メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 184号  2004/05/20


■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
                                
           ☆彡【 バラエティーマガジン 】☆彡     

         _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Raizen-version】
          _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
           
                ☆☆☆ 第184号 ☆☆☆         
■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■
(あは天はメルマガ界初のISO14000取得をしました(嘘)。
本メルマガは再生紙を利用して、この地球の環境保全に大きく貢献しています)
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆<目 次>
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 新シリーズ堂々の登場!
                                       『パチプロ探偵』第4話

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 当『イッセー岡田のあはは天国劇場』は以下の3つの異なったversionで
構成されております、一度の登録で3種類の奇妙な味が楽しめますよ。
■ 【Ahaha Story-version】イッセーのパチ馬鹿小説連載中!
■ 【Ahaha Essay-version】イッセーのパチ馬鹿エッセー連載中!
■ 【Ahaha Raizen-version】専属ライターらいぜんのパチ小説連載中!
★★★あなたの心にほんのちょっぴり楽しい思い出を!★★★
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
=========================================================[issay PR]== 
 ■【ネットパチプロたいがー山本のパチンコ必勝メールマガジン】
   <じゃんじゃんバリバリ稼いでや!!>  
    毎月7日絶賛発行中!!! イッセー岡田も毎号登場してるよ(笑)
    登録は無料。解除も自由。登録は下記のフォームからどうぞ。
  http://www.mag2.com/m/0000037377.htm(配信提供『 まぐまぐ 』)
=========================================================[issay PR]===
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
   ご挨拶 
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
あは天発行者、伊勢市在住の中高年サラリーマン、イッセー岡田です。

かなり昔のことになるが親戚の叔父さんにこんな怪文を聞いたことがある。
「月の煌々と照る真っ暗な晩、
自動車と言う名のトラックが
走りながら止まっていた!」
子供心にも「はぁ???」という感じだったが、決しておもしろいとは思わな
かった。私があまり笑わなかったため悔しかったのか、さらにおじさんは
自分でさも可笑しそうに「これならどうだ?」と笑いながら続けた。
「一人娘が妹を連れて、
川にはまって焼け死んだ!
メクラが見つけて、テナシが揚げたと
オシが言うたとツンボが聞いた!」
これにもあまり反応が無かったと記憶している。
前者はまだしも後者のこういう差別用語連発の言葉遊びは現代では、いや
過去においてもかなり問題がありましょう。
もし商業文でこのようなことを書こうものなら厳しい糾弾を覚悟しなけれ
ばならないでしょうね。
ただ、私もこういう部分を配慮していない場合もあるかと思いまして、十
分に気をつけるようにいたしております。
基本的にあくまでも言葉遊びが主体であると自らを戒めて書いているつもり
ですが、もし気に触る表現がございましたら『ええ年こいた無知な馬鹿者』
として寛大にご容赦ください。
なかなか文章を書くと言うことは制約があって難しいことですね。

今号は新シリーズ絶好調のらいぜんバージョンです。
では焼酎のロックでも飲みながら、ハードボイルドに気分でごゆっくり
ご堪能ください。

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第4話
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

安西が取りだして見せてくれた紙は、彼宛のメールをプリントアウトしたもの
で、以下のような衝撃的な内容だった。

「安西プロデューサー殿

 ご活躍はいつも拝見しております。
 あなたの手がけられている『道を極めし者/THEチャンピオン』も高視聴
 率のようで、まずますご隆盛のようでお喜び申し上げます。

 さて、本題に入らせて頂きます。
 噂によると、その『道を極めし・・』で、何やら『パチンコ王決定戦』なる
 ものを企画されてるようですね。もしそうだとすると大変残念なことです。
 あなたほどの名プロデューサーが、よりによってそんな馬鹿げた企画を実行
 に移すとはとても信じられません。

 悪いことは言いません。そんな無意味な企画はやめて下さい。
 パチプロの世界は、そんなきれい事の世界じゃないんです。
 もし無理して企画を進めたらとんでもないことになるかも知れません。
 もしかしたら人が死ぬかもしれません・・・

 そして死ぬのは・・・  『サタンの生け贄の爪』」


俺はこれを読んで、思わずう〜んと唸ってしまった。
「どう思います?」
考え込んでいる俺を促すように、安西が問いかけてきた。
「そうですね・・」
俺は文中でいくつか気になる点を言った。

