メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 196号  2004/09/16


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           『地神の怒りか地震頻発、自身の安全を図って生き抜く自信!』
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                ☆☆☆ 第196号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 
                                    『パチプロ探偵』第10話

 ■ 後書き
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 当『イッセー岡田のあはは天国劇場』は以下の3つの異なったversionで
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の更年期障害(!)サラリーマン、動悸めまい息切れが
自慢のイッセー岡田@中年丸出しでございます。
今号で初めて16日に発行することが出来そうです。いやぁ良かった良かった!

近頃当地三重県伊勢市では地震がマイブームになっています。(やだなぁ!)
とにかく先週日曜日から震度3から5ぐらいの奴がやたらと来ます。
それも深夜12時手前の時間になると決まってグラグラ!
一体なんなんですかねぇ?
正直不安な日々を送っております。
私の家が築後22年と古いのでどかんと来たら、まず持たないでしょうね。
つぶれたらどうやって逃げようか、現在思案中です。
…………………よく考えたらさ、家がつぶれたら生きていないのでは?
じゃあ、どうやって逃げるのよ?
うーん、考えれば考えるほど頭がグラグラしてきます。

とりあえず地元のDIYショップで防災用の商品を買い求めました。
・ 懐中電灯
・ ロープ
・ 防振パッド(震度7まで耐える優れものなのですが3980円と高い!)
・ 飲料水
・ ガムテープ
・ 硝子飛散防止フィルム
・ L金具
・ 天井つっぱり棒
・ ワイヤ
あれやこれや買っていましたら2万円ほどになってしまいました。
このまま行くと防災貧乏になりそうです。
つまり地震が来る前に、家計の方が倒れそうですわ、まったく(笑)

今日はらいぜんの『地震なんかに負けるかこの野郎!』バージョンです(笑)。
傑作小説「パチプロ探偵」は家を揺らさずに貴方の心を揺さぶりますぞ(うふっ)。
では避難袋に水や乾パンなどを用意しながら、ごゆっくりご堪能ください。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第10話
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対談の席で黒崎は、花行美代子に対してさらにこう畳みかけた。
「そこでだ!俺たちの攻略も広く広めすぎたらヤバイけれども、一部の人たち
 に料金とって教えたらもっと資金効率が良いことに気が付いたんだな。つま
 り、100人の人にその攻略を教えるとする。一人50万ずつ情報料として
 いただく。すると5000万円収入がある。これを俺たち7人が稼働して稼
 ぐとなると、休みなしのフル稼働でも、ざっと一ヶ月以上かかるんだ。攻略
 ももちろん一つじゃないから、資金効率はもっともっと良くなるわけだよな。
 そして情報提供に50万円もの料金を取るのはもうひとつ理由がある。口止
 めの効果さ。」
「・・・」
「よく考えて見ろよ。もしアンタが50万円も出して情報を買ったとする。
 それを無料で他人に教えるかい?」
美代子は大きく首を左右に振った。
「そうだろ?教えたくはないわな。つまりそうやって情報の拡散を防ぐ効果も
 あるんだ。
 羊蹄企画という会社は、俺たちがそう言う趣旨で立ち上げた会社なんだ。
 今は会社になったから、最初の頃より情報の管理がもっとシステム化されて
 きているけれど、そもそもはそういうことが発端なんだな。」
「すごいですわ。黒崎さん。出来れば私も是非その攻略情報を知りたいわ。
 もちろん料金は払います・・」
イカン・・美代子は完全に黒崎の術中にはまっている・・
俺は、慌ててそばに座っている美代子の太股のあたりを小突いたが、もはや手
遅れのようだった。

「いやぁ、アンタたしかタレントなんだよな?どうだい、会社のイメージキャ
 ラ・・・やってくれないかな?そうしたら情報はギャラ代わりに教えるよ。」
「えっ?・・具体的にはどうしたら良いんですか?」
「今度、民放の深夜の時間帯にCMをいれようと思ってるんだ。今、出演タレ
 ントを選出中なんだが、俺がアンタを推薦すればたぶん即決だろうな。」
「光栄ですわ・・」
美代子は、あろうことか感激したのか涙を流し始めた。
さて、これが彼女一流の演技なのか、それとも本気で黒崎の話術に取り込まれ
てしまったのか・・その時点では、俺には何とも判断できなかった。

