メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 169号  2004/02/27


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           ☆彡【 バラエティーマガジン 】☆彡     

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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
              【Ahaha Raizen-version】
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                ☆☆☆ 第169号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語>
『チーム・タイラー』第24話
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 <イッセーの独り言> あっ、かっぽれかっぽれ甘茶でかっぽれ!
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の中高年サラリーマン、イッセー岡田です。

前号でも書きましたが今年ひとつの格言を得ました。
「妻が寝込むと夫が痩せる」(笑)

朝6時半から起きて掃除・洗濯・アイロン・朝夕のご飯の用意等慣れない
ことを今月は1週間ほど行いまして、その時に体重計を計ってみればあら
ま何と言うことでしょう、1.5kgも痩せているではありませんか?
甲斐甲斐しく世話をする夫に対して、食っちゃ寝食っちゃ寝の妻はみるみ
る豚のような体になりました。
しかしながら、のど元過ぎれば何とやら。
私はまた太りだし、妻は決して痩せてはいませんが、体重元通り。
「ほれ、みい、私の有り難みがわかったやろ!」
返す言葉もございません。

今号はらいぜんバージョンです。
では熱い紅茶を飲みながら、売れ残ったバレンタインチョコの投げ売りをポリ
ポリ囓りながら、ごゆっくりご堪能ください。
(我が家ではいまだ売れ残りのチョコを食べております。結構イケルヨ!)

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<イッセーの独り言> 皆さ〜ん、勝ってますかぁ〜! 
          私は今月もなんとかブラス域にいますよぉ。(←奇跡!)
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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『チーム・タイラー』第24話
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亜唯がまとめてくれたバッグ一つの荷物を持って、平良は目的地であるM市に
向かった。

急行列車の中で、東京の攻略会社『香坂企画』の山木の携帯にコンビニで買っ
たプリペイドの携帯電話から電話をかける。

「もしもし。」
「平良だ。」
「おお・・げ・・元気かい?」
「まあな。アンタは?」
「あぁお陰様でな。アンタのあの攻略のお陰で今度自社ビルが立つ予定なんだ。
 狭い鉛筆ビルだがな。また何かあったら頼むぜ。」
「あんな攻略はそうそう出るもんじゃない。まぁ市場に出回るまで稼げるだけ
 稼いでくれ。ところで、アンタはM市の情勢には詳しいか?」
「M市?あそこはやばいところだな。青龍会と唐津連合が地元のやくざモノを
 巻き込んで代理戦争やってる。」

2大広域暴力団の青龍会と唐津連合は、表面上は手打ち式などをマスコミ媒体
をつかって見せて、さも平和的な雰囲気を装っているが、こうやって各地方都
市では地元の系列の組を使ってショバ争いの代理戦争をしている。もちろん市
内にあるパチンコ店はすべてどちらかのショバになっていて、そこでゴトする
ことはイコールどちらかを敵に回すということだ。拳銃の発砲事件などがあっ
て一時はマスコミにも取り上げられ注目を受けたが、今は目立った事件こそな
くなっていたが、小さな小競り合いは日常茶飯事だという。

「そこに『リバー』ってパチ屋があるかどうか調べられるか?」
「まぁ小さな都市だけど、パチ屋は山ほどあるからな・・5分後にまた電話く
 れるか?それまでに調べておいてやる。なんせ他ならぬ平良さんの頼みだか
 らな。」

平良は無言のまま電話を切り、小さく舌打ちした。まるで恩を感じてやってる
みたいな逆に恩着せがましい山木のものの言い方が気に食わなかった。しかし
今はその山木を頼りにする他ないのだ。

5分という時間を利用して、今度は安さんのところに電話をかける。

「平良だ・・」
「おお、さっき健太から電話があったぞ。平良さんがいなくなっちまったって
 泣きそうな声で電話してきたが・・いったい何があったんだ?」
「ちょっと一人でやりたいことができてな。それでわがまま言って旅に出た。
 わがままついでにお願いがあって安さんに電話した。」
「わかってるさ。健太たちのことは任せてくれ。」
「ああ、ぜひ頼む・・健太もまだ未熟なところがあるからな。それと・・なぁ。」
「何だ?躊躇するなんて平良さんらしくもないな。」
「・・アイツ・・死んでたよ・・」
「・・・」
「詳しい経緯は言えないが、とにかくそれだけはわかった。それでお願いがあ
 るんだ。」
「・・・なんだ?」

