メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 174号  2004/04/06


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
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                ☆☆☆ 第174号 ☆☆☆         
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(あは天はメルマガ界初のISO14000取得をしました(嘘)。
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☆<目 次>
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■<イッセー岡田のパチ物語> 「パチンコエキスプレス」第37章
          
■「あとがき」

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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第37章
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玉三郎はこの名前のホテルは知らなかったが、やはり思った通り恵比寿の駅
を降りたところから、夜空にくっきりと浮かぶ「Hotel Westerian」のブルー
のネオンサインが見えていた。
ここからならゆっくり歩いても2、3分程度の距離だろう。
その周囲にはビヤガーデンのような派手なイルミネーションを施した店がたく
さん並んでいる。イタメシ系やインド系、洋風和風なんでもござれ、とにかく
ここは「おしゃれな5時から族」でにぎわっていた。
歩いていると店のあちこちから美味そうな匂いが鼻孔をくすぐってくる。
「ああっ、腹減った。生ビールにジュージュー焼き肉でも食いたいなぁ。」
玉三郎は急に空腹感を覚えた。
本来ならこの時間はスロットを打っていて、腹は大して減らないのだが。
なぜパチンコやスロットを打っていると、何も腹が減らないのだろうか。
出ていればまだしも、延々とハマリ続けて天井から大爆発、いや天井でもREG
一発で更にまた延々とはまるという、悪魔のような機種もある。
そんなときには空腹感より「早く当てたい」という欲求が勝っているからだろ
う。
人間の体というものは実に不思議なモノだ。

さて恵比寿ウエスタリアンホテルのロビーは今夜老若男女でごった返していた。
ディナーショーでもあるらしく、表の看板になぜだかマギー司郎、審司のマジ
ックショーが7時からの開演となっていた。
そのためなのだろう、かなりの人がロビーに入って待ち人待ちで待っている。
「マギー司郎、審司か、ありゃマジックショーというより、どう考えてもコミ
 ックショーだろ?
 それが料理付きとはいえ24000円だって?
 めちゃくちゃ高いなぁ!」
玉三郎、24000円もあればパチンコもスロットもそこそこ遊べるのにと不謹慎
にも考えた。
ただ、マギーのマジックコミックショー、いやコミックマジックショーはなん
か楽しそうな雰囲気があった。
『うわぁ、耳がこんなになっちゃった!』とか
『この横縞のハンカチが、あーら不思議、一瞬で縦縞になっちゃったぁ!』
『ねっ、ねっ、これ可愛いでしょ!』
どう考えてもマジックとはほど遠い、さながら手品をモチーフにした漫談風の
コントなのだが、分かっていながらついつい笑ってしまうし、やっている本人
達の顔そのものが剽軽なので、何をやっても許してしまうのだろう。
「いつかオレにも彼女が出来たら、ディナーショーってのも見に行きたいな」
玉三郎、未だ見ぬ彼女と二人でテーブルに付いている姿を想像していた。

時刻は5時59分。
玉三郎が時計を見て時間を確認したところに三挙の山田専務が後ろから肩を叩
いてくれた。
「いやぁ、どうもどうも。
遅れて申し訳ありません。
電車がやたら混んでましてね、1本遅れてしまいました。
だいぶお待ちになりましたか?」
「いいえ、私も今丁度着いたばかりです。」
「そりゃ、良かった。
じゃあ、早速ここの9Fに予約を入れてありますので行きましょう。
えーと、エレベーターはあっちですね、どうぞ。」

そこは「ボンソワール」というフランス料理店だった。
どうも『フランス料理』と聞いただけで肩が凝りそうだった。
何と言っても玉三郎の家は「お好み焼き屋」なんであるから。

店は9Fエレベーターを降りてすぐ目の前にあった。
店内はガラス張りになっていて、入り口からでも中の様子がよく見える。
客の入りは時間も時間なので、ほぼ満席状態だった。

玉三郎が入り口から中を何気なく見ると、紺色のぴっちりとしたミニの制服に
真っ白なフリル付きのエプロンをした大勢のウエイトレス達が忙しそうにテー
ブルの周囲を動き回っているのが見えた。
すでに数組のアベック客が席の空くのを待っている。
「大丈夫ですか? 一杯のようですけど。」
山田専務は予約してある旨をレジにいる支配人らしき男性に言った。
「予約してある三挙の山田ですが…..」
「はい、お待ち申し上げておりました。
どうぞ別室をお取りしております。」
そう言って店内を素通りして、奥の方の個室に案内をされた。
そこは4名がゆったりと食事できる場所で、周囲の壁にはシャガールかアガール
か知らないがフランスの印象派の絵画が掲げてあり、テーブルの中央には高価
そうな花器に小さくて白い上品な花が一輪挿しにされていた。

座ってほどなく暖かいスープが運ばれてきた。
玉三郎は生涯初めてのフランス料理フルコースを食べながら、片手に高級(だと
思う)ワインを持ち、商談を始める。
家でお好み焼きの残りと焼酎のお湯割りで食事をしているのとえらい違いだ。

