メルマガ:イッセー岡田のあはは天国劇場
タイトル:イッセー岡田のあはは天国劇場 157号  2003/12/05


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       _/_/   ★イッセーのあはは天国劇場★  _/_/
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                ☆☆☆ 第157号 ☆☆☆         
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☆<目 次>
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■ ご挨拶 
  
■<らいぜんのパチ物語>
『チーム・タイラー』第17話
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   ご挨拶 
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あは天発行者、伊勢市在住の中高年サラリーマン、イッセー岡田です。

健康増進のために夜8時過ぎから、妻と妻の妹と私の3人で家から伊勢神宮
まで往復50分程度の道を歩いているのですが、昨日神宮のロータリー前を
グルッと一週しましたら、歩道の陰から目の前に数匹の犬が飛び出してきま
した。
しかし、犬にしてはどうも図体が大きいぞ、と思い、よくよく近づいて見ま
したら、なんと可愛い夫婦子連れの鹿の一家でございました。
子供を連れているため、あまり近づくと襲ってくる可能性もあるため、少し
距離を置いて見ておりましたら、私たちが通り過ぎるのと同時にサッと逃げ
るようにその場を立ち去りました。
 まるで子鹿たちに危害を加えられないように。
よほど私たち3人連れの人相が鹿の親子達にとって恐ろしく見えたのかも知
れません。
ホント失礼しちゃいますね、まったく。

さて今号は圧倒的ボリュームで迫る『らいぜんVERSION』です。
では熱いココアでも飲みながら、ごゆっくりご堪能ください。

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■■■ ☆<らいぜんのパチ物語> 
■■■                      『チーム・タイラー』第17話
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■ チームタイラー17

平良が向かったジャグラーが空き台になっていたのは、右隣の少年がその台の
椅子の背もたれにヒジを乗せていたからだった。平良は、構わずその台の下皿
にタバコを放り込んだ。椅子の背もたれにヒジをかけていた右隣の少年が「な
んだぁ?」といういきがった目つきで平良を一瞥したが、平良はヒジが乗って
いるのも構わず椅子を半回転させた。途端に右の少年のヒジが椅子からはずれ、
バランスを失って少年は倒れこみそうになった。
なんとか態勢を立て直した少年は、凄い目つきで平良を睨みつけながら立ち上
がったが、平良は知らん顔でそのまま席についた。少年は平良が全然動じてい
ないことに怖気づいたのか、やり場なさそうに、また席についた。

台の左にあるコインサンドからコインを買おうとした平良は、今度は左の少年
の組んだ足がコインの取り出しを邪魔をしてることに気がついた。

「お兄ちゃん、悪いがその長い足をどけてくれないか?」

平良は低いがドスの聞いた声でぼつっと言った。面倒くさそうにしながらも、
平良に気圧されたのだろう、すぐに組んだ足は解かれた。まだ粋がりたい盛り
の年頃なのだ。楽しくもない学校に愛想を尽かし、社会を恨み、大人を忌み嫌
い・・すべてが怒りに向かう年頃なのだ。そういう事実を妥協して受け入れる
のには時間がかかる。その気持ちはわからなくもない・・平良は少し懐かしい
気分になっていた。

その時、平良の台にどん!という振動が伝わってきた。
見ると、2つ右に座った少年が、たまたま左中と赤7がテンパイして、右リー
ル停止の後、GOGOランプがつかなかったために台にパンチを食らわせたの
だ。平良はその少年に聞こえるように独り言のように言った。

「馬鹿が!7がテンパイしてすべて入っていたら俺たちゃ苦労しないぜ・・・」

台をどついた少年は途端に立ち上がり、平良に向かって目を三角にして言った。

「なんだよ!オッサンよう!てめぇにズベコベ言われる覚えはねぇぞ!
 文句があるなら、外に出ろ!!」

どうやら彼がこの少年達のリーダー格のようだ。さっきからの出来事を見てて
平良を挑発するために台をどついたようだ。平良は平然と角ちゃんを呼んで食
事休憩札を要求した。

「平良さん、勘弁して下さいよ・・」

角ちゃんが泣きそうな顔で札を持ってきて平良の台に刺した。

「店の外なら良いんだろ?大丈夫だ、角ちゃんには迷惑かけないからさ・・」

向かいのシマで打っていた若者達は、打つ手を休めてみんな成り行きを見てい
た。ところがその時、常連のいつも比較的大人しい存在だった若者が、リーダ
ー格の少年に向かって叫んだのだ。