安さんはやはりショックを受けたらしく、声が少し震えていた。

「M市の大賀湾で死体があがったかどうか調べて欲しいんだ。知りたいのは2
 体。アイツと裕太という若者の・・」

「裕太?」
「アイツの最後の相棒だ。一緒に海に捨てられたらしい・・・」
「わかった。必ず調べてみせる。もし彼らにまだ墓がないようだったら俺が丁重
 に弔って責任もって墓に入れる。任せてくれ・・・」
「ありがとう・・いろいろ世話になったな・・」
「平良さん、アンタの墓も必要かい?」
「狭いところは嫌いなんでな・・」
「そうか・・気をつけろよ・・また生きてあおうぜ。じゃあな。」

安さんは笑いながら電話を切った。
平良は、再び山木のところに電話を入れた。

「わかったか?」
「ああ、M市の『リバー』だったな?
 あそこは今はもうない。少し前に店を閉鎖してる。いちおう地元の山城組の
 縄張りだった。
 山城組は青龍会の系列だが、どうやら大陸の奴らとも手を組んでるらしい。
 そもそも山城組の組長は日本人じゃないらしい。きっとその関係でコネがあ
 ったんだろうな。抗争相手の滝川会のショバのパチ屋で大陸系の奴らを使っ
 て荒稼ぎしてるらしいんだ。滝川会側としては、大陸系を直接的に回すこと
 は避けたいから、今はやられ放題らしい。」
「じゃあ今は山城組が優勢ってわけか?」
「ところがそう簡単な状況じゃない。まず山城組の元締めである青龍会はご存
 知の通り完全な国粋団体だ。だから山城組も大陸系とつるんでいることは青
 龍会には知られたくない。もし青龍会のバックがなくなれば山城組もただの
 地回りの集団だからな。ところが青龍会としては是非ともM市の利権には食
 い込みたい。なぜならM市は公共事業費の宝庫だからだ。
 地元選出の国会議員で権藤ってヤツがいるだろ?
 アイツが政界での親分である梶本の力を使って地元に多大な公共事業の予算
 を勝ち取った。今のところ権藤は、山城組と滝川会どちらの派閥にも属して
 いない。中間で上手くやってるという状況さ。青龍会にしても唐津連合にし
 ても、権藤を上手く抱き込めば巨大な利権が見込めるわけだ。だから山城組
 が大陸系を使っているからという理由で、青龍会は簡単に山城組を見捨てる
 わけには行かないんだ。」

元締めの国粋団体・青龍会に内緒で大陸系の人間を使う山城組・・
山城組に対抗する滝川会、こちらのバックは唐津連合・・
莫大な公共事業を勝ち取ったどの組にも属さない国会議員の権藤・・
どうやらかなり複雑に入り組んできそうだ。

「M市の市長はどっちの側なんだ?」
「市長は、滝川会をバックにしている。だが議会の3分の2は山城組の息のか
 かった連中だから市長も身動きできない状況なんだ。」

 泥沼だな・・・

これだけ物事が入り組んでくると、平良はこれからどこから突付いていいのか
迷っていた。

「ありがとう、また何か聞きたいことがあったら教えてくれ。」
「なぁ・・平良さん。無茶するなよ。」

平良は、意外な人物から意外な言葉が聞けて少し驚いた。

「おいおい、気持ち悪いな。俺はそういう趣味はないぞ。」
「うるせぇ、人が柄にもなく心配してやってるんだぞ。俺も筋者の端くれだか
 らアンタがこれから無茶しようとしてことくらいわかるんだ。もしものこと
 があったらまた、この間みたいに美味しい攻略が貰えなくなるだろが!」

照れ隠しなのか、山木は若干ムキになって言った。

「ご心配ありがとな。俺は大丈夫さ。じゃあな・・」
「ああ・・」

平良はさっき山木に電話をしたときとは違って丁寧に電話を切った。
急行列車はM市の中心にある駅に着いた。駅前でタクシーを捕まえた平良は、
まずアイツが死んだ場所である大賀湾に向かった。