「さていきなりで何ですが、大銀さんはお一人なんですってね?」
「えっ、は、はい、なかな縁が無くてですね、まぁ私のように暇さえあれば
 パチってるようなダメ社員に嫁の来てなんてないですからね。」
「いや、いや、それはもったい無いですね。
 早く良いお嫁さんを見つけないと、男の盛りが過ぎてしまいますよ。
 おっと失礼、こんな言い方をするとお気を悪くされたのではないですかな?」
「いえいえ、そんなことないですよ。」
とは言っても相手がいないのだから仕方がない。
玉三郎苦節36年間、彼女いない歴では人後に落ちないのだから。

山田専務は玉三郎のグラスにワインを注ぎながら、
「あなたのような斬新なアイデアを我が社の中で考えられる人間が何人いるか?
もしよろしかったら我が社の企画室長として迎えたいぐらいですよ。」
「ありがとうございます。
嘘でもそう言って頂くと嬉しいです。
ただ仕事中でもパチンコのことばかり考えているダメ社員ですからね、とても
とても私の真の姿を知ったら誰も相手にしてくれないでしょうね。」
「はははははは、大銀さん、もしかしてお忘れですか?」
「えっ、何か?」
「私の会社はそのパチンコのことばかり考えているのが仕事なんですよ。
だから我が社にもっともふさわしい方と思っていますよ。」
「そうか、まっ、確かにそうですね。ははははは。」

場所が変わればその人の持っている才能の評価も大きく変わるのだ。
東海鉄道ではダメ社員でも三挙では優秀な社員になる可能性だってあるわけだ。
そう考えると落ちこぼれ社員としてずっと生きてきた玉三郎にとって、この言
葉は仮に嘘や冗談でも実に嬉しかった。

順番に料理が運ばれてくるのを食べながら話をするわけだが、正直玉三郎はこ
ういう場面の経験があまりない。だから話をしていると食べられないし、食べ
ていると話をキチンと聞くことも出来ない。
普段一人で食事することの多い玉三郎にとって、気を遣っての食事というもの
は何を食ったか、また消化不良気味の状態であった。
各国首脳達が晩餐会のような食事の席で色々と意見交換をするというのを聞い
たことがあるが、玉三郎はそんな器用な真似が出来ない。

☆☆☆話すか、食うか、とっちかにしろっての、ねっ! ☆☆☆

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■■■ ☆<あとがき>
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 あは天発行者のイッセー岡田です、
最近メールが数多く届きます。しかもウィルスというおまけ付き(笑)
また違うこんなメールも届くのですが…………………..。

こうしてメルマガにアドレスを乗せていると、一般の方達よりはるかに
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まぁ、大抵の方は本気にはしないでしょう。
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URLも見ただけでいかにもいかがわしい。
{Sukebe} とはまたベタなURLで、しかも{aheahe}とは何事か?
 {iregui}という魚釣り用語をここで使用するあたり、男心を果たして
これは理解しているのでしょうか?
 
しかしちょっと冷やかしてやろうという方も中にはいらっしゃるでしょう。
そこでネットでここにアクセスしてみる。
そして何か足跡を残す結果となり、次第にメールが届く頻度が多くなる。
携帯からサイトへアクセスした場合も同様、どんどんメールが届く。
「ちょっとぐらいやってみようか? おかしかったら即止めればいい。」
こうして男はこのサイトに用心しながら入っていく。
用心……………..しかし相手の女の子の顔写真入り携帯メールを受け取った
「ぬおぉぉぉぉぉ、べ、べっ、べっぴんやんか!」
途端に男は夢中になってしまう。
そして男は決断する。
「一度会ってみたい」
そして気が付くと都会に住む女のもとへ足繁く通う自分がいる。
「俺の付き合っている女はこいつなんだ!」
携帯の待ち受け画像に彼女の写真を貼り付けて、友達に自慢する。
確かに男の生涯を掛けても絶対に手に入らないような美貌の女。
そしてその女は男に信じられないような言葉を贈り続けてくる。
「ああ、早くあなたに会いたい」
「毎日あなたのことばかり考えているの」
「早く私の所に来て抱きしめて!」
男はそんな女をいとおしく思い、週末毎に女の元に行くことが習慣
になっていた。
男は田舎暮らし、そして女は都会暮らし。
お決まりのような遠距離恋愛……………それでも男はけなげに通う。
最初は何も受け取らなかった女が次第にプレゼントを欲しがるようになり、
2ヶ月も経過すると50万、100万もするような高額の宝石を欲しがる。
むろん男にはそこまでの金はない。
するとその女が友人の兄がやっている低利の金融会社を紹介してくれる。
男は自分のようなぶ男に寄り添ってくれる女に欲しがるモノを買ってやる。
それがエスカレートしていく段階で、心をとろけさせるような女の媚びに
男は骨の髄までしゃぶられていった。

こうして数ヶ月後借金だけが残った男に待ち受けていたモノは高額の利子
請求と毎日朝昼晩と夜討ち朝駆けでやってくる借金取りの男達の激しい
追い込みだけだった。
「騙されていたんだ。」
そう思ったときにはもう取り返しが付かない状態だった。

男は子供時代に遊んだ思い出の山の中で首をくくって自殺する。

.........なぁーんてことになったらイヤだから、やめとこっと。

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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 <イッセーの独り言> 天井まで打てる度胸はつきました。
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