「おい、君たち、平良さんに逆らってこの街で2度とスロットが打てると思う
 なよ!」

彼の一声をきっかけにして、店中の客が集まってきた。
そしていつしか少年達に向かって『帰れ』コールが起こっていた。

「よせ!・・やめろ!」

コールを遮るように、平良が叫んだ。途端に水を打ったような静寂が訪れた。

「みんなの気持ちは嬉しいがな・・どんなことがあっても客が他の客を追い出
 すことは出来ないんだ。だからもうやめといた方がいい・・。」

群集に取り囲まれ、泣きだす寸前だった少年達は、複雑な表情で平良を見た。
平良は彼らには構わずこう続けた。

「ただし・・それは相手が18歳以上の場合でな、もしお前らが未成年だった
 ら、すぐに警察に通報する。どうだ何歳だ?お前ら・・」

少年達は無言だった。追い討ちをかけるように平良は言った。

「黙っていちゃわからねぇな。おい、一体いくつなんだ?答えろよ。」

平良の詰問がされている途中で、少年達はそそくさとコインを片付け始め逃げ
る準備を始めた。全員うつむき加減に決して平良には目を合わせないようにし
て、さっさとコインを景品に替え、逃げるようにその場を去って行った。
平良は、遠くにいるジャグ吉に、目の前の群集を無視するかのように言った。

「お〜い、ジャグさん。どういうわけだかジャグラーのシマが無人になったぞ。
 こっちに来て打てよ。」

平良に大声で呼ばれ、ジャグ吉はばつが悪そうに出てきて、そそくさとジャグ
ラーのシマに座った。
群集はすでに散っていた。平良はジャグ吉に諭すように言った。

「なぁジャグさんよ。俺はべつに正義感にかられてあんなことしたわけではな
 いよ。こんな商売やってるとね、自分の狙った台が取れないこともある。そ
 んな時には、ああやって無理やりにでも自分の台を確保するのさ。そいつを
 ジャグさんに1回こっきりの伝授しただけさ。次はジャグさんが自分でやっ
 てくれ。まぁ奴らは薬が効きすぎて、もうここには来ねぇだろうがな・・。」

平良の言葉に、亀のように首をすくませうんうん頷きながら恐縮しながらジャ
グラーを打っていたジャグ吉の台に、はやくもボーナス絵柄が一直線に並んだ。
いつものクセで右ボタンを離さずにグリグリやっている。ランプがペカる瞬間
を楽しもうというのだろう。

「よし、そのまま第3ボタンから手を離すな。まずは俺の出玉のレシートを返
 してくれ。それで俺がそれを景品に替えて、ホールの外に出るまで離すなよ!
 いいな?」

ジャグ吉は素直にボタンをグリグリしながら、平良のレシートを返した。
平良がゆっくりホールを出ると、店内から、平良の背中を見送るようにジャグ
ラーのBIGの音楽が聞こえてきた。

平良が換金を済ませ、マンションに戻ると桐子はまだ帰ってきていなかった。
念のため携帯をみると桐子からメールが1通入っていた。

「すごいよ、朝からスーパーアラチャン、ずっと・・
 店はM町の『マックス』よ」

かなり派手な出方をしてるようだった。M町のマックスだったら、タクシーで
ワンメーターで行ける距離だった。平良は、どんな状態なのか見に行きたくな
った。もっと正直に言えば、無性に桐子に会いたくなったのかもしれない。

 どういう心境の変化かな。今までそんな気持ちになったことはないのにな。
 もう桐子とは一時も離れられない気分なのかな・・

平良は自分の気持ちに戸惑いながらも、外に出て大通りまで歩きタクシーを拾
った。目的のホールは、駅前の商店街の中にある典型的な『喰えない』ホール
だった。ボッタクリ店一歩手前・・という感じか?
そこのアラジンAのシマに桐子はいた。すでに千両箱は積みあがっていた。平
良が来たことに気付いた桐子は、平良の方を向いてニッコリと笑った。