平良は、タクシーを待たせたまま、桟橋の方へ歩く。
アイツがこの大賀湾のどこで死んだのかはわからないが、平良は駅前で買った
花を海に投げ入れた。少しの間浮力で浮いていた白い花は、徐々に波立つ海面
からその姿を消した。

 あの世で会おうな・・それまでは安らかに眠れ・・


平良がこの地方都市に来て1ヶ月が過ぎた。
とりあえず旅の資金をしのぐために、近く主に滝川会系のスロット店を中心に
店を変えながら打ち回っていた。資金を稼ぐのと同時に、顧客の中からゴトを
している大陸系の人間を探すのが目的だった。
しかし、この1ヶ月間、さすがに彼らもそう簡単には尻尾を出さなかった。

いつものようにスロット店の店内を歩いていると、手に発信機のようなものを
持った見るからに大陸系の男が大花火を打っていた。両脇にこれも大陸系と分
かる男が真中の発信機を持った男を隠すように座っていた。

平良はこの瞬間を待っていた。ポケットから携帯電話を取りプッシュして、彼
らに聞こえないように小声で話した。

「もしもし、警察ですか。T町のスロットホール『フラワー』の者です。いつ
 もお世話になっています。今、ゴト行為を発見したので至急来て下さい。お
 願いします。」

5分ほどすると、パトカーに乗った巡査がやってきた。店員と話をすると店内
を巡回し始めた。それを見て大陸系の男たちはそそくさと出したコインを片付
け、慌てて交換して店外に出て行った。
間抜けな巡査は、一通り店内を見回ると、また店員と二言三言話をして何事も
なかったかのように外に出て行った。

 やっと導火線に火をつけることが出来たな・・

平良はその日の夜、山城組のショバのライジングサンV設置店に行った。
長髪のカツラとサングラスで変装した平良は、無人のライジングサンVの空き
台に座った。5千円ほど投資をするとBIGが揃った。平良は大げさなアクシ
ョンで30G完走してパンクさせ、誰からも分かるように全放出のセットをし
た。当然のように1G連チャンが始まった。

セット手順中から店員がこっちを睨んでいるのは分かっていた。しかしまだ目
立った動きはなかった。しばらく連チャンさせていると閉店の蛍の光が流れて
きた。時計で時間を確認した平良は、下皿のコインを箱に移した。足元にはす
でに6箱のコインがあった。それを運ぼうとした時に店員の一人が平良の前に
立ちはだかった。

「お客さん申し訳ありませんが、ちょっと事務室まで来ていただけますか?」
「嫌だ、と言ったら?」
「お客さんにいろいろ聞きしたいことがあるんですよ。お願いします。」


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 ■後書き
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 今月中旬についに待ちに待った初孫が誕生致しました。
 俗に「目に入れても痛くない」と申しますが、それって大当たりですよね。
 とにかく可愛い。
めちゃくちゃ可愛い。
 泣いても怒っても可愛い、まして笑おうものなら溶けてしまいそうな
ぐらい可愛いものです。
女の子なのですが今からモデルにしたいぐらい。いや女優でもいいか?
その空想は果てしなく、もう孫をモデルにした小説の構想も検討中。
「赤ちゃん名探偵コリンちゃん」なんてどないです?

もう少し大きくなったら、孫の機嫌の良いときはじっちゃんばっちゃん
がお相手、機嫌が悪くなったら親に返す、これが「イッセー流期限付き
可愛がり方式」という立ち回りの仕方でございます。
実は今仕事中ですが、もう孫のことが気になっております。
  いやぁ、早く帰りたいなぁ。
   皆さんも早くお孫さんを作って見て下さい。
  そうはいっても自分で作ったら、孫じゃないからね。
そうなんですよ、ここが実を言うと最も難しいポイントなんですな。
  
「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
  ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
  さぁ、今夜も孫の顔を見に行こうっと!!(^^)!!
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 <イッセーの独り言> スロットは回って当たり前! だから引き命!
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