メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 188号  2004/06/29


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
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                ☆☆☆ 第188号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 
                                     『パチプロ探偵』第6話

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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の中高年サラリーマン、イッセー岡田です。

しばらくぶりのご無沙汰でございました。
実は最近体調が実に思わしくないのですよ。
突然くらくらっと目眩がしたり、急に気分が悪くなったり、これは不整脈が原
因、皮膚病(どうも草抜きが原因らしい)になったり、たまに飲み会をすれば寝
るときに胃がしくしく痛んだり、睡眠不足に偏頭痛、そしてちょっと無理して
トレーニングなんぞやれば全身筋肉痛などで体がギシギシ言って動きません。
一体全体私の体はどうなっているんでしょうか?
ちょっと体全体のオーバーホールする必要がありそうです。
そんなわけで大変ご無沙汰してしまいました。ごめんなさいです。

今日はらいぜんバージョンです。
「パチプロ探偵」もますます盛り上がってまいりましたよ。
ではちべたいアイスコーヒーでも飲みながら、ごゆっくりご堪能ください。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第6話
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花行美代子と別れた後、安西と待ち合わせた場所に時間通りに行くと、安西は
もうすでに来ていた。

「待ちましたか?」
「いえ、さっき来たばかりです・・」
彼の前に置かれた空のコーヒーカップと数本の吸い殻が、それが嘘であること
証明していた。
「で、お話というのは?」
安西はすぐに本題に入ってきた。きっとずっと気になっていたのだろう。俺は
ダイレクトに質問をぶつけてみることにした。

「羊蹄企画という会社をご存じですか?」
安西プロデューサーの顔色がみるみる悪くなるのが分かった。
「え・・・ど、どうしてそんなこと聞かれるんですか?」
安西は、なんとか平静を装おうとしていたが、声は完全に震えていた。
「例の番組のスポンサーですよね?正式なスポンサーではないけれど・・」
「美代子に聞いたんですか?」
「さぁ・・」
「美代子なんですね?・・元妻だから裏の話をしたんですけどね・・今日初め
 て会ったあなたにそんな話をするなんて・・軽率だ・・今後は彼女の起用は
 慎重にしないと・・・」
「ちょっと待って下さい!」
俺が突然大きな声をあげたために、他の客は一斉にこちらを見た。
「あなたはマスコミでは絶大な力を持っている。しかしだからといって彼女の
 タレント生命を奪う権利はないでしょ?」
「どういう意味ですか?私が彼女を番組に使わないからって仕事がなくなる訳
 じゃないでしょう?」
「いえ、その件ではなく、羊蹄企画との対談の件です。」
「それがどうかしましたか?どうして羊蹄企画と対談すると、美代子のタレン
 ト生命が危うくなるんですか?」
「安西さん、あなたは羊蹄企画がどんな会社なのか、ご存じないんですか?」
「パチンコの情報を売る会社なんでしょう?
 いいじゃないですか、それで研究してパチンコが勝てるなら・・」
「情報と言ってもただの情報じゃない『攻略』情報なんですよ・・」
「それなら、なおさら結構じゃありませんか・・」
安西は完全に開き直り始めた。

「いいですか?パチンコの攻略情報って・・どういう意味があるか分かります
 か?」
「・・・」
「例えば、羊蹄の攻略情報が本物だったとします。
 それを実行して玉を出すことは、刑法で言うところの『窃盗』になりますよ。
 つまりれっきとした犯罪なんです。
 逆に、そうじゃなくてそれが嘘の攻略情報だったとしましょう。
 情報通りやっても全然効果なんてない・・
 それって、何だがわかります?
 天気予報がはずれるのと訳が違うんですよ!
 詐欺です、立派な詐欺罪なんです!
 ですから、どっちに転んでも犯罪に関わるものなんです。あなたそのことを
 分かっていて、羊蹄企画をスポンサーに受け入れたんですか?」

