メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 168号  2004/02/16


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                ☆☆☆ 第168号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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  ■<イッセー岡田のパチ物語> 「パチンコエキスプレス」第35章
          
 ■「あとがき」
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■■■ ☆<パチバカ物語> 
■■■         「パチンコエキスプレス」第35章
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いざコインを投入して打とうとしたときに携帯が鳴ると、充ち満ちた闘志と
投資意欲が一瞬にして萎えてしまい、気勢をそがれてしまう。
今の玉三郎もそれと同じ状態、こういう気勢をそぐような携帯電話は「規制」
すべきだと思ったが、相手にはこちらのそんな状態が分からない訳なので、
こればっかりはどうしようもない。

よくスロットやパチンコを打っている最中に携帯で笑いながら何やら話をし
ている奴らがいるが、玉三郎にはこれが全く理解できない。

第一あの騒音の中でまず相手が何を言っているのかがよく分からないはず。
そして自分の声も様々な雑音にかき消されてしまい、仕方なく外に出てまた
かけ直さなければならない。
全くもって『携帯』そのものが鬱陶しい限りである。

しかし技術の進歩というのは大したもので、これからパチンコやスロットの
ファンは必ずあの携帯を持つことになるだろう。
しかし玉三郎には一つ疑問があった。
「骨伝導スピーカ」内蔵携帯!
「あれって話すときはどうすんだろう? 
ひょっとして、ほっ、ほ、骨で喋るの?」

さていよいよこれからと言うときに掛かってきた電話は会社からだった。
「あっ、室長ですか? 長谷川です。
実は至急おたずねしたい事がありまして………………..」

彼はもともと東海鉄道総合企画室「新幹線『こだま』運営プロジェクト室」
の一員で、玉三郎より7年も後輩だが、そこは一流大卒のエリートで等級号棒
共に玉三郎より数段上である。
しかし今は元最悪のずぼら社員、元祖給料泥棒と呼ばれていた玉三郎の部下に
なっている。
それは一体何故なのだろうか?

長谷川はさすがに仕事も良くできるし、頭もすこぶる良く上司の受けも良い。
顔だってホストクラブNo.1と言っても良いぐらいの超イケ面だ。

しかし残念な事に、彼はわが日本が世界に誇る『パチンコ』という娯楽を全く
もって知らない。
確かにパチンコがどんな構造物でどのように遊ぶものかぐらいは知っている。
その知識とは
「千円で250発の玉を借り、気に入った台を打って、運良く大当たりすれば下
の入賞口が大きく開いて玉が一斉に入り、下皿に溢れるほどの玉が一杯出る。
それをドル箱という物に入れて、玉がたくさんある方が勝ちという遊び。」
長谷川には「パチンコ」というものはこの程度の知識しかなかった。

そう「新幹線『こだま』運営プロジェクト室」の中で、真にパチンコの楽しさ
も苦しさも、そして如何にして熱くなれるのか、そう言ったファン心理を完全
に理解しているのは、何を隠そうこの『玉三郎』タダ一人だったのだ。

だから玉三郎がここのリーダーであり、室長であり、一番の偉いさんなのである。
他はただ言われた事をやるだけの、単なる指示待ち人間ばかり。
いくら賢くても受験科目にない勉強や出世に関係のない事柄を彼らが率先して
やるわけがない。
仮にこのプロジェクトが失敗しても自分たちは室長の玉三郎の指示に従ったま
でで、「その責任は全て室長にあります」といつでも言える体制を取っている。
彼らは本能的に会社組織の中で身を守る術を心得ているのだ。

「こんな糞みたいな計画が成功するわけがない。」
長谷川は正直こう思っていた。
「新幹線にパチンコだって? 
はっ、笑わせるな。
馬鹿か、一体誰がそんなものに興味があるんだ?
乗客はみんな忙しいビジネスマンや家族ばかりなのに、どこの馬鹿がこんな
列車の中でまでパチンコをしたがるってんだ?
全くあいつの考えている事なんて理解できないよ。
このプロジェクトを許可した専務も安島企画室長もきっと終わりだな。」

自分の考えられる常識的枠組みからは決して外れることはない、官僚的体質の
長谷川は、何事も玉三郎に指示を仰いだ。
失敗の原因を自分のせいにされては、とてもたまらないからだ。

そんなわけで玉三郎は幸か不幸か、こういう部下達と仕事をしていた。
プロジェクトはこうして玉三郎の企画を中心に、ほとんどやる気のない部下
達の助けを借りながら、遅々として進んでいなかった。

☆☆☆前途多難の玉三郎、それより猪木を途中下車した方が痛い?☆☆☆


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■■■ ☆<あとがき>
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 あは天発行者のイッセー岡田です、皆さんお元気でしょうか?

 2月ももう半ばですね。
 2/4にインフルエンザにかかった妻はなんとまだ風邪を引いている状態です。
 毎日咳だけなのですが、ゲボゲホコンコンとやっています。
 すでに10日間以上、咳が出まくっているので気管支炎や肺炎を併発してい
  ないか心配しているのですが、どこの医者に行っても「こじらせましたな」
  の一言。行くところ行くところで薬が増えて、もう薬だらけの状態です。
  あっちの薬、こっちの薬と薬漬けで、体重までがなんか増えたような。
 「もうこりごりやわ」
  本人大反省しております。
  たった二日間辛抱してしまったおかげで、2週間寝込むことに。
  皆さん、風邪はひいたらすぐに医者に行きましょう。
  そしてインフルエンザの予防注射は受けておきましょう。
  (聞くところによると3000円ぐらいするらしいけど、今回妻はレントゲン
   や点滴まで受けているため、もう15000円以上使っています。)
 おかげで私は食事も満足な物も作れず、看病疲れで2kg痩せました。
 痩せたい妻は食って寝ての繰り返しでぷくぷく太る!
  ああ、人生って思うようには行かないもんですなぁ!

 「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、あ、さようなら。
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 皆さん、風邪には気をつけましょう! 予防にはうがいが一番ですよ!
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