メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 190号  2004/07/15


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                ☆☆☆ 第190号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■ <らいぜんのパチ物語> 新シリーズ堂々の登場!
  
                   『パチプロ探偵』第7話

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 当『イッセー岡田のあはは天国劇場』は以下の3つの異なったversionで
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の高齢(!)サラリーマン、イッセー岡田です。
発行日を毎月16日と決めた途端に破っています。(どないなっとんねん!)

 さて、私のサイトの更新はせいぜいBBSに独り言を書いているぐらいで一向
に進んでいないのですが、というのもサイトのディレクターはあのタイガー山
本プロにお任せというか、私自身HTML言語さっぱり人間ですので、どうして
いいのかわからんのですわ。
まっ、そんなわけで出会系の悪戯ガキの退治専門を最近は生業にしております。

さてらいぜんさんのホムペ「虚構師らいぜんのパチンコ百景」の更新情報です。
 http://raizen-web.hp.infoseek.co.jp/

じゃーん! な、な、なんとイッセーの作品を一挙6作品も素敵なライブラリ
に収録して頂きました。
「岡田文庫」だってさ、すごいね。
見れば見るほど格好よろしいですわ。
(内容はともかくとして、ははは)

是非お暇な方はらいぜんさんのハードボイルドなホームページへどうぞ!
 http://raizen-web.hp.infoseek.co.jp/library.html

ただいま先着300名様に限って、松嶋菜々子似の水着の美女が水羊羹と抹茶を
サービスしてくれるのだそうです。
いやぁ、甘ぁーい、甘いよぉ、小沢さぁーん!
今ならまだ十分に間に合うぞ、いそげ!(笑)

今日はらいぜんバージョンです。
「パチプロ探偵」も急展開で、ますます熱を帯びてまいりました。
この真夏の日々が更にヒートアップしそうです。
では冷たい赤福氷でも飲みながら、ごゆっくり味わってご堪能ください。
(赤福氷は伊勢にお越し頂かないと食べることが出来ません。)

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第7話
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「これが問題の番組の企画予告サイトです。」
俺は、手に持ったモバイルPCを蓮本刑事に見せながら言った。
「予告と言っても、すでに出場者の顔写真まで出てます。
 見て下さい、左から黒龍楼の黒崎、安西プロデューサーの元妻でタレントの
 花川美代子、関西のパチプロでマウンテン虎本、女流パチンカーの相川マヤ、
 そしてボーダー石井・・彼だけは出来レースの番組内容を不服として出場を
 辞退しています。で、代わりに出場するのが・・」
「アンタか?」
「そうです。」
「へぇ・・じゃあ、ビデオにでも撮ってせいぜい応援してやるよ。
 でも出来レースなんだろ?」
「はい、実は、番組には裏スポンサーとして羊蹄企画がついているんです。
 金を出す条件として『黒崎を出場させる』ということ。」
「ゴトか?・・それで予定通り黒崎が優勝する・・・」
さすがはベテラン刑事・・こういうところは飲み込みが早い。

「すいません、話を少し戻します。
 問題の謎のキーワード『サタンの生け贄の爪』です。
 これはカルト的な意味ではなく、次のような意味だと思うんです。
 まず『サタン』。
 そのまま読めば、堕天使ルシフェルの別名ですが、そうではなく、これに漢
 字をあてて『左端』。つまり左の端・・と考えます。となるとこのページに
 おける左端とは、そうこの写真の並び方です。一番左は黒崎ですね?」
「でも、それは単なるトンチだろう?そんな単純なものかな・・」
「そうですね。それは僕も同じように感じました。そこでその次の部分です。
 『生け贄の爪』
 昔から生け贄には、羊の血をよく使います。羊・・そう羊蹄企画・・そう考
 えると最後の『爪』は、羊蹄の『蹄』つまり『ひづめ』を指すことになる。」
「『生け贄の爪』はすなわち『羊蹄企画』か・・それなら符号が一致するな。
 しかし、こう考えても良いかも知れない。つまり羊蹄企画を表すのは『生け
 贄』だけで、『爪』はその『手先』つまり黒崎のことだ。」
「えっ?でも黒崎が率いる攻略集団『黒龍楼』は、羊蹄企画の手先ではなく、
 その逆・・羊蹄企画のバックにある組織であると言われてますよね?」
「世間じゃそう言われてる。ところが、実態は違うんだ。」
ここで蓮本刑事はグラスの日本酒を一気に飲み干した。俺は、そのグラスをま
た満たしてやる。