「いくつか気になった点があります。
 差出人がどうして、まだ番組の企画段階ものを知っているのか?と言う点で
 す。安西さん、何か心当たりはありませんか?」
「それは企画が本決まりになった時点で、番組のサイトに企画内容を一般に向
 けて公表するんですよ。たぶんそれを見たのでしょう。」
「では、今まで、他に企画段階でこういうメールが来たことはありますか?」
「いいえ、ありません。今回が初めてです。」
「ということは、番組やあなたに対する嫌がらせではなく、『パチプロの王者
 を決める』こと自体に対する抗議のメールかも知れません。」
「よくよく考えればそうも思えますね。」
「それと、この謎めいた最後のキーワード・・」
「『サタンの生け贄の爪』・・ですか?」
「安西さん、警察には届けられましたか?」
「あ・・いや・・それは・・」
「やはり番組の制作進行に影響が出るからですか?
 制作サイドからすれば、警察の介入は避けたいでしょうからね。」
「はい・・」
「いちおう、このコピーをいただけますか?」
俺は、メールがプリントされた紙を指さして言った。
「お願いします。これは正式な調査依頼だと思って下さい・・」
安西はテーブルに頭を擦りつけるようにして、探偵としての俺に、このメール
に関して調査の依頼をしてきたのだ。そして俺は、その依頼を受けた。

安西と別れた後、帰りの電車の中でモバイルPCから、安西が言っていた番組
のサイトを開けてみた。
「番組予告企画」と表示されたリンクボタンを押してみると、『パチプロ王者
を決す!』と題されたベージが出てきた。
そこには出場者の写真がずらっと並んでいた。

左から、黒崎龍頭、花行美代子、マウンテン虎本、相川マヤの写真があり、も
う一人分、恐らく自分の写真が載るだろうと思われる位置には「ボーダー石井」
と書かれていた。しかしこの「ボーダー石井」は、局でもらった出場者一覧に
はなかった。

このボーダー石井は、ボーダー主義を基本に地味ではあるが堅実な稼ぎをあげ
ているプロだ。雑誌などでも自分の立ち回りを日記形式で公表しているのを読
んだことがある。

ボーダー石井は、辞退したのか?それとも、急遽はずされたのか?
恐らくそのどちらかで、彼の出場中止について、サイトの更新がまだ間に合っ
ていないのだろう。

もし彼が出場者から外されたのだとすれば、外されるのが決まる前に、あのメ
ールが安西のところに来たのだろう。あのメールを受け取った安西は、急遽出
場者であるボーダー石井を外し、探偵も兼任している俺に白羽の矢を立てた、
そういう経緯も考えられる。
いっぽう、もしボーダー石井本人の意思による辞退であるならば、彼は番組へ
の参加は一度決めたものの、その内容に何か彼にとっての不都合があって辞退
した、と考えるのが普通である。

俺はこのことを本人に直接確認するために、ボーダー石井の根城のホールを訪
ねてみることにした。
彼は、イベント中心ではなくジグマプロだったから、恐らくいつも行っている
ホールにいるはずだ。俺は電車を乗り換え、目的地に向かった。

ボーダー石井のジグマっているホールは「昔ながら」という言葉がピッタリ来
るような、古いパチンコ店だった。こういう店なら設備の減価償却も済んでい
るだろうし、新台の入れ替えも少ないだろうから、比較的釘は開けられるのだ
ろう。
それを裏付けるように、実際にホールの内部にはいると、台やシマごとによっ
て、かなり釘にメリハリがつけられているのが分かった。これならジグマでも
立派にやっていけるだろう。
最近の近代的なホールは、過剰な設備と早い新台入れ替えにより経費がかさみ、
釘はそれほど開けられない。しかもどの台もほぼ似たような釘の開き具合にな
っているから、日当が稼げる台を見つけにくい。
だから、その日のイベントによって店を転々と変えるプロが増えてきているか
ら、ボーダー石井のような一つの店に張り付いて打つジグマタイプのプロは、
はっきり言って少なくなってきているのだ。

すぐにボーダー石井の姿は見つかった。プロと言っても、中堅のパチンコ雑誌
の日記を書いているだけだから、打っていても彼を知ってる一般客にそうは声
をかけられることはないのだろう。
彼は無人のシマの真ん中でぽつんと打っていた。足下には夕方にも関わらず、
まだ3つしかドル箱は積まれていなかった。今日一日ここまでかなり辛い展開
だったのだろう。

「ボーダー石井さんですね?」
とりあえず俺は声を掛けてみた。
「・・?あんた・・誰?」
「同業者です」
「そうかい、プータローかい・・」
「一応パチンコで喰ってますが・・」
「じゃあ、立派なプータローだ・・」
「世間じゃパチプロって言われますけどね。やっぱプータローなんですか?」
「税金払ってる?」
「いや・・」
「じゃあプータローだ。子供と年寄り以外で税金払っていないのはプータロー
 なんだよ。」

