田 <じゃんバリ>レギュラーライターの信用と実績
            <専属ライター> らいぜん
      http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/6968/
                E-mail mailto:issayokada@mub.biglobe.ne.jp
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 =================================
  ★『 ★イッセーのあはは天国劇場★ 』の記事の一部、
    もしくは全部の無断転載・無断配布を禁じます。
  ☆掲載記事の著作権は筆者に有り、筆者の許可なく複製・再配信等を
      行うことはできません。したら、あかんよ。めっ。
 =================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。