「もう朝から、ずっとなのよ。いつになったら終わるのかしら・・」

桐子は嬉しそうにコインを吐き出させ続けた。このホールの場所は、近い割に
は平良のマンションあたりとは別の商圏になるために、スロットの顧客層は意
外と異なっていた。だから平良は安心して桐子と話ができた。
桐子が終わるのを待つために、台を物色してみたが、どれも設定1あるいはそ
れに近い設定しか入っていないようだった。これ見よがしに「設定3以上」な
んて札が全台に刺さっているシマもあったが、どう見ても嘘札だった。

散々苦労した挙句、平良の選んだ台は、ビッグシオだった。恐らくノーマルで
はないだろう。バージョンを確かめるべく回したが、リプレイでもチェリーで
もスイカでもなかった。コイン持ちもそこそこノーマルと変わらない。可能性
としては、意表をついてノーマルか「33Gバージョン」のどちらかだろう。

500Gで拾ったその台は、777回転目にハイビスカスが点滅した。ベトつ
くような沖スロの大きなコインは、BIG1回だけで下皿を一杯にする。ドル
箱も沖スロでは800枚くらいしか入らないから、BIG2回でドル箱が一つ
積みあがって行った。REGを含め8連したあと、また長いストックモードに
入った。また天井近くまで連れてゆかれることだろう。しかし平良は続行させ
た。いい状態に入っているから、また放出した時にはそこそこの連チャンをす
る、と決め打ちした。これが吉と出るか凶と出るかは平良にもわからない。

予想通りまた700回転以上まで連れてゆかれた。しかもさっきとまるで同じ
777回転目にハイビスカスは咲き乱れた。そこから30Gから33Gあたり
を中心に連チャンしていった。恐らく「33Gバージョン」で正解だろう。
11連して、最後は111G回してやめる。見た目は5000枚以上ありそう
だが、実は3500枚が良い所だろう。流してみると、3580枚だった。

桐子の台はまだ出続けている。恐らく閉店まで行ってしまいそうな雰囲気だ。
店長らしき男が青い顔をして桐子の方を見ていた。そんなに出るのが恐いのな
ら、アラジンAなんか置かないのが賢明なのだ。こういうホールは、そういう
覚悟もできていないクセに人気台を置きたがる。低設定でも客は喜んで座ると
でも思っているのだろう。

平良は、久しぶりにパチンコのシマでも見ようと思った。スロットはほとんど
すべての台を見つくしてしまったからだ。このホールは面積比で言ったら、7
対3でパチンコの方が多い。こういうパチンコ・スロット併設店で打つのは久
しぶりなので、パチンコの釘を見るのも久しぶりだった。

平良は、端からゆっくりと1台1台、パチンコ台の釘を見ていった。
携帯で調べたところ、換金率はスロットは等価交換、パチンコは3円だった。
3円の交換率の割には、多くの台のヘソは等価交換並に狭かった。しかし時折
広めのものも混じっていた。スロットで言う所の設定3ぐらいか?
道釘はほぼ無調整。風車の向きは微妙にどの台も違っている。わかりやすいの
は、ヘソ釘の開き具合と風車の調整具合が比例関係にあること。つまりヘソの
微妙な調整がわからなくても、風車を見ればすぐにわかるということだ。

少し前の新台の釘が比較的開いていた。しかし客付きは悪かった。客は海物語
や最新台に集中していた。そちらの釘を見ると気分が悪くなるくらいのマイナ
ス調整だった。平良は、ここの従順な客の忍耐力に皮肉をこめて一礼したくな
った。

比較的釘が開いてる現金機のシマでただ一人打っている初老の男がいた。平良
はその男に見覚えがあった。

 『勝さん』だ!

その初老の男は、以前、行方不明の『アイツ』に、プロ仲間として紹介された
覚えのある男だった。


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 ■後書き
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アチョー、アチョー、アチョアチョーと三男が最近うるさいイッセー岡田
です。どうもスロットの「北斗の拳」というのにはまっている様子。
まぁ、息子達はあの万がで育ったようなモノですからね。

しかし帰ってくるなりアチョー!
飯を食ってるとアチョー!
ションベンする時もアチョー!
そして人の顔を見ると
「おまえには地獄さえも生ぬるい、ふぁはっはっは、アチョー!」
こんな息子ですが、どなたか今年の忘年会の余興に如何でしょうか?
レンタル料安くしときますけど、どう?

「笑う角には福来る」きっと皆さんに大きな福が授かりますように....
 ではでは、みなさん、次回までごっきげんよう、さようなら。
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