この後も黒崎は、黒龍楼がいかに優れた集団か、そして羊蹄企画がいかに信用
できる企業であるかを、ほとんど一方的に延々と話し続けた。
そして対談の予定時間が終了した。
「おっと、もうこんな時間か・・」
黒崎は喋り疲れた風もなく、自分の右手の金無垢のロレックスに目をやった。
「俺は、次があるからそろそろ退席するけど、さっきのCM出演の話は、そこ
 にいる山門に担当させるから、彼から後日連絡が行くと思う。」
黒崎はそう言うと「じゃあ」とも言わずに、部屋を出ていった。

「花行先生、君川さん・・今日はどうもありがとうございました。先ほど黒崎
 が申し上げたように、CMの件にかんして、またご連絡を差し上げますので
 ・・」
黒崎から指名を受けた山門は、揉み手をしながら締めの言葉を言った。
俺はマネージャーとして挨拶の言葉を山門に言った。
「いやぁ、黒崎さんはお噂通りの魅力のある方ですね。私も花行も大変感激い
 たしました。あ、それと今日持参いたしました花と花瓶ですが、このまま進
 呈させていただいてよろしいですか?
 出来ればここにこうやって飾って頂けると・・」
「あ、ありがとうございます。では有り難く頂戴いたします・・」
山門は、バッタのようなしゃちほこばったお辞儀をした。

俺は帰りがけに受付の蜂谷美鈴に言った。
「持ってきた花瓶と花をそのまま置いて行くことになったんだけど・・」
「嬉しいわ・・なんせそういう美的センスが皆無の会社なのよ。ここ。」
「花の方は、特殊な薬品で長持ちするように加工してあるんだ。花瓶の水も当
 分腐らないだろうから手間はないと思うよ。」
「何から何まで、ありがとうございます。」
「じゃあ、またね」
美鈴は、俺と美代子に向かって深々と頭を下げた。
受付嬢の蜂谷美鈴に軽く手を挙げて、俺と花行美代子は羊蹄のビルを出た。盗
聴器つきの花瓶が社内のどこに置かれるか分からないが、いずれにせよ何らか
の情報がそこから入手できることだろう。

ビルを出て、しばらくの間、俺は傍にいる美代子になんて話し掛けたら良いか
迷っていた。もしかしたら美代子は黒崎に本当に洗脳されてしまったのかもし
ないという不安があった。

大通りに満岡の運転する黒い高級車が目の前に停まった。
美代子は毛皮の裾が挟まらないように、そろそろと車に乗り込んだ。俺も彼女
に続いて乗った。
「ふふふ・・ぷっ・・あはははは」
俺が後部座席のドアを閉めると、美代子が急に笑い出した。
「はははは、あの黒崎って・・ホント根っからの詐欺師ね!なかなかのものよ。
 あれじゃ、普通の人だったらイチコロだわ。」
美代子の言葉を聞いて急激な安堵感が俺を包んだ。さすがはマルチ女優、さっ
きまでの様子は見事な演技だったというわけだ。
「あ・・でも、探偵さん。ごめんなさいね、自分の演技に入れ込みすぎて、つ
 いCMの出演まで了承しちゃったわ。またお仕事増やしちゃったかも・・」
確かに彼女が言うようにCM出演承諾は新たなやっかいなことだが、美代子の
あまりにもあっけらかんとした様子に、許さざるを得なかった。

「いや、いいんです。お陰で羊蹄社内に盗聴器のセットも出来ましたし、具体
 的なCMの話が始まるまでには、状況は一変してるでしょうから・・」
ここで陰気な満岡マネージャーが口を挟む。
「CMの件は任せて下さい。私が持ち前の陰気さで先へ先へと引き延ばしまし
 ょう・・」
この男、自分の陰気さを武器にしているのか・・思わずぷっと吹き出しそうに
なったが、どう反応して良いものか分からず適当に相づちを打つに留めておい
た。
ところが、こともあろうか、満岡は真面目な顔のまま俺に向かってウィンクし
たのだ。
「ぷっ・・ぐはははは」
俺は我慢しきれずにとうとう吹き出してしまった。俺の笑いが導火線となって、
車内の3人すべてが爆笑した。普段まったく表情を崩さない満岡も、陰気な顔
がくしゃくしゃになるほど笑っていた。

