イッセー岡田のあはは天国劇場　181号 2004/05/17

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タイトル：イッセー岡田のあはは天国劇場　181号 2004/05/17

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今日の予定は? 確か調べなければならないことがあったような気がするがそれは何だったのか? 今朝妻に何を頼まれていたのか? さっきトイレでちゃんと拭いてきたのか?(おいっ) とにかく段々とアルツハイマー症候群がわが脳みそを蝕んできているように思えてならない。しかしながら、これは何も悪いことばかりではない。なぜなら嫌な思い出というモノも１日経てばすっかり霧散霧消しているからだ。従って昨日の『大負け』という大きな痛手は、今日の私の頭の中にはもう一切無い。そう、私の立ち直りの速さは、往年のカールルイスに匹敵するほどなのだ。さて今日はどうするか? 時刻は午後2時過ぎのことである。やはり結果がそこそこ出ているメタスラのハイエナで行くことにする。まず「クラークケントが変身した」店に行くと、そこにはゴールデンウィークにもかかわらず寒々とした光景があった。どうあがいても人がいない店でストック機はたまらないのが自然の摂理というモノである。ドロンジョゼロ、キンパル2名、マッハ2名、黄金神1名という、裏口から見た光景はさながらロシアのツンドラ地帯に迷い込んだようなもので、寒気と悪寒を感じながらメタスラの島を見れば、あっぱれ、モノの見事にボーナスゼロ更新、さすがに4名ほど打ってはいたが誰も出していないし、空いている台も回転数200 前後の台ばかりで食指が動かない。隣の榎本加奈子は全員座っていたが、一人だけドル箱を1箱持っているだけで、おっちゃんおばちゃん達がせっせとサンドに漱石を投入している。これが哀れでなくてなんであろうか? どうもここにいらっしゃる方々は全員クラークケントファンクラブの会員であるようだ。今やどの店も看板機種である北斗の島もアチョーアチョーという、怪鳥のごとき雄叫びはここではあまり聞かれず、騒々しいのが定番であるパチンコ屋の店内で静かな一時が店を支配していた。そうそうに退散するつもりがキンパルの右端から並んで2台が105,89で放置されているのを発見、よほど無視していこうと思ったが、「128Gまでの解除率激高、ゆめゆめ席を立つことなかれ」などという知識が私をどうにも素通りさせてもらえないのだ。しかたなく解除するか、しないか、神のみぞ知る介助行為をすることにした。 1台目きっちり128Gまで回してみたが何事も起こらない。カエルすら出てこないではないか? せめてゲコゲコぴょんぴょんを4回ぐらいフェイクでも良いから出して欲しかった。店が静かだと台まで静かなのか?　全く盛り上がらないこと甚だしい。さて放出が起こらないとこれがまた何のためにやっているのかが分からなくなる。すると真ん中あたりで打っていたカエルゲコゲコと良く泣く台を、また180Gぐらいでおっさんが放置していった。BB4RB1の台である。「おいっ、頼むからそこまで打つなら256Gまで回してから去れよ」文句言っても始まらないが、とにかく洗濯物をたたむときにカッターシャツは必ずキチッとアイロンを掛けないと気が済まない性格の私はまたその台にも投資し、結局5K費やして256,128,128という気持ちの良い終わり方をしてあげたのである。まるでボランティア精神を発揮しているかのような気分で、ようやくこの店を後にした。 2番目は昨日も行った○ティという店、私の打っていた台は昨日BB16回だと、ふん。隣のおばちゃん打っていた台がなんと21回、私が見たときはBB0-RB1だったのに。さてはかなりの連ちゃんをかましたと推察できる。私は虹色のオーラを全身にまといながら、眼光鋭く獲物を物色する。 BB0-RB0-450の台があったが、さすがに昨日のように天井行きはゴメン被りたい。ずっと見ていくとまたまた100回できっちり捨ててある台を発見。「またかよ」こんなことばかりしていては何をしているのかわからないのは十分に承知しているのであるが、しかしながら放置することが出来ない潔癖性の私は、甲斐甲斐しくもまたその台を133回転まで回してやることにする。周囲の客から見た私の様子はさながら聖職者のように写っていることだろう。こちとらは鬱って打ってるんだってば、もう、堪忍してぇな。しかし突然ばってんマークを付けたトラックが目の前を横切る。そして中段にはリプリプ戦車と運良くチャンス目を拾い、「やはり神様は私を見捨てなかった、がはははははは」と高笑いしたのもつかの間、あっさり戦車演出で爆発しそうでしない光景が現れた。「だめじゃんか、これじゃあ」きっちり133G迄回して、そこを去る。