雑誌などで出ているイメージよりかなり陰気な感じがする男だった。
「実は、西京テレビの番組ね。私があなたの代わりに出ることになりました。」
そう言っても目の前の陰気な男に、特に変化は見られなかった。
「正確に言うとそれは違うんじゃない?俺は自分から出場辞退したんだ。そこ
 で一つ空席が出来た。そこにアンタが入り込んだ・・それだけの話だろ。
 だからアンタは俺の代わりじゃない・・」
「石井さんの方から出場辞退されたんですか・・でも、どうして?」
「個人的に義理がある筋から頼まれてね、一度は出場を承諾したんだけどさ。
 でも辞めたんだ。出場者一覧見たらさ・・黒崎がいただろ?
 あんな奴と同じ土俵に上がりたくないからな・・」
「そうですか」
この男がいわんとすることはよく分かる。
黒崎が率いる「黒龍楼」が関係してると思われる大手パチンコ攻略会社「羊蹄
企画」は、何かと問題のある会社だった。羊蹄企画からガセ攻略を売りつけら
れた被害者から、あちこちで訴訟を起こされているのにも関わらず、いまだに
パチンコ雑誌なんかで大きく広告を出しているのだ。

「俺と・・」
ボーダー石井は、ぽつりぽつりという感じで話し出した。
「けっこう仲が良かったここの常連さんで、1年前に羊蹄に騙されて作った借
 金が元で、自殺した人がいるんだよ。」
「そうですか・・それはお気の毒に・・」
「いい人だったんだよ。でも悲しいかなパチンコは下手でね。いつも負けてた
 よ。そこで最後の望みで羊蹄の攻略にすがったんだろうな・・・
 自分が経営してた店も抵当にいれてさ、羊蹄の会員になったんだ。
 ところが、まぁ当然の話なんだが、実際に羊蹄から来た攻略は全然効きやし
 ない。それどころか打ち方が荒くなってさらに負けが込んだ。本人は平静を
 装っていたが、ある日を境にここに来なくなったんだ。
 そのことは、自殺したのが分かった後で、奥さんが涙ながらに話してくれて、
 やっと分かったんだ・・・」
「じゃあ、大会に出場して黒崎を倒せばいいじゃないですか・・」
「ははは、アンタ、大会のルール見たかい?」
「いや・・」
「大会ルールのどこにも『ゴト行為はいけません』、とは書いてないだろ?」
「え?・・まさか・・」

===================================
※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
===================================

=========================================================[issay PR]==
絶好調発行中!!!
あの「らいぜん」が満を持して放つ、究極のパチンコストーリーメルマガ!
「虚構師らいぜんのパチンコ百景」
http://www.mag2.com/m/0000108898.htm
======================================================================
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 <イッセーの独り言> 今年度目標年間収支プラス500Kと過去の負債半減!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 ■後書き
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 らいぜんの新シリーズ第四話は如何でしたでしょうか?
 謎の「サタンの生け贄の爪」と言う言葉の意味が次号から次第に解き明か
されてまいります。
そこでイッセーなりに、ここでこの謎を解いてご覧に入れましょう。

「サタンの生け贄の爪」!!!

「サタン」は「左端」と考えます、すると左から読めということ。
 (わざわざ書かなくても左から読むぞと言うつっこみは拒否します!)
「生け贄」は「行け2へ」ということから、残された「のつめ」の2番目
の文字というと「つ」、そう、そうなんです、これを出した犯人の出身地は
三重県の『津』だったということがわかりましたよね。
そうとなればこの物語の登場人物で津市の出身者を捜せば犯人は一目瞭然、
一件落着、屁のカッパとなります、わはははは、どうだ、まいったか?(笑)。
では次回のらいぜん「パチプロ探偵」第5話をお楽しみにね。

さて次号はイッセー岡田のエッセーバァージョンとして、しつこくもまた
「ひたすらメタスラ回胴遊技実戦記」特別編をお送り致します。
  (まだやってるのか、なんて言わないでね。)

 追伸 最近毎日発行しているような気がしますが気にしないでください。
    何事も波がありますから。
        発行確率の偏りということでご容赦を(笑)

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◎メールマガジン★イッセーのあはは天国劇場★ は以下の配信システム
を利用して発行しています。
 『まぐまぐ』  (マガジンID: 0000047327)  http://www.mag2.com/
 『E-magazine』(マガジンID: 333777)      http://www.emaga.com/
 『カプライト』(マガジンID: 1103)       http://kapu.cplaza.ne.jp/
  『メルマガ天国』(マガジンID: 3262)      http://melten.com/
 『Mailux』(ID: MM3E194C6CD54F5)        http://www.mailux.com/
-----------------------------------------------------------------
 責任編集/イッセー岡田 <じゃんバリ>レギュラーライターの信用と実績
            <専属ライター> らいぜん
      http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/6968/
                E-mail mailto:issayokada@mub.biglobe.ne.jp
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 =================================
  ★『 ★イッセーのあはは天国劇場★ 』の記事の一部、
    もしくは全部の無断転載・無断配布を禁じます。
  ☆掲載記事の著作権は筆者に有り、筆者の許可なく複製・再配信等を
      行うことはできません。したら、あかんよ。めっ。
 =================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。