安西は、俺の顔を見ながら、完全に蒼白なおびえるような表情に変わった。
「えっ・・は・・犯罪・・なんですか?」
「そうです。」
俺はきっぱりと言った。実は法律にはあまり詳しくないので、多少誇張した表
現も使ったが、核心は外してないはずだ。
「じゃ・・じゃあどうしたら良いんですか・・・僕は・・」
「羊蹄企画を番組から外して下さい。でも、もしそれが不可能なら、なにか理
 由をつけて、企画自体を取りやめて下さい。
 あなたに脅迫じみたメールを送ったのは、恐らく羊蹄企画に恨みを持つ者だ
 と思います。もしメールにあったように、番組中に死人が出るとしたら・・
 それはきっと黒崎でしょう。」
「ま・・まさか本当に死人なんて・・」
「安西さん・・羊蹄企画に騙されて自殺した人なんて、一桁じゃたりないくら
 いですよ!だから黒崎を殺したい奴なんて山ほどいるはずだ・・そんな反社
 会的な企業に金もらってまで番組を作りたいのですか?
 しかもその内容も完全に黒崎が勝つことが決まっている・・そんな茶番でも
 制作し続けたいのですか!」
安西は、半分白眼をむきそうな状態で呆然としていたが、ここでやっと口を開
いた。
「・・く・・黒崎さんが勝つことが決まっている?・・・そんな八百長は・・
 ない・・ですよ・・」
「大会のルールはどうなっていますか?その中にゴト行為は禁止・・とありま
 すか?」
「・・えっ?・・ゴト?まさか・・番組の中でそんな大それたこと出来るわけ
 ないじゃないですか・・」
「安西さんが想像してる『ゴト』というのは、たぶん店の目を盗んで台のドア
 を開けてロムごと取り替えるような類のあからさまなゴトのことじゃないで
 すか?でもゴトはそんな目立つようなものばかりじゃないですよ。詳しい手
 口は言いませんけど、傍から見ても全然ゴトだと分からないようなものある
 んです!」
「し、しかし・・まさか・・」
「まさか、道義的に公の電波の中でそんなことしないだろう・・なんて思って
 るんじゃないでしょうね・・だとしたら、あなたは甘すぎる。パチプロの世
 界では、そんなきれい事は通用しない。食うか食われるか・・勝つためにど
 こまでやるかは、すべて打ち手の良識にかかってるんです。
 奴らにそんな良識がかけらでも残ってると思いますか?」
「そ、そんな・・でももう企画段階を離れてしまったので、もう中止すること
 は無理です。」
「じゃあ、黒崎を番組からおろして下さい。もちろん羊蹄の裏スポンサーも。」
「い、いや・・それも・・」
「では、このまま収録まで進めて、黒崎が殺されるのを待つとしますか。」
俺は、多少芝居がかった言い方で、諦め顔をしてみせた。
「それも困る・・そうなれば番組自体が打ちきりになってしまう・・」
「そうですね。残念です・・個人的にも好きな番組でしたけど。」
「な、何とかなりませんか?・・あなたの力で・・」
「安西さん。あなたほどの敏腕プロデューサーが、実にムシの良いことを仰る
 んですね。だってそうでしょ?
 番組は続行したい、だけど羊蹄のスポンサーも捨てられない、黒崎もおろせ
 ない・・じゃあ、こうしましょう・・本番で黒崎がゴトを使えないようにす
 る。殺人予告に関しては、警察に事情を説明して未然に防ぐ・・これでどう
 でしょう?そうすれば、番組は放送できるし、羊蹄の裏スポンサーも失うこ
 とはない。」
「警察ですか・・」
「官憲が番組に関与することに抵抗がありますか?
 こんな状況になってもまだそんなことを・・」
「わ、わかりましたよ。仰るとおりに致します。お願いしますよ・・もう・・」
「警察って言ってもね、こういう商売してるといろいろとつき合いがあります
 から、出来るだけ安西さんが心配してるようなことにならないように配慮し
 ます。」
「お、お願いします。」

安西と別れて喫茶店を出ると、俺は携帯から蓮本刑事を呼びだした。
「おう」
ガマガエルを踏みつぶしたようなしゃがれ声が聞こえてきた。
蓮本刑事は『知能犯捜査係』のベテラン刑事だった。この部署はネット犯罪な
どが主流だったが、蓮本刑事はパチンコに関する知能犯罪を主に担当していた
から、何かと出会う機会が多く、そのうちお互いに情報を交換する仲になった
のだ。