山手線のとある駅で美代子の車から下ろしてもらった俺は、駅のホームのベン
チでしばらく考え事をした。
羊蹄企画に関しては、まずは社内に仕掛けた盗聴器からどんな情報が出てくる
かによって、今後の対処のしかたが変わってくる。なんせ相手は背後に広域暴
力団を抱えた巨大な組織だ。俺一人の力でどうなるものでもない。出来れば致
命傷を負わせてやりたいが、その後に俺に迫る危険を考えるとそうも言ってい
われない。誰でも自分はかわいいものだ。

本来、俺を依頼を受けたのは、安西宛に来たメールの件だった。それを追って
いくうちに自分の悪い癖でつい話が大きくなってきてしまったのだ。ここはひ
とつ原点に立ち返らなくてはならないだろう。

もう一度頭の中を整理して考えてみる。

まず、安西の番組「道を極めし者/THEチャンピオン」の出場者は、マウン
テン虎本、黒崎龍頭、相川マヤ、花行美代子、そして俺の5名である。元々は
俺ではなく、ボーダー石井というプロが予定されていた。

そして安西に殺人予告のメールが届いた。ターゲットは誰か?
メールに残されたキーワードは「サタンの生け贄の爪」
これについては、警視庁の現役刑事の蓮本と共同で推理してみた。
「サタン」については、出場予定者の写真の並び方の「左端」の者がターゲッ
トだと推測した。
「生け贄」「爪」については、生け贄によく羊の血が使われることから「生け
贄=羊」そして「爪=蹄」という推理から、悪徳攻略会社の羊蹄企画の関係者
ということと推測された。
つまり、出場予定者の写真の左端は「黒崎龍頭」。彼が率いる「黒龍楼」が羊
蹄企画の広告宣伝部門であるを考え合わせれば、ターゲットが黒崎であるとい
う推理が有力になってくる。
参加を取りやめたボーダー石井によれば、番組自体が羊蹄企画による茶番であ
るという。これはプロデューサーの安西にも確認はとった。
よってメールの送り主は、羊蹄企画または黒崎を恨む者、あるいは彼らによる
茶番の放送を阻止することが目的の者・・そう言う線が濃厚だ。しかし・・

ふと嫌な予感がして、モバイルPCを出して、インターネットからもう一度番
組の企画予告ページを開いてみた。サイトは更新されていた。画像を読み込む
ために少し時間が経った後、番組出演予定者の写真が一気に表示された。

ところが、あろうことか俺の写真が出場者の一番左端に来ていた。
これは・・いったいどういうことなのか?
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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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なんと仕事中に書き続けた、らいぜん渾身のパチンコ小説メルマガ!(笑)
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 ■後書き
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若い頃よりロック一辺倒で過ごして参りましたが、最近年をとったせいかクラシ
ックを聴くようになりました。
実は胎教に良い音楽があるように、高血圧や心筋梗塞、動脈硬化や脳梗塞などの
血液循環系疾患の予防の音楽があるのですよ。
『モーツアルト音楽セラピー』シリーズというのがありまして、そのシリーズの
PART2がそれです。
言うなれば「健康モーツアルト音楽療法」ということでしょうか?
これは全部で5曲

・ ピアノ協奏曲 第20番ニ短調K466
・ ピアノソナタ 第15番ハ長調K545 
・ ヴァイオリン協奏曲 第3番ト長調K216
・ 弦楽五重奏 第3番ハ長調K515
・ ピアノ協奏曲 第23番イ長調K488

どこかで聞いたことがあるような、ないような、でもなかなか耳に心地よい音楽
でございます。ピアノって良いですね。
皆さんも一度聞いてみてはいかがでしょうか?
かなりの癒しになると思います。
血液の循環もスムースになって、健康に良いかも?

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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 責任編集/イッセー岡田 <じゃんバリ>レギュラーライターの信用と実績
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