「世間一般では、羊蹄企画を影で操る謎の集団が『黒龍楼』である、言われて
 いるんだが、実態は『黒龍楼』が『羊蹄企画』の単なる一部署という扱いな
 んだ。となれば、最後の『爪』の部分は、『手先』と考えた方が辻褄が合う
 だろ?だいたいよく考えて見ろよ。もし黒龍楼が、羊蹄企画ほどの大きな会
 社の裏母体だとしたら、そこのトップである黒崎自身が、じきじきにパチン
 コ番組なんかに出演すると思うか?」
「確かに・・」
「黒崎もそして黒龍楼も、羊蹄企画の宣伝用の道具に過ぎないんだよ。」
「・・・・」
「実は、羊蹄に関しちゃ暴対も動いてる。」
「暴対が?・・」
俺の、つまみのスルメの一夜干しに伸ばし掛けていた手が止まった。
「そう、羊蹄の本当の母体はな・・誰もが知ってるような巨大な広域暴力団さ。」
「七海会・・」
蓮本刑事は、ここでこくりと頷いた。
「アンタみたいな半分素人の探偵が一人で動くにゃ、ちょっと荷が重いだろ?」
今度は、俺がうんうんと必死に頷いた。

七海会と言えば、芸能、娯楽に関するほとんどの分野に浸食している日本最大
の巨大暴力団だった。
俺は知らないうちにとんでもないものに巻き込まれていたわけだ。
「しかし、ひとつ気がかりなことがあるんです。」
「うむ」
「番組の出場者でもある花行美代子の件です。」
「あぁ、多少歳はいってるけどいい女だよな。俺も女性タレントじゃ彼女が一
 番好みのタイプかな・・」
強面の蓮本刑事がそういう女性の好みだとは、今の今まで知らなかった。
そう言えば、今まで蓮本刑事とその手の話はしたことなかった。
「そのお好みの女性タレントがですね・・」
俺は蓮本刑事に、花行美代子が、元夫の安西に頼まれた黒崎との対談の仕事を
断るに断れないことを話した。
「そりゃ、彼女のタレント生命に関わるよな・・う〜ん・・どうしても断れな
 いのかな、その話・・」
蓮本刑事にしては珍しく、その少ない髪を掻きむしって悩んでいる様子だった。

「結局、安西は元夫ですけど、業界では敏腕プロデューサーで知られています。
 その仕事を断るということも彼女の今後の仕事に大いに影響するわけです。」
「結局、今の花行美代子は、どっちに転んでも引退の危機・・という訳だな。」
「少なくとも、今彼女自身はそう思っています。」
「元旦那の安西は、元妻の彼女を巻き込んだことをどう感じているのだろう?」
「安西の場合、あまり他人の気持ちを推し量ったりするタイプじゃないみたい
 ですね。私が羊蹄企画の実態を散々聞かせても、まだ番組の続行を望んでい
 ましたから・・花行美代子のことなんか考えちゃいないという感じでしたよ。」
「他人の気持ちも分からないような輩が、人気番組を作れるなんてね・・皮肉
 な話だよな。」
「そうですね・・」
二人とも、ここで急にしんみりした。

思い沈黙の時間が少しあった後、自分の方から沈黙を破った。
「私も、安西は自分勝手だと思っています。でもついかっときて『売り言葉に
 買い言葉』で、言うんですか・・『黒崎がゴトを出来ないように協力する』
 ことと、『メールの送信者が黒崎を殺すのを未然に防げるように警察の協力
 を依頼することを承諾する』と言う2つを条件に、番組を続行してもいい、
 ということを約束したんです。」
「おいおい、その警察って?もしかして?」
「ははは、よろしくお願い致します。」
「まったく・・お前もムシの良さも、安西と良い勝負だよ・・」
蓮本刑事は、愚痴りながらもまんざらではないようだった。なんせ花行美代子
に直接会うことが出来るのだ。嫌とは言えまい・・