「蓮さん、ご無沙汰してました。今日は蓮さんにお願いがあって電話しました。」
「アンタの頼みは、いつもろくなモンじゃないからな・・出来れば遠慮願いたい
 ところだが」
「羊蹄企画をご存じですか?」
「ん?羊蹄企画だと?・・あっ、おい!その会社は・・」
「いよいよ内偵が始まったんですな。」
「あ・・・ん・・」
「ははは、捜査上の秘密でしょうからそれ以上何も言わなくて良いです。でも
 良いタイミングでしたな。で、その羊蹄企画に関して、ちょっと蓮さんのお
 耳に入れたいことがありまして・・」

1時間後。すでに陽も落ち、あたりもすっかり暗くなった。
俺は、地元の居酒屋で蓮さんと酒を飲んでいた。刑事と言っても人間だ。飯も
食えば酒も飲む。もちろん今は勤務時間外なのだろうが・・
「こうやって一緒に酒飲むのは久しぶりだな・・」
蓮さんが、日本酒の入ったグラスを愛おしげに眺める。無類の酒好きなのだ。
「ちょっと厄介なことに巻き込まれましてね。」
「その割には、アンタの表情が生き生きしているな。」
「さすがはベテラン刑事・・人の観察力は大したモンだ」
「お前のような若造に言われたくないわい」
二人声を上げて笑った。かなり上機嫌だった。
「さて、御仁が酔っぱらう前に本題に入らなくちゃ・・」
「馬鹿モン、人を飲んだくれ扱いしやがって」
俺達はいつもこんな感じのやり取りだった。
「羊蹄の件ですけどね・・」
「おい、もうちょっと声を落とせ。近くに関係者がいないともかぎらん。」
「はい」
俺は、さらに声のトーンを下げた。俺は番組出演から、羊蹄の裏スポンサーの
話まで、一通り蓮本刑事に事情を話した。そして胸元から、安西に届いたメー
ルが書かれた紙を取りだし蓮本刑事に見せた。
蓮本刑事は、眼鏡を外して少し眼を離して、その紙を見た。もう老眼の歳なの
だ。
「おい、これは・・」
「恐らくターゲットは、黒龍楼のヘッドである黒崎龍頭。彼は番組に出演する
 予定です。
 そしてそのメールの送り主は、羊蹄企画に恨みを持つ者・・そう考えるのが
 自然じゃないですか?」
「ん?どうしてそう思う?・・番組自体に恨みを持つ者かも知れんだろ?」
「番組の安西プロデューサーに確認したところ、過去にこの手のメールは来た
 ことはないそうです。」
「ふん・・そうか・・」
「となると、まだ企画段階の『パチプロ王決定戦』自体に対して、反感を持つ
 者・・そう考えるのが自然ですよね。」
「そうだな。企画段階と言うことは、内部のものの犯行か?」
「いや、あの番組は企画が決まった時点で、インターネットのサイトでそのこ
 とを発表するんです。」
「余計なことをしたモンだな。それで対象範囲がぐっと広がるわけだ、ははは」
蓮さんは少し禿げ上がった頭をぽんと自分で叩いた。

「問題はこの部分です。『サタンの生け贄の爪』・・」
「訳わからんな。カルトな奴が犯人だろ?」
「この表現だけ見るとそういう感じもしますけれど、自分はそうではなく、こ
 う思ったんです・・
 まずは、番組の予告サイトを見て下さい。」
俺は、モバイルのパソコンを取りだして、目的のページを開けた。

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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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 <イッセーの独り言> 最近は遊ばれるだけで、ちっとも勝てまへん。
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 ■後書き
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 さて狂ったように発行するかと思ったら、突然死んだように発行しない
そんな不整脈のような発行周囲を脱すべく、やはりきちんとした発行日を
設定したほうが精神的にも良いだろう、と最近思うようになりました。

さて発行日はいつが良いでしょうか?
毎月7日はたいがー山本先生の天下のメルマガ「じゃんばり」発行日!
毎月25日はらいぜんさんの「虚構師らいぜんのパチンコ百景」の発行日!
たいがーさんの7日は当然として、らいぜんさんの25日も良い日ですよね。
2と5を足せば7になりますしね。
すると私の候補としては足して7になる16日が最適か?
直接7が絡んで、しかも足して8の末広がりになる17日も悪くない。
 しかもいずれの日も丁度上記2大パチメルマガ誌の中間日に当たる。
うーん、良いね。
よし、次回から16日、17日のダブルヘッダー……というのは調子の良い
時にして、「あは天」発行日は基本的には16日にしたいと思っています。
 あとイレギュラー発行も当然ありますので、よろしくお願いいたします。

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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