その後ろ姿は何故か寂しそうに見えたかどうかは知らないが、とにかくすごすごと帰ろうとした時にこの島の端台にあり得ない出目を発見した。その端台には中段に燦然と光り輝く「バナナ-バナナ-赤⑦」が出ているではないか? 挟み撃ちしていて珠に見かけるサイレントチャンス目、演出がなかったせいか、何事もないものと放置してしまったのだろう。「ぬわはははは、ば、馬鹿ものめ!　こんなわかりやすい目を放置するとはうちの会社だったら即刻首だぁ!」一切迷わず、中身の検証だけでもしておかなくては私の気が済みません。なんたって几帳面を絵に描いて額に飾っているような性格なんでして。さて1G目にたくさんのチェリーがぼよよーんと出て、赤7狙ってチェリーが否定される。思わず私はマーロンブランドのような重厚な顔つきでにんまりしてしまった。 2G目空箱、7狙うが外れる。3G目鉄箱、これも7狙うが外れる。いや自分が狙いを外しているのかもしれない。とにかく4G目にドカーンと赤7が画面一杯に出てきて、ここでようやく揃えられた。「ガッツポーズ!」と口で言いながら、ボーナス消化! 結局2連で終了。133G迄きっちり回して「王様」の伊勢店に移動する。ここまでの収支、投資-8Kで換金+9.6Kなので収支はわずかに1.6Kである。しかし私は思った。「今日は滅茶苦茶ツイている!」さて王様伊勢店は最近かなりスロットに力を入れており、この黄金週間中はずっと松阪店と出玉競争を繰り広げている、さすが大型チェーン店である。目指すはご存じメタスラ、BB0RB1回転数103で放置してある台を発見、総回転数は600ぐらいだったように記憶している。つまり500ぐらいでボーナス放出したがバケだったためそれをぶち込んでハイさよなら、というパターンか? それにしてもまだ放出高確率ゾーンの133迄あと30Gもあるではないか? しかもその隣の男性は700オーバーをカリカリしながらに打っている。「いやぁ、ご苦労さんですな。」声に出してはとても言えないが、おそらくその台は天井一直線でございましょう。さて打つこと2Kでチャンス目、しかもバッテントラックが通過、そして潜水艦演出。期待していた3G目、なんと爆発せずに赤潜水艦後退するではありませんか? 「いたたたたたた!」彼女とベッドインしてさてと言うときに急に携帯が鳴って「あの急用が出来ちゃったの。　ごめんなさいね。」みたいな。その時の落胆ぶりは気力が萎える程度ではすまされない、深い痛手となった。がっくりして、しかしまだ回転数は123、あと10Gに望みを託してMAXベットボタンを叩き、レバーを力任せに強打すると、あら不思議、演出続行で全員集合攻撃になっちゃいましたよ。つまりボーナス確定でございます。今は亡き黒沢明監督の名作「天国と地獄」という題名だけを思い出しました。いや「地獄から天国」の方がぴったりかも。結局BB3発抜いて133Gできっちり止め。ドル箱に約700～800枚程度でしょうか。なんといっても9Gから順押ししているのですがなんとスイカ、チェリー落ちまくりでジャックイン出来ませんでしたわ。哀れ恥ずかしの320枚、が二回目のボーナス時、さらに目押しミスして残り13Gでジャックインさせたりと、まぁ、ここらあたりはご愛敬。それでもすんなり換金すれば良いモノを持ち玉移動自由になったため、更に持ちコインを増やすべく放浪の旅に出かけることにした。「榎本加奈子」ちゃんのご機嫌を伺ってただただコインを減らし、、「ガメラ」の迫力あるバトルシーンを見たさにしばし打ってバケ1回という体たらく。さすがにこれではダメだと、天下布武の22回BBゲットして400Gあたりで放置されている台をゲット、ここでこの残りわずかなコインと心中してやる。家康のステージだったので、左バー下段狙いで巻物が上段停止のみ中右赤7狙いというやり方で消化することにし、さて狙い通りうまくいくのか? 最初に狙ったバー下段はさすが目押し職人、いや目押しアルバイトレベルである私がやると何故か2連赤7が下段に止まる。あらためてリール配列を見ると、そのあまりの誤差に少々自己嫌悪気味。「頑張れ、中年スロッター!」と自分で自分を激励し、なんとか格好つくようになった頃、白忍者登場(この段階では熱いことを知りませんでした)巻物に「怪」と出て、さらに今度は家康が物見で見るシーン。出てきた文字は「覚醒剤」?!?!?!? 「な、なんだこりゃ?」よく見れば「覚醒」とは要するに古くはサップゲーム、最近ではシンドバットゾーンみたいなモノか、とにかく大当たりしやすい状態なんだそうな。しかし「覚醒」って言葉がどうもねぇ、なんかスロットに似合いませんねぇ。やっぱりベタでも「チャンス」とか「高確率」とかの方がより理解しやすいのではないでしょうか? てなことを考えていると床下に「怪」から、くせ者発見し、家康捉えてボーナス確定。これがBBで、いやぁ、もうホントばっちり覚醒させていただきました。この後もくだんの「覚醒」継続してすぐにRB,BBと立て続けて放出、まぁ、なんということでしょう、この「覚醒」ってとっても素晴らしい言葉だと思います、はい。戦になっても負ける気がしなくなりますね、この覚醒中は。この時の音楽も期待感煽ってくれるし、天下布武というマシンにもうぴったり! しかしこの覚醒とやらは突然終わってしまうのですな、そこから200G回してもウンともスンとも言わなくなりまして、もうここらが潮時か、結局メタスラのコインを増やすことが出来ず、わずかな換金で終了。投資2K,換金4.9K 結果この日は2店舗を実にテンポ良くハシゴして、プラス4.5Kでございました。はぁぁ、しんど。いったい私は何やっているんでしょうか? =========================================================[issay PR]== 絶好調発行中!!! あの「らいぜん」が満を持して放つ、究極のパチンコストーリーメルマガ! 「虚構師らいぜんのパチンコ百景」 http://www.mag2.com/m/0000108898.htm ====================================================================== ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■ ■■■　☆＜あとがき＞ ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■ 　あは天発行者の伊勢のイッセー岡田です。初日の負債が重くのし掛かっているため、思ったような立ち回りが出来ず　あちらこちら回って、結局逆に負債を増やすというパターンが今までの私でしたが、今回は少しでも回収出来るモノは回収して、負債を増やさないことを前提に動くことに致しましたが、実にヒヤヒヤものでした。　とにかく負けなかったから、大満足しています。　さて気分を切り替えて、次号はらいぜんの「パチプロ探偵」第三話です。　どうぞお楽しみに! 「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように.... 　ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 　当『イッセー岡田のあはは天国劇場』は以下の3つの異なったversionで構成されております、一度の登録で3種類の奇妙な味が楽しめますよ。 ■ 【Ahaha Story-version】イッセーのパチ馬鹿小説連載中! ■ 【Ahaha Essay-version】イッセーのパチ馬鹿エッセー連載中! ■ 【Ahaha Raizen-version】専属ライターらいぜんのパチ小説連載中! ★★★あなたの心にほんのちょっぴり楽しい思い出を!★★★ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ◎メールマガジン★イッセーのあはは天国劇場★ は以下の配信システムを利用して発行しています。　『まぐまぐ』 (マガジンID: 0000047327) http://www.mag2.com/ 　『E-magazine』(マガジンID: 333777) http://www.emaga.com/ 　『カプライト』(マガジンID: 1103) 　http://kapu.cplaza.ne.jp/ 『メルマガ天国』(マガジンID: 3262) http://melten.com/ 　『Mailux』(ID: MM3E194C6CD54F5) http://www.mailux.com/ ----------------------------------------------------------------- 　責任編集／イッセー岡田　＜じゃんバリ＞レギュラーライターの信用と実績 <専属ライター>　らいぜん　　　　　　http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/6968/ E-mail mailto:issayokada@mub.biglobe.ne.jp ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝　　★『 ★イッセーのあはは天国劇場★ 』の記事の一部、　　　　もしくは全部の無断転載・無断配布を禁じます。　　☆掲載記事の著作権は筆者に有り、筆者の許可なく複製・再配信等を行うことはできません。したら、あかんよ。めっ。　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

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