メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 180号  2004/05/15


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Raizen-version】
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                ☆☆☆ 第180号 ☆☆☆         
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(あは天はメルマガ界初のISO14000取得をしました(嘘)。
本メルマガは再生紙を利用して、この地球の環境保全に大きく貢献しています)
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語> 新シリーズ堂々の登場!
                                          『パチプロ探偵』第2話
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の中高年サラリーマン、イッセー岡田です。
これを書いている段階では今月プラスになっています。
不思議なモノですな、ギャンブルって奴は。
今は「ひたすらメタスラ」で勝負しています。
結果がついていれば良いのではないかと、また起死回生の逆転打の詳細に
つきましてはエッセーバァージョンにてお伝え致します。

さてらいぜんバァージョンの新作「パチプロ探偵」第二話です。
ではアイスコーヒーでも飲みながら、ごゆっくりご堪能ください。

【お詫び】
前号でらいぜん新作の題名が「パチンコ探偵」となっていましたが、正確
には「パチプロ探偵」でした。ここに訂正してお詫び申し上げます。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『パチプロ探偵』第2話
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美人熟女タレントの花行美代子が振り返って俺に声を掛けたとき、そばにいた
彼女のマネージャーらしき貧相な男が、またかとあからさまに顔を歪めたのが
分かった。まるで舌打ちでも聞こえてきそうな感じだった

美代子が局を案内してくれるのは非常に有り難いが、彼女の本当の意図が分か
らなかったので、どうしようかと一瞬迷っていると
「さぁ!そんなところに突っ立ってないで、早く入りましょ。
 それとも・・こんな年増女の案内じゃ、おイヤ?」

美代子はその美しい顔を少しいじわるそうに歪めて言った。
彼女の場合、なぜかこういう表情が実に魅力的なのだ。俺は、彼女の魅力に圧
倒されるように反射的にこう答えた。
「い・・いえ・・そんな、滅相もございません!」

マネージャーらしき貧相な男が、あからさまに腕時計を見た。まったく無粋な
男だ。こういう男がいつも側にいると、逆に花行美代子の明るさが際だつのか
も知れないな・・と思った。しかし彼女の自由奔放さから推測すれば、マネー
ジャーもいろいろと苦労が耐えないのかも知れないな・・と同情心さえ感じた。
どこの世界でも、光と影、表と裏、どちらも共存してこそバランスが保たれる
のだろう。

「実は、第一制作室の安西プロデューサーに会いたいのですが・・」
俺は、彼女に単刀直入に用件を言った。
「あら?奇遇ね!私も安西さんと打ち合わせのために来たのよ。
 じゃあ一緒に行きましょうよ。」
そう言うと、美代子が突然、俺の腕にその手を絡ませてきた。
俺は自分の心臓の鼓動がはっきり聞こえるくらい興奮を覚えた。

「その廊下の突き当たりを左に行ってね。」
腕を組んだままの格好で俺と彼女は、マネージャーの貧相な男を従えるような
陣形で局の廊下を進んだ。
途中すれ違った局のスタッフ達は皆、
「よっ!美代ちゃん、元気!」
と声を掛けてくる。彼女は笑顔でそれに応えていた。スタッフは、俺とこうや
って腕を組んでいる彼女の姿を見ても、別段特別の反応は見せなかった。
きっとこういうことは日常茶飯事なのだろうか・・

「ねぇ知ってる、安西は私の前の夫なのよ。」
「ええええええっ?!!!」

そうか・・そう言えば、5年ほど前にあった花行美代子の離婚騒動はワイドシ
ョーで見た記憶がある。
別れた相手はテレビ局の制作の人間だと言うことは覚えているが、その相手が
まさかこれから会いに行く人と同一人物だとは思わなかった。しかも、そのも
う一方の当事者の花行美代子も、自分の傍にいるのだ。