翌日、俺は通常通りパチンコで稼働した。
それほど釘の良くない台を回しながら、考えにふけっていた。

さて、これで蓮本刑事の協力も得られることになったから、黒崎の殺人予告に
対する防衛も万全だろう。
番組の会場となるホールに、事前にゴト対策を万全にさせておくのは安西の仕
事だ。まぁ安西はゴトに関する知識は貧弱だろうから、アドバイザーとしてあ
れこれ指示しなければいけないけれど・・
とりあえず急がなければならないのは、花行美代子と黒崎の対談の件だ。現在
返事は保留させている。対談の実現は、何としてでも防がなければならない。
ここで、騒音のホールから外に出て、安西に携帯から電話を入れる。

「もしもし・・」
「安西さん、番組の収録予定日はいつですか?」
「20日です。」
今日は6日だったから、あと2週間後ということになる。
「じゃあ、花行美代子さんの対談はいつの予定ですか?」
「それは、詳しくは聞いてないけれど、たぶん収録の前になるでしょうね。」
「とりあえず、番組の収録は延期して下さい。」
「え?それじゃ、放送に間に合わないですよ・・」
「生放送でお願いします。」
「無理ですよ。対戦時間の7時間も番組枠が取れるわけがないじゃないですか?」
「だから、勝負が付く最後の1時間だけ放送すれば良いじゃないですか。それ
 までの様子は番組中にダイジェストで流せばいい・・」
「え、そんな無茶なこと・・」
「無茶でも何でもそうして下さい。そうしないと先日お約束したことは守れま
 せん・・」
実際のところ、リアルタイムで行うと言うことは競技の状況を次々と追っかけ
で編集してゆかなければならず、スタッフには非常な負担となる。
しかしスポーツ番組などでは同じようなことがちゃんと出来るのだから、不可
能ではないはずだ。
「仕方がありません、生放送の線で頑張ってみます。でももし番組中に事件が
 起こったら・・・」
「大丈夫、もう警察には万全の体勢で警備をお願いしてあります。」
「えっ?そうなんですか?」
俺は、嘘をついた。本当のところは、蓮本刑事が非番の時にひとりで、俺の応
援に来るだけだ。まだ事件になっていない状況で警察に警護を頼むことは事実
上不可能だからだ。
「それと美代子さんの対談の件でお願いがあるんですが・・・」

安西への電話切った後、俺は花行美代子の携帯に電話した。陰気な満岡マネー
ジャーではなく、直接彼女が出た。
「お電話、お待ちしていましたわ。」
いつもの彼女と違っていたく真剣な感じが伝わってきた。
「すいません、お待たせしました。とりあえず、羊蹄からの対談の仕事は受け
 て下さい。その後、対談場所が分かったら、すぐに連絡いただけますか?」
「はい、是非・・」
「それともう一つ・・」
「はい?」
「対談の当日は、マネージャーの満岡さんは非番にしてあげて下さい。」
「えっ?」
「僕が、マネージャーとして対談に立ち会います。」
「本当ですか?ありがとう・・心強いわ・・ありがとう・・本当に・・」
少し涙声だった。よっぽど不安だったのだろう。

電話を切って台に戻ってからも、花行美代子の涙声が耳について離れなかった。
陰気なマネージャー満岡の、感謝なのか抗議なのか分からないような顔を歪め
る表情も同時に思いだし、思わず一人笑いをしてしまった。

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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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絶好調発行中!!! 男も女も読め!
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               「虚構師らいぜんのパチンコ百景」
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あっと驚く奇想天外なプロットで、読者を興奮のるつぼに巻き込んでいく!
なんと仕事中に書き続けた、らいぜん渾身のパチンコ小説メルマガ!(笑)
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 ■後書き
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らいぜんの新シリーズ第7回は如何でしたでしょうか?

さて少しくどいようですが、虚構師らいぜんのパチンコ百景HP
 http://raizen-web.hp.infoseek.co.jp/
ここの素晴らしいライブラリに自作6作品が収録されたのですが、もう読ん
でくれたでしょうか? (んなわけないよね!)

どれをとっても、とっても馬鹿馬鹿しさに溢れ、アホらしさだけは天下一品
のパチンコ小説集です。
ほとんど仕事中に書きました。(おいおいっ!)
是非お暇な方は読んでやってください。
 来てね、見てね、読んでね、買ってね!
(残念ながら販売はしておりません(笑)!)
 
「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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