俺は、非常に特殊なシチュエーションに現在自分が置かれていることに気が付
いた。こういう状況は、探偵業に身を置くものにとっては血が騒ぐのだ。
「離婚した夫婦が再会?泥沼の口論?親権の奪い合い?」
まるで3流女性週刊誌の見出しのようだが、案外こういうところに探偵の依頼
は転がっているものだ。

しかし俺のそんな期待も、目的地の第一制作室に入った途端、もろくも崩れ去
った。花行美代子と安西プロデューサー、この元夫婦の会話はとても自分が想
像していたものとは違っていたのだ。
「わお、直、久しぶり!」
安西らしき姿を見かけた彼女は開口一番こう言った。
「おお、美代ちゃん。元気してる?」
「相変わらずよ。憎まれっ子だから、世にどっかりとはばかってるわ。」
「はははは。それはそれは。」
「でも、珍しいわね。あなたの番組から出演依頼が来るとは夢にも思わなかっ
 たわ。」
「もうあれから5年だろ?
 いい加減、週刊誌も忘れた頃だろうと思ってさ。本当は、ずっと美代ちゃん
 を使いたかったんだけど、マスコミの目がうるさくてね・・・。
 あ、俺もマスコミの人間かぁ。」
「そうね、ふふふ・・ところで、明日香ちゃんは元気?」
「元気だよ。もう来年は成人式だ。『美代子さん、元気かなぁ』って毎日のよ
 うに言ってるよ。今度会ってやってくれよ。夫婦だった時は、本当の親子み
 たいに仲良かったものな。」

これを聞いて思い出した。たしか、この安西プロデューサーは、美代子とは再
婚で、その時すでに前々妻の連れ子の女の子がいたらしい。
恐らく「明日香」というのがその連れ子なのだろう。

「ん?ところで・・そちらは新しい彼氏かい?紹介してよ。」
安西プロデューサーは、俺の存在に気付いて、美代子に言った。
「ん?・・紹介って言ってもね、玄関のところで初めて会ったのよ。
 でもあなたに用事があるみたい。それと『彼氏』かどうかは微妙だわね。
 これからの展開によるわ。ははは・・ん?ところで・・・あなた誰なの?」

漫才だったら、ここは俺がコケるところだろう。実際のところ俺は膝の力が一
瞬がくっと抜けた。

「も、申し遅れました。実は昨日安西プロデューサーよりメールを戴いたもの
 です。突然お伺いして大変申し訳なかったのですが、一応戴いたメールの真
 偽を確かめさせて頂こうと思いまして・・」
俺は、メールをプリントアウトしておいた紙を、恭しく安西プロデューサーに
渡したのだった。

「あぁ、これですね。はい、確かに送らせて頂きましたよ。
 事前にお電話でも差し上げようと思ったのですが、電話番号が分からなくて
 ね。それで・・」
「アドレスは私のサイトから見られたんですか?」
「そうです。ひょんなことからあなたの経歴を見させて頂きまして・・
 いや、パチプロされながら探偵もされるとは・・で、あなたに非常に興味を
 覚えましてね。」
「え?、あなたパチプロさん?しかも探偵さんもやってるの?」
傍で聞いていた美代子が突然驚きの声を上げた。

彼女の透き通った声は制作室全体に響き渡った。室内いた他のスタッフ達の視
線が、こちらにすべて集まる。
「あ、いや・・普段はほとんどパチンコばかりでして、探偵は半分趣味と言い
 ますか、何というか・・」
「でもパチンコで生計を立ててらっしゃるんでしょ?
 凄いわ。今度個人レッスンしてよ。」

花行美代子は、パチンコ番組というと、必ずと言って良いほど出演している。
それくらい芸能界でもパチンコ好きで知られているのだ。
「こ、個人レッスンって・・パチンコを・・ですか?」
「そうよ!・・他にも何か教えてくれるの?・・うふふ・・」
「あ・・や・・その・・」
美代子の刺激的な言葉にうろたえる俺に、安西が助け船をくれた。
「美代子、あんまり困らせるんじゃいよ。」

そして安西は、俺の方に向き直って
「本当に今日はよく来てくれました。ようこそ。
 ところで、入り口で通行許可証を求められたと思うんですが、どうやって入
 って来られたんです?」
「まぁ、これでも一応探偵やってますから、いろいろと手はありますよ・・」
「いやぁ、ますます興味深いな。そういう話をたくさん聞きたいのですが、こ
 れから美代子と番組の件で打ち合わせをしなきゃいけなんです・・・
 ん?・・あ、そうか!あなたも出演する予定の番組でしたな。
 どうです?退屈かも知れませんが、お聞きになられます?」

これから行われるであろう安西と美代子の打ち合わせに使うと思われる企画書
が机の上に置いてあった。そしてその標題には
『道を極めし者/THE チャンピオン』
と書いてあった。

まだ自分が番組に出演することを決めたわけでもないし、安西からのメールに
も出演候補のようなことが書いてあるから、局としても自分が出演することが
本決まりになったわけでもないのだろう。
なのに、どうしてこの俺を企画書の段階の打ち合わせで参加させるんだろう。
と、俺には安西の意図が掴めなかったが、テレビ局の打ち合わせというものが
どうやって行われるのかにも興味があったから、その場は打ち合わせに同席さ
せて貰うことにしたのだった。

安西と美代子の打ち合わせは淡々と行われた。
特に美代子は、さっきまでのくだけた表情とは打って変わって、打ち合わせ中
は真剣な表情に変わっていた。これがプロというものなのか・・
俺もパチプロの端くれだから、きっと普段の俺しか知らない人が、パチンコ屋
が開店する直前の俺の表情を見たら、こういう感じで映るのかな?
とつまらないことを考えた。

ふと気が付くと、廊下までずっと美代子に張り付いていた、あの陰気なマネー
ジャーの姿がないことに気が付いた。そう言えば、この第一制作室に入ったと
きには彼の姿はなかった。きっと廊下でタレントの打ち合わせが終わるのを待
っているのだろう。
そもそもあの陰気なマネージャーの第一印象はかなり悪かったが、よくよく考
えるとマネージャーは大変な商売だ。俺にはああいう他人に奉仕する商売はま
ず無理だろうな、と変な同情心が再び彼に対して芽生えた。

安西と美代子の打ち合わせは30分で終了した。
打ち合わせの内容は、番組の趣旨と進行など実に大雑把なものだった。どうや
ら美代子はゲストではなく、芸能人代表のパチンカーとして出演するらしい。
実際のところ、タレントではないパチプロだけを出演させた場合、番組自体が
地味になりがちだ。美代子はそれを防ぐための番組の「華」のような存在なの
だろう。

その時、打ち合わせ時間があらかじめ分かっていたかのように、あの陰気なマ
ネージャーがドアから入ってきた。

美代子は、マネージャーを別に気にとめるわけでもなく、打ち合わせに使用し
た手帳をブランドもののバッグの中にしまいながら言った。
「ねぇ・・パチプロ探偵さん、せっかくのご縁ですからこれからもよろしくね。」
そう言うと、バッグの中から小さな紙切れを出して何かを書き込んで、俺に渡
したのだった。

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※この物語はフィクションであり、登場する個人名・団体名はすべて架空のも
 のです。もし同じ名前や良く似たものが実在しても、やっぱり架空です(笑)。
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 ■後書き
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 らいぜんの新シリーズ第二回は如何でしたでしょうか?
出来るだけスムースに配信出来るように頑張りますので、今後ともよろしく
お願いいたします。(って前の奴とそのままかい! ごめんなさい)

では次号はイッセー岡田のエッセーバァージョンとして
「黄金週間熱血熱闘回胴遊技実戦記」の三回目をお